第59回 愛知杯
4歳以上 OP ハンデ コース:2,000メートル(芝・左)
愛知杯の出走予定馬情報をまとめました。想定騎手入りの出走登録馬や有力馬見解について書いています。
昨年はマジックキャッスルが優勝。今年も登録していますので連覇に期待が掛かります。ただ、有力視されているのはアンドヴァラナウト。ローズSの覇者で秋華賞3着と現4歳世代の牝馬で上位争いを演じた実力は本物。
記事の最後に予想の参考になりそうな情報もまとめましたので、最後までご覧いただければ幸いです。
特別登録18頭(フルゲート18頭)
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
アイコンテーラー | 51 | 亀田 |
アナザーリリック | 53 | 津村 |
アンドヴァラナウト | 55 | 松山 |
ウインアグライア | 51 | 泉谷 |
カセドラルベル | 52 | 幸 |
クラヴェル | 54 | ○○ |
クールキャット | 53 | 団野 |
シゲルピンクダイヤ | 54 | 和田 |
スライリー | 52 | 石川 |
ソフトフルート | 53 | 岩田望 |
デゼル | 55.5 | 川田 |
ホウオウエミーズ | 51 | 丸田 |
マジックキャッスル | 56 | ルメール |
マリアエレーナ | 53 | 坂井瑠 |
ミスミルドレッド | 51 | ○○ |
ラヴユーライヴ | 52 | 松岡 |
ラルナブリラーレ | 52 | 池添 |
ルビーカサブランカ | 52 | 武豊 |
有力馬見解
アンドヴァラナウト≪牝4/黒鹿 池添学厩舎≫
【前走】秋華賞 3着
【父】キングカメハメハ
【母父】ディープインパクト
登録が出た時点でアンドヴァラナウトが背負わされることは想定していましたが、個人的にはある程度妥当なところで収まった形に見受けられます。
福永騎手が惚れ込んだ馬ですから、福永騎手の復帰を待つ形でも良かったのかもしれません。1月の愛知杯から始動となりました。秋華賞で2着に入っていればもう1月くらいは待ったのかもしれませんが、この時期のハンデ戦に使うことが良かったのかどうかはここの結果次第と言えそうです。
キンカメ産駒特有の器用さを持ち合わせた馬。うまく折り合いを付けながら先行力を持ち合わせているのは、中京を含む小回りコースでも結果を残せそう。
やや首の位置が高い走りをしているので最後の坂がどうなるか。基本的に首が高い走りをしている馬は坂を苦手とすることが多いと言われたりもするのでその点をどう見るか。追い切りの動きを見てから決めたいが、能力だけならば上位争いは確実視できる。
マジックキャッスル≪牝5/鹿 国枝栄厩舎≫
【前走】府中牝馬S 15着
【父】ディープインパクト
【母父】シンボリクリスエス
昨年の愛知杯の覇者。その後も阪神牝馬Sで2着やVMで3着など、古馬牝馬路線を引っ張ってきた。
今回は56kgを背負う。ただ、この斤量は昨年8月のクイーンSで経験済みで、その時は2着と好走を見せた。この斤量で結果を残しているのは心強い。
前走は蹄に問題を抱えており大敗も頷ける。結局、エリ女に出走できないという失態となった。あの結果からならば仕方がない。今回はコース追いでじっくりと乗り込まれており、蹄の問題はある程度は解消された模様。
ルメール騎手へと乗り替り。初コンビ。正確な情報は知らないものの、ルメール騎手側から希望を出したということらしい。直近であまり乗れていない形のレースが続くだけにどうなるかは不安要素。
デゼル≪牝5/青鹿 友道康夫厩舎≫
【前走】エリ女 8着
【父】ディープインパクト
【母父】Le Havre
今回は川田騎手が騎乗予定と、この馬にしてみれば前向きに評価できるか。阪神牝馬Sを制したコンビ。武豊騎手と比べると川田騎手との方がと思ってしまう。
ハンデもマジックキャッスルと同じ56kgになると思われたが、結果的には55.5kgとなった。阪神牝馬Sでマジックキャッスルより先着しているものの、府中牝馬Sで逆転されたことがこの結果となったか。
ディープインパクト産駒らしいキレが特徴の馬ながらも決め手に欠けるタイプ。ディープインパクト産駒らしく阪神1600Mの阪神牝馬Sで結果を残している反面、高速馬場となった東京が舞台で凡走を繰り返したりと今一つ特徴が掴み切れない。
ディープの牝馬は崩れると戻ってこないまま引退までいくこともあり、強気に見るのも違う気もする。取捨が難しい1頭。
愛知杯の予想の参考情報をまとめました
中京で行われた過去8回から。
まずは脚質。愛知杯と言えば、なかなか中間でラップ時計が緩まない消耗戦になりやすいレースという認識を持つ方も多いはず。セオリーならばハイペースならば差し追い込みを狙えというべきだろうが、データ的には真逆の結果が続いています。
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 1- 7/ 9 | 11.1% | 11.1% | 22.2% |
先行 | 2- 2- 2- 21/ 27 | 7.4% | 14.8% | 22.2% |
中団 | 2- 6- 3- 56/ 67 | 3.0% | 11.9% | 16.4% |
後方 | 3- 0- 2- 29/ 34 | 8.8% | 8.8% | 14.7% |
前が十分に残る点は覚えておきたい。前が引っ張って、そのまま後ろも追走に脚を使うレースと考えると分かりやすいかもしれません。
さらに、前走走ったクラスを見ると、今回昇級戦となる馬が活躍していることが分かった。
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
同クラス | 5- 4- 4- 76/ 89 | 5.6% | 10.1% | 14.6% |
今走昇級戦 | 3- 4- 4- 36/ 47 | 6.4% | 14.9% | 23.4% |
今年はアイコンテーラー・ホウオウエミーズ・ミスミルドレッド・ラヴユーライヴ・ラルナブリラーレ・ルビーカサブランカと多いが、前走条件戦を走った馬が突っ込んでくると覚えておくと馬券の参考になりそうだ。
以上、愛知杯の出走予定馬情報まとめでした。