日本ダービーの最終追い切り考察についての見解と考察について書いた記事です。
各馬の追い切りをチェックして、多段階にて評価を加えています。
最後にオススメの馬をご紹介していますので、ご参考になれば幸いです。
追記:
JRA公式チャンネルで、追い切り動画が配信されていましたね。遅くなりましたけど、観てほしいし、追い切り考察から馬券に繋がってくれる人が嬉しいです。僕の考察は参考までに🤣
だけど、観た雰囲気で良かった馬を入れるのも馬券力を上げるために必要なことだと信じてます。https://t.co/hAdXn5BXGZ https://t.co/DAN1eWsj9l— リッキー🏇🏇追い切り考察 (@bakuanaxyz) May 30, 2021
まだ観ていない方は、雰囲気だけでも掴めると思うので、下記考察とともにご覧いただければ幸いです。
考察なので、僕の考えと違うこともあるかと思います。
だけど、馬券を当てる上で追い切りは大事だと思います。
仮に僕の考察がハズレて、ご覧になられた方が当たっても、それもまた競馬。
追い切りから馬券が当たる方が一人でも増えてくれると嬉しいです。
日本ダービーの各馬の追い切り考察
発走時刻:15時40分
3歳OP コース:2,400メートル(芝・左)
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
エフフォーリア【B】
5F66.3-51.2-38.3-1F11.9
3頭併せ中末強め1馬身先着。
直線入口までがっちりと手綱を縛られていましたが、直線入って緩められると加速していきました。
掛かりそうなところを見せたのは、距離延長はどうか。
その点が少々が微妙なところを感じます。
しかし、追われてからの反応はさすがは皐月賞馬の風格。
1週前は3頭併せの内を走り、時計は今回とさほど変わらずでしたが、負荷はあまり掛けない追い切りでした。
今回の追い切りを見ると、デキは上々でしょう。
皐月賞の追い切り考察でも、オススメ馬の1頭としていましたので、その時と変わらずに出走できると見込んでいます。
あとは上でも書きましたが、距離延長への不安が過ります。
ヴィクティファルス【B】
54.5-38.7-24.8-12.4
単走強め。
少し頭高の走りをしていて、スピード感を感じない動きをしていました。
1週前は2頭併せを行い、僚馬相手に脚色で劣る走りをしてしまいました。
その時は頭高というわけではありませんが、鶴首のようになっていました。
1週前のCWでの時計は6F81.8-3F37.4-1F11.7で動けていたので時計の根拠は十分。
しかし、最終リハの時計は、強めに追われた割には時計の根拠が足りない印象を受けます。
雰囲気的には前走まで。
共同通信杯2着、スプリングS優勝のときと変わらないとは思いますが、ここで一変という可能性はないのかなとも思います。
タイムトゥヘヴン【B-C】
5F66.3-51.1-38.2-1F12.4
2頭併せ内末強め1馬身先着。
動き自体は上々で、促されると僚馬を置いていくような走りとなりました。
ただ、最後はカメラの角度的にもしかすると半馬身程詰め寄られているかもしれません。
やや微妙だと思ったのが、もしかすると僚馬のエンジンが掛かるのが遅いところはあったのではないかと思います。
遅れて伸びてきたので、その点ではどうなのかなと思うところがあります。
記事にはしませんでしたが、NHKマイルCの時から比べると、デキは変わらないところだと思います。
ただ、精神的な部分は、きょろきょろしているなど、集中力などは落ちたのかなと思う部分もあり、雰囲気は落ちた印象も感じます。
レッドジェネシス【B】
6F81.8-65.7-51.1-37.6-1F11.9
単走馬なり。
芝での末11.9秒ですので、軽めということが伝わると思います。
1週前も芝での2頭併せを行っていました。
6F79.6-3F36.4-1F12.2ですので、こちらも軽めにという内容でした。
動き自体に固さが見られるとか、そういったものはありませんでした。
前走から間隔が近い点を考慮すると、この程度でも地力は出せるのでは。
概ね、状態面では悪くはない程度でチェックしておきたいと思います。
前走以上ということはまずないでしょう。
ディープモンスター【B-C】
52.9-38.7-25.1-12.3
2頭併せ馬なり1馬身半先着。
淡々と走っており、その中でも最後は突き抜けたのは良かったと思います。
1週前はCWで2頭併せ。
直線入るまで、手綱を引っ張られるような姿を見せていましたが、距離延長は不安に感じる内容でした。
