11月27日に行われる京都2歳Sの出走予定馬をチェックして分析しています。
毎年のように少頭数になりがちなレースですが、今年も登録の時点で11頭立て。それでもホープフルSを目指すメンバーが集まりました。
注目を集めそうなのは、新馬戦を逃げて勝ったトゥデイイズザデイや、同じく新馬戦をセンスある勝ちを納めたフィデルなど、上位人気と下位人気馬がきっちりと別れそうな気配。
有力馬見解と予想の参考になりそうな情報をまとめて掲載していますので、最後までご覧いただけると幸いです。
特別登録
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
キャンデセント | 55 | 福永 |
グッドフェイス | 55 | 松若 |
ケッツァー | 55 | ○○ |
シホノスペランツァ | 55 | 浜中 |
ジャスティンロック | 55 | 松山 |
ディープレイヤー | 55 | 幸 |
トゥデイイズザデイ | 55 | 武豊 |
ビーアストニッシド | 55 | 岩田康 |
フィデル | 55 | 川田 |
ポッドボレット | 55 | 岩田望 |
ライラック | 54 | Mデム |
有力馬見解
京都開催ではなく阪神開催の2000Mということもあり、例年以上に有力馬が集結した形。
牝馬のライラックは、期待のオルフェ産駒の牝馬。その点、ここを簡単に勝つようなことになると、来年以降の世代牝馬の頂点ということもありそう。好メンバーが集まっただけに、有力馬はしっかりと見ておきたい。
来年のクラシック戦線で、ここの有力馬全頭が主役級で揃っていても不思議ではないと感じるだけに、ここの結果・内容にも注目でしょう。
トゥデイイズザデイ≪牡2/鹿 池江泰寿厩舎≫
【前走】新馬 1着
【父】ディープインパクト
【母父】Kitten’s Joy
前走デビュー戦となった新馬戦では、逃げて逃げて最後は後続を突き放す内容。1000m65.8秒で逃げますが、しっかりと折り合えていたのが印象的。
鞍上の鞭にしっかりと応えて、最後は伸びています。強さを見せてのものでした。
手前を替えてからもリズムよく運べており、フットワークが軽いのが印象的な走り。
一方で、力のいる馬場よりも軽い馬場の方が向いていると思うだけに、今の荒れた阪神の馬場が向いているかどうかは難しいところでしょう。
能力の高さは新馬戦で見せているので、奥深いところをこのレースで見せれるか。今回は逃げではなく、先行してから抜け出す競馬を見せて勝ちきってほしいところ。
フィデル≪牡2/鹿 友道康夫厩舎≫
【前走】新馬 1着
【父】ハーツクライ
【母父】Bernstein
前走の新馬戦では、新馬戦らしいスタートを決める馬が多い中、この馬の場合は五分で出ることができました。
そこから一旦は先団に取りついていきますが、離れた4番手を追走。やや怪しいところもありましたが、折り合いもついていました。
最後はしっかりと伸びてメンバー最速の34.0秒で駆け抜けています。
ただ、この頃の小倉の馬場がやや特殊だったこと。そして、破った相手がその後のレースでかなり苦戦していることから、レースレベルには疑問が残る。
ただ、素質あるのは分かる勝ち方をしているので、その点ではあっさかりと連勝を決めてもおかしくはない。
ライラック≪牝2/鹿 相沢郁厩舎≫
【前走】新馬 1着
【父】オルフェーヴル
【母父】キングカメハメハ
正直、僕個人の見解でいえば、新馬戦の中で一番ハイレベルなレースをしていたと感じたのがライラックです。2着だったエピファニーの方が最後猛烈な末脚で伸びていますので話題になってしまいますが、ちゃんと先行してしっかりと抜け出して勝ちきったのはセンスの塊。最後は差が縮まってしまいましたが、Mデム騎手が緩めていた点を考慮すれば、本気追いを最後までやっていればまだまだこの馬も伸びたでしょう。
そのエピファニーが同日の東京未勝利戦に出走という噂。
未勝利戦で凡走することになれば、ライラックの新馬戦の勝ちが霞んでしまいます。そちらの結果もしっかりと見ておきたいところです。
今回は遠征競馬を試す。既に12月、そして来年のクラシックを考えてのレース選択ではないかと思います。それだけ陣営の期待が高い馬だということ。
裏を返せば、脆さも出やすいのが遠征とも言えるので、その点では果たしてどうか。
もう1つ不安点を挙げるならば、オルフェ産駒が徐々に晩成型の傾向を示してきていること。勿論、オルフェ産駒=晩成ということは言えないのですが、傾向としては晩成タイプが多いと感じます。特に今年の2歳馬で世代G1を狙えそうなのがライラックくらいしかいないので、この馬が扱けてしまえば、種牡馬オルフェの価値がどうなるかということを占う馬でもあるのかなと感じます。
キャンデセント≪牡2/鹿 藤原英昭厩舎≫
【前走】新馬 1着
【父】ディープインパクト
【母父】ストリートクライ
新潟の新馬戦を時計の速い勝ち馬は、その後無視してもいいなどと言われていました。しかし、先週の東スポ2歳Sを勝ったのは新潟の新馬戦を勝ちきったイクイノックスでした。今年は新潟新馬戦を走ったメンバーがその後活躍しているところを見ると、今年の新潟の芝が特殊だった可能性が高いでしょう。
その点では、この馬も無視するわけにはいかない。
前走の新馬戦では外を回してから、直線では手応え抜群の伸びを見せた。メンバー最速の35.2秒は少し物足りない印象は受けるが、スローの中であの脚が使えることに能力の高さを感じる。
ケチをつけるならば、このレースの2着以下も次走以降で苦戦気味。レースレベルには一定の疑問が残る中で、2着との着差1馬身3/4にどこまで価値があるのか。
現時点での注目馬
それでは、最後に注目している馬について記載しておきます。
追い切りを毎週欠かさずにチェックしている身からすれば、やはり気にしておきたいのがフィデルです。
追い切りでは、あのマカヒキを煽る動きを披露した1週前の動き。さすがにマカヒキを強く推せなくなってしまいました。それだけマカヒキの調子が悪いのか、それともフィデルの調子が良いのか。後者の方だと思うと、ここは楽しみが一気に広がる。
仮にもマカヒキのような馬ではなく、単なる条件戦で苦戦している馬だとしても、この時期の2歳馬が古馬を煽るということは珍しいことなので、その点では現時点で大注目の馬だということが分かるかと思います。
当然、最終リハの動きを確認してから推奨馬を発表しますが、個人的には1週前の動きが良すぎたので、もうそれだけで推してしまおうかなと思っていますww
以上、京都2歳Sの出走予定馬情報まとめでした。