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スプリンターズステークス 2021 最終追い切り評価【モズ上昇気配】

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10月3日に行われるスプリンターズSの追い切り考察を行いました。

注目のレシステンシアは、坂路で52.1-12.2で駆け抜けました。
前走からの上昇という意味ではあまり感じずに、前走程度のデキまでとします。ここからもう1つ先に目標があるのでしょうか…。

対するダノンスマッシュは、坂路で54.0-12.2という時計。
馬場が綺麗な時間帯だったにも関わらず、時計はもう少し刻めても良かったかも…とは思いました。

その他、詳しいことは各馬の考察に記載していきます。

そして、各馬の考察が終わりましたら、最後にお薦めの馬を記載していますので、馬券の参考になれば幸いです。

スプリンターズSの各馬の追い切り考察

評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。

アウィルアウェイ【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
52.4-37.9-24.9-12.2

単走強め。

馬場がある程度荒れている時間帯でしたので、その点では時計は出ていると考えていいと思います。

やや頭の位置が高い走りをしており、もう少し上手に首を使えればもっと楽に走れそう。

ある程度の状態で作られていると思いますが、デキで言えば前走程度だと思います。

G3まではやれそうな気がしますが、G2以上となると苦戦しそう。

エイティーンガール【B】

9月29日(水)栗東 CW(良)
4F51.4-37.2-1F12.2

単走馬なり。

映像のスタートが残り1ハロンのところからなので、コーナー部分からどのような進路取りをしていたのかは分かりません。

概ね、前走程度のデキは保てているとは感じます。
余計な力が入っていないので、伸びの良さは感じます。

若干、体が重たそうにしているので、当日の馬体重はしっかりとチェックしたほうがいいかも。

カイザーメランジェ【B】

9月29日(水)美浦 南W(良)
5F67.9-52.8-38.1-1F11.7

2頭併せ内馬なり半馬身先着。

やや掛かりながらという形にはなりました。
それでも、しっかりとした脚捌きをしており、特に問題はないかと考えています。

僚馬の方が若干不甲斐ない動きをしていましたので、着差は気にしなくていいと思います。

キーンランドCでの好走がありますので、その点では洋芝適性が高いという点では、ここではどうか…。

デキ自体は変わりないところで仕上がっていると判断しています。

クリノガウディー【A-B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
54.0-38.5-24.2-11.4

単走一杯。

最後までしっかりと追われる中で、しっかりと応える時計を刻めてくれました。

セントウルSで3着の実績を残しましたが、その時以上のデキであると思うほどの仕上がりを誇っています。

集中力も上向いていますし、雰囲気も良かったです。

5歳秋で本格化の兆し。父のスクリーンヒーローも遅咲きタイプ。
血統的にもここは面白いのではないかと考えています。

シヴァージ【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
51.6-38.0-24.6-12.3

単走強め。

踏み込みの甘さという点が少し引っ掛かりましたが、動き自体は軽快でした。
若干の太め感は感じますので、その点では当日の馬体重は気にしておきたい。

今年1月のシルクロードSで優勝。
その時と比較すると、やはり若干の甘さを感じるところです。

週末の天気次第ではありますが、踏み込みがやや甘い印象を受けるので、その点でプラスとなるか。

ジャンダルム【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
53.0-38.7-25.4-12.3

単走強め。

しっかりとした脚捌きで、四肢の回転なども良かったと思います。

北九州記念7着、セントウルS4着と、短距離でしっかりと結果が上向いてきました。

今年の阪急杯3着の頃と、この中間の3走と比較しても、デキはあまり変わらずにきています。

良い意味では平行線、悪い意味では何か一つ物足りないという印象も。
セントウルSからあまり間隔が空いていないので、その点ではこのくらいでもと思いますが、もう少し強くしっかりと動けても良かったかなと思います。

あと、中間にゲート練習を入れたりと工夫をしています。
勝ちへと向かう姿勢、色々と試すことは大事なことなので、それが前向きに働けば一発もありそうです。

タイセイビジョン【B】

9月29日(水)栗東 CW(良)
4F50.5-37.3-1F12.0

単走強め。

4ハロン追いの時計となっていますが、ゴール後も追われていますので上記の距離以上に走っています。

テンから飛ばしていく中で、最後はやや苦しくなったようなところもありました。
ただ、最後までしっかりと応えるように我慢ができていました。

特に悪いところはないと感じます。
良くも悪くもなく、前走程度までと考えます。

ダノンスマッシュ【B-C】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
54.0-39.1-25.1-12.2

単走強め。

しっかりとした脚捌きで、四肢をリズムよく動かしていました。

海外競馬の後は、疲労やリズムが崩れることで体調を崩したりとする馬もいるので、しっかりと追い切りを見てから決めていいと思います。

1週前は2頭併せを敢行。
全体50.0秒、末は12.2秒と、しっかりと追われて時計の根拠は十分でした。
僚馬にしっかりと先着を見せて、その点では楽しみだと感じます。

