第28回チューリップ賞の最終追い切り評価を行った記事です。
3歳 オープン コース:1,600メートル(芝・右 外)
出走予定馬情報などは、以下のページに記載しています。
最終追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
エイシンピクセル【C】
3月3日(水)栗東 坂路(重)
【56.1-41.4-26.9-13.1】
単走末強め。
テンはゆったりと入って、最後の100Mほどを強く追いました。
ただ、追われてから嫌がるような素振りを見せたりしていて、集中力に難がありそう。
ふわふわとした走りも相まって、あまり良かったという風には見えませんでした。
25日に53.2秒で坂路を駆け抜ける走りをしていますが、前走時の方が中間を含めて上の印象です。
エリザベスタワー【B】
3月3日(水)栗東 坂路(重)
【56.3-40.1-25.7-12.5】
単走馬なり。
加速ラップを刻む内容で、末12.5秒はこの日の馬場を考慮すると悪くはないでしょう。
若干、首が上向いてしまい、顔の位置が高いのが気になりますが、いつもの走りと言えばいつもの走り。
1週前は、舌を出して走っていて、その点では集中力がない走りを行ってしまいました。
ただ、時計は【51.7-37.9-25.0-12.6】と、全体時計は優秀でした。
前走時は2週続けて負荷を掛けた点を観ると、今回はパターンを変更しました。
陣営としても、やや手探りな印象は受けてしまいます。
走り自体、なにか雰囲気があるような印象は受けません。完成はまだ先の印象。
良くも悪くも、前走程度までと評価しておきたいと思います。
シャーレイポピー【B】
3月3日(水)栗東 芝(稍重)
【5F65.6-48.5-35.7-1F11.7】
2頭併せ内馬なりクビ差遅れ。
最終芝を利用することにあまり前向きではないのですが、この馬の新馬戦の時はこのパターンだったはず。
ただ、前走は2週続けてCWの6ハロン追いを行ってからレースに向かいました。
新馬戦のパターンを試すのも悪くはないとは思います。
今回は、見た目があまりに地味でどこまで。
成長力に陰りがありそう。
シャドウエリス【B】
3月3日(水)栗東 P(良)
【5F70.3-54.4-39.8-1F12.3】
単走馬なり。
時計を見ても分かる通り、ポリトラックとしては全体も末の時計も遅いですので、軽く体を動かした程度の負荷しかかけていません。
1週前も栗東Pにて全体6F86.7秒-3F40.4-1F13.4と、こちらもかなり遅い時計での内容でした。
2月14日のレースに出走しているので、軽めの調整までといったところ。
2週続けて軽めの調整ですので、上向いたという感じはしません。
前走程度までと考えておきたい。
ストゥーティ【A】
3月3日(水)栗東 CW(不良)
【6F85.3-69.0-53.7-39.0-1F12.1】
2頭併せ内末強め4馬身先着。
僚馬が不甲斐ない動きをしていたので、この着差は気にしなくていいでしょう。
ただ、この日の栗東CWコースの時計を考えると、末の時計は上出来です。
前走時の映像はありませんでしたが、アルテミスSの追い切りと比べると、走りがしっかりとした印象を受けます。
前走と比較して、不良馬場を考えても今回の方が上向いたと言えるのでは。
伏兵扱いかもしれませんが、ここは楽しみな存在です。
タガノディアーナ【A-B】
3月3日(水)栗東 P(良)
【6F86.5-68.8-53.3-39.3-1F11.8】
2頭併せ馬なり併入。
示し合わせたように、ゴールのところでしっかりと併入となりました。
脚色はタガノディアーナの方が良かったです。
馬なりですが、スピード感もあり、脚の回転なども問題なさそうです。
前走時が2月20日なので、この程度の内容しかありませんが、特に問題なさそうです。
前走使われた上積みも感じますが、ここまで順調に使われている馬ですので、大幅な上昇とまでは言い切れないです。
テンハッピーローズ【B】
3月3日(水)栗東 坂路(重)
【53.8-39.2-25.6-12.7】
単走強め。
やや斜め前を向いていて、真っ直ぐに前を見ていませんでした。
集中力がややなさそうですが、それでもこの時計ならば問題ないという気もします。
走りに重みがあるというと語弊を受けるかもしれませんが、重戦車のようにしっかりと地面を捉えて前に前に走れていました。
