第49回エリザベス女王杯
3歳以上 OP 牝 コース:2,200メートル(芝・右 外)
エリザベス女王杯に出走を予定しているメンバーの追い切り考察を行いました。
注目の1頭レガレイラは2頭併せを敢行。脚色豊かに伸びていきました。
スタニングローズは、坂路で単走追い切りを行い、手応え十分な雰囲気で伸びていました。
その他、穴馬の存在がいないかなど、考察を行っていきます。
最後に追い切り推奨馬4頭をピックアップしていますので、最後までご覧いただけますと幸いです。
出走馬情報は以下を参照ください。
エリ女の各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
※シランケドは目標を中日新聞杯に切り替えたため、今回は記載していません。
エリカヴィータ【B-C】
5F67.5-52.4-37.5-1F11.3
2頭併せ強め併入。
なぜかカメラがドアップしているため、直線入ってからの全体のうごきはが不明瞭。
1馬身後方を追走した状況で、コーナー中盤へ。直線はいった段階で並走状況から最後はスピード感溢れる走りをしています。
全体的には悪くはないと感じますが、時計的には前走のほうが上。もちろん、間隔が近いため軽めの調整で問題ないという見方もできますが、前走リステッドの新潟牝馬Sで6着ならば上々の雰囲気は見せてほしかった印象は強い。
前走程度には走れると見込みますが、あって前走程度まで、デキ落ちも視野に入れたいところ。
キミノナハマリア【B】
6F86.2-5F69.3-4F54.2-3F38.7-1F11.6
2頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
遅れてしまったのはネガティブな要素ではあるものの、最後は遅れだしても強めに追われることもありませんでしたので、そこまで気にしなくてもいいかもしれません。
動き自体、どこかが悪いという印象は受けません。全体的には可もなく不可もなくといったところでしょう。
休養明けはあまり気にしないタイプのため、この馬の地力は出せるものと思います。
ゴールドエクリプス【B】
7F95.8-6F79.5-5F65.0-4F50.1-3F36.1-1F11.5
2頭併せ内強め2馬身先着。
やや掛かり気味で直線へ。他の追い切りを行っている陣営もいたため、やや渋滞気味で進路を大きく内へ向けます。
2馬身先着ではあるものの、僚馬に待ってもらうようになっていたのは印象が悪い。
ただ、追われてからの伸びは十分で、待った後に追われた僚馬をすぐに置いてけぼりにする内容でした。
休養明けの影響は感じるものの、伸びてからの脚は十分。さすがに一発を狙うのは厳しいかもしれませんが、状態的には悲観せずに見て良さそうです。昨年の14着から前進はできそう。
コスタボニータ【C】
56.6-41.0-25.5-12.1
単走馬なり。
馬場が荒れている時間帯ということもあり、時計はあまり伸びていませんが馬なりという点も含めて許容範囲ではないでしょうか。
ただ、まっすぐに前を向いていないのは気になるポイント。集中力という点では、まだ戦闘態勢が整っていないのでは。
脚のタッチもどこか体が重たそうにも見えるため、デキが上がったとは考えにくい。足捌きを中心に考えると、今回はタッチが軽いのが気になります。デキ落ちと評価したい。
コンクシェル【B】
6F83.6-5F68.9-4F54.0-3F38.8-1F11.9
3頭併せ中強め1頭クビ差遅れ、1頭併入。
僚馬の間を割って入る勝負根性は十分に感じるものの、メリハリがない内容だっただけに、その点にはケチが付く内容。
特に可もなく不可もなく、特筆ポイントも特に感じませんでした。
やることとしては逃げてどこまで粘れるかという内容ではあるものの、追い切りの内容的には後方策を取ってきそうな雰囲気も感じます。逃げ以外の道を探りそうな、そんな気がするため、展開派泣かせの1頭になるかもしれません。
前走使われた上積みも感じず、デキは前走程度まで。
サリエラ【A-B】
51.8-37.3-24.8-12.6
2頭併せ一杯1馬身遅れ。
坂路で51.8秒はこの馬の最速をマーク。それだけに、状態は良さそうにも思います。
当初は美浦Wを使う予定だったとのことですが、馬場状態を考慮しての変更。この変更がプラスに働くのかはここを使ってみなければわかりません。
時計的には悪くはないデキとは感じますが、G1の大舞台前に離された形での内容。
時計は良かったけれど、内容的にはどうかという状況。馬場状況を言い訳として、実は不可を掛けなければいけない状況だった可能性も否定できず。
1週前は美浦Wで3頭併せ。脚色的には僚馬のほうが良かっただけに、判断が難しいところ。
ただ、坂路で大きく時計を更新していることからも、デキが悪ければ出せない時計。それだけに、一変の可能性も視野に入れておきたい。
シンティレーション【A】
6F84.6-5F68.7-4F54.3-3F39.0-1F11.7
2頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
2馬身ほど後方を追走して直線へ。直線入口では並走状態から、ただ、最後は脚色は僚馬のほうがよい形でゴールでした。
ただ、府中牝馬Sの時と比較すると、距離も伸ばして意欲的な内容。やや遊びながら走っての併入で、脚色は僚馬のほうが上でした。その点は今回と一緒です。
そういった意味では、今回はまだ集中できた中での追い切りだっただけに、今回のほうがデキは上と判断できるものでした。
ロードカナロア産駒だけに、5歳秋で本格化というのは考えにくいものの、5歳にしてはまだ12走だけと、使われていない点を考えると、このメンバーという点も相まって1桁着順、それ以上の成績でゴールできても驚きはない。
伏兵扱いならば、十分に楽しみな1頭だと判断したい。
シンリョクカ【A-B】
5F68.8-4F52.3-3F37.3-1F11.6
2頭併せ外末強め半馬身差先着。
最後のキレはさすがという印象。前走新潟記念を制しているだけに、その力は十分に見せつけた、そんな追い切りのように感じました。
前走は3頭併せの中で、最後は11.7秒の脚を見せての走り。その時と比べると、活気は前走のほうが良かったですが、ある意味無駄のない動きの中で走れていたという評価もできます。
1週前は、大きく離れた中で前を走る僚馬を一気に捉えて、最後は活気十分に3話身差先着という内容。時計は平凡の範囲でしたが、馬場差も考えれば十分でしょう。
本気度的には今回のほうが上。それに応える走りを見せてくれると思います。デキはもう1つ上がった印象です。
スタニングローズ【B】
53.7-38.5-24.8-12.2
単走馬なり。
馬なりでの内容ですが、集中して走れていて雰囲気は良かったと思います。
前走クイーンSで9人気と人気を落としましたが、結果は6着と馬が変わったかのような走り。57kgを背負いましたので斤量負けもあるかもしれませんが、それでもという結果でした。
秋華賞を勝った頃と比べても、追い切り自体は悪くはないと思うだけに、闘争心というところでどこまで前進できるか。デキとしては前走程度と評価したい。
ハーパー【A-B】
52.5-38.2-25.2-12.7
単走強め。
集中して走れているのはブリンカー着用の影響もあるか。
1週前は6F82.6秒と長い距離を走り、僚馬を大きく離しての先着を見せるなど、勢いが戻ってきた印象も受けます。
昨年3着の時の追い切りと比べても、そこまで大差があるわけではなく、やや昨年のほうが活気があるかも、くらいに見えます。
馬場差もあるとはいえ、坂路52.5秒はこの馬のベストタイム。最後は0.2秒減速ラップとなったものの、全体時計を考えると減速仕方なしか。
悪くはないと判断しているだけに、一変の可能性も十分に視野にしたい。
ピースオブザライフ【B】
6F81.1-5F65.2-4F51.2-3F36.7-1F11.7
単走馬なり。
若干掛かり気味でコーナー部分へ。最後は馬なりでも11.7秒ならば十分な走りと考えたい。
ただ、前のめりでつんのめったような走り方をしていて、時計以上のスピード感は感じず。逆に、時計はよく出ているなと感じる内容でした。
本来、活気がないように映って、時計が出ているのは前向きに評価したいところ。しかし、この馬の場合はバランスが少し気になる中での好時計だけに、評価が難しいところ。
6戦ぶりの芝でのレース。未勝利戦は芝を勝ち上がっているだけに適正が全く無いということはないだろうと思うものの、地方交流重賞を走ったほうが賞金を加算できそうな雰囲気も感じます。
フェアエールング【B】
5F68.6-4F53.2-3F38.3-1F11.6
単走末強め。
鞍上の助手の方が左後ろを気にしたのが少し気になりましたが、他馬がいるかどうかの確認でしょうか。
前走3勝Cを勝ち上がって、今回は3ヶ月半の休み明け。その点含めても、ここでいきなりの大駆けの気配はないものの、この馬のデキとしては8割程度は完成しているのでは。
今回のメンバーならば、善戦には期待が持てそう。
ホールネス【B】
5F73.4-4F56.5-3F40.6-1F12.0
単走馬なり。
時計を見て分かる通り、キャンターにも見受けられるほどの時計でした。
しっかりと手綱を握られた中で、テンションを上げないようにケアしている様子でした。
中2週での舞台だけに軽めの内容に留めた形。デキとしては前走以上ということはないように映りますが、今回の内容ではデキ落ちとまでは評価しづらいところ。
あっても前走のデキ、それ以下の可能性も検討したいですが、馬体重が大幅減とかになると買いづらいのかなと感じます。
モリアーナ【B】
5F67.7-4F51.8-3F36.3-1F11.2
単走強め。
今年は阪神牝馬Sで3着の実績も、そこから大敗が続いています。着順以上に離された負けが多く、上昇気配がどうしてもほしいところ。
