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マイルチャンピオンシップ 2021 追い切り評価|グランアレグリア調整程度の内容

マイルチャンピオンシップ2021 追い切り情報
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11月21日に行われるマイルCSの最終追い切り評価を行いました。

有力視されているインディチャンプ・グランアレグリアはデキ落ち評価。

今回上向き良化を示したのは、サリオスロータスランドグレナディアガーズケイデンスコールサウンドキアラダーリントンホールシュネルマイスターダノンザキッドホウオウアマゾンの面々。

今回はハイレベル必須のマイルCSとなりそうです!

それでは、各馬の考察後にまとめを行っています。推奨馬を今回は絞り切れずに5頭ピックアップしていますので、最後までご覧いただけると幸いです。

マイルCSの出走馬情報や推定オッズなどをまとめたものは、以下のページに記載しています。
【マイルチャンピオンシップ 2024】出走予定馬|想定騎手・推定オッズ・有力馬見解
マイルチャンピオンシップ(Mile Championship)は、日本中央競馬会(JRA)が主催する芝1600メートルのGIレースで、11月中旬に開催されます。今年はブレイディヴェーグやナミュールなど17頭が登録しています。

マイルCSの追い切り考察

評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。

インディチャンプ【B-C】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
51.8-37.7-24.6-12.7

2頭併せ強め併入。

やや脚色はインディチャンプの方が良かったですが、相手は馬なりでの内容でしたので見た目は地味。

キビキビとした動きは良好も、もう少し走れても良かったのではないかと思いました。

ただ、時計的には悪くはない範囲。末の時計がもう少し伸びていればよかったのですが、全体51.8秒ならば仕方がないか。

安田記念から久々のレースで、今回は前哨戦を挟まずにのレース。時計は今回の方が末の部分で落ち込んでいます。

馬場差があるとは言え、末12.7秒はこの馬からすれば地味と言えば地味な動きだけに、安田記念と比較すると8割9割のデキではないかと考えてしまいます。

一昨年優勝、昨年は2着と適正の高いレース。昨年は阪神開催だったことからも、阪神マイルも問題なし。適正だけで好走できる地力は持ち合わせているかと思いますが、デキは今一つでどこまで。

カテドラル【B】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
52.3-37.8-24.6-12.1

単走強め。

やや渋滞している中での追い切りでしたので、途中で進路を変更しています。真っ直ぐ走れていませんが、鞍上の指示に従ってのものなので気にせずに良さそう。

活気がある走りはしているものの、もう少し迫力が欲しい。動き自体がやや小さいと感じる。

あと、前脚の動きが硬さが見られ、柔軟性が欲しい。この馬らしさという意味では変わらずですが、今回は特にそう思います。

中京記念2着、京成杯AHを優勝と勢いが乗る1頭。ただ、メンバーが大幅強化された今回で、上昇気配の感じない内容とすれば前進は難しい印象。

グランアレグリア【B-C】

11月17日(水)美浦 南W(良)
6F80.3-65.3-51.4-37.6-1F12.2

2頭併せ内馬なり1馬身先着。

馬場が綺麗な時間帯ということもあり、負荷は掛けていませんが、時計はある程度出ています。

追えばまだまだ走りそうな雰囲気はあるものの、間隔が詰まっているのでこの程度で問題なさそう。

欲を言えば、もう少し活気が欲しい。どこか上の空みたいな印象。いつも以上に元気ない印象で、その点がどうか。もう少し前向きさがあった方が良さそうか。

デキは天秋の方が上。中距離G1を獲りに来たと感じさせるだけの内容だっただけに、メイチで仕上げていた。その点、今回はお釣りで勝負しているのでは。大きな下落はないものの、デキキープとも言いづらい。

それでも国内マイルチャンピオンなだけに、ここは地力の高さでカバーできるか。

この間隔なので、金曜日追いとかは行ってこないのではないかと思いますがどうでしょうか。もしかしたら最終の最終追い切りで金曜日に追ってくるかもしれません。追い切り考察泣かせの1頭なだけに、この馬は特殊です。

クリノガウディー【B】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
54.8-39.3-25.2-12.3

単走末強め。

馬場が荒れている時間帯でしたので、やや時計が遅いのは許容範囲と判断します。

やや我慢ができていないのか、鞍上の方が手綱をしきりに調整しているのが気になりました。

最後は12.3秒と伸びていますので、追われてからの反応は問題ないと判断します。

夏以降は既に3戦走っていますので、この内容で状態面では仕上がっていると判断します。

あとは疲労などが残っていると難しいかもしれませんが、映像からは疲労などは認められませんでした。当日の馬体重が大幅減となると心配ですが、馬体的には戻っているのでは。デキキープまで。