遅れる内容でもありましたので、状態面で前走以上というということは特にないかと考えています。
上へと跳ねるような走りをしており、前進する力にロスがありそうな走法をしています。
ここまで気になるような動きだとは感じたことがありませんので、もしかすると疲労などから余計な力が入ってそうなっている可能性は否めません。
前走以上ということはまずないでしょう。
力みがあるのであれば、ここはデキ落ちとしたいところ。若干ですが、評価下げます。
2200MのすみれSを勝っていますが、レースレベルを考えるとどうか。
掛かり癖がありそうな点を考慮すると、厳しいレースとなりそうな気がしてしまいます。
バジオウ【B】
53.9-39.7-25.4-12.5
2頭併せ馬なりクビ差遅れ。
僚馬に待ってもらいながらでしたが、負荷的には馬なりの範疇と考えています。
特筆すべきポイントもあまりなく、淡々と走っていました。
動きは地味ですが、この馬はこういう動きをいつもしているのかもしれません。
デキ自体は前走程度にはあると考えていいはずです。
間隔が近い点を考慮すると、中間負荷も含めてこの程度で十分でしょう。
前走以上ということはないと見ています。
グラティアス【B】
5F66.3-50.9-38.2-1F12.1
2頭併せ内強め併入。
ややチグハグ感を受ける内容でした。
直線で並ぶも、そこから僚馬が盛り返します。
最後にまた併入に持ち込み、ゴール後にさらに差を広げています。
すんなりと伸びていってくれるとよかったのですが、一旦、遅れそうになったのが気になる部分です。
もう少し攻めた内容で終わっても良かったのではないかと思う部分はあります。
ただ、時計の根拠は十分で、京成杯の勝ち馬というだけはあるのかなと感じます。
皐月賞では6着でしたが、その時と大差ない仕上がりでしょう。
ヨーホーレイク【B】
6F78.4-63.4-49.7-37.0-1F12.4
2頭併せ馬なり1馬身先着。
少々促されていましたが、馬なりの範疇としています。
動き自体は悪くはないです。
芝での追い切りですので、そこまで負荷を掛けたというわけではありませんが、踏み込み等に悪いというところはありません。
1週前はCWで3頭併せを行っていました。
6F80.5-3F37.2-1F12.2という時計で1馬身差前に出たところがゴールでした。
しっかりと追い切っていたので、実質的には1週前が最終リハと考えていいはずです。
最終リハでもう少しピリッとしてほしかった印象も受けますが、概ね、前走程度には動けると判断しています。
ラーゴム【B】
6F87.6-70.2-54.6-39.7-1F11.9
2頭併せ内末強めアタマ差先着。
ゴール後も追われていたので、上記以上は走っています。
全体時計が気になる時計となっていますが、末は12秒を切る内容でした。
ただ、コース取りや全体的な流れを考えると、もう少し時計が出ても良かったのではないかと考えます。
皐月賞13着からの巻き返しを狙う1頭ですが、1週前の内容を加味しても、どこか寂しい内容となりました。
デキは前走止まり。
シャフリヤール【B】
54.4-39.7-25.4-12.1
2頭併せ馬なり3/4馬身先着。
馬なりでの時計ですが、悪くはない時計を叩き出しました。
1週前はCWで2頭併せ、1馬身の差をつける内容で、動き軽快でした。
全体時計83.5秒とやや1週前の馬場状況を踏まえると物足りなさも感じますが、末11.7秒で駆け抜けた点は良かったと思います。
雰囲気は上々で、ここまで3戦2勝で、1敗も共同通信杯で3着という内容でした。
乗り替りという点では残念にも思いますが、福永騎手に戻る形になりますので、あまり気にしなくていいのかもしれません。
デキは前走をキープしています。
ステラヴェローチェ【B】
52.7-38.2-24.9-12.2
2頭併せ馬なり半馬身先着。
僚馬は鞭が入る中で、馬なりで半馬身差先着なら上々のデキです。
1週前はCWで3頭併せ。
あまり集中力がないような印象を受ける走りをしていましたが、追われると加速して僚馬を置いていきました。
リラックスしていると前向きに考えると、ここは楽しみな存在。
最終リハでは、一転して集中力を感じる追い切りを消化。
前走は皐月賞で3着という結果でしたが、概ね、前走時のデキで出走できそうです。
ワンダフルタウン【B】
6F79.9-64.5-50.3-37.4-1F12.0
2頭併せ内末強め5馬身先着。
動き豪快で、メリハリのある動きも前向きに見たいポイントです。
