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追い切りと調教の違いって何!?意外と知らないことと知っておいて欲しいこと

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爆穴ブログのリッキーです。
今回のこの記事では、追い切りとは何かということを中心に書いていきたいと思います。

追い切りや調教という言葉を競馬ではよく使います。
よく見かける言葉ですが、実はその違いを知らないかもしれませんが、そのことについて書いていきたいと思います。

競馬初心者の方が、中級者に足を踏み入れる時に必ず通る道である調教や追い切り情報。
これを見たからと言ってすぐに競馬玄人にはなれませんが、競馬への知識が増えることを祈って書かせていただきました。

結論から言ってしまえば、調教も追い切りも、特に気にしなくていいですww
厳密にどちらを区別しなくてはいけないということはありません。

そういったことも含めて書いていきたいと思います。

ざっくりいうと『調教は訓練。追い切りはレース前に行う練習。』

まず簡単にまとめると、追い切りとは、レース本番に向かう為にコースや坂路で走って負荷を掛けることと捉えて問題ないでしょう。

問題ないでしょうというのは、レース直前の調教のことだけを『追い切り』という人もいるし、当ブログを始め、普段見られている予想サイトの追い切り情報などを見ていると、『1週前追い切り』『最終追い切り』と2週に渡って行われていることも、追い切りという言葉を使うからです。

JRA公式の競馬用語辞典ではこう書かれています。

開催日直前の調教のことをいう。開催に備えて馬の状態を最高に持っていくため、普通、レースの3、4日前に十分に調教で追い切ることから、この言葉が生まれた。

追い切り

言葉の由来的には正しいと思いますが、どうでしょうか。
現状ではJRA公式の競馬用語辞典のままだと、1週前追い切りという言葉はまず有り得ないです。

しかし、現状では1週前追い切りという言葉は使われていますし、広く知られている言葉です。

ちなみに、1週前追い切りとは、レースが行われる1週前の水曜日と木曜日に行われる追い切りです。
最終追い切りとは、レース前の3日前から4日前の水曜日か木曜日に追い切りを行うことを指します。

このことからも、何かのレースに向かう上で行われている調教は、全て追い切りと考えていいのではないかと考えています。

広義で見ると、調教は訓練を重ねている状況

馬の調教と言えば、まずは人に慣れるところから始まります。
人が真ん中に立って紐を引っ張り、人を中心にグルグル回ったりなど、色々な調教が行われます。

面白い動画を発見しましたので、ご覧ください。
どうやら草競馬の馬の調教のようですが、詳しくは分かりません。
しかし、行われていることは、レースに出走する馬も同じだと見ていいでしょう。

その他にも、馬がレースに出走するためにはゲート試験にパスしなければなりませんが、ゲート試験をパスするためにはその訓練も行わなければなりません。

また、骨折した馬などがリハビリ作業で温泉に入ったり、プールで負荷を掛けずに運動することもあります。

これも、レースに復帰するための訓練の1つです。

このように、レースの為に何かをやることを調教だと考えていいのではないかと思います。
当ブログでは、調教というとそのように捉えています。

追い切りは勝つための練習

調教について説明を行いましたが、追い切りとは、概ねレース本番の2~3週前から行われるコースや坂路を使って行われる調教の事を指します。

基本的に、その馬が1頭で走る単走追いか、2頭又は3頭で競り合うような形で行われる併せ追い(併走と言ったりします)の2つに分かれます。

追い切りを行う上では、やはり練習だと考えるべきです。
もしくは、調子を上向きにさせたり、レースが近いことを知らせる為に行うこともあるでしょう。
また、馬体重の調整の為に走らせているという側面もあります。

坂路の効果やコース追いの効果などは別の記事にまとめるとして、色々な効果を期待できるのが追い切りです。
実際にレースで勝つことに直結する練習=追い切りと判断しています。

追い切りの時計や負荷の掛け方を信頼するのは危険

あなたがもし少しでも追い切りの知識を持ち合わせているならば、下記の時計を見ると凄いと思うかもしれません。

5月31日(水)美浦 南W(良)【6F82.3-66.0-51.5-37.2-1F12.0】

これは17年安田記念のロゴタイプの美浦南Wコースの追い切り時計です。
美浦南Wは基本的に時計が出難いコース形態をしていますが、この猛時計はさすがに無視はできません。