クリノプレミアム【B】

11月17日(水)美浦 南W(良)
5F67.6-53.0-38.3-1F11.8

単走馬なり。

集中力の高い走りを披露してくれました。前進気勢を見せて、しっかりと走り切りました。

時計に関しては、馬場が綺麗な時間帯での追い切りでしたので、この程度でもそこまで速いとは感じません。

ただ、直線に入ってからやや左右に揺れているかもしれません。進行方向に対してやや左へと流れているのではないかと思う部分がありますので、真っ直ぐに走れていないとすれば前向きではない評価。

もう1つ気になったのが、許容範囲ではありますが、手前を替えてからやや頭の位置が高いのが気になりました。大きく頭を上げたわけではないので、そこまで不安視しなくていいですが、そこが引っかかります。

これまでのこの馬の映像がありませんので、今回の映像を基に判断していきたいと思います。時計判断では、デキはキープまでとさせていただきます。

グレナディアガーズ【A-B】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
53.0-39.4-25.1-12.1

2頭併せ馬なりアタマ差遅れ。

この馬はまず1週前から。2頭併せでCWを駆け抜けて、6F82.3-3F36.6-1F11.3という時計をマークしていました。着差はやや微妙なところではありますが1馬身から2馬身程はついていました。

1週前の動きは抜群で、ここを獲りに来たと感じさせるだけの仕上がりだったと感じます。

最終リハを見ていきますと、坂路で2頭併せ。馬なりでの内容ではありますが、両馬が強めに追われているので、やや脚色では劣るものでしたが、それでもアタマ差で稽古を終えています。

時計的には許容範囲。末12.1秒ですので悪いということはありません。

ただ、1週前に感じた迫力は感じず、鳴りを潜めたという印象を受けました。

1週前の時点で完成してしまっていると判断することもできます。デキが悪いということはまずないでしょう。

デキはやや上がったと判断しますが、個人的には1週前の勢いを最終リハでも見せてほしかったです。

ケイデンスコール【A-B】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
54.9-38.8-24.5-12.0

単走馬なり。

しっかりと手綱を絞られて、馬なりのまま坂路を駆け抜けていきました。

1週前に坂路で一杯に追われ、全体51.8秒、末11.9秒で駆け抜けています。1週前の時点で仕上がっていると思いますので、最終リハはテンションを上げずにというところだと判断します。

前走使われた上積みは感じます。マイラーズCを勝っている舞台ですので陣営の気合も入っていると感じます。乗り込み量も十分だと判断しています。

前走に比べると雰囲気などは上昇気配ですので、デキはさらに良くなったと判断していいでしょう。

サウンドキアラ【A-B】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
51.7-37.6-24.5-12.2

単走強め。

しっかりと追われたわけではありませんが、馬なりよりかは強めの運動強度でした。

全体51.7秒で末12.2秒ですから、この時計ならば問題ない仕上がりでしょう。この馬の地力は引き出せる。

スワンS2着からの上積みもありそうで、活気は今回の方が上。このメンバーでどこまで食い込めるのかは難しいところはありますが、この馬の走りはできるはず。

サリオス【A】

11月17日(水)美浦 南W(良)
5F67.4-52.6-38.2-1F12.1

3頭併せ内馬なり併入。

時計は物足りなさも感じますが、馬なりでの内容ですのでこの程度でも悪いということはありません。

リズムよく走れており、手前を替えたタイミングで抜け出しそうな手応えを見せていました。

1週前は南Wで2頭併せ。5F65.0-3F36.0-1F11.0と好時計をマーク。僚馬に先着を見せる走りを示しており、活気も十分で能力は引き出せる状況にあるでしょう。

前走安田記念と間隔は開きました。状態面でどこまで仕上がっているのか不安な部分はありましたが、今回の方が集中力も走りのスマートさも増していて十分に走れる状況にあると考えています。

早熟傾向の戦績が続きますが、4歳秋にもう1つG1勝ちがあっても驚きがない走りを披露しています。

シュネルマイスター【B】

11月17日(水)美浦 南W(良)
5F69.4-53.6-38.3-1F11.7

2頭併せ末強め併入。

やや掛かり気味でコーナー部分を回ってきました。我慢は出来ていたと思いますし、1600Mであればそこまで気にしなくて良さそうです。

前走時も2頭併せ。その時は1馬身先着を見せてのレース本番でした。今回は併入止まりでしたので、そこがやや心配材料。

1週前は南Wで2頭併せ。時計は優秀で5F66.8-3F37.1-1F11.2でした。最後は追われると一気に加速していく内容で、1週前の状況はグレナディアガーズと同様に同じくデキは良さそうでした。

