第62回アルゼンチン共和国杯
3歳以上 OP ハンデ コース:2,500メートル(芝・左)
ジャパンCの前哨戦、アルゼンチン共和国杯の出走を予定しているメンバーをチェックしていきます。
有力視されているのは、今年はいずれの重賞でも3着以内をキープしているクロミナンス。
サヴォーナは前走オールカマーで4着の実力があり、新潟記念2着のセレシオンなど、小粒ながらも自力拮抗のメンバーが顔を揃えました。
各馬の追い切りをチェックして、まとめを行って行きたいと思います。
追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アドマイヤハレー【B】
6F81.2-5F65.8-4F51.1-3F36.7-1F12.1
2頭併せ外強め1馬身先着。
直線向いたときに少し遅れかけますが、最後は1馬身差突き放す内容で好印象です。
時計の根拠もよく、動きも軽快に動けていました。
ただ、少しこじんまり見せている点が気になります。悪く言えばこじんまり、良く言えば小さくまとまっているとも言えそうな微妙なところ。
デキとしては前走程度には走れる見込みです。
アドマイヤビルゴ【B】
55.4-40.1-26.1-13.1
単走馬なり。
動き自体はゆったりとしていますが、時計を見てもゆったりと走っています。
1週前にCWで2頭併せを敢行。最後は僚馬に競り負けたものの、末11.5秒で駆け抜けています。実質的には1週前が最終リハという感じでしょうか。
全体的には悪くはなく、最終リハの動きも悪くはありませんでした。
ただ、近走の成績を考慮すると、上昇気配は示してほしかったという印象は強く受ける。
クロミナンス【B】
6F82.4-5F66.1-4F51.7-3F36.8-1F11.6
単走強め。
活気は十分で、ラストも11.6秒で直線を駆け抜けています。
やや頭の位置が高い走りをしているものの、1週前は頭の位置が低い走りをしていました。
許容範囲だとは思いますが、そのあたりがやや引っかかりました。
ただ、動きは良好で、全体的には悪くはないと判断しています。
サヴォーナ【B】
52.3-37.7-24.2-12.1
単走強め。
頭の位置が高い走り。その点、スピード感はあまり感じません。
それでも時計はしっかりと出ていることからも、調子が悪いということはなさそうです。
1週前は2頭併せを行い、追われてから若干反応が鈍かったですが、終わってみれば僚馬を3馬身以上も突き放す高内容でした。
デキが悪いということはなさそうで、前走のデキで出走できそうです。
ジャンカズマ【B】
54.7-39.0-25.6-13.0
単走強め。
全体時計、そして末の時計を見てもゆったりと走っています。
1週前には栗東CWにて6F80.9-5F66.8-3F37.9-1F11.7の時計がありますが、前回時計を出している昨年の中日新聞杯の時には16着と大敗。あまり時計を意識しなくても良さそうです。
今回は久々ということも相まって、楽観視はできませんが、この馬の地力は出せる状態では。
このメンバーでどこまで前進できるのかという勝負になりそうです。
ショウナンバシット【B】
54.0-37.5-23.9-12.1
単走強め。
一杯に追われたような形ですが、鞭は入っていないので強め表記としています。しっかりと追われた形にはなりました。
2連勝の勢いは感じる内容で、ここでも好勝負に持ち込めそうな雰囲気は十分です。
ただ、1週前は活気があった割には時計の伸びが少なく、その点は不安材料にも捉えることができます。
最終リハを見る限りでは十分に走れそうですが、このメンバーでも逆転できるかは微妙な情勢でしょうか。好走は可能。
セレシオン【B】
6F86.4-5F69.2-4F54.0-3F39.7-1F11.4
単走馬なり。
少し動かされていましたが、馬なりの範疇としています。
ポリトラックでこの時計ですから、そんなに強めに追われていないのは明白。その中でも、キビキビと走れていたところはありましたので、その点、あまり心配はしなくて良さそうです。
前走時もこのくらいの内容で好走を見せていますので、デキは相変わらず整っていると判断していいでしょう。
タイセイフェリーク【B】
57.6-42.2-27.4-13.2
2頭併せ馬なりクビ差先着。
先着は見せたものの、調整程度の内容ですので着差はあまり気になくて良さそうです。
いつもこの程度の内容で好走しているため、問題ないと判断していいのではないでしょうか。
オールカマーで3着に好走を見せたリカンカブールとも併せた時もへ移入に持ち込めているため、その点では相手なりに走るのかもしれません。
ハヤヤッコ【B】
6F84.9-5F67.9-4F52.7-3F37.8-1F11.7
2頭併せ強め半馬身程遅れ。
最後は遅れてしましましたが、活気がないというわけではありません。
