第22回チャンピオンズカップ G1
3歳以上OP コース:1,800メートル(ダート・左)
チャンピオンズカップは、中京競馬ダート1800Mで行われるG1競走。2月に行われるフェブラリーSはダートマイル王者を決めるレースですが、中京1800Mで行われるチャンピオンズカップは、真のダート王者を決めるレースと言っても過言ではないほど、幅広い距離から挑戦できる頂上決戦となっています。
今年は初の白毛のG1勝利馬となったソダシが挑戦を決めてきました。血統背景的には攻略できてもおかしくはないだけに人気を集めそう。
ただ、チャンピオンズCはメンバーの層が特に厚く、帝王賞を制したテーオーケインズや昨年の覇者チュウワウィザードなど、強力なメンバーが揃いました。
3歳馬の斤量優遇を味方に好走できるのか、予想にも力が入ります。
それでは登録馬をチェックしていきましょう。
特別登録馬
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
アナザートゥルース | 57 | 坂井瑠 |
インティ | 57 | 武豊 |
エアスピネル | 57 | ○○ |
オーヴェルニュ | 57 | 福永 |
カフェファラオ[※] | 57 | ルメール |
クリンチャー | 57 | 川田 |
ケイティブレイブ | 57 | 内田博 |
サンライズノヴァ | 57 | 松若 |
サンライズホープ | 57 | 幸 |
スワーヴアラミス | 57 | 松田 |
ソダシ | 54 | 吉田隼 |
ダノンファラオ | 57 | 横山武 |
チュウワウィザード[※] | 57 | 戸崎 |
テーオーケインズ[※] | 57 | 松山 |
メイショウハリオ | 57 | 浜中 |
カジノフォンテン[※] | 57 | Mデム |
- 1着5000万円(内馬主4000万円)
- 2着2000万円(内馬主1600万円)
- 3着1000万円(内馬主800万円)
参照:チャンピオンズカップ競走における褒賞金交付基準(PDF)―JRA
エアスピネルは、R.ムーア騎手の騎乗が決定していましたが、当人は証人としての裁判出廷のため帰国。レース1週前に決定となったため、陣営にしてみれば痛い時期での鞍上未定です。
除外対象
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
タガノビューティー | 57 | 石橋脩 |
ケンシンコウ | 57 | ○○ |
推定オッズ
1人気に選ばれそうなのはチュウワウィザード。昨年の勝ち馬ですが、その後は不調も、前走JBCクラシックで反撃の3着。使って状態を上げるタイプなので、この人気も頷けます。
ソダシは推定2人気。ダート適正のあるなしというよりも、人気も加味されて。
推定人気 | 馬名 | 推定オッズ |
---|---|---|
1 | チュウワウィザード | 2.4 |
2 | ソダシ | 4.8 |
3 | テーオーケインズ | 6.8 |
4 | カフェファラオ | 8.6 |
5 | サンライズホープ | 12.9 |
6 | オーヴェルニュ | 20.0 |
7 | クリンチャー | 27.0 |
8 | カジノフォンテン | 31.4 |
9 | メイショウハリオ | 42.1 |
10 | エアスピネル | 53.6 |
11 | インティ | 68.0 |
12 | アナザートゥルース | 104.4 |
13 | ダノンファラオ | 145.9 |
14 | サンライズノヴァ | 237.5 |
15 | スワーヴアラミス | 280.3 |
16 | ケイティブレイブ | 337.4 |
2021年11月30日18時現在の情報を基に記載しています。
有力馬考察
今年のチャンピオンズCは4強の様相。カフェファラオまでの上位4頭が10倍を切るオッズとなりそう。この4頭を中心に、現時点での注目馬までご紹介。
チュウワウィザード≪牡6/青鹿 大久保龍志厩舎≫
【前走】JBCクラシック 3着
【父】キングカメハメハ
【母父】デュランダル