1週前である程度仕上がっていると思いますので、その点では今回の最終リハは調整程度までに留めたと考えて良さそうです。

デキは前走以上ということはないかと思いますが、前走以下ということはまずないでしょう。毎日王冠を勝った時と同じデキで出走できる見込みです。

ダーリントンホール【A-B】

11月17日(水)美浦 南W(良)
6F85.2-68.2-53.1-38.4-1F11.7

3頭併せ外末強め1頭1馬身先着、1頭3馬身先着。

直線半ばまで馬なりでの内容でしたが、その時点で僚馬よりも1馬身程前に出ています。我慢しきれないほどの手応えの良さを感じさせた形。

ただ、時計的には前走と変わらない範囲。その点では、僚馬の手応えの方が怪しかったと見ることもできるので、その点は難しい判断。前向きさはあったと思います。

1週前は単走で南W6F82.4-3F37.7-1F11.5で駆け抜けました。掛かり気味ではありましたが、直線半ばまでは手綱を引いた状態で、我慢を覚えさせるような調教を行っていました。

解放されると一気に加速していますので、デキが落ちたとは感じません。この馬の地力は引き出せる状況にあると感じます。デキは前走と比較するとやや上向きか。悪くはない。

ダノンザキッド【B】

11月17日(水)栗東 CW(良)
6F84.8-68.0-52.6-38.8-1F11.4

単走末強め。

もう少し頭が低くなると良さそうですが、決して走りが悪いということは感じませんでした。

1週前はCWで2頭併せを行い、6F82.9-3F38.1-1F11.7という時計をマーク。僚馬を2馬身程突き放す好内容でした。

前走時は単走末強めの内容で、今回の似た内容を消化しています。その点を考えると、デキが上がったとは言い難い部分はありますが、変わらない範囲で出走できる見込み。悪くはない。

ホウオウアマゾン【B】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
53.7-39.0-25.3-12.4

単走強め。

単走扱いですが、渋滞している時間帯だったので、多頭数追いという形にもなりました。

ある程度気合を見せて走れており、脚捌きも悪くはない動きでした。

1週前はCWで単走追い。7F94.3-3F36.7-1F11.9で駆け抜けていました。大きく動けていて、リズム感も良かったです。

デキは前走と変わらない範囲で、上昇気配とまでは認められません。デキ落ちの心配は不要ですが、スワンSの3着だった前走のデキキープ程度までと考えて良さそう。

リプレーザ【B】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
53.1-38.3-25.1-12.6

単走強め。

リラックスして走れているのが伝わる走りをしていました。

近走の成績から、上昇気配が欲しいところではありますが、その印象は受けません。前走が10月31日だったこともあり、調整程度の内容が続きます。

1週前にしっかりと追われはしたものの、左へと流れていく走りを見せており、真っ直ぐに走れなかった点はマイナス評価。

あとは芝への対応が必要になりますが、現時点ではその芝への適正も難しく…。

レインボーフラッグ【B】

11月17日(水)栗東 CW(良)
6F78.1-62.9-49.4-36.9-1F13.1

単走強め。

全体時計が6F78.1秒ですので好時計ではありますが、その反面末の時計は13.1秒と最後はバテた形になりました。それでも6F78.1秒は好時計なので、そこまで気にしなくていいかもしれません。

8歳も後半に入り、ここで良化を見込むのは酷かもしれませんが、デキ自体はこの馬の地力は引き出せる状況にあると思います。この一追いで状況は好転できそうです。

ただし、近走の成績からは強く推せることはできず。前走程度までとしたい。

ロータスランド【A】

11月17日(水)栗東 坂路(良)
52.0-37.2-23.5-11.9

単走強め。

時計は上々の範囲。全体52.0秒で駆け抜けて、最後も11.9秒でまとめているのは前向きにみたい時計です。

前走時とやや作り方が違うものの、今回の方が負荷をしっかりと掛けていると感じる中間の気配。それだけに、最終リハの動きを楽しみに感じていましたが、これは良化していると考えていいでしょう。