ただ、その最終追い切りでは、時計は大きく伸びているものの、馬体以上に小さく映る印象も受けることから、上昇気配とまではいかないのではないかと思います。
480kg台はある馬ですが、460kg台のようなこじんまりとした雰囲気も感じます。
一生懸命に走っている姿も、マイナス要素にも映ることから、ここで一気に復活とまではいかないのでは。
ただ、きっかけ1つだとも思うため、そのあたり、展開の利があるなど、なにか思うところがある人ならば、買うことも検討できるかもしれません。デキが悪いというところではないと感じます。
ライラック【B】
5F68.3-4F53.1-3F38.5-1F11.6
2頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
デキとしては悪くはないと感じますが、遅れたのは単純に地味に映ります。
ただ、この馬は先着することはあまりありませんので、これでもこの馬の普通のところはあるかなと感じます。
デキとしては前走程度まで。いつもどおりの仕上がりまでと評価しています。
最終リハで坂路を使ったほうが好走している印象がある馬のため、できれば坂路を使ってレースに向かってほしい気もします。
ラヴェル【B】
4F52.4-36.7-1F11.7
単走強め。
強めに追われる内容ではあったものの、手が動いたり留めたりという感じで、そのあたりがやや違和感を覚える内容でした。
前進気勢は見せていたものの、見方を買えるとギリギリ我慢ができているのかなと思う内容だっただけに、そのあたりも2000Mを超える今回はどうかの舞台にも。
2歳アルテミスSを勝って以降は馬券外が続くだけに、ここで大きな前進を望むのは酷かもしれません。この馬の地力は出せそうなレベルでの仕上がり。
ルージュリナージュ【B】
5F67.1-4F51.5-3F36.7-1F11.5
3頭合わせ中強め1頭半馬身遅れ、1頭3馬身ほど先着。
外を走る僚馬コムストックロードに半馬身ほど遅れましたが、マイルCSに登録がある馬。1週前の馬に遅れたのはやや見た目が地味。しかも、コムストックロードは、手綱を引っ張られながらの内容だったため、より見た目が地味です。
前走府中牝馬Sで5着。今回は距離を延長しての出走。好走歴が1800M前後に集中しているのは気になるが、前走は距離が伸びても良さそうなところは見せた印象。
ただ、デキは前走程度までと評価するだけに、どこまで前進できるかまで。
レガレイラ【B】
6F82.2-5F66.5-4F51.8-3F37.3-1F11.0
2頭併せ内強め併入。
カメラの角度的には併入に見受けられますが、クビ差ほど前に出ている可能性も視野に入れていいはず。
動き軽快で、素早く走れています。伸び始めてからの脚は、目を見張るものがありました。
ただ、追われてからの反応がもう1つ足りない印象。反応をしているものの、ギアが入っていくまで徐々に上がっていくような、そんな印象を受ける内容にも見受けられます。
デキとしては前走程度には走れる見込み。
エリ女追い切りまとめと推奨馬
それでは全体の追い切りをチェックしていきましたので、全体のまとめを行って、最後の推奨馬4頭をピックアップしていきたいと思います。
今回の追い切りでデキが上昇気配を示したのは、【A】評価のシンティレーション、【A-B】評価のサリエラ・シンリョクカ・ハーパーの合計4頭でした。
【B】評価の中でも、キミノナハマリア・ホールネス・レガレイラの3頭に関しては、好走以上の走りにも期待が持てる、そんな最終リハを披露していました。
横の比較を行ってもあまり意味がないものの、ただ、G1馬のスタニングローズとレガレイラの2頭は、やや迫力が違う印象は受けました。スタニングローズは、それでもいつもの範囲ということで推奨こそしませんが、追い切りの雰囲気で言えば、悪くはない内容です。
その中でもレガレイラは、前走の負けっぷりが気になるものの、早熟だとしても3歳秋のこの時期まではまだ見ておきたい1頭という評価です。
それではあまり長くなってもというところがありますので、推奨馬を記載して終わりにしたいと思います。
1頭目:レガレイラ
勝ち負け候補とすれば、雰囲気上位のレガレイラが筆頭。活気をもう少し出しても良さそうなものの、今回のメンバーならばG1勝ち鞍を増やしに行けるはず。
2頭目:あの馬
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3頭目:シンティレーション
今回、大幅良化気配のこの馬を3頭目に。前走の府中牝馬Sでは、後方待機策から豪脚見せての2着。届かないかと思ったら、残り1F過ぎて一気に伸びてまとめて差しにいきました。その時よりもデキが良さそうな今回は勝ち負けも視野に入れておきたい。
4頭目:サリエラ
単純に時計だけで検討するのもあまり良いものではありませんが、この馬の好時計をマークしたところは素直に評価していいはず。
陣営の本気度も含めて、今回のデキでは上位に食い込めると判断。あとは勝ち負けまで絡むことができるか。