第38回 フェアリーステークス
3歳 OP コース:1,600メートル(芝・右 外)
フェアリーステークスは、3歳牝馬による重賞競走で、昨年はファインルージュが優勝し桜花賞3着、秋華賞2着と牝馬三冠で活躍を見せました。今年の有力馬は、エリカヴィータ・スクルトゥーラ・ライラックら。登録馬をチェックして、有力馬見解を述べています。
登録馬(16/20)
※全馬抽選対象と珍しいケース
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
ヴァンルーラー | 54 | 戸崎 |
ウラカワノキセキ | 54 | ○○ |
エバーシャドネー | 54 | 藤岡佑 |
エリカヴィータ | 54 | ルメール |
サウンドビバーチェ | 54 | ○○ |
シーズアクイーン | 54 | ○○ |
スクルトゥーラ | 54 | 横山武 |
スターズオンアース | 54 | 石橋脩 |
スピードグラマー | 54 | ○○ |
スプリットザシー | 54 | 丸山 |
テーオーシャルマン | 54 | ○○ |
ニシノラブウインク | 54 | 三浦 |
ビジュノワール | 54 | ○○ |
ピンクマクフィー | 54 | 斎藤新 |
フィールシンパシー | 54 | 田辺 |
ブルトンクール | 54 | 菅原 |
ポケットシンデレラ | 54 | 菱田 |
モズゴールドバレル | 54 | 坂井 |
ユキヤナギ | 54 | 勝浦 |
ライラック | 54 | Mデム |
有力馬見解
エリカヴィータ≪牝3/青 国枝栄厩舎≫
【前走】牝新馬 1着
【父】キングカメハメハ
【母父】フジキセキ
前走は牝馬限定の新馬戦で、メンバー最速の34秒を上がり脚を見せての勝利。(36.4-34.5)の前後半の3ハロンラップを見ると、先行勢が有利の中できっちりと差し切ったのは見どころがある。
ルメール騎手が、スクルトゥーラではなくエリカヴィータを選択したのも大きいか。
ただ、メンバー構成はやや疑問も。2着だったケデシュは次走未勝利で4着。3着だったヨドノスカーレッドは未勝利を2走していずれも4着。4着だったベリーヴィーナスは次走未勝利11着。5着だったカプラローラが11着と、このレースのメンバーが勝ちあがれていないのが気になった。
確かに強い勝ち方をした点は見逃せないが、このラップで先行勢が残れていない点を考慮しても、レースレベルは疑って掛かる方が良さそうだ。
近親にはキンシャサノキセキがいる血統。それだけに期待は持てる。
スクルトゥーラ≪牝3/鹿 鹿戸雄一厩舎≫
【前走】新馬 1着
【父】ロードカナロア
【母父】ハービンジャー
ルメール騎手がエリカヴィータを選択し、今回は横山武史騎手へ乗り替り。ルメール騎手がこちらを選ばなかったのはどういう意味があるか。
近親にはコディーノやチェッキーノなどがいるだけに、早い時期から活躍が見込める血統とも言えそう。
前走の新馬戦は、2着以下の馬が勝ちきれないレースが続いており、レースレベルはやや疑問が残る。4着だったアリススプリングスが次走未勝利戦で2着と好走を見せたものの、次の未勝利で凡走と勝ちきれていない。
ライラック≪牝3/鹿 相沢郁厩舎≫
【前走】京都2歳S 8着
【父】オルフェーヴル
【母父】キングカメハメハ
デビューから初の1600Mを試す。前走の京都2歳Sでは掛かる側面を見せて自らを苦しめてしまった。今回距離を短くしたのは前向きに評価しても良さそう。牝馬限定重賞であることも考慮しても、前進あっても不思議ではない。
もう1つ不安材料として、デビュー戦434kgだったものの、京都2歳Sでは424kgと10kgも体重を減らしてしまった。ダメージがあるとさらに厳しいか。間隔をあけた方が良いタイプなのかもしれない。ガレでカリカリするタイプもいるので、距離の融通ではなく反動が原因であればこの間隔でどうか。前走以上に間隔をあけているだけに楽しみではある。
予想参考情報
このレースは1人気の馬が≪1.1.0.8≫と好走出来ていない。2人気≪1.0.1.8≫とこちらも不発。3人気≪5.0.1.4≫と活躍。上位人気馬の中でようやく3人気が気を吐いているという印象。
そして、このレースは単純な買い方をしていれば期待値が稼げる。それは前走1着だった馬。
前走1着だった馬は≪6.5.7.50≫と負けた数も多いものの、単勝回収値167円・複勝回収値133円といずれもプラス。昨年の1着ファインルージュ・2着ホウオウイクセル・3着ベッラノーヴァはいずれも前走1着だった馬だった。
このレースの過去の上位人気馬を確認すると、前走を強い勝ち方をした馬が人気に押されて凡走するパターンが目立つのと、もう1つは血統面が買われてしまい、地力が足りないのか次走以降も凡走を繰り返す馬が指示されていたりとしている。
単純に前走で勝利を納めた馬を選ぶレースである点は、頭の片隅にでも入れておくべきだろう。
以上、フェアリーSの予想参考情報でした。