11レース 発走時刻:15時45分
第16回 阪神カップ
3歳以上 OP 1,400メートル(芝・右)
阪神カップの最終追い切り情報が更新されていましたので、しっかりと考察を行って好調馬を見つけていきたいと思います。
ダノンファンタジーVS3歳馬という様相だというお話は、阪神Cの出走予定馬の記事にて書かせていただきました。
追い切り考察後の所感としては、ほとんどが大人しい内容を消化してきました。冬の嵐の前の静けさという印象で、荒れることも視野に予想を行った方がいいかもしれないという感想を抱きました。
それでは各馬の追い切り考察後に推奨馬を4頭書かせていただきました。僕の追い切り評価と比較して馬券に繋げていただければ幸いです。
阪神Cの追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アストラエンブレム【B】
53.0-38.5-25.0-12.7
単走馬なり。
顔を背けたり、頭の位置が高かったり、踏み込みが甘くなったりと、集中力をあまり感じることができませんでした。
1週前に坂路で51.0秒-12.5秒をマークしていますが、坂路でしっかりと動けるタイプだけに、全体51.0秒でも普通と言えば普通の範囲。
デキは変わらず。近走成績では厳しいのでは。
グレナディアガーズ【B】
57.4-38.9-24.3-12.0
単走馬なり。
馬なりにしてはさすがに時計の根拠が乏しい印象。ここまで最終リハで軽めにやったのがないのでは。一応、19日に坂路で53.7-12.1をマークしていますので、実質的にはこれが最終リハと考えていいはず。
このパターンがなかなか見当たらないので、評価が難しいです。
19日の坂路追いの時計はいつも通りと言えばいつも通りで、そこで仕上がっていると判断しているのであれば、引き続きのデキと考えていいのでは。評価が難しいです。
ケイデンスコール【B】
53.1-38.3-24.6-11.9
2頭併せ強め1馬身先着。
活気は十分でスッと伸びていくことができました。スムーズに加速できているのは前向きに見たい。
2週続けて好内容を消化。1週前も坂路で52.4-11.9をマークしています。
前走【A-B】評価で10着でした。その点では、デキは変わらずに来ていると思いますので、今回は前走以上の活躍に期待したい。
サウンドキアラ【B-C】
53.6-38.3-24.7-12.3
単走強め。
追われている割には大人しく映ります。もう少し活気があるところを見せてくれると評価できましたが、悪くはない動きまで。
前走時は【A-B】評価とデキが上がったと考えましたが、今回はデキ落ち評価。それでもスワンSで2着の時と変わらずと評価しますので、楽しみには感じる1頭です。
ただ、相手は強化された。その点ではデキ落ちで挑むのは厳しいのでは。
シヴァージ【B-C】
54.2-39.2-24.5-11.9
単走末強め。
動きは決して悪いとは感じないものの、今回は明らかに時計の根拠が乏しい。坂路では51秒台を刻むものの、今回は54.2秒。
ラスト1ハロン12秒を切っているのが3歳以来と、その点では変わり身もあるかと思いきや、さすがに全体54.2秒では強くは推せず。デキは前走から落ちている。
セイウンコウセイ【B】
53.0-38.3-24.5-12.2
単走強め。
いつもは最終リハを南Wで行う馬ですが、今回は坂路を選択してきました。坂路でも時計を刻めるタイプですが、このパターン変更がどう転ぶか。
いつも活気十分。メリハリがある動きを見せていますが、近走の重賞ではパッとせず。キーンランドCで3着も、掲示板にも安定して載れていません。
いつも通りの動きまでですので、あとは展開や相手関係となりますが、それも望めそうになく。デキ落ちということはない。
ソングライン【B】
5F67.8-52.3-37.2-1F11.4
2頭併せ強め3馬身先着。
3馬身後方から直線入口で並ぶと、その後は僚馬を突き放すだけの一方的な併せ内容となりました。
追われてからの反応といい、可動域の柔軟性など諸々考えると、仕上がりが悪いということはまずないでしょう。
順調にここまで来ていると思いますので、素直に評価したいです。前走の仕上がりも良好でしたので、引き続きの評価としたいと思います。
後は距離適性があるかどうか。マイルを中心に使われていますので、1400Mの舞台設定がどうか。
タイセイビジョン【B】
6F78.9-63.9-50.0-36.1-1F11.7
単走末強め。
活気十分で回ってきています。コース8分ほどを通過していますが、それでも時計は良好でした。
時計の刻み方は前走と変わりない範囲。活気も前走も変わりない動き。
前走からデキ落ちとは感じませんでした。その前走は京阪杯で2着の成績。その時と比べても遜色ないと考えると前向きに評価できそう。
ダイメイフジ【A-B】
52.7-38.0-24.7-12.5
