9月20日に中山で行われるセントライト記念の最終追い切り評価を行いました。
各馬の考察後にお薦めの馬を記載していますので、もしよろしければ馬券の参考にしていただければ幸いです。
菊花賞のトライアルレース。
賞金が足りているメンバーは前哨戦の位置づけで、賞金が足りないメンバーはなにがなんでもということになるかと思います。
前哨戦の楽しみはその辺りの狙い目がどこにあるのかというところですので、しっかりと見定めていきたいと思います。
セントライト記念の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アサマノイタズラ【C】
6F82.8-65.9-51.0-36.6-1F11.6
2頭併せ一杯1馬身半遅れ。
ゴール後もしっかりと追われていますので、上記以上に走っています。
僚馬が馬なりで駆け抜けた中で、最後は遅れてしまいました。
2馬身から3馬身ほど後方を追走して直線へ。
最後まで並ぶことなく終わってしまいました。
走り自体は悪くはないと思いますが、遅れすぎたのが気掛かり。
もう1つ2つ上を目指せる完成度。
ソーヴァリアント【B】
5F69.1-52.1-37.2-1F11.6
2頭併せ強めクビ差先着。
直線入口で僚馬を交わす形での走り。
直線で僚馬の方が脚色良く伸びそうなところで、最後にグイっと伸びてアタマ差先着という形になりました。
手前の変更もスムーズにできていますし、連勝の勢いを感じる走りをしています。
前走から1ヵ月ということで、そこまで激しい内容をせずとも仕上がりは良さそうに思います。
もう1つ雰囲気が上がると良くなりそうですが、現状では、デキは良さそうです。
ベルウッドエオ【B】
5F69.4-54.1-39.1-1F12.0
2頭併せ内末強め併入。
最後に強めに追われていますが、最後は僚馬の方が脚色が良かったです。
全体的に大人しいと感じさせる馬で、迫力は感じない走りとなりました。
可もなく不可もなくという形で、もう少し迫力が欲しかったです。
レッドヴェロシティ【B】
6F84.4-68.2-53.8-39.2-1F11.6
3頭併せ中末強め1頭併入、1頭半馬身先着。
1頭だけ強めに追われているので、脚色は一番良かったです。
ただ、他の2頭が馬なりでの内容でしたので、やや見劣りすると言えば見劣りする内容でした。
追われてからの躍動感はありましたので、デキが落ちたとかは感じませんが、春の頃からの成長にはやや疑問が残る内容とも言えるものでした。
デキ落ちとまでは言い切れませんが、前走からの上昇度はないものと考えています。
木曜追い切り馬
ヴィクティファルス【B】
53.9-38.4-24.4-12.1
単走強め。
しっかりと力強く走れています。
リズムよく脚を回転させていて、悪いところはなくよく動けていました。
ただ、動きの割には時計が出ていない印象を受けます。平均時計を出して、時計が出ているかどうかというのを確認していますが、この時計が速いというわけではないので、時計と動きが反比例しているかのような形になっています。
もう少し時計の根拠が欲しかったです。
動きを優先するならば…というと、最近、時計を優先して考察して評価を下げて痛い目を見続けているので、動き優先でデキは春の頃と比較しても調子が良さそうと考えていいです。
オーソクレース【C】
6F83.3-67.0-52.6-38.2-1F12.0
2頭併せ内強め半馬身遅れ。
僚馬の方は馬なりでの調整程度の内容でしたので、見た目は地味に映ります。
時計の根拠も足りない印象で、どうしてしまったのでしょうか。
あまり攻め馬動くタイプではないのですが、さすがに積極的にお薦めできるレベルではない印象を受けてしまいます。
久々という点も含めて、ここを使ってからさらに良くなりそうな印象です。
カレンルシェルブル【B】
5F71.9-55.4-41.1-1F12.6
単走馬なり。
馬なりでの内容でしたので、時計はこの程度でもと感じる部分です。
馬なりにしても、力強さはやや足りない印象。
ただ、全体的に悪い動きをしているわけではないと感じますので、その点ではデキはキープしているものと思います。
もう少し馬体に厚みがでるといいかもしれません。
雰囲気も含めて、重賞では足りない印象は受けてしまいます。
グラティアス【C】
6F83.3-66.8-52.1-37.7-1F12.1
3頭併せ内馬なり併入。
やや掛かり気味になりながらの内容となってしまいました。
ただ、我慢はできていたと思いますので、本番でどうなるかどうか。
前のめりになっていましたが、それはそれで集中力はありそうな雰囲気。
春の頃と比較すると、やや物足りなさが目立つ内容となってしまいましたが、賞金を持っているので、ここは前哨戦仕上げと考える方がいいかもしれません。