昨年のチャンピオンズCの覇者。今年は2月にサウジC挑戦後にドバイWCに挑むローテーション。サウジCは離された9着だったものの、ドバイWCではミスティックガイドの2着と好走を見せました。
帰国初戦に選んだ帝王賞は疲労もあったのか6着と大敗。秋はJBCクラシックから復帰。3着という結果でした。
G1級になると、右回りに比べると左回りでの成績が良いので軽視は禁物。東京大賞典に出走してくるならばそちら方を軽視した方がいいでしょう。
ただ6歳も暮れ。ダート馬は息が長いとは言え、そろそろ衰えてくる馬が一気に衰えが表面化してきます。その点では軸にするには悩ましい1頭という印象も。
ソダシ≪牝3/白 須貝尚介厩舎≫
【前走】秋華賞 10着
【父】クロフネ
【母父】キングカメハメハ
秋華賞では10着と大敗。4コーナーのところから手ごたえ怪しく、直線入ると馬群に飲み込まれる形になりました。スタート直後にゲートに激突し、レース後に歯を抜く手術を行っています。
僕のnoteにも記載していますが、歯を抜くというのは人でも動物でも大事です。噛み合わせ1つで頭痛や体は傾いたりと影響が出てきます。逆に噛み合わせがよくなる場合もありますが、どちらに転ぶのかはわかりません。(noteは最近お休みしていますww)
父は芝でもダートでも通用したクロフネ。母父はダートでも大物を輩出しているキンカメ産駒ですから、ダートを走れないと考える方が難しいでしょう。血統的にはダートを走れる裏付けがありますから、その点では前向きな考えもできます。
ただ、大阪杯や来年の天皇賞秋を目指すローテーションで、海外挑戦も視野にしてほしかったです。須貝調教師が1800MのG1があれば出走すると明言しているように、適性は2000Mはやや長く、マイルだと気持ち短いのかもしれません。その点では、チャンピオンズCの距離だけは見立てでは完璧のはず。
あとはダート適正が高いかどうか。
白毛馬がG1を勝つのは世界初。その偉業を成し遂げた馬ですから、初ダートG1は厳しいという常識も覆すかもしれません。
テーオーケインズ≪牡4/栗 高柳大輔厩舎≫
【前走】JBCクラシック 4着
【父】シニスターミニスター
【母父】マンハッタンカフェ
今年の帝王賞の勝ち馬。上半期のダート決算レースを制したことで、一気にチャンピオンズCの主役級にまで名前が出るようになりました。
前走は帝王賞以来のレースとなり、使われた上積みがあるはず。最も松山騎手のやらかしの部分もありますので、度外視して考えても良さそうです。
今回も出遅れとなると万事休すとなりそうですから、どこまでスムーズなスタートを切れるかに掛かってきます。普通に地力のところで走れば上位争いはできる馬ですから、本番ヘグらなければ。
カフェファラオ≪牡4/鹿 堀宣行厩舎≫
【前走】函館記念 9着
【父】American Pharoah
【母父】More Than Ready
今年のフェブラリーSの覇者。ダートマイル王者の称号は得たので、ダート統一王者になるべく中距離G1に挑みます。
昨年は2人気6着からフェブラリーSに進んで優勝。ジャパンダートダービーでの大敗も気になりますが、距離の融通が効かない可能性があります。
ただし、かしわ記念でも敗れていることから、単純に地方の砂が合わない可能性が高いと見ることができる。そうであればかしわ記念と函館記念の大敗は度外視して考えるべきでしょう。
芝を叩いてきたことはこれまでと違うローテーションを気にしなければなりません。迷走していると言えば迷走している使い方をしています。順調に使われていない点も気にしなければなりません。
勝手に人気しているのであれば、疑ってかかるのも馬券で必要になるかもしれません。
現時点での注目馬
最後のまとめではありませんが、現時点での注目馬を記載しておきたいと思います。
現時点で注目しているのは、オーヴェルニュです。
とにかく中京巧者の1頭。条件戦の名古屋城Sをはじめ、東海S、平安Sと中京コースは3戦3勝と負け知らず。帝王賞では7着と、このクラスでは壁があるようにも感じるが、福永騎手に戻るのも心強い。ここは勝負気配。