2頭併せ強め1馬身半先着。
いつものように活気があるところを見せて走れていました。
時計判断では前走と比較すると今回の方が上。時計の根拠がついてきたことで、素直に評価を上げたいと思います。
ただ、前走と比較すると上昇気配といった具合で、近走の成績では大幅な良化が欲しいところ。
ダノンファンタジー【B-C】
5F66.7-51.0-36.2-1F11.7
単走馬なり。
しっかりと走れていると思います。動き自体、例えば脚の可動域が狭くなったとか、首の上げ下げが消えたとか、そういったことはありません。
ただ、前進気勢は前走の方があったように感じます。今回は落ち着いた印象を受けるので、その点が少し心配材料です。がっと行くところを見せてくれた方がこの馬の好調な証拠でもあると思うので、その点では好走時とは違うなと感じます。
得意舞台でマイルCSをパスして挑む舞台だけに、その点では勝負度合いは高いはず。得意舞台でどこまで前進できるか。
デュープロセス【D】
58.2-42.4-27.2-13.1
単走馬なり。
首が垂れてしまい元気がないのが気になる追い切りとなりました。
この馬の追い切り映像が昨年7月のプロキオンSまで遡らなくてはいけませんが、その時は前進気勢を見せての走りでした。今回とは全く違います。
中1週での追い切りですので、強めにはやらずとも調子は整ったと判断しても良さそうですが、元気があまりにないのが気になるところ。デキ落ちなのは間違いないでしょう。
ファストフォース【B】
52.9-37.9-24.0-11.8
2頭併せ強め2馬身先着。
併せ表記となっていますが、2頭との間に2頭分から3頭分の開きがありましたので、最初見たときは単走かと思ったほどです。
中3週での出走だからなのか中間の時計で好時計をマークしているのがこの最終リハの1本しかありません。この馬の場合、いつも1週前と当週追いをしっかりと走らせるので、その点ではこのパターンがどうなるのか気になる部分です。
ただ、最終リハの動きを見る限り減点材料があるわけではなく、いつも通りの内容まで。
G1級メンバーが揃った中で、どこまで食い込めるのか楽しみです。決して悪い動きはしていないので、善戦以上の活躍に期待。
ベステンダンク【B】
53.5-39.0-25.5-12.7
単走馬なり。
最終リハの動きとしてはいつもと変わりない範囲での仕上がり。少し跳ねるように走っているのも、過去の映像と比較しても遜色ない走りをしています。
前走時は坂路で54.8-13.1をマークして本番へ。単純に比較すると今回の方が時計がいいですが、2走前のカシオペアSと今回の時計はあまり差のないところで走れています。
近走の成績から勘定しても、今回はデキが上昇したと考えるのは厳しいでしょう。デキは前走までと考えたい。
ベストアクター【B】
54.0-39.1-25.5-12.6
2頭併せ馬なりクビ差先着。
淡々と走っていて、馬なりにしても活気を感じることができませんでした。
7歳も暮れになりましたので、さすがにここから上昇を見込むのは難しいのかもしれません。
ダートを試しての一変に期待が掛かりますが、追い切りを見る限りでは特に変わった様子は感じず。
ホウオウアマゾン【B】
54.9-40.2-26.1-12.6
単走馬なり。
走りを見ると、前走と大差があるようには感じません。時計の刻み方が良かったのも前走の方が良かったです。
1週前も同じくCWで。しっかりと時計を刻めて走れています。
特筆すべき点もあまりなく、良くも悪くも前走程度と考えたいです。悪くはないでしょう。
ラヴィングアンサー【B】
51.8-37.6-24.7-12.1
単走馬なり。
馬なりと表記していますが、強めと馬なりの間で、馬なり寄りだったので馬なりと表記しています。
淡々と走っている割には時計が出ていました。前走時は映像配信がありませんでしたが、時計判断ではラップの刻み方は今回の方が良かったようにも思います。
ただ、上昇気配とするには時計の根拠が乏しい印象で、いつも時計は刻める馬ですので、この時計でもデキはキープまでとするべきでしょう。
ラウダシオン【B】
687.2-71.2-55.4-39.2-11.9
2頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
直線入ったところでも僚馬の1馬身後方を追走。そこから半馬身差となり、徐々に詰めていきますが、最後まで詰め切れませんでした。
ただ、この内容だから状態が悪いというわけではなく、どこか抑えたような形になっていましたので、我慢を強いるような形でもありましたので、この遅れを気にする必要はないかと思います。
前走と比較すると、時計は大幅良化しています。最も、前走時は馬なりというよりもキャンター寄りの動きから、最後にさっとやった程度でしたので、今回とは内容が異なります。
デキとしては前走程度だと判断しています。
