2021年4月25日(日曜)に行われる第52回読売マイラーズカップの出走予定馬情報をまとめた記事です。
安田記念の前哨戦となるマイラーズC。
エアスピネルが芝のレースに戻ってきました。
ダートを走って筋肉量が増えて芝に戻って結果を残す馬もいます。
中心はケイデンスコールとなりそう。
京都金杯1着、中山記念2着と、今年は2戦2連対と結果を残しています。
その他、エアロロノアやアルジャンナなどが登場。
安田記念へ向けて、どこまで仕上げているのかなど、週半ばに更新する追い切り記事を含めて、しっかりとみていきたいと思います。
4歳以上OP コース:1,600メートル(芝・右 外)
登録馬17頭
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
アルジャンナ | 56 | 福永 |
エアスピネル | 56 | 鮫島駿 |
エアロロノア | 56 | 池添 |
カイザーミノル | 56 | 萩野極 |
ギベオン | 57 | 西村淳 |
クラヴァシュドール | 54 | ○○ |
ケイデンスコール | 56 | 岩田康 |
ザイツィンガー | 56 | ○○ |
ダイワキャグニー | 56 | 幸 |
パンサラッサ | 56 | ○○ |
フォックスクリーク | 56 | 藤岡佑 |
ブラックムーン | 56 | 団野 |
ベステンダンク | 56 | ○○ |
ボンセルヴィーソ | 56 | ○○ |
ラセット | 56 | 秋山真 |
ルフトシュトローム | 56 | 岩田望 |
ワールドウインズ | 56 | 藤岡康 |
有力馬考察
ケイデンスコール≪牡5/鹿 安田隆行厩舎≫
【前走】中山記念 2着
【父】ロードカナロア
【母父】ハーツクライ
今年は2戦走って2連対と、復調の文字が当てはまる1頭。
NHKマイルCで2着以降は、2桁着順を繰り返す体たらくでしたが、今年の走りは本来の走りに戻ってきました。
京都金杯は経済コースを走っての勝利だったため、次走の中山記念では半信半疑という方も多かったと思います。
その中山記念では上がり最速タイの末脚を決めて惜しい2着となりました。
馬体写真を見ると、トモの膨らみがさらに強化されています。
直近の好成績を生み出している要因の1つに、そのあたりが見え隠れします。
先行力がついたことで、生まれ変わったと表現できるほど競馬ができるようになりました。
マイラーズCは、末脚勝負になることも多く、この馬にも展開面でも有利に働きそう。
ここで結果を残して、安田記念でも好勝負に持ち込みたいと思っているはず。
エアロロノア≪牡4/鹿 笹田和秀厩舎≫
【前走】武庫川S 1着
【父】キングカメハメハ
【母父】ロックオブジブラルタル
ここまで出走した全レースで掲示板を確保し、尚且つ、10戦で3着内を外したのは1走だけという安定感がある1頭です。
直近の3レースを全て勝ち、条件戦を勝ち上がってきました。
前走の武庫川Sでは、今回と同じ阪神1600M。
2着に迫られたものの、勝ち時計1:32.1、上がり3ハロン33.1秒と、優秀な時計で勝ちました。
能力の高さはこれまでの成績を示している通りで、あとは重賞で通用するかどうか。
大崩れしない、相手なりに走れるタイプは、重賞で脆いところもありますので、その点ではどうか。
アルジャンナ≪牡4/鹿 池江泰寿厩舎≫
【前走】洛陽S 5着
【父】ディープインパクト
【母父】Tiz Wonderful
エアロロノアのところで書きましたが、マイラーズCは瞬発力勝負になり易いレース。
そこで浮上してくるのがこの馬。
前走は負けたものの、上がり時計32.8秒の強烈な脚を使えています。
長期の休み明けを使われた前走は度外視できますし、あとは馬場渋らなければ上位争い可能。
ただ、前走を見る限りでは、競馬が下手になったようにも感じられ、ここを人気して飛んで、次走人気薄での好走というパターンも目に浮かびます。
休み明けの馬は、どこで本来の力を取り戻すのか判断に難しいところがありますが、僕の目にはそういう風にも見えました。
池江調教師×福永騎手のコンビは侮れないと思っています。
重賞未勝利の馬ではありますが、ここでは侮れない1頭であることは間違いないでしょう。
エアスピネル≪牡8/栗 笹田和秀厩舎≫
【前走】フェブラリーS 2着
【父】キングカメハメハ
【母父】サンデーサイレンス
前走まで5戦連続でダートを走り、前走のフェブラリーSでは2着と好走を見せました。
ダートを走って負荷が掛かり、筋力が戻って芝で好走を見せる馬もいます。
逆に、ダートの走りに慣れてしまい、前脚を使うようになってしまい、芝で思うようにスピードに乗れなくなるなど、弊害もある場合があります。
主にスプリント路線で、ダートを挟んで芝を試すということもありますが、5戦走らせて芝に戻るというのは異例かもしれません。
ただ、マイラーズCでの実績が豊富で、17年は2着、18年3着と、阪神外回りコースとの相性の良さを見せています。
かしわ記念が控えている中で、こちらを選択してきたということは、安田記念を目標に仕上げているはず。
かしわ記念から安田記念というローテも考えられた中で、前哨戦から芝を使うというところからも、安田記念が目標なのは明らか。
その点では勝負度合いが弱いようにも感じますが、レース適正を考えると怖い存在です。
追い切りを見てから判断できると思いますので、しっかりと中間気配なども考慮して選択していきたいと思います。
現時点での注目馬
最後のまとめとして、現時点で注目している馬について考察を入れて終わりにしたいと思います。
現時点で注目しているのは、 ≪A≫ です。
想定人気7人気と、甘く見られている馬。
今年は京都金杯7着、東風Sで2着、ダービー卿CTで3着という結果。
掲示板を外した京都金杯では、勝ち馬のケイデンスコールから0.5秒差で、着順以上に負けた印象は受けません。
阪神マイルは、朝日杯FSで3着の実績がありますが、その後は2桁着順も多い馬。
その点では、このコースを得意にしているという印象は受けません。
一方で、中山マイルで行われた東風SとダービーCTで結果を残しているので、中山巧者であることは間違いありません。
ただ、この馬は先行力がある馬で、さらにそこから脚を伸ばせます。
コース適正には疑問が残るものの、展開面での恩恵は大きいと判断。
人気もないところに入っているならば、レース前から注目して追い切りなどをチェックしていきたい。