当週追いでも、特に疲労などは感じない動きを見せてくれました。

ただ、高松宮記念を優勝した時のような豪快さがやや見られないのが気になります。

時計は殆ど同じなのですが、今回は前脚の上げ方が大人しいように感じます。
脚が上がっていないという感じで言えば伝わるでしょうか。

迫力という点では、今年の春の頃の方が上だったようにも思います。

加齢とともにそういったところに年齢が出てくる馬もいますので、その点では微妙と言えば微妙。

良い時はもう少し迫力があっただけに、その点ではマイナス評価としておきます。

上位争いは演じれそうですが、勝ちきるまでは微妙かも。

ビアンフェ【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
51.6-37.3-24.1-12.1

単走強め。

しっかりと負荷を掛けられて、最後まで駆け上がっていました。

函館SSから一息入りましたが、休み明けから走れるタイプですので、そこは気にしなくて良さそう。

1週前は無駄な動きが目につきました。
脚を高く上げ過ぎているせいで、前進気勢が失われているようにも見受けられました。

ただ、当週追いはそこまで気にしなくても良さそうにも思います。

もう少し迫力が出てくると良さそうではありますが、現状では前走程度のデキと考えていいでしょう。

ピクシーナイト【A-B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
52.1-38.1-24.9-12.5

2頭併せ馬なり2馬身先着。

着差は、僚馬も追われていなかったので、どちらも時計優先という形で、先着させるという形ではなかったです。

アメリカズカップが僚馬として手合わせしていましたが、助手の方がアメリカズカップの方を見ていたので、もしかすると想定よりも速くなった可能性と、もしくはアメリカズカップが思いのほか動かなかったということなのかもしれません。

落ち着きがあるのは前向きな評価。
ただ、この落ち着きが、異常に落ち着ているとみることもでき、判断が難しいです。

もう少し活気を見せてくれた方が素直に評価できると思う反面、気負っていないというのも大事なこと。

この仕上がり方がどちらに転ぶのかは分かりませんが、楽しみな存在だとは思います。

ファストフォース【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
56.0-38.9-24.9-12.4

2頭併せ強め1馬身半先着。

馬なりから強めに追われるという形でしたが、強めというよりも促されたという形でした。
強め寄りだったので、強めと表記していますが、観る人によっては馬なりと思う人もいるかもしれません。

今週の馬場を考慮すると、全体時計が遅すぎる印象は受けました。
それでも、動き自体はゆったりとしていて、末は時計が出ているので、リラックスはできているのだと思います。

1週前の追い切りでは強めに追われて末12.1秒でクビ差程先着。

ただ、頭の位置が高い印象もあり、あまりスピード感はありませんでした。

前走から上向いたとは感じず、これまで通りのデキでの出走ではないかと考えます。
良くも悪くも前走程度までと捉えています。

ミッキーブリランテ【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
52.2-38.4-25.2-12.7

2頭併せ強め半馬身先着。

右へと流れるのを制御するために、左側の手綱を一生懸命に調整していたのが気になりました。

映像が始まったところで、やや右へと流れていたので、真っ直ぐに走れていないのはマイナス評価。

ただ、馬自体に活気を感じますので、どこかに問題があるとかそういったものはなさそう。

京王杯SC4着や函館SSで3着など、ある程度のところで実績を残してきたので、その点では巻き返しがあっても良さそうですが。

近走の追い切りを比較しても、特に変わり映えしないと言えば変わり映えしないので、きっかけ1つでまた上位に食い込めそう。

メイケイエール【B】

9月29日(水)栗東 CW(良)
5F71.0-54.2-38.6-1F12.0

単走末強め。

ゴール後もすぐには止めずに、やや促されていました。
上記の時計以上には走っています。

池添騎手が跨っての走りで、最後に促して反応をたしかめた程度でした。

コーナー部分でやや掛かりそうな雰囲気はありましたが、直線向いてからは落ち着いていました。

いつもならば直線向いてもガッとなる側面がありましたが、前走のキーンランドCの時から落ち着きが出てきました。

ただ、急に落ち着くとプラスになる反面、持ち前の制御できないほどの前進気勢が好調の現れみたいなところもあり、判断が難しいです。

前走のキーンランドCで7着という結果とはなりましたが、そこをどう評価するか。

2歳~3歳春までのガッと行くところが落ち着いたのがプラスなのかマイナスなのかは、ここのレース次第という形になりそうです。

モズスーパーフレア【A】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
50.0-36.1-23.8-12.1

単走馬なり。

馬場が比較的荒れている時間帯でしたが、時計はしっかりと出せていました。

真正面を向いて走っていたわけではないので、その点は引っ掛かる部分です。

ただ、動き等々は特に悪いことはなく、デキは良さそうに思います。

1週前は2頭併せで、50.2-11.8と猛時計を刻み、相手を置き去りにしていきました。

高松宮記念5着、北九州記念3着という結果でしたが、今回は雰囲気も上回ることができているので、楽しみな存在です。

時計の根拠、集中力、馬から発するオーラも、前走以上と判断します。

ラヴィングアンサー【A-B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
52.4-37.8-24.6-12.3