タイトルホルダー【B】
5F68.5-52.4-37.1-1F10.9
単走強め。
軽やかな走りをしていて、しっかりと前へ前へと脚を伸ばしていました。
時計からわかるように、動きは上々でした。
集中力高く、馬体の動きも躍動感があり、主役は自分だと言わんばかりの走りをしていました。
春の頃から比較していても、デキが落ちたとは感じません。
ただ、上昇したとは言い難く、成長力が鍵となりそうな馬ですが、それがどこまでなのかはレース本番の楽しみです。
タイムトゥヘヴン【A】
6F82.3-65.7-51.7-38.0-1F12.2
2頭併せ強め2馬身先着。
僚馬がコース7分ほどを通過している中で、タイムトゥヘヴンは外々を回ってのものでした。
その為、直線途中まで2頭の間に差があり、単走追いのような形になってしまいました。
映像は豪快に伸びたような形になりましたが、時計的にはやや物足りなさを感じるものとなりました。
ただ、全体的には春の頃よりもパワーアップしていると考えていいでしょう。
春の頃は僚馬に煽られるような部分もありましたので、その点では今回の動きは上々だったと思います。
ノースブリッジ【B】
5F67.4-51.8-36.9-1F11.0
2頭併せ内強めクビ差先着。
4馬身ほど後方を追走して直線へ。
コース4分から5分を回っていますので、時計は参考程度まで。
全体的にチグハグ感が残る内容で、コーナーを回っている時はややふわっとした走りをしていて、直線向いても頭が高い走りをしていました。
僚馬と並びかけて抜くときも、抜きつ抜かれつみたいな形になり、スムーズに行って欲しかったです。
ただ、時計の根拠は十分の走りをしていますので、その点では悪くはないという印象も受けます。
ラジNIK賞3着というのも頷ける走りをしていますので、穴馬に迷ったのであれば狙ってみるのもいいかもしれません。
ルペルカーリア【B】
5F64.8-49.3-35.7-1F11.7
単走馬なり。
具合を確かめながらという形での追い切りでした。
スピード感は感じますが、芝での追い切りでしたので、その点ではなんとも言い難いものでした。
中間の内容を見ても、春の頃と比較しても特に変わり映えは感じません。
デキ自体はさほど変わったようには感じませんので、その点では成長力が怪しいと感じる部分も。
馬体の幅が出てきているようにも感じますので、その点では成長したとも感じます。
レインフロムヘヴン【B】
6F83.9-67.3-52.7-38.2-1F11.7
3頭併せ中馬なり1頭併入、1頭半馬身先着。
やや発汗がある中での追い切りでした。
直線入口で外を走る僚馬が、やや馬体をぶつけてしまうような形で進路が狭くなりましたが、それでも掛かったりすることなく、マイペースに走れていました。
馬なりではありますが、もう少し活気を感じたかった内容でもありました。
時計以上の力強さみたいなものがなく、淡々と走って作った時計という感じがして、迫力や走りの厚みなどを感じたかったです。
デキは前走以上ということはまずないでしょう。
ワールドリバイバル【B】
6F81.1-65.0-51.0-37.3-1F12.1
2頭併せ外強め3/4馬身先着。
集中力高い走りをしていました。
もう少しスムーズに僚馬を交わしてくれると評価しやすいです。
交わすまでにやや時間を要したので、その点が微妙に映りました。
デキは前走のラジNIK賞2着の時と比較しても変わりないと考えています。
もう少し迫力が出てくるとさらに良くなりそうです。
まとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは【A】評価のタイムトゥヘヴンのみでした。
トライアルレースですので、もう少し上昇気配を示して欲しかったのですが、こればかりは仕方がありません。
各馬の考察が終わりましたので、全体のまとめを行っていきたいと思います。
1頭目にお薦めするのは、タイトルホルダーとしました。
追い切りの映像を見る限りでは、1頭オーラが違う印象を受けます。
賞金的に足りていますので、その点ではあまり仕上がりがよくないのかなという印象を持っていたのですが、そんなことなく、しっかりと作られてきていました。
2頭目にお薦めするのは、上昇気配を示したタイムトゥヘヴンとしました。
きっちりとまとめてきていましたので、成長した姿を見せてほしいと感じます。
3頭目にお薦めするのは、ヴィクティファルスとしました。
映像から状態が良さそうなのが伝わる内容でした。もう少しきっちと時計を出して欲しいところもありましたが、現状では十分では。
いつもは4頭をお薦めしていますが、今回はパッと感じる馬がいませんので、3頭までとします。
最後までご覧いただきありがとうございます。