昨年まではマーメイドステークスと呼ばれていましたが、今年からは府中牝馬ステークスにバトンタッチ。昨年までは10月に開催されていた府中牝馬ステークスが、この時期に名前が移動されてきました。また、ハンデキャップ競走となりましたので、これまでの傾向などはあまり使えない状況かと思います。
ハンデ戦ということもあり、単純に調子のよい馬から選んでいきたいレースになっているのかなと思います。
それでは各馬の考察を行ってから、全体の考察を行っていきたいと思います。
府中牝馬ステークスの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。 評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
ウンブライル【B】
【6F83.7-68.0-53.1-3F38.5-1F11.3】
3頭併せ中馬なり1頭併入、1頭半馬身先着。
近走はパッとしない成績が続いていますが、デキが極端に落ちたということはなさそうに見受けられます。走り自体はスマートですし、悪いところがあるというような走りには見受けられませんでした。
ただ、やはり上昇気配はほしいところですので、デキ自体もう1つ2つ上がってこないと厳しいのかなと感じます。
シングザットソング【B】
【56.6-40.0-25.2-11.8】
単走馬なり。
全体時計を見ても、馬なりというよりも調整程度の内容と判断。首を斜めにするなど、あまり走る気持ちにもなっていないようにも感じます。
愛知杯で2着に入っているものの、重賞では苦戦傾向。今回もデキはあまり変わらない範囲だと判断しているため、同じく苦戦傾向が続くのかなと感じます。
グランスラムアスク【連闘】
6月14日のジューンSからの連闘で挑むため、目立った動きはなし。4月20日福島牝馬S、5月11日の谷川岳S、6月14日ジューンSと立て続けに使われているため、上積みはないのではないかと考えています。
フィールシンパシー【B】
【4F51.6-3F37.6-1F11.8】
単走馬なり。
前走福島牝馬Sで3着の実績。中山牝馬Sでも掲示板を確保と、直近の2走では好走が目立つ1頭。
追い切りからも気配がよく、スムーズな足捌きをしていることからも、上々の気配と考えます。
ただ、2年連続福島牝馬Sで複勝圏内ということを考えると、小回りコースでこその1頭なのかもしれません。デキ自体はよさそうではありますが、結果が伴うのかは未知数に感じます。
アスコルティアーモ【C】
【6F82.4-66.3-51.2-36.8-1F11.0】
3頭併せ強め1頭1馬身遅れ、1頭半馬身遅れ。
追われての反応しているのかは疑問が残る反応となりました。中を走るミアネーロからもやや離されていますので、一番活気があるように見えたものの2頭に遅れたのはネガティブに映ります。
1週前に自己ベストをマークしていることから、大きく良化があるとすればこの馬ではないかと思っていましたが、蓋を開けてみると反動みたいになっています。まだ5歳の夏ですので、前進あってもとは思いますが、今回のこのレースではないように感じます。
エリカヴィータ【B】
【52.1-37.7-24.7-12.3】
2頭併せ馬なりクビ差遅れ。
僚馬の方がエリカヴィータの方に寄れてしまうなどありましたが、そのときに若干エリカヴィータも寄れているように感じます。馬場が荒れている時間帯を考えれば、時計はこの程度でもといったところでしょう。
大きく変わったという評価はしていませんが、何かが特別に悪いということはないかと思います。
カナテープ【B】
【5F66.7-51.5-36.9-1F11.9】
3頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
手綱を引き続けて最後まで走っていますので、先着したいとかいうよりも、テンションを上げずに最終調整を行ったという見方の方が適当だと思います。着差は気にしなくていいでしょう。
1週前に同じく美浦Wで5F66.0-3F36.6-1F11.2の内容を行っていますので、実質的な最終リハは1週前の内容だと考えると最終リハの遅れに関しては気にしなくていいのでは。
デキは悪くはないでしょう。
ラヴェル【B】
【54.2-38..3-24.5-12.5】
単走馬なり。
馬場がやや荒れた時間帯のため、時計が掛かっている様子も確認できます。ただ、脚の回転が悪いとか踏み込みが甘いとか、そういう風には見えませんでした。いつも通りの追い切りを消化しているように感じます。
上向いたとか下がったとかは感じず、デキはいつも通りだと判断しています。
ミアネーロ【B】
【6F82.8-66.7-51.6-3F7.1-1F11.1】