2頭併せ強め4馬身先着。

しっかりと先着を見せましたが、僚馬の不甲斐なさが目立つという方が正しいかと思います。

追われるとやや頭の位置が高いのが気になります。
それが原因でスピード感がやや失われるようになっています。

前走と比較すると今回の方が上回るデキではあると思いますが、G1で馬券内というと、もう少し上昇していることを感じさせる走りを見せてほしかったです。

レシステンシア【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
52.1-37.5-24.5-12.2

単走強め。

活気がある走りをしていて、状態が落ちたとは全く感じません。

やや大人しいかなと感じるところもありますが、前走はそれで勝ってしまいました。これが4歳秋の仕上げ方なのかなと感じます。

特に悪い部分は感じられず、デキは前走のところをしっかりとキープできていると考えています。

ただ、不安材料がないわけではなく、前走時は地力で捻じ伏せた感じがありました。

前走はデキ落ち評価としていましたが、このメンバーならば地力だけでなんとかなりそうとも書いています。

良い時と比べると、やはり落ちたのではないかと感じる部分もあり、その点ではG1レースという舞台でどこまでやれるのかというのが気になります。

ロードアクア【B】

9月29日(水)栗東 坂路(良)
57.4-41.2-26.8-13.1

単走馬なり。

馬なりの内容ではあるものの、馬自体はしっかりとした足取りで駆け上がっていきました。

時計は遅いですが、時計以上にスピード感は感じます。

リラックスして走れている証拠だと思いますので、その点では良い状態をキープできているのでは。

ただ、近走の成績では、ここで一発があるのかというと、そこまで求めるのは厳しい印象です。

モズスーパーフレアに期待したい内容

各馬の追い切り考察が終わりましたので、全体のまとめを行っていきます。

今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A】評価のモズスーパーフレア、【A-B】評価のクリノガウディーピクシーナイトラヴィングアンサーの合計4頭でした。

有力視されているレシステンシアは、今回は前走のデキのところまでというところでした。

それは、ダノンスマッシュも同様、というよりも、今回はデキ落ちを考える必要があるのかなと思うところがあります。

G1レースらしく、どの陣営もしっかりと対策を施してきたところは感じます。

それでは全体のお薦め馬です。

1頭目はモズスーパーフレア

今回の追い切り診断で【A】評価を付けたモズスーパーフレアを1頭目に推奨します。

時計の根拠も十分で、前進気勢を見せての前向きなところも高評価です。

主役たちがやや疑問の残る追い切りを消化してきた中、しっかりと仕上げてきた。そして、仕上げきれたと感じる内容だっただけに、上積みは十分にあるでしょう。

6歳秋ということで、成長はあまりなさそうと考えることもできますし、成長曲線が落ち込んでくる時期だけに、最後のチャンスとばかりに一杯に作られてきたと考えます。

2頭目はピクシーナイト

想定では上位人気の1頭ではありますが、2頭目はピクシーナイトとしました。

3歳馬のスプリンターズSの勝ち馬は、07年のアストンマーチャンまで遡らないといけません。それだけ3歳馬にとっては高い壁として立ち塞がっているレース。

しかし、仕上がりの良さはここを目標にしっかりと作られてきたと考えられるほどのデキ。

末の時計には若干の甘さを感じる部分もあるにはありますが、ここは雰囲気優先で考えて面白い1頭だと思います。

3頭目はクリノガウディー

人気は比較的低そうではありますが、ここは面白いと考えることもできるクリノガウディーとしました。

春を2連勝で終え、秋初戦のセントウルSで3着という結果。

そこから上昇気配を示しているのであれば買うべき1頭だと考えます。

ダートを試すなど、迷走した時期もありましたが、5歳秋に本格化したと考えると、ここは勝ち負けにも絡めるのではないかと楽しみにしています。

4頭目はレシステンシア

4頭目は当たり障りのない馬を選んだ形になりましたがレシステンシアとします。

走りはしっかりとしていますので、ここでも十分に走れるのではないかと考えています。

勝ち負けにも絡めそうですが、イメージ的には2着3着付けでも面白いのかなと考えています。仕上がりの甘さが全くないわけではないので、その点が気になる方は一列下げて馬券を買っても面白いのかなと思いました。

その場合、勝ってしまったらごめんなさい。

以上、スプリンターズSの追い切り考察でした。

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この記事を書いた人
リッキー

追い切り評価を行うブロガー。予想スタイルは[馬連]と[ワイド]の2点勝負。競馬はディープインパクトのときから見ていますが、難しいものですね。

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「爆穴」〜的中率が低くても回収率で勝負するブログ-重賞レースの追い切り考察を競馬予想へ-
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