しかし、めちゃくちゃな良い時計を出したからと言っても、それを信頼してレースで買うと痛い目を見ることも多々あります。

例えば、ネロという馬がいますが、17年のスプリンターズSの時計は以下の通りです。

9月27日(水)栗東 坂路(良)【48.2-35.9-24.5-12.6】

これは猛時計です。
4ハロン=800Mの坂道を48.2秒で駆け抜けていますので、これは物凄いことです。
並の馬では出せない時計です。G1馬でも出せない時計と言ってしまっても過言ではないでしょう。

しかし、結果は16着の最下位。
目も当てられない結果となりました。

この追い切り時計を見て、普通の人であれば即飛びついて痛い目を見た、もしくは余計な出費となったという人は多かったはずです。
勿論、15人気でしたので、買った人は極僅かかもしれませんが…。

この事からも、追い切りで猛時計を出したから即ち好走できるというのは稀です。

よく調教駆けという言葉をインタビューや新聞のコメント欄で見ると思います。
即ち、追い切りでは走るけれど、本番では走らないことを意図して書かれた単語です。

レース本番では凡走を繰り返すが、追い切りでは時計を刻んだり併せた馬が引き離したりすることを指します。
調教番長なんて言われ方もしますが、追い切りでは走るのに本番になるとダメな馬というのが一定数存在しています。

追い切りは横の比較よりも縦の比較を重要視した方が良い

よく横と縦の比較という言葉が出てきます。

JRAのホームページばかり見ている人は、横の比較というとしっくりこないかもしれません。

競馬新聞を見ると、馬名が縦に書かれていて、その馬の戦績が縦に書かれています。
下に行くほど直近のレースとなっているのが殆どだと思います。

前回のレースで、例えば栗東CWコースで全体82.1秒の好時計を刻んだ馬が、次のレースで栗東CWコースで84.3秒という時計を刻んだ場合は、少し危険です。
一概にダメになったとは言い切れませんが、前回の追い切り時計から1秒以上も遅れた場合は、何らかの理由があるはずです。

  • 調子が落ちてきた。
  • 疲労が溜まっている。
  • やる気を無くしている。

考えられる理由は幾つか挙げられますが、概ね前走とは違うというのは判断できます。

このようにして追い切りというのは見ていかなくてはいけません。

横の比較(他馬との比較)ばかりしていると、例えばネロがいれば、ネロを買い続けることになりますし、それで美味しい思いをすることもあるかもしれませんが、そういった例は少ないです。
追い切りは縦の比較、前走の追い切りとどう違うのかを見ていく方が、馬券に繋がりやすいです。

ただし、横の比較をする場合もある

これはまず勘違いして欲しくないのは、総合的に考える場合は横の比較も必要だということです。
追い切りの時計を単純に他馬と比較しては意味がありませんが、この項目で述べたいのはそれとはちょっと違います。

横の比較を使う場合というのは、例えば前走から時計が良くなっている(速くなっている)のか、悪くなっているのかがどのくらいの割合で存在しているのかという点です。

例を挙げると、例えば16頭のレースの中で、14頭が前走の時計から時計の出が悪くなっている場合。
この場合は、まず追い切りを行うコースの状態が悪かった可能性を見なければなりません。

その前に、馬場差という説明から行うと、調教コースは、ウッドチップ・ポリトラック・芝・ダートのどれかが使われています。
毎週のように砂を入れ替えたりウッドチップを入れ替えたりするわけではありませんが、水分の保有率などから、どうしても時計にバラつきが出ます。
冬の時期であれば、凍結防止剤が粘る性質があるため、特にダートコースは時計が夏場と比べて2秒近く遅くなることもあります。

これが馬場差と呼ばれるものですが、上記の例に戻ると、16頭中14頭も時計が遅くなったということは、馬場差的に、当週は時計が掛かる馬場だったと推測しなければなりません。

