第73回 朝日杯フューチュリティステークス
2歳 OP コース:1,600メートル(芝・右 外)
朝日杯フューチュリティステークスは、阪神1600Mで行われる2歳マイル王者を決めるレース。昨年はグレナディアガーズが優勝しました。今年はフルゲート18頭に対し19頭が登録。抽選対象は7頭で1頭が抽選落ちする形になります。
今年の登録馬をチェックして、有力馬考察なども行っていますので、最後までチェックしただけると幸いです。
朝日杯FSの特別登録
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
ヴィアドロローサ | 55 | 松田大 |
オタルエバー | 55 | 幸 |
カジュフェイス | 55 | 秋山 |
ジオグリフ | 55 | ルメール |
セリフォス | 55 | Cデム |
ダノンスコーピオン | 55 | 松山 |
デュガ | 55 | ○○ |
トウシンマカオ | 55 | 戸崎 |
ドウデュース | 55 | 武豊 |
ドーブネ | 55 | 吉田隼 |
プルパレイ | 55 | Mデム |
ベルウッドブラボー | 55 | 丸山 |
抽選対象(6/7)
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
アネゴハダ | 54 | ○○ |
アルナシーム | 55 | 池添 |
エーティーマクフィ | 55 | ○○ |
シンリミテス | 55 | 国分優 |
スプリットザシー | 54 | ○○ |
セッカチケーン | 55 | 団野 |
トゥードジボン | 55 | 藤岡佑 |
アネゴハダは阪神JFに出走していましたが、連闘で出走してくるのでしょうか…。
推定オッズ
今年も無敗馬が上位人気に支持される見込みで、上位6頭までは無敗馬、もしくは1敗馬になる見込みです。
人気 | 馬名 | 推定オッズ |
---|---|---|
1 | セリフォス | 2.9 |
2 | ジオグリフ | 4.4 |
3 | ダノンスコーピオン | 6.5 |
4 | ドウデュース | 10.1 |
5 | ドーブネ | 12.7 |
6 | トウシンマカオ | 19.2 |
7 | プルパレイ | 21.9 |
8 | オタルエバー | 26.2 |
9 | アルナシーム | 38.2 |
10 | カジュフェイス | 53.3 |
11 | アネゴハダ | 72.7 |
12 | ヴィアドロローサ | 84.5 |
13 | スプリットザシー | 124.6 |
14 | デュガ | 176.5 |
15 | トゥードジボン | 207.6 |
16 | セッカチケーン | 232.5 |
17 | シンリミテス | 244.5 |
18 | ベルウッドブラボー | 253.2 |
19 | エーティーマクフィ | 262.7 |
有力馬考察
セリフォス≪牡2/栗 中内田充正厩舎≫
【前走】デイリー2歳S 1着
【父】ダイワメジャー
【母父】Le Havre
無敗の3勝馬で、内2勝が重賞と実績No1で朝日杯FSに挑みます。無敗でG1を勝てるかに注目です。
前走デイリー2歳Sでは4コーナーでやや膨らんでしまいロスのある競馬となりましたが、追われるとしっかりと伸びてソネットフレーズとの叩き合いを制しました。
新潟2歳Sはハイレベルレースだと言われています。3着だったオタルエバーは、その後秋明菊賞を勝って朝日杯FSに登録してきました。5着だったスタニングローズはその後サウジRCで3着。デイリー2歳Sで再びセリフォスと激突も5着に敗れました。
新潟2歳Sで下位に沈んだ馬も、その後条件戦を勝ったりと活躍しています。ハイレベル新潟2歳Sを制し、前走デイリー2歳Sを制していますのでここで主役を張るのは当然のこと。
今回はCデムーロ騎手を確保。この点がプラスなのかマイナスなのかは難しいところではありますが、鞍上強化となれば。
不安点は追分ファーム生産であること。近年はフェノーメノ、ペルシアンナイトを輩出も特に直近5年ほどはパッとせず。G1から縁遠い生産牧場となっているだけに、運もある程度必要になる2歳G1でどうか。
母父Le Havreは仏馬で、ジョッケクルブ賞を勝った馬。主戦はルメール騎手でした。日本だとデゼルがブルードメアサイアー産駒として有名ですが、種牡馬としてはプールヴィルがいます。どちらかというといずれもマイル路線で活躍馬を輩出している点は朝日杯FSの距離を考えると楽しみでは。
外に持ち出せれば確実に伸びる脚がありますので、内で揉まれるよりもスムーズに持ち出せる外枠希望のはず。内枠でも問題なさそうだが、外枠からのスタートとなれば好走は必須か。
ジオグリフ≪牡2/栗 木村哲也厩舎≫
【前走】札幌2歳S 1着
【父】ドレフォン
【母父】キングカメハメハ
2戦2勝と無敗の1頭。前走札幌2歳Sでは後続に4馬身差を付ける完勝で、楽に勝ちきれた才能の持ち主。ラップ時計的には物足りないレースではあったものの、ここまでの差で勝ちきれたことを評価した方がいい。
ただ、この馬には心配材料が。ここまで間隔が開いたのも、喉鳴りの影響もあるのではないかということで、その辺りは詳細を発表して欲しいところ。公平競馬をうたうのであればしっかりと詳細は欲しい。
一応、ソースは弱いですが…。
どうやらクラブ発表として喉鳴りの症状は認知されているようです。
デビュー戦から1800Mを立て続けに使っただけに、今回、朝日杯FSを選択した使い分けも気になるところ。本来であればホープフルS路線を歩んでいるだけに、ここで距離を短縮してきた意図がなんなのかが気になります。
時計勝負となれば根拠がないので、僕個人的には軽視する方向です。
ダノンスコーピオン≪牡2/鹿 安田隆行厩舎≫
【前走】萩S 1着
【父】ロードカナロア
【母父】Sligo Bay
2戦2勝で無敗の馬。主戦の川田騎手が海外渡航の為今回は松山騎手への乗り替りといきなりの不安材料。
前走1800Mの萩Sを勝っていることからホープフルSを目指すものと思っていましたが、朝日杯を選択してきました。個人的な見解としては、距離は2000Mくらいがいいのではないかという所感をもっていますので、その点では条件が合わない可能性も。
スローの瞬発力勝負に秀でている馬だと思いますので、今回のメンバーを考慮した場合、もしかすると時計決着となりやすい構成なだけに、レース条件が合うかどうか。スローの瞬発力勝負になれば当然浮上してくる。
現時点での注目馬
朝日杯FSの現時点での注目馬を発表して、この記事を終わりたいと思います。もちろん、最終リハを見て決めたいと思いますが週初めの段階では、ヴィアドロローサに期待。
今回は藤田氏の所有馬2頭がいるおかげで、前半からペースは速くなる。しかも、プルパレイ・オタルエバー・カジュフェイスなど、他路線からきた逃げ馬も豊富で、先行勢全滅の可能性まである。
こういう逃げ馬先行馬が集まった場合、後傾ラップをしか経験していないダノンスコーピオンやセリフォスなどの、瞬発力に秀でたタイプはスタミナ不足で最後脚が止まるところまである。
前が止まれば後ろから脚を伸ばすタイプが有利な流れで、今の阪神の馬場を考慮しても差し馬有利の流れが出来上がる。
そんな中での穴馬としてはランキング指名馬。前走は久々の競馬+不利を受けて不発に終わったが、距離が伸びて良さそうなところは見せた。ロードカナロア×ディープインパクトの組み合わせだけに、一発の期待も大きい。
追い切りで仕上がっているようであれば、久々単複勝負も視野にしたい。
以上、朝日杯FSの出走予定馬情報まとめでした。