10月30日に行われるスワンステークスの出走予定馬情報などをまとめましたので、もしよろしければご覧ください。
マイルCSの前哨戦。本来はではあるものの、どこか12月の阪神Cの前哨戦のようなレースになりそう…。今時、中2週での前哨戦をわざわざ使う必要もなくなってきました。
注目はダノンファンタジー。G1では上位争いに加われない成績が続きますが、昨年の阪神Cを勝つなど、スピード勝負に持ち込むとまだまだ侮れない存在。
次点でセントウルSで3着に入ったクリノガウディーや3歳馬のルークズネストなどが人気を集めるか。
前哨戦は本番では足りないと思う陣営がメイチ仕上げでG2を獲りにくることもあります。特にスワンSは、マイルCSの前哨戦というよりも、阪神Cの前哨戦というようなメンバー構成だけに勝つチャンスが多い。その点では有力馬の取捨選択が大事なレース。
その辺りは週半ばの追い切り考察で見抜いていきたいと思います。
スワンSの出走予定馬
3歳以上 OP 別定 1,400メートル(芝・右)
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
アイラブテーラー | 54 | 藤岡佑 |
ガゼボ | 56 | 川又 |
カツジ | 57 | 浜中 |
ギルデッドミラー | 54 | ○○ |
クリノガウディー | 56 | 岩田康 |
サウンドキアラ | 54 | 松若 |
ステルヴィオ | 57 | 和田竜 |
セイウンコウセイ | 57 | 勝浦 |
タイムフライヤー | 56 | 池添 |
ダノンファンタジー | 55 | 川田 |
ビッククインバイオ | 54 | ○○ |
ファーストフォリオ | 54 | 藤岡康 |
フィアーノロマーノ | 56 | 鮫島駿 |
ホウオウアマゾン | 54 | 坂井瑠 |
マイスタイル | 56 | 横山典 |
リレーションシップ | 56 | 松田 |
ルフトシュトローム | 56 | 岩田望 |
ルークズネスト | 54 | 幸 |
有力馬見解
ダノンファンタジー≪牝5/鹿 中内田充正厩舎≫
【前走】ヴィクトリアM 7着
【父】ディープインパクト
【母父】Not For Sale
昨年は阪神Cの1勝だけと寂しい成績となった2歳女王。今年は阪急杯(5着)・高松宮記念(12着)・ヴィクトリアM(7着)と寂しい成績が続きます。
ただし、阪神Cを制しているように、G2ならば勝ち負けに持ち込めるだけの力を持っています。
今回は鞍上が川田騎手。相性が悪いと言われているように、古馬以降は4戦4敗の最高順位が5着という結果。同様に古馬以降は休み明けでの凡走が目立つだけに、ここを使われてからの次走に注目という印象。阪神C連覇が目標ではないかというようなローテーションだけに、ここは軽視しても良さそう。
前向きに見れるポイントは、阪神コースは相性が良く≪5.0.0.3≫という成績。負けた3敗も掲示板は確保と堅実に走る。阪神Cと同舞台で、阪急杯はゲートの出が悪かったことが起因している。阪急杯を度外視できるのであれば、ここは本命筆頭候補まである舞台。巻き返しがあっても驚きはない。
クリノガウディー≪牡5/栗 藤沢則雄厩舎≫
【前走】スプリンターズS 8着
【父】スクリーンヒーロー
【母父】ディアブロ
5歳後半となり成績がさらに苦しくなると思いきや、岩田騎手とのコンビで覚醒。前走のスプリンターズSでは敗れてしまったものの、岩田騎手はこの馬にほれ込んでおり、これからもコンビ継続となる見込み。
中京で行われた安土城Sで1400Mを勝っており、適正はある模様。
ただし、重賞レベルとなると、やはり1200Mへの適性が高く、1400はやや長い印象。
東京新聞杯3着の実績もありますが、マイル重賞に出走したのは20年8月の関屋記念が最後と、この後マイルCSに向かうのかは不明。
そうなると、ここから阪神Cへのローテーションが妥当となる。今年は阪神コースで行われるこのレースへ出走して、願わくばここと阪神Cの両重賞で賞金を獲得したいという思惑が透けて見える。
ルークズネスト≪牡3/鹿 浜田多実雄厩舎≫
【前走】ポートアイランドS 2着
【父】モーリス
【母父】ディープインパクト
ハイレベル世代と言われている3歳馬。ファルコンSを制しているように、1400Mへの適性が高い。
前走は同じく阪神のポートアイランドSで2着。プリンスリターン相手にクビ差まで迫ったものの、最後はガス欠したかのような失速の仕方をしていた。手応え的には逆転できそうな気配があったものの、残り100Mのところで手応えが怪しくなってしまった。その点では、今回の距離短縮は前向きに見たい。
1200Mだと忙しく1600Mでガス欠するのであれば、当然、1400Mが適距離という見方をした方がいいだけに、ここは楽しみな舞台。
しかも、阪神1400Mはロベルト系の得意舞台の1つ。モーリス産駒も同様だと考えて良さそう。
ただ、この馬自身は右回りへの出走が過去2走のみとどこか嫌っている感がある。出走できる適切なレースが遠征競馬となっている点は否定できないが、阪神圏での出走が2走だけという点は意識したい。
僕個人的には本命筆頭候補。適距離+3歳馬世代で勝ち負けに持っていけると思っているが、負けるとすれば右回りへの慣れが必要な場合。約1年振りの右回り競馬だけに、そのあたりが気になる。
ホウオウアマゾン≪牡3/栗 矢作芳人厩舎≫
【前走】NHKマイルC 9着
【父】キングカメハメハ
【母父】アグネスタキオン
同舞台であるアーリントンCの覇者で、NHKマイルCでは9着という成績。
デビューから1600Mしか走っていないため、初の1400Mへの出走が大きく引っ掛かる。スローの前残り展開ではないと勝てていない点では、前半流れが速くなりやすい1400Mのペースについていけるのか。前走後だったか、2走前だったか、今後は距離延長を示唆していただけに、なぜ1400Mに出走させてきたのかが謎。使い分けを気にされるような馬ではないだけに、純粋に2000Mくらいまで一気に距離を長くしても良かったのでは。
今回の鞍上は坂井瑠星騎手と鞍上強化とは言えずも、調教には乗っていたのでこの馬の特性は分かっているはず。その点でいえば、乗り替りだけれどそこまで心配しなくて良さそう。
1週前追い切りは豪華に、コントレイル(天皇賞秋)とダノンファラオ(JBCクラシック)との3頭併せ。さすがにコントレイルには遅れたものの、ダノンファラオとは競っていた。追い切りを見る限りでは久々を感じさせない走りだけに、初戦から動けそう。
予想の参考
SS系種牡馬が≪7.6.5.50≫で好成績を残している。ディープインパクト産駒が4勝と上々の成績。特に3人気以内のSS系は≪5.2.2.5≫と信頼度が大幅に上昇。
また、3歳馬は≪4.0.0.14≫という成績で極端な成績。勝つか飛ぶかのどちらかで、ホウオウアマゾンとルークズネストのどちらかは切るという極端な馬券作戦が必要になる可能性も。
情報提供:競馬最強の法則WEB