第57回金鯱賞の最終追い切り考察を行った記事です。
4歳以上OP コース:2,000メートル(芝・左)
金鯱賞の最終追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
キセキ【B-C】
3月10日(水)栗東 坂路(良)
【52.8-38.3-25.2-12.8】
2頭併せ末強め1馬身先着。
淡々と走っていますが、状態は良さそうです。
映像を通してもしっかりと集中しているのが伝わる内容で、嵐の前の静けさという雰囲気が漂います。
1週前の追い切りはCWで6F81.3秒-1F12.2秒と猛時計をマーク。
有馬記念の時と比べるとやや落ちる印象は受けますが、ここは地力は引き出せる。
ギベオン【C】
3月10日(水)栗東 CW(良)
【5F72.1-55.4-40.1-1F13.0】
単走馬なり。
負荷の掛け方を含めて、コース7分を通過しているので、時計はボチボチまで。
手前を替えるときに、ややふわふわしているのが気になりました。
もう少しスムーズに手前を替えて欲しかったです。
全体的に身が入っていない印象を受けます。
中日新聞杯の時の映像がありますが、もう少ししっかりと負荷を掛けています。
前走時も、今回よりかは負荷を掛けてます。
今回は、1週前にかなり追っていて、当週追いはやや物足りなさが目立つものとなりました。
状態があまりよろしくない可能性も含めて、デキ落ちでは。
グローリーヴェイズ【B-C】
3月10日(水)美浦 南W(良)
【5F66.1-51.8-38.4-1F12.5】
2頭併せ強め半馬身先着。
コース半ばを通過している点もありますが、馬場が綺麗な時間帯のため、時計は刻めています。
パッと見でも、雰囲気が悪いということはないでしょう。
活気があって、前進気勢も十分。
前走がジャパンCということもあり、そこと比較すると中間まで含めてデキ8分ほどだとは思います。
ただ、地力は出せるところで作られていると判断して良いはずです。
サトノフラッグ【B】
3月10日(水)美浦 南W(良)
【5F63.8-48.9-35.9-1F12.2】
単走強め。
ゴール後に一杯に追われる内容でした。
コース内々を回っていましたので、時計は参考程度まで。
単走扱いになっているものの、実質的には3頭併せのような形でした。
(ニュースサイトを確認すると、3頭併せのようです。)
ゴール後に併入する形で、ゴールの部分では1馬身から2馬身遅れという内容でした。
1週前は3頭併せ。先に抜け出して、僚馬に抜かれてしまうという内容でした。
2週続けて不満の残る内容。
活気はとてもあるのですが、その活気と中身が伴っていないと感じる内容です。
動きだけなら雰囲気十分なのですが、概ね、前走程度までと判断していいのではないでしょうか。
追い込みに賭けるという内容ですので、後ろからレースを展開するのだと判断できます。
サンレイポケット【B】
3月10日(水)栗東 坂路(良)
【53.8-39.8-25.9-12.4】
2頭併せ強めクビ差先着。
僚馬がやや集中力を欠いた走りをしていましたので、この着差を素直に評価するとやや危険かもしれません。
前走時の映像がありませんが、2走前の日経新春杯の時と映像と比較すると、今回の方が状態は上です。
恐らく、前走時も今回と同じように前進気勢をしっかりと見せて走れていたと判断しています。
白富士Sで2着からのレースとなりますが、デキは良い意味で平行線。
前走から上昇までは感じませんが、日経新春杯よりかは上ではないかという見立てです。
デアリングタクト【B】
3月10日(水)栗東 坂路(良)
【52.9-38.3-24.7-12.2】
単走強め。
淡々と駆け上がっていますが、集中力がある内容でした。
1週前は2頭併せを行っていますが、6F82.6秒-1F12.2秒と好時計をマークしていました。
僚馬よりも外を回したので併入となりましたが、概ね、1週前の段階で仕上がっていると感じていました。
今回、52秒台をマーク。
昨年の桜花賞の2週前の時計に匹敵。
G1前の前哨戦ですが、きっちりと仕上がっていると判断していいでしょう。
もうこれ以上負けられないという陣営の思いが伝わってくる内容でした。
休み明けではありますが、前走ジャパンCと変わりない出来栄えです。
好仕上がり。
ブラヴァス【B】
3月10日(水)栗東 P(良)
【6F82.5-65.9-51.7-38.2-1F11.9】
単走馬なり。
もう少し行く気を見せると掛かっていたという感じになりますが、自ら前へ前へと進んでいく追い切り。
馬なりでの時計ですのでどこまで時計を信用するかではありますが、時計は普通のところ。
1週前に同じくポリトラックにて末11.5秒をマークする内容。
1週前当週追いと、いずれも活気は十分。
状態面で悪いということは感じません。
前走時も時計は良かっただけに、前走程度までと判断していいでしょう。
追い切りでは活気をいつも見せていますので、その点ではいつも通りです。
ペルシアンナイト【B】
3月10日(水)栗東 CW(良)
【6F80.4-65.5-51.2-38.1-1F12.2】
単走強め。
ゴール後も1ハロン程度長く追われています。
迫力ある走りを披露。
ただ、活気がある走り、そして良時計はいつも通り。
動き自体も変わった様子がなく、あとは本番でどこまでやれるか。
2019年の金鯱賞で4着となっていますが、その時も12月の香港マイルに出走してからでした。
今回は国内の有馬記念に出走してからのレース選択となりますが、3ヵ月近く実戦から離れると好走歴が極端に少なくなる馬。
追い切りの内容はいつも通りでも、本番でエンジンが掛からないということも考えなくてはいけません。
ポタジェ【B】
3月10日(水)栗東 芝(良)
【6F85.4-67.9-52.2-38.1-1F12.5】
2頭併せ内馬なりクビ差遅れ。
時計を観て分かる通り、終始馬なりという内容でした。
余計な力みがなく走れているところだけは評価していいと思います。
1週前はCWで3頭併せを行い、押さえられながら末を伸ばして1馬身程度先着を見せました。
状態面では悪くはないと判断していいでしょう。
木曜追い切り
ジナンボー【B】
3月11日(木)美浦 南W(良)
【4F54.4-39.7-1F13.0】
2頭併せ内強め併入。
脚色は僚馬の方が上でした。
直線半ばで追いつくも、最後はやや力尽きたかのように後退するような形になりました。
それでも最後まで食らいついていました。
前走時と比較して、今回がどうこうということは特にないとは思います。
前走時も脚色劣勢で、最後は差されてしまいました。
特に変わりなくきているでしょう。
追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示した馬はいませんでした。
今回はデアリングタクトを1頭目にお薦めするべきでしょう。
追い切り考察を行っている人で、デアリングタクトを無視するわけにはいかないと思います。
状態面では、勝ちにきていると感じます。
仮にも、これで8割のデキであれば、ジャパンC以降でさらに成長を遂げたと考えるべきです。
2頭目は、 ≪金追≫ をお薦めします。
今回はデキ落ち評価としていますが、雰囲気は上々でした。
さすがに前走が前走だけに、今回はデキ落ちという評価としましたが、このメンバーならば上位に食い込めるはず。
3頭目はグローリーヴェイズをお薦めします。
こちらも同様、デキ落ちですが、このメンバーならば上位に食い込めるはず。
その他のメンバーは、上昇気配でなければ厳しいはず。
G1で上位に入り込める力を持つ馬が、今回は好走を見せてくれるはずです。
以上、金鯱賞の追い切りをお伝えしました。