第60回 愛知杯
4歳以上 OP 牝 ハンデ コース:2,000メートル(芝・左)
冬の牝馬限定のハンデ重賞。昨年は7人気ルビーカサブランカ、一昨年は2人気マジックキャッスルが優勝。ここ2年は大人しい重賞となっているものの、3年前の小倉開催の愛知杯は9人気デンコウアンジュが優勝し、3連単598,880円となった。
近5年の3連単の平均配当は204,742円と荒れ傾向にある。ハンデ戦らしい最後の最後まで手に汗握る重賞です。
今年はローズSを制し秋華賞で5着のアートハウスや昨年の小倉記念を制したマリアエレーナや2連勝でオープン入りを決めたルージュエヴァイユなど面白いメンバーが揃った。
想定騎手入りで出走予定馬をまとめたので、週末の予想の参考にされてください。
馬名 | 負担重量 | 騎手 |
---|---|---|
アイコンテーラー | 53 | 菱田 |
アブレイズ | 56 | 萩野 |
アンドヴァラナウト | 56 | イーガン |
アートハウス | 55 | 川田 |
エリカヴィータ | 54 | 岩田望 |
サトノセシル | 55 | ルメール |
サンテローズ | 54 | 福永 |
タガノパッション | 52 | ○○ |
ビジン | 50 | ○○ |
フィオリキアリ | 53 | ○○ |
ホウオウイクセル | 55 | 丸田 |
マリアエレーナ | 56.5 | 松山 |
ラヴユーライヴ | 53 | 坂井瑠 |
リアアメリア | 55 | 和田 |
ルビーカサブランカ | 55 | 武豊 |
ルージュエヴァイユ | 54 | 戸崎 |
愛知杯の有力馬見解
アートハウス≪牝4/栗 中内田充正厩舎≫
【前走】秋華賞 5着
【父】スクリーンヒーロー
【母父】ヴィクトワールピサ
昨年のローズSの覇者。続く秋華賞では4人気から5着と掲示板を確保。その秋華賞で9着だったプレサージュリフトが、京都金杯で3着を確保するなど、メンバー次第では上位進出が見込めそうな世代でもある。
先行して優勝したスタニングローズ。同じような位置取りにいたものの、最後は5着に敗れた。勝ちに行った点は仕方がないと考えることもできる。それでも最後は5着に残れたのは地力の高さの証明。
今回は案外の55kgでの出走できる点は魅力的に映る。
デビューから勝っては負けて、勝っては負けてを繰り返しているん点を考えると、ここは勝てるとも考えることができる。
ただし、良績が少頭数の内枠出走時には強い印象を抱くだけに、このままいけば16頭立ての今回は、必ず内枠が欲しいところか。
マリアエレーナ≪牝5/芦 吉田直弘厩舎≫
【前走】天皇賞秋 7着
【父】クロフネ
【母父】ディープインパクト
昨年の愛知杯の2着馬。その後はマーメイドSで2着と惜しい競馬も、続く小倉記念で優勝し、重賞馬の仲間入りを果たした。
欲を出して秋の天皇賞へと出走したが、さすがにメンバーが悪かった印象を受ける。6人気で7着ならば頑張った方だと評価したい。
56.5kgの斤量を背負うものの、秋天の様子からは0.5kg増はそこまで負担ではなさそうにも感じるだけに、恵まれた印象は受けなくもない。
それでも軽量ハンデの馬に最後は逆転を許してもおかしくないハンデ差だけに、そのあたりをどうひも解くか。
マリアエレーナが栗東CWコースで追い切りを行いました。鋭い伸びを見せ、雰囲気は非常に良さそうです🐴💨#マリアエレーナ #追い切り #愛知杯 #競馬 pic.twitter.com/sO443HuKZ2
— 大阪サンスポレース部 (@sansporace) January 10, 2023
ルージュエヴァイユ≪牝4/鹿 黒岩陽一厩舎≫
【前走】ユートピアS 1着
【父】ジャスタウェイ
【母父】Frankel
フローラSで5着、オークスで6着ともう一つの成績も、重賞以外は4戦4勝と負けなしの成績。
前走のユートピアSでは、最後に逃げ粘るルースを差しての勝利で奥深さを見せた。
心配なのは今週末の天気。中京は朝から雨予報で、馬場が渋ることは間違いなさそう。
それでいて見込まれたのは斤量54kgは、その他のOP未勝利馬と勘定すると背負わされた印象は拭い去れない。その辺りをどう判断するか。
愛知杯の穴馬候補
愛知杯は穴馬候補と見込んでいる馬を紹介したいと思います。
今回の穴馬候補は、前走は敗れはしたものの最後は勝ち馬と1馬身半差までよく追い込んできた≪愛知≫人気ブログランキング。
逃げたルースが粘るような展開。4着にも2番手先行策のローゼライトが残る中で、2桁番手から最後は突っ込んできた。
前走から3kg斤量が軽くなり、勝ち馬とも1kg差で軽い状況。
相手は人気馬の一角ならば、こちらにもチャンスがあって然るべきであると判断できる。
毎回、安定して末脚を繰り出せるのが魅力の1頭。相手を選ぶだけに成績は安定しないものの、斤量差を活かした競馬ができれば、一発があっても驚きはないと見た。