青葉賞から日本ダービーの勝ち馬は不在ですが、いよいよと期待できる走りを披露してくれました。
1週前も高い集中力を見せての走り。
時計は思うほど伸びていませんでしたが、最終リハの動きを見れば問題ないと考えてます。
前走は坂路を使ってレースに出走しましたが、今回はCWを選択しました。
上手くいったのであれば、引き続き坂路を使って欲しかったです。
デキは変わらずのB評価としますが、楽しみな1頭です。
グレートマジシャン【B】
5F66.9-51.9-37.7-1F12.0
2頭併せ内強めクビ差先着。
馬場が綺麗な時間帯でしたので、時計は参考程度まで。
追われるとスムーズに動き出し、しっかりと走れていました。
残念ながら、ほとんどが僚馬に隠れてしまっていたので詳細が分かりづらいものでしたが、ゴール後の脚捌きを見る限りでは、どこかに問題があるような印象は受けません。
1週前は、やや掛かりながらのコーナリング。
ただ、迫力はある走りを披露してくれました。
勝負根性は高そうに感じましたが、距離がややネックとなりそう。
タイトルホルダー【B】
5F66.5-51.2-37.8-1F12.0
単走馬なり。
綺麗なフォームで走れていて、特に悪いような印象は受けませんでした。
1週前も南Wで単走追い。
ただ、前に2頭併せの馬を置いてのものでしたので、綺麗な単走追いではありませんでした。
脚捌きなどは問題なく、これまでのところで仕上がっているでしょう。
皐月賞2着の実績がありますので、その点では特に不安視しなければならないということはないかなと思っています。
アドマイヤハダル【評価難】
54.5-38.6-24.4-11.7
単走末強め。
恐らく、どの追い切りブログにもこの日の2本追いのことを書かれているかと思いますが改めて。
この日、1本目はデムーロ騎手が跨りの調整。
坂路を全体58.4秒で駆け抜けていますが、さすがに遅いです。
そこで、1本目の約30分後に、今度は調教助手の方が跨り上記の時計となっています。
2本追いは意欲的な内容と捉える向きもありますが、これは完全に想定外の事態だと判断していいでしょう。
デムーロ騎手が1週前に感じたデキの良さを壊すことなくという流れで追い切ったのかもしれませんが、大久保調教師は首を捻ったのでしょう。
こういうとき、気になるのがオーバーワーク。
これまでも、さすがにやりすぎではと感じた中で、負けた後に疲労などもあったのかもしれないというコメントもありました。
少々難しいですが、個人的には切りでいいかと思います。
騎手の方が、調教師の方が、そういう議論ではなく、まさかの最終リハで想定外が起きて勝てるほど甘くはないと思うからです。
末の伸び方は良かったのですが、デキが上昇したとまでは言い切れず。
前走までの仕上がりと判断しますが、個人的に想定外のことが起きたというだけで切りたい1頭です。
サトノレイナス【B】
6F84.3-67.8-53.0-39.3-1F12.8
2頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
遅れはしたものの、内容的には時計優先という走りをさせていましたので、この遅れは特に気にしなくて良さそうです。
ただ、G1日本ダービー前の追い切りですので、見た目ももっと迫力が欲しかったというのが本音です。
1週前も南Wでの2頭併せ。
その時はしっかりと時計を刻んでいますが、馬なりでの内容で併入という形になりました。
上積みがあるかというと、そこまでではなさそう。
デキは前走のところまでで、デキ上昇とは言い難い内容でした。
バスラットレオン【B】
52.0-37.8-24.4-12.0
単走強め。
しっかりと追われて走れていました。
悪くはないとは思います。
前走の影響は特に考えなくて良さそうです。
特筆すべきポイントが見当たりませんが、デキは近走キープ。
追い切りまとめ
各馬の追い切り考察がおわりましたので、総合的な評価を行っていきます。
今回の追い切りで上昇気配を示した馬はいませんでしたが、エフフォーリアとワンダフルタウンの2頭は楽しみな動きを披露してくれました。
この2頭だけでいいとは思いますが、その他良さそうな馬を挙げると、ヨーホーレイク・シャフリヤール・ステラヴェローチェの3頭を追加して。
エフフォーリアとワンダフルタウンの2頭が抜けた存在に、その下に上記の3頭がいる形。
今回は5頭を指名して、追い切り考察を終わりたいと思います。
- エフフォーリア
- ワンダフルタウン
- ステラヴェローチェ
- シャフリヤール
- ヨーホーレイク