有馬記念は中山2500Mを舞台に、年末を締めくくる総決算のグランプリレースで、今年66回目の開催となります。今年は2021年12月26日(日)≪12月第4週固定≫に行われます。
この記事では、想定騎手入りの出走予定馬情報に、有力馬見解、推定オッズ、予想の参考情報を掲載しています。
場所:中山競馬場
発走時刻:15時25分(第11レース)
出走予定馬
正式な情報は、12月12日(日)に発表される2週前の特別登録発表までお待ちください。
特別登録馬と想定騎手
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
アカイイト | 55 | 幸 |
アサマノイタズラ | 55 | 田辺 |
アリストテレス | 57 | 武豊 |
ウインキートス | 55 | 丹内 |
エフフォーリア | 55 | 横山武 |
キセキ | 57 | 松山 |
クロノジェネシス | 55 | ルメール |
シャドウディーヴァ | 55 | 横山典 |
ステラヴェローチェ | 55 | Mデム |
タイトルホルダー | 55 | 横山和 |
ディープボンド | 57 | 和田竜 |
パンサラッサ | 57 | 菱田 |
ペルシアンナイト | 57 | Cデム |
メロディーレーン | 55 | 岩田望 |
モズベッロ | 57 | 池添 |
ユーキャンスマイル | 57 | 藤岡佑 |
除外対象
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
エブリワンブラック | 57 | ○○ |
有馬記念のオッズ(推定)
グランプリ連覇を目指すクロノジェネシスが1人気。あまり差のないところでエフフォーリアが2人気となる見込みです。
人気 | 馬名 | 推定オッズ |
---|---|---|
1 | クロノジェネシス | 2.0 |
2 | エフフォーリア | 4.5 |
3 | タイトルホルダー | 8.0 |
4 | ステラヴェローチェ | 10.8 |
5 | アカイイト | 19.6 |
6 | ディープボンド | 24.9 |
7 | ウインキートス | 29.3 |
8 | パンサラッサ | 33.5 |
9 | キセキ | 39.8 |
10 | メロディーレーン | 53.6 |
11 | アリストテレス | 70.4 |
12 | アサマノイタズラ | 88.6 |
13 | モズベッロ | 113.4 |
14 | ペルシアンナイト | 142.7 |
15 | シャドウディーヴァ | 169.7 |
16 | ユーキャンスマイル | 225.6 |
有馬記念出走有力馬の考察
クロノジェネシス≪牝5/芦 斉藤崇史厩舎≫
【前走】凱旋門賞 7着
【父】バゴ
【母父】クロフネ
昨年の有馬記念の覇者で、ここまでグランプリ3勝、G1合計4勝の実績を持つ。既に名牝の域に達しています。
前走の凱旋門賞では惜しくも7着に沈みましたが、今年3月のドバイシーマCでも2着と海外レースとは無縁となってしまったのが惜しい。
ただ、国内のレースとなると、有力どころがどんどんと引退。グランプリ連勝へ向けて視界良好です。
今回はクロノジェネシスVS3歳馬の様子。今年の秋はコントレイルやグランアレグリアなど、有終の美を飾るのがテーマとなっているようなところがありますので、その流れに乗るとクロノジェネシスの貫禄勝ちに期待したい。
エフフォーリア≪牡3/鹿 鹿戸雄一厩舎≫
【前走】天皇賞秋 1着
【父】エピファネイア
【母父】ハーツクライ
皐月賞を制して挑んだ日本ダービーではシャフリヤールにこそ敗れたものの、初古馬対決となった前走天皇賞秋でコントレイルを撃破。ここまでデビューから6戦5勝、2着1回という堅実な走りが光る存在。
前走の天皇賞秋でも、6番手から流れに乗ると、最後は先に抜け出したグランアレグリアを交わし、追いすがるコントレイルとは1馬身差を付ける完勝でした。位置を取れるところが大きい。
ここまで安定した上がり脚を繰り出しているものの、上がり最速は2回だけ。ここをこぼす可能性があるとすれば、クロノジェネシスとの上がり勝負となったときだけ。位置取りは恐らくクロノジェネシスの方が1列後ろとなりそうなものの、宝塚記念でみせたパフォーマンスをここでも出されるとクロノジェネシスには勝てない可能性も。
タイトルホルダー≪牡3/鹿 栗田徹厩舎≫
【前走】菊花賞 1着
【父】ドゥラメンテ
【母父】Motivator
1頭モノが違う脚を繰り出して逃げ切ったタイトルホルダー。横山武騎手の好騎乗が目立った走りでした。セントライト記念で逃げずに13着と大敗から、思い切って逃げの戦略。弥生賞で見せた逃げ足を大舞台の菊花賞でも期待してという走りでした。
逃げることができれば強さを発揮する一方で、今回は騎手が交代。兄の横山和騎手とのコンビ結成となります。有馬記念を初コンビで制することができるほど簡単なレースではないので、その点では心配材料。
ただ、単騎逃げに持ち込めれば菊花賞の再現があっても驚きはない。今年は阪神で行われた菊花賞ですから、平坦コースを逃げ切ったわけではないのが心強さを感じさせる。
アカイイト≪牝4/青鹿 中竹和也厩舎≫
【前走】エリザベス女王杯 1着
【父】キズナ
【母父】シンボリクリスエス
エリ女では10人気という低評価を覆し、G1初出走で冠を手に入れることに成功しました。キズナ産駒初のG1馬となり、前哨戦のキズナ産駒と言われて久しいですが、ようやくといった形。
やはりディープインパクトの後継種牡馬ではあるものの、父譲りの瞬発力がないのがここまで苦戦したようにも見えます。
ただ、アカイイト自身は前走35.7秒でメンバー最速の上がり脚を披露。展開が向いたことももちろん大事な要素になりますが、それ以上に強い競馬で勝ちきったのが大きい収穫。有馬記念という大きな舞台でどこまで輝けるか。