勝った京王杯SCと比較すると雰囲気がやや物足りない印象です。京王杯SCは1週前に動き良好だったので、その時と比較すると1つ落ちていると判断したい。
ルークズネスト【B】
6F84.8-69.5-54.3-38.4-1F11.7
単走馬なり。
少し促されていましたが、馬なりの範疇としました。
しっかりと動かされたわけではありませんが、最後は11.7秒と好時計をマーク。状態は良さそうに感じました。
1週前はCWで単走。6F82.5-3F36.7-1F11.5をマーク。前脚を大きく上げての走りで、一見すると無駄の多い走りをしているようにも見えますが、活気は十分でした。
最終リハの動きも良かったと思います。完璧に仕上げてきたという印象は受けませんが、概ね、前走程度には走れる見込みです。
追い切り推奨馬
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のダイメイフジのみとなりました。ただ、ダイメイフジの考察での述べた通り、このメンバーでは厳しいのでは。
そうなると【B】評価の中から選択することになりそうです。
【B】評価の中では、グレナディアガーズ・ケイデンスコール・ソングライン・タイセイビジョン・ファストフォース・ホウオウアマゾン・ルークズネストの7頭は買える馬だと判断。その点では、やや多いかもしれませんが、注目の7頭ということにしてください。
ダノンファンタジーはデキ落ち評価も、得意としている舞台ですから侮れないかと思います。追い切り評価的にはあまり強くは買えませんが、それでも善戦には持ち込めるはず。
その中で今回の推奨馬を4頭ピックアップします。
このあと予想まで一気に出しますが、その予想で1頭目に推奨する馬です。
さすがにここでのデキは一つ抜けている存在かと思います。まだまだこれからの馬。あとは距離適性があれば。
追い切りの動きは、前走の京阪杯2着と変わりない動き。デキは相変わらずに良さそうですので、2頭目推奨としたいと思います。
スプリンターズSでは全く足りませんでしたが、G3重賞では勝ち負けに絡めている。引き続き状態は良さそうなだけにここは楽しみな舞台。
活気があったのがルークズネストでした。メンバー的には足りると思いますので、ここは4頭目ですがお薦めしたい。
馬連とワイド予想
それでは、追い切り推奨馬を絡めて予想を行っていきます。土曜日重賞は時間の都合で追い切り記事に続いて引き続き予想を行っていきます。
なお、今回は1頭目は枠などは関係なく、追い切り1頭目をそのまま予想1頭目とします。それだけ引き続き好調さを感じる内容でした。
今回は相手探しの1戦。過去の10年の枠順データをチェック。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2- 1- 1-16/20 | 10.0% | 15.0% | 20.0% |
2枠 | 1- 0- 1-18/20 | 5.0% | 5.0% | 10.0% |
3枠 | 2- 1- 2-15/20 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
4枠 | 1- 0- 2-16/19 | 5.3% | 5.3% | 15.8% |
5枠 | 1- 2- 1-16/20 | 5.0% | 15.0% | 20.0% |
6枠 | 0- 1- 1-18/20 | 0.0% | 5.0% | 10.0% |
7枠 | 3- 1- 1-21/26 | 11.5% | 15.4% | 19.2% |
8枠 | 0- 4- 1-22/27 | 0.0% | 14.8% | 18.5% |
あまり内外の優劣の差は見られないものの、単回収値が100円以上なのが1枠と2枠、複回収値が100円以上なのが3枠4枠ということからも、穴馬は内枠からということも言えるかと思います。
6枠・8枠が未勝利の点を考慮しても、外枠が有利になるということはまずないでしょう。
その辺りを諸々勘定してみると、ファストフォースを相手に推したい。今回は3枠6番からの発走。枠のデータでは≪2.1.2.15≫ならば決して悪くはない。この馬自身、揉まれる枠でも安定して成績を残している点をう組めて、この枠に不安はない。
まとめ
今回は、ソングラインとファストフォースの2頭の馬連とワイドで勝負。
馬連とワイドの割合は1:10を推奨しています。馬連100円ならばワイド1000円といった具合。1:5くらいが最低ライン。これを下回ると、馬連が外れてワイドが当たった場合、ガミる可能性があるので、ワイドは回収できる金額になるのが最低です。
もし馬券の買い方で悩まれている方がいたら試されてみてください。お薦めの買い方です。2頭まで絞ることができれば力を発揮できる買い方だと思います。
以上が阪神Cの追い切り考察から当ブログの予想です。参考になれば幸いです。