1週前も僚馬を突き放す内容を消化していて、デキは良さそうでした。

今年の夏に関屋記念を勝っていますが、その時と比較しても今回の方が上。楽しみな1頭に成長してきたと感じます。

木曜追い切り馬

サウンドカナロア【B】

11月18日(木)栗東 CW(良)
6F82.8-66.7-52.2-38.5-1F12.2

3頭併せ内強め1頭クビ差遅れ、1頭併入。

手前を替えてから反応が今一つで、一旦、後退加減。最終的には3頭の中で一番遅れた形になりました。

末の時計を見るとそこまで悪いとは思わないものの、水曜日とやや馬場が状況が変わっている節があるので、その点では強く推せない時計とも言える。

ここまでの成績と照らし合わせても、大幅良化を見込めないならばさすがに推せない。前走程度までとしたい。

マイルCSの追い切りまとめと推奨馬

今回の追い切りを見て上昇気配を感じさせてくれたのは、【A】評価のサリオスロータスランド、【A-B】評価のグレナディアガーズケイデンスコールサウンドキアラダーリントンホールの6頭が前向きな評価を下したい。

【B】評価の中では、シュネルマイスターダノンザキッドホウオウアマゾンの3頭は評価できる追い切りを消化していました。

【B-C】評価ではありますが、グランアレグリアはカバーしておくべきだと思います。デキが落ちたと言っても大幅下落ということはないですから。

さすがに10頭をお薦めするわけにはいかないですから、今回はその中でも5頭に絞ってお届けしたいと思います。いつもは4頭までなのですが、今回は非常に迷う馬が揃いました。

1頭目:グレナディアガーズ

とにかく1週前が大迫力。今週の追い切りは静かな印象も、1週前の時点で仕上がったと判断したい。本当に1週前の状態が良さそうだったのが気になりすぎる。

※間違えて人気ブログランキング上にケイデンスコールと記載していました。すぐに差し替えていますが、ケイデンスコールとなっていた場合はしばらく時間を空けてご覧ください。お手数おかけしますがよろしくお願いいたします。

2頭目:サリオス

4歳馬世代はあまりお薦めしたくはないものの、今回のデキは素晴らしいところに仕上がっていると感じました。大阪杯5着、安田記念8着からの【A】評価ならば、選ばないわけにはいかない。

3頭目:シュネルマイスター

前走毎日王冠の時と変わらずに好内容を消化。安田記念3着の借りを返す時。準備はしっかりと整った。

4頭目:サウンドキアラ

スワンSで2着から上昇気配。内容も良かっただけにここは前向きに評価して。

5頭目:グランアレグリア

内容は少々寂しい印象も、前走がメイチだったことを考えると微減のデキならばここはまだ買える。ただ、パフォーマンスは下がっていると判断。5頭目推奨まで。

調教後の馬体重

馬名 馬体重 計量日 計量場所 前走馬体重
インディチャンプ 494 11月18日(木曜) 栗東 484 10
カテドラル 496 11月18日(木曜) 栗東 482 14
クリノガウディー 498 11月18日(木曜) 栗東 490 8
グランアレグリア 504 11月17日(水曜) 美浦 504 0
グレナディアガーズ 474 11月17日(水曜) 栗東 460 14
ケイデンスコール 484 11月17日(水曜) 栗東 474 10
サウンドカナロア 480 11月17日(水曜) 栗東 476 4
サウンドキアラ 470 11月17日(水曜) 栗東 466 4
サリオス 550 11月17日(水曜) 美浦 536 14
シュネルマイスター 494 11月18日(木曜) 美浦 482 12
ダーリントンホール 550 11月17日(水曜) 美浦 538 12
ダノンザキッド 530 11月17日(水曜) 栗東 526 4
ホウオウアマゾン 516 11月18日(木曜) 栗東 508 8
リプレーザ 498 11月17日(水曜) 栗東 488 10
レインボーフラッグ 466 11月17日(水曜) 栗東 468 -2
ロータスランド 476 11月18日(木曜) 栗東 472 4

初めて掲載しますが、今回の調教後の馬体重。

グランアレグリアは前走時と変わらない504kgとなりました。ただ、前走の天秋の時は調教後の馬体重が2kg増の504kgでした。2kgしか変わらない点を考慮すると、グランアレグリアの中2週は特に気にしなくていいのかもしれません。

馬体重には響かないタイプなのかもしれませんので、その点はあくまで参考の1つ。当日の気配が悪いなどあれば、追い切りからはデキ落ちのニオイが出ているので、思い切った馬券の買い方が必要になるかもしれません。

ここから輸送で減らす馬もいますので、大体前走程度の馬体重で出走できる見込みで、気にしなければいけない馬はいなさそうです。


以上、今年のマイルCSの追い切り評価をお届けしました。馬券の参考になれば幸いでございます。

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この記事を書いた人
リッキー

追い切り評価を行うブロガー。予想スタイルは[馬連]と[ワイド]の2点勝負。競馬はディープインパクトのときから見ていますが、難しいものですね。

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