前走から特に悪いということもなく、同じようなところで能力を出し切れるはずです。
もう少ししっかりと上積みがあるところを見せて欲しかった気もします。
バリコノユメ【A】
3月3日(水)栗東 坂路(重)
【54.8-39.6-25.7-12.6】
単走馬なり。
軽くは促されていましたが、馬なりの範疇でした。
馬場が荒れている時間帯でしたので、時計が出にくい時間帯。
その点、時計は良好だと言える範囲です。
1週前に52.0秒で坂路を駆け抜けていますので、実質的には1週前が最終リハという形ではないでしょうか。
映像がありませんので具体的には言えませんが、追い切り時計の様子を見る限りでは、今回は上昇気配。
2週前から好時計をマークしており、仕上がり良好だと判断しています。
前走時はあまり負荷を掛けずに本番に向かっている分、陣営の本気度が感じられる内容でした。
マリーナ【A】
3月3日(水)栗東 坂路(重)
【52.0-37.6-24.3-12.0】
2頭併せ一杯クビ差先着。
しっかりと負荷を掛けて僚馬に先着することができました。
前走と比較すると、今回の方が時計の刻み方がいいです。
前走時はなかなか時計が出ずにレースに向かいましたが、今回はしっかりと時計を刻んでのレース出走でしたので今回は楽しみ。
集中力もあり、真っ直ぐに走れていました。
柔軟性も高い走りを見せてくれて、雰囲気は上々でした。
ようやく成長が追いついてきたという印象も受けるだけに、急成長があるならここからかもしれません。
メイケイエール【B-C】
3月3日(水)栗東 CW(不良)
【4F54.8-38.5-1F11.9】
単走馬なり。
コーナー部分では両前脚を上げてしまったり、直線入ったところで掛かりそうな面を見せていました。
引っ掛かる素振りを見せながら、手綱をがっちりと押さえてという内容だけに、レース本番でどこまで我慢できるのか心配です。
ストレスも溜まったでしょうから、本番で爆発してしまうのではないかと思います。
時計は掛かったことで、予定よりも速くなったのではないかと思います。
具体的にこれと言ってよかったとは思いませんが、実績面ではこの馬が一番。
能力だけで勝ちきってしまうところも感じますが、追い切り面では良いところは何も感じず。
レアシャンパーニュ【B】
3月3日(水)栗東 坂路(重)
【53.2-39.0-25.7-13.1】
2頭併せ一杯半馬身遅れ。
僚馬は馬なりで涼しい顔で駆け上がっていましたが、一杯に追って半馬身遅れという内容でした。
ただ、鞭が入ってもあまり反応したようなところを感じず。
活気がない走りをしていたので、その点少々気になります。
減速ラップを刻みましたが、いつも減速ラップを刻む馬ですので、そこまで気にしなくていいのかもしれません。
ただ、同じような時計で新馬戦を勝ち上がっているので、その点ではこの馬のいつもはこの程度だと判断していいと思います。
前走程度までとしておきたいと思います。
追い切りまとめ
今回、上昇気配を示したのは【A】評価のストゥーティ・バリコノユメ・マリーナと、【A-B】評価のタガノディアーナの4頭が、前走よりも上積みがありそうだと判断しました。
上位人気しそうなメンバーは、良くて前走程度まで。
ただ、能力だけで勝ちきれる、もしくは好走をしてくることも十分に考えられるので、その点ではどうなのかと思うところはあります。
それでは今回のオススメ馬です。
1頭目に挙げたいのは、マリーナです。
ここまで苦戦続きではありましたが、今年に入って成長を感じる走りをしていました。
追い切りでも順調に来ていることが伝わる走りをしていましたので、1頭目に推奨したいと思います。
2頭目はストゥーティとしました。
ここまで善戦続きではありますが、今回は権利獲得へ向けてしっかりと仕上げてきた印象を受けます。
地力勝負となると厳しいかもしれませんが、そこまでのレースになることはないと思います。
3頭目はテンハッピーローズとしました。
前走程度の仕上がりではありますので、ここでも好勝負に持ち込めるのでは。
4頭目はタガノディアーナとしました。
ここまでなかなか勝ちきれませんが、相手なりに善戦してくる馬。
今回は調子も上げていると判断していますので、このメンバーならば好走に期待。
以上、チューリップ賞の追い切り考察を行いました。
馬券の参考になれば幸いです。