坂路であれば、坂路で走った馬の時計が一気に出力できるので簡単に馬場差を見つけることができますが、コース追い(CW・南W・芝・ポリトラック・ダート)はなかなかそれが難しく、一筋縄ではいきません。
概ね上位時計の平均を出してから馬場差を出すようにしているのが私のやり方ですが、その点では、時計を計測する人にもよりけりですので、これが難しいです。

しかし、単純に多数の馬の時計が遅れていたら、時計が出難い馬場であるというのは判断できます。

この点で、前走から14頭のデキが悪くなっていると判断することもできますが、この場合だと、時計が掛かる馬場だったと判断する方が妥当でしょう。
時計が悪くなったから走らないということではなく、横の比較も上手に利用して、追い切りの判断を行っていく方が得策です。

追い切りから好走馬を見抜くのは、残念ながら難しいもの

追い切りを見ているのは誰でしょうか。
勿論、一番追い切りを見ているのは調教師、だと思うかもしれません。

しかし、一番追い切りを見ているのは、間違いなく競馬新聞各社のトラックマンです。

調教師は、自厩舎の馬の追い切りやライバルの追い切りを見ることはあっても、関係ない馬の追い切りはチェックしません。

しかし、競馬新聞のトラックマンは、水曜日から木曜日はトレセンにこもって追い切りをチェックしています。
その数は膨大な数となります。

しかし、そのTMの馬券成績を見ると、1週間単位ならプラスになることがあっても、年間単位ではプラスになっている人は極限られた人ではないかと思います。

追い切りを見慣れたプロであっても、馬券が大幅にプラスになっている人はなかなかいないということです。

最近のレースでこれは酷いなと思ったのが、ゴールドアクターの追い切り評価です。

ゴールドアクターの調教評価をAにした新聞社がいるらしい』(ウェブアーカイブ参照)

2chまとめサイトのまとめ記事なのですが、AJCCのゴールドアクターの追い切り評価を笑っているまとめです。
ちなみに、私のブログ記事のAJCCの評価では【B-C】評価としていました。

*当ブログの評価とその他のブログや新聞各社の評価の内容が違います。当ブログはリッキーの独断と偏見で【B】を前走レベルで考えて、【S】【A】【A-B】を上昇と評価しています。

このように、誰の目から見てもゴールドアクターの様子がおかしいというのは見抜けると思っているんですが、会社としてA評価を付けてしまったところもあるようです。

追い切りのプロでも間違えることがあるだけに、この記事を読んですぐに追い切りを見れば馬券が獲れるというのは間違いです。
ある程度は見慣れていく必要があります。

追い切りで馬券を獲りたいなら、最低でもレービュアかグリーンchに登録して調教映像を観るべき

私のブログをずっとご覧になっている方には分かるかと思いますが、よく『雰囲気』や『見た目が良い』というコメントを付けています。

しかし、これを文章にするとなるとなかなか難しいです。

ゴールドアクターの調教評価をAにした新聞社がいるらしい』を見て共感したのは、レス番号38番のコメントでした。

*スクリーンショットを掲載しています。

このコメントは、追い切りの大事な部分だと思います。

実際に動きを見てから判断した方が良いということです。

例えば、同じコースで、Aと言う馬が82.1秒で駆け抜けたものの、Bという馬が82.4秒で駆け抜けた場合。
単純に比較するとAと言う馬の方が走ったような気もしますが、Aの方は鞭が入って実戦さながらの追い切りに対し、Bの方は馬なりで自分のペースで走っているだけだった場合。

この場合は、Bの方がリラックスして走れている中でも時計が出ていると判断できます。

このように、一概には言い切れないものの、その追い切り映像から伝わる雰囲気というのは伝わってきます。

新聞では、「○○と併入」と書かれていても、○○がずっと手綱を引いて待って貰っている中での併入と、両方の馬がどちらもガンガン追われての併入だと、同じ併入でも意味合いが違います。

仮にも、そのお金がもったいないと思うのであれば、週末のYouTubeに違法ではありますが追い切り映像が出ている場合があります。

また、G1になると、JRAの公式スペシャル出走表に追い切り映像が配信されますので、それを使うのも手です。
その場合は、前走との比較ができないのは仕方がありませんが、追い切りの雰囲気を掴む点では観るという行為自体が大事です。

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この記事を書いた人
リッキー

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