第14回みやこステークス
3歳以上 OP コース:1,800メートル(ダート・右)
今年のみやこステークスの追い切り考察を行いました。オメガギネスやミトノオーなど、重賞で成績を残しているメンバーが大一番を前に集いました。
裏開催でJBCが行われているため、その点メンバーは薄いですが、小粒揃いながらも好メンバーが揃いましたね。
それでは各馬の追い切り考察を行い、最後にまとめを行っていきたいと思います。
みやこSの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アウトレンジ【B】
6F84.8-5F68.6-4F53.0-3F37.5-1F11.8
単走馬なり。
淡々と走っていますが、特に可もなく不可もなくという印象を受ける内容でした。
1週前は同じくCWを先行して直線へ。最後は遅れはしたものの、時計はしっかりと出ている内容で好印象でした。
前走OPラジオ日本賞を制していますが、その勢いは感じる内容。前走程度の走りには期待が持てる。
オメガギネス【A-B】
6F83.0-5F67.8-4F53.9-3F39.1-1F11.5
2頭併せ内強め半馬身先着。
1馬身から2馬身後方を追走。直線入ってもその差は埋まらずで厳しいかと思ったところから一気に伸びていきました。
迫力は十分ですが、若干、追われてからの反応の悪さも目立ちます。
ただ、伸びて伸びての内容で、末11.5秒は優秀。デキ自体は前走の内容を維持しているか、前走よりも状態は良さそうにも思います。
ゲンパチルシファー【C】
53.9-39.5-25.9-13.0
単走一杯。
しっかりと追われての内容でした。
最後は減速ラップとなりました。前走時はしっかりと加速ラップを刻んでの内容だっただけに、その点では仕上がり途上ではないかと判断しています。
近走の成績から上昇気配がほしいところでしたが、今回は厳しいという評価を下しています。
サンライズジパング【B-C】
55.0-39.5-24.9-12.1
2頭併せ馬なり併入。
全体55.0秒ですので、最初はゆったりと走っています。それでも最後は12.1秒は優秀。
1週前も坂路で全体53.2秒で末も12.5秒と、こちらも好時計をマークしています。
加速ラップを軽く刻めるだけの良い状態と判断することができます。
ただ、仕上がりの良さは前走のほうが上の印象。ジャパンDCを勝ちたかったというのが陣営の本音では。余力でも十分に走れそうですが、前走と比較すると前走のほうが良かった印象です。
ダンテバローズ【B】
6F86.2-5F70.8-4F55.0-3F38.8-1F11.5
2頭併せ外馬なり併入。
若干遅れた形で、アタマ差程度は遅れていました。
ゴール後にすぐに差が広がるなど、ゴールした途端にスピードが落ちたというのはあまり印象的に悪いです。
ただ、前走後から間もないため、全体的に軽い内容。その点では、このくらいでも地力は出せるのではないかと思います。
前走以上ということはない印象を受けます。
デリカダ【B-C】
53.7-39.0-25.3-12.7
単走強め。
しっかりと追われてはいましたが、最後は時計を落とす形になりました。ややバランスの悪いのかなと感じるところもあり、見た目もやや地味な印象です。
前走時は加速ラップを刻む中でOP大阪スポ杯を勝ちきっていますので、その点では評価が落ちる印象です。
デキ自体は悪くはないとは思いますが、前走程度まで。減速ラップの分も含めて、デキ落ちも視野に。
ドゥラエレーデ【A-B】
56.0-39.8-24.8-12.1
単走馬なり。
淡々と走っていますが、最後は時計が出ています。ただ、全体56.0秒ということからも、最初はゆっくりと入っている状況です。
1週前はCWで馬なりで好時計をマーク。6F78.6-5F64.4-3F36.7-1F11.9の内容を消化。スライドを豊かに伸ばして走っていて、余力は十分という印象を受けます。
前走時は札幌芝で追いきっているためなかなか評価が難しいところはありますが、中間の追い切りパターンを変えての内容だけに、デキ自体は上がっているのでは。変わり身が大きそうならばドゥラエレーデを推したいです。
ハピ【B】