3頭併せ中馬なり1頭半馬身先着、1頭半馬身遅れ。
外を走る僚馬の手応えが良すぎたため、霞んで見えてしまうものの、デキが悪いということはなさそうな時計を出しています。ただ、まだ馬場が綺麗な状態での追い切りでもあるため、時計はあくまで参考程度と見ておく方がいいでしょう。
VMを右前肢跛行での回避からの1戦ではあるものの、今回は本番で手綱を握るディー騎手騎乗での内容。手応えを見る程度の内容だったとも言えますが、僚馬に一度大きく離されたのはネガティブなところです。
デキ自体が大きく上向いたとは見えず。
ウインエーデル【映像なし】
【6F98.8-67.0-52.2-3F37.2-1F11.8】
単走馬なり。
最後は促されたみたいな記事もありましたが、時計的には馬なりの範疇ではないかと思います。
不良と良馬場の違いがあるものの、前走と大した時計の開きがないため、デキ試合はあまり変わりなくではないかと思います。
いつもと変わりないといえば変わりない範囲か。
タガノエルピーダ【B】
【6F85.1-68.8-53.0-3F36.8-1F11.0】
3頭併せ中馬なり1頭半馬身遅れ、1頭半馬身先着。
コーナー部分で前進気勢を見せての走り。もう少しで掛かってると評してもよさそうでもありました。
外を走る馬がラスト鋭く伸びて半馬身先着を見せますが、内を走る馬を一完歩ずつ引き離しにかかりますので、デキが極端に悪いということはないかと思います。
見た目的には地味ですが、最後は11秒の時計も出ていますので、侮れない1頭になるのではないでしょうか。
セキトバイースト【B】
【7F97.5-80.8-65.3-50.5-3F35.4-1F11.2】
単走馬なり。
若干、推進力が上へと逃げるような走りに見受けられ、もう少し馬体が沈み込んだ時がよさそうも思います。
ただ、動きが悪いということはなく、全体的には上々の動きを見せていました。
前走リステッド競走を勝っていますが、デキ自体大きく落ちたということはなさそうに感じます。
カニキュル【B】
【51.6-37.6-4.8-12.6】
単走馬なり。
馬場が比較的綺麗な時間帯だったため、時計は参照程度までに見ておきたいところ。淡々と走ってはいましたが、素早いところは感じます。
1週前に美浦Wで6F81.4-3F36.9-1F11.4の時計を刻む追い切りを消化していますので、1週前が本当の最終リハという感じでしょうか。
デキ自体は申し分ないかと思います。引き続き地力は引き出せるでしょう。
ラヴァンダ【B】
【51.6-36.5-23.7-11.9】
2頭併せ馬なり半馬身先着。
僚馬が一杯に追われていた中で、スムーズに走って先着を見せました。淡々と真面目に走れているのは前向きに見れます。活気も十分で調子が悪いとは感じません。
阪神牝馬Sで3着に走れた時と大差はない仕上がりだと考えます。
追い切り考察まとめ
各馬の考察が終わりましたので、全体のまとめを行っていきたいと思います。
今回の追い切りで上昇気配を示したと感じた馬は不在でした。
ただ、【B】評価の中では、フィールシンパシー、カナテープ、ラヴェル、ミアネーロ、タガノエルピーダ、セキトバイースト、カニキュル、ラヴァンダの8頭は調子が引き続きよさそうに感じます。
それでは全体のまとめを行っていきます。
1頭目は調子の良さが目立ったアノ馬
1頭目に推奨するのは≪府中牝馬≫人気ブログランキングです。
直近で安定して結果を残している1頭です。今回よりも背負った2走前、重賞で3着に突っ込んできています。状態面は問題なく、今回は54kgで出走できる面も考慮して、ハンデ戦は調子の良い馬から選ぶなら、この馬ではないかと思います。
2頭目はカニキュル
目立った成績こそ残していませんが、前走は後続に0.5秒差をつける快勝を見せ、地力の高さを見せました。今回は飛び級での重賞挑戦ですが、時計的にも見劣りはしないので楽しみな1頭です。
3頭目はタガノエルピーダ
前走の阪神牝馬Sでは7着と誤算も、それでも0.4秒差の7着と時計以上に負けた印象はない。仕上がりも良好で、足捌きなども綺麗でスムーズに走れていました。条件的にもここは楽しみでは。
4頭目はデキの良さを評価してフィールシンパシー
前日のブログ更新時では伏兵止まりではあるものの、現時点でのデキの良さはほかのメンバーと比較しても上位にいると感じます。寒い時期に凡走を繰り返すところを考えると、実は夏馬なのではないかとも考えると、ここはさらに楽しみが広がります。ハンデ戦なので、やはり調子が良い馬を順当に選ぶのがいいのではないかと考えます。
以上、府中牝馬ステークスの追い切り考察でした。
しらさぎSの追い切り考察は、以下をご覧くださいませ。