11レース 第72回チャレンジカップ(G3)
3歳以上 OP コース:2,000メートル(芝・右)
チャレンジカップの最終追い切りの様子をチェックして各馬の評価を加えています。
前走との動画での比較や時計の比較などで上昇した下降したとか、個人的な見解を載せた後、最後にお薦めの馬を記載していますので、もしよろしければ最後までご覧下さい。
今回のチャレンジC、追い切りを見る限りそこそこのレベルになりそう。順調にきている馬、上昇気配を示す馬と、なかなかに拮抗していると考えています。
本来ならば追い切り記事と予想記事を分けたいと思いますが、今回は時間の都合で一緒にしています。馬券の参考になれば幸いです。
チャレンジCの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アルジャンナ【A】
4F51.1-37.3-1F11.8
単走末強め。
しっかりとした脚捌きで走り切りました。
若干、力んで走っているような気がしますが、最後に追われてからの反応と走りは目を見張るものがありました。
枯れてしまったかのような成績が続きますが、追い切りは上昇気配と感じる内容で良かったです。前走時は坂路を使ってレースへ。
時計も地味で、動きも無駄が多い印象がありましたが、今回はしっかりと実が入っていると感じるものでした。
今回は上昇気配と判断しています。
ジェラルディーナ【B】
5F71.9-55.9-40.4-1F12.2
単走馬なり。
前向きさを出して走れていますが、どちらかというと我慢が出来ていない印象を受ける内容でした。1ハロン延長があまり前向きではない印象です。
ただ、ここまで順調に使われていますが、疲労などは特に感じませんでした。活気がある動きを見せていました。
この馬の追い切り映像が阪神JFまで遡らないといけません。しかも、その時は坂路をずっと使っていますので、CWでの映像がありません。あまり前向きさは見せていませんので、その点では、今回の掛かり方が気になります。
いつもこのくらい前向きさを示して好走しているのであれば問題ありませんが、掛かっているにも関わらず2000Mが前向きには見れません。デキは前走程度までと見ています。
スカーフェイス【B】
52.4-37.8-24.3-12.1
単走強め。
追われてからしっかりと走れています。伸び伸びと走れていて、時計も好時計をマーク。
ただ、坂路で駆けるタイプなので、時計を優先に考えると痛い目を見そう。
七夕賞に出走していますが、その時の追い切り映像は配信されていません。
時計判断と、今回の映像の雰囲気から、デキは前走以下ということはないと思います。
ソーヴァリアント【B】
4F52.3-37.5-1F11.9
2頭併せ馬なり併入。
僚馬の方が脚色が良かったです。4コーナー手前で映像が途切れていますが、それまでは僚馬の1馬身後方を追走。そして直線半ばで映像が再開しますが、その時は並走状態から1馬身程前に出るところでした。
ただ、残り100M地点から徐々に間を詰められていきます。最後は併入して終わりとなりました。
1週前は3頭併せを敢行。6F80.1秒-3F36.4-1F11.5という時計で最後はグイグイ伸びて併入でした。その時の映像が迫力満点で良かったのですが、最終リハがあまりに地味で。
デキは前走程度までとしておきます。
ヒートオンビート【B】
6F81.6-65.8-51.3-37.4-1F11.3
単走馬なり。
馬なりから促されていました。時計は上々で末11.3秒はポリトラックであるということを考慮しても十分に走れていていると考えます。
ただ、頭の位置が高いのが気になります。
1週前は3頭併せ。時計は良かったので、状態面ではその時から悪くはないと感じるものでした。
前走以下ということはなく、前走と同程度と考えています。
ペルシアンナイト【B】
6F83.2-66.9-51.4-37.6-1F11.6
単走強め。
ゴール後も長めに追われていましたので、上記の時計以上に走っています。
全体時計はボチボチのところでしたが、末の時計は上々です。
ただ、7歳も暮れとなりました。さすがに大きな良化ということはなく、前走のデキをキープしている程度まで。動きと時計があまり合っていない印象で、しっかりと動かされていたにもかかわらず、雰囲気が良かったとは言い難く。
デキは前走程度まで。
マイネルウィルトス【A-B】
6F80.5-65.1-50.8-37.5-1F11.9
単走強め。
6F80.5秒はなかなかの好時計で、3F37.5-1F11.9の時計も目を見張るものがありました。