53.6-38.9-25.4-12.6
単走馬なり。
活気を見せて坂路を駆け上がっていました。
ただ、動きの割には時計が遅く、全体53.6秒には見えません。末も12.6秒は物足りなさを感じます。
平安Sで2着に入った時は、CWを使っての内容だっただけに、坂路を中心に作られている前走と今走はデキもう1つでは。
時計の出し方などは前走程度には出ていると思いますので、前走がデキ以外で負けていると判断されているならば買える材料にも思います。
プロミストウォリア【B】
5F68.8-4F52.7-3F37.3-1F11.4
単走強め。
馬なりと強めの中間という印象ではあるものの、強め表記としています。
東海SとアンタレスSと重賞連勝の勢いがある中で迎えた帝王賞では5着。前走エルムSでは7着と大敗。
追い切りの内容的には前走と変わりない範囲。大外スタートだったことが影響していると考えるならば見直しても良さそう。
ミッキーヌチバナ【B】
6F83.7-5F65.9-4F51.1-3F37.6-1F11.4
単相馬なり。
軽いタッチで走っていますが、馬なりではあるもののスピード感もある程度感じる走りをしています。
特に可もなく不可もなくという内容で、状態的には変わりがない範囲程度。前走と変わらないところで走れるのでは。
ミトノオー【A-B】
6F83.3-5F66.7-4F51.9-3F37.6-1F11.9
3頭併せ内強め半馬身遅れ。
最後は追われたものの、僚馬を相手に遅れる内容となってしまいました。
ただ、遅れるのはいつものことで、平安Sを勝った時も僚馬に半馬身程度遅れていました。
いつも通りといえばいつも通り。活気で言えば前走よりかはあったため、デキ自体は上がってきているのでは。
追い切りでよく見せるタイプではないため、追い切り派泣かせの1頭な印象。
リプレーザ【B】
51.8-37.1-23.9-12.2
単走強め。
全体51.8秒で、末も12.2秒と優秀な時計をマーク。
集中力高く、前進気勢を見せての内容だっただけに、仕上がりは良さそう。
ただ、近走の成績からは変わり身がある内容じゃないと厳しいと感じるだけに、地力は出せるという状況だけでは厳しいのでは。
ロードアヴニール【B-C】
7F99.5-6F82.6-5F67.3-4F51.8-3F36.3-1F11.5
2頭併せ馬なり併入。
少し手綱を動かしてはいたものの、馬なりの範疇としています。
集中力高い走りはしているものの、活気を感じない走りで地味に感じます。
前走から感覚が近いため、追い切りらしい追い切りはこれだけではあるものの、若干、デキが落ちているのでは。
ロコポルティ【B】
52.2-37.4-24.4-12.4
単走強め。
しっかりと追われていますが、減速ラップとなってしまいました。
前走のシリウスSと変わらない範囲だとは思いますが、春の快進撃のときは加速ラップを刻んでの本番だっただけに、今回も厳しいのではないかと感じます。
集中力の高い走りをしているため、そういった意味では地力は出せるとは感じるものの、ここを使われてもう1つ上昇の余地がありそう。
みやこSの追い切りまとめ
各馬の追い切りが終わりましたので、全体のまとめを行っていきたいと思います。
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のオメガギネス・ドゥラエレーデ・ミトノオーの3頭でした。
【B】評価の中では、アウトレンジ・ミッキーヌチバナあたりは好勝負に持ち込めそうです。
それでは、今回の追い切りまとめです。
1頭目:ドゥラエレーデ
前走札幌記念は10着も、ダートに戻れば好勝負に持ち込める。今回は久々ながら仕上がりも良さそう。昨年チャンピオンズC3着の実績があるだけに、ここから大一番に向けて視界良好では。
2頭目:あの馬
オメガギネスでした。
3頭目:ミトノオー
前走エルムSは5着も見せ場は十分。逃げ馬のため先行勢に左右されるものの、今回の仕上がりでは逃げ切りに期待。
4頭目:アウトレンジ
好走と凡走を繰り返しているため、その点ではムラがあるため買い時が難しいですが、デキ自体は良さそう。重賞とそれ以外とで壁が高いダート戦線ですので、どこまでやれるのかというところにも注目です。