末も11.7秒で伸びている点を考えると、この馬にしては上出来ではないでしょうか。
ただ、前走以上を求めるのも酷かもしれません。ある程度、この馬なりの走りには期待ができますが、トップハンデという点も含めて期待はしすぎないほうが良さそうにも映ります。
フォワードアゲン【B】
5F64.1-49.5-35.6-1F11.6
単走強め。
しっかりと追われて、時計も出ていると判断しています。
前向きさも感じられる内容で、集中力も高かったです。
ただ、時計的にはいつもの範疇程度まで。このメンバーでもどこまで前進できるのかというところでしょう。
悪くはないと感じます。ハンデを活かすことができれば。
ペプチドソレイユ【C】
5F66.5-4F41.0-3F37.6-1F12.7
3頭併せ外強め半馬身遅れ。
ゴール後にすぐに捕まえましたが、追われてからの反応が今ひとつの印象です。
ただ、直線はいったところでも2馬身程度の開きがありましたので、その点では半馬身までよく迫ったという見方もできます。
重馬場の芝を考えたら、この時計でも仕方がないというところか。週末の雨予報を考えると、この内容ならば心配の方が大きいか。
マイネルウィルトス【C】
52.6-37.9-24.6-12.3
単走馬なり。
映像が残り1Fのところからで、ラストのみとなりましたが、集中力が欠けている印象は強く受けました。
時計の根拠的にはいつものデキまでと判断しますが、最終リハではしっかりと仕上げてくるパターンが多いため、最終リハで坂路を馬なりで作っている点も含めて、なにか調子が悪いのでは。
少し心配が勝ってしまう内容でした。
マイネルメモリー【B】
56.5-40.6-25.9-12.6
単走強め。
まっすぐに前を向いて走れていましたが、リズムが悪いと感じる時間帯もありました。
1週前に坂路で52.8秒をマーク。その前にも好時計をマークしていることを考えると、勝負度合いは高そうに感じます。
ただ、時計ばかりを気にしてみると、この馬のベストを出したときは条件戦で大敗しているところもあるため、時計を意識すると痛い目を見そう。
加えて、全体時計はいいものの最後は減速ラップ。きれいに時計を刻んだから走るというタイプではありませんが、その点も少し気になっています。
ミクソロジー【B】
55.4-39.8-25.5-12.9
2頭併せ強め併入。
見た目的には余裕がありそうだったのは僚馬の方で、ミクソロジーはやや手応えが悪く見えました。
久々の前走と使われて上向くかと思いましたが、追い切りを見ている限りでは前走程度まで。ここを使われてからさらに上向くか。
メイショウブレゲ【C】
53.7-38.6-25.0-12.9
単走馬なり。
少し首の可動域が狭い印象を受ける走り。頭がやや立っているような走りにも見受けられます。
前走時は全体時計が速く、ラストは減速ラップという状態でしたが、今回は全体時計も遅く、末も減速ラップとデキは落ちた印象。
単純に前走の方が勝負度合いが高かったのでは。
ラーグルフ【A-B】
6F84.2-67.4-52.5-38.2-1F11.9
3頭併せ内馬なり1頭2馬身先着、1頭5馬身ほど先着。
前走時の追い切りではやや掛かりながらの内容で、その点では心配材料が大きかったのですが、今回は我慢ができている状況でした。
時計的には前走の方が良さそうにも感じますが、全体の雰囲気は今回のほうが良かったのでは。
時計は前走、内容は今回ということで、単純に上向いたとは言い切れないものの、デキは前走以上という雰囲気は感じます。
アル共杯の追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を感じるのは、【A-B】評価のラーグルフのみとなりました。
その他のメンバーで見ると、【B】評価の中では、クロミナンス・サヴォーナ・ショウナンバシット・セレシオン・タイセイフェリークあたりはデキが良さそうです。
上記のメンバーに注目しながら、追い切り推奨馬を見せていきたいと思います。
1頭目:クロミナンス
1頭目には重賞で善戦続くクロミナンスとしました。
前走後は疲れが出てしまって順調に使うことができませんでしたが、しっかりと休み、復帰も遅らせたことで披露はないものと感じます。
1戦目から58kgはきついかもしれませんが、デキ自体は好仕上がりに映りました。
2頭目:あの馬
3頭目:ラーグルフ
好仕上がりに期待。近走の成績が今ひとつですが、デキは良さそうです。好勝負に期待。
4頭目:ショウナンバシット
デキ自体はよく、2連勝の勢い感じるものでした。重賞に行って、且つこの斤量でどうかということはありますが、デキの良さでは上位争い可能です。
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