それでいて力みがあるとかなく、リラックスして走れていました。
リラックスしていて時計がしっかりと出ている馬というのは好走に繋がりやすいと思っているので、要注目の1頭だと感じます。
マイネルフラップ【B】
54.9-40.2-26.0-12.7
単走強め。
首の位置が高いのが気になりました。可動域が狭いのでスピード感がありません。
時計的には前走程度までで、前走以上ということはないでしょう。特筆すべき点もなく。
メイショウオーパス【B】
56.2-39.6-25.4-12.5
単走馬なり。
馬なりから強めに促された程度でしたが、全体的には馬なり程度の内容でした。
坂路ではあまり走るタイプではないとは思いますが、それにしても時計が遅いのが気が掛かり。
前走以上ということはないでしょう。
モズナガレボシ【B】
55.2-39.2-24.9-12.6
単走強め。
力強い走りができていますので、そこまで状態が悪いという印象はありません。
ただ、可動域が狭いのか、スピード感が足りない印象。時計の根拠も足りていませんので、上昇気配は感じず。
2走前の小倉記念の時と比べると、動きに大きな違いは見つけられなかったものの、雰囲気が足りていない印象。もう少し活気がある時の方が良いと思うので、その点マイナスか。
悪くはないものの、いつも以上ということはなさそう。
追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A】評価のアルジャンナと、【A-B】評価のマイネルウィルトスの2頭が前走以上に仕上がっていると感じました。
ただ、映像配信がなかったカツジ。近走の成績が悪いという点はありますが、穴を狙う人ならば狙ってみても良さそう。近走の成績から、上昇気配とは言えそれでも2着3着までのイメージですが、追い切りの時計は悪くはないです。むしろ上昇気配なので、変わり身あるとすれば。
後は【B】評価の中から、ジェラルディーナ・ソーヴァリアント・ペルシアンナイト・ヒートオンビートの4頭は仕上がり良好です。
この辺りを意識して、予想に繋げていきます。
馬連とワイドの2点勝負
それでは引き続き予想まで行っていきたいと思います。
チャレンジCと言えば、距離が変わったり、重賞要件が変わったりと、一概にこれというデータが使えないレースになっています。しかも、多岐に渡る路線からの参戦が多く、今年も短距離を中心に使われていたカツジやダートを中心に使われていたメイショウオーパスなど難しいレースの1つ。
阪神2000Mは、スタートした直後に急坂が待ち受けるため、先行勢はダッシュを付けたいところで駆け上がらなければいけません。内回りコースでカーブもきついため、ペースは上がりづらい。
展開面を考えると、今回はスロー濃厚。前に付けそうな馬自体ソーヴァリアントくらいしかいないため、この辺りが鍵となりそう。
ただし、そのソーヴァリアントは初関西圏への輸送。札幌でレースを行っていることからも、輸送競馬は問題ないとは言え、直前輸送は初の経験になるため、その点はどっちに転ぶかは未知数。
阪神2000Mと言えば、内外あまり差がないコース。それでも複勝圏内となるとやや内枠が有利になっているため、その辺りも加味して考えた。
1頭目はマイネルウィルトス
追い切りでも上昇気配とした馬。今回はMデム騎手の継続騎乗という点も心強い。
このメンバーならば比較的前でレースを進められる点も、展開が向きそうで前向きな評価。
瞬発力に秀でたタイプではないものの、じっくりと勝負所で動くことができれば、長く良い脚を使って前進可能。ここは1頭目に選びたい。
2頭目はヒートオンビート
【A】評価としたアルジャンナと迷ったものの、ヒートオンビートの方が展開面の恩恵がありそう。マイネルウィルトスの1列後方でレースを見ながらの位置取り。目黒記念で2着に持ってきた川田騎手とのコンビならば心強い点も加味した。
前走はキレ負けした形も、今回のメンバーならば。マイネルウィルトスを買うならば、こちらも買っておいた方が良い。
チャレンジCの予想のまとめ
今回は、マイネルウィルトスとヒートオンビートの馬連とワイドの2点勝負とします。
馬連とワイドは1:10の割合で買うのをお薦めしています。馬連に100円入れたら、ワイドに1000円という買い方が理想ですが、財布と相談されて、1:5とか割合を変えても構いません。1:3くらいは最低ラインでしょう。
今回は追い切り好調馬+このメンバーならば先行できる馬を選択しました。皆様の馬券の参考となりますように。