11R 第7回ターコイズステークス
3歳以上 OP 牝 ハンデ コース:1,600メートル(芝・右 外)
ターコイズステークスの追い切りが行われましたので、各馬の考察を行っています。最後に全体のまとめを行っていますので、最後までご覧いただけると幸いです。
ターコイズSの有力馬考察などはこちらのページに記載しています。まだご覧になっていない方は、こちらもチェックして下さると嬉しいです。
ターコイズSの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アクアミラビリス【A-B】
52.9-38.7-24.7-12.2
単走馬なり。
淡々と走っていますが、状態面は良さそうに感じます。悪いところが見当たらないという方がぴったりかもしれません。
久々となった前走と比較すると、ラップの刻み方などはこちらの方が良さそうに思いますので、単純にデキが上と評価します。
この馬の地力は引き出せる。
ただ、G3とは言え重賞クラスでどこまでの印象も。
促された程度の運動負荷でしたので、馬なりとしています。
アンドラステ【B】
5F73.4-56.8-39.8-1F11.4
単走馬なり。
少しふわっとした走りをしていて、もう少し脚捌きに力強さが欲しいところ。
ただ、前走の映像を観ても、同じようにふわっとしていますので、デキとしては前走程度までと考えて良さそうです。
ラップの刻み方は前走の方が好きですが、今回も変わりないところで作られていると考えています。デキは決して悪くはない。
イベリス【B】
52.5-38.0-24.6-12.1
単走馬なり。
すぐ近くに他馬がいましたので、実質的には2頭併せ。
しっかりと前を向いて走れています。気負いなどもなく走れているのは前向きに見て良さそうですが、もう少しメリハリがほしい。
デキ自体は悪いとは思いませんが、仕上がりは前走程度まででは。ただ、その前走も悪かったとは思いません。久々の影響か大敗していますが、デキとしては悪くはないと考えています。
ギルデッドミラー【B】
52.6-37.9-24.9-12.7
単走馬なり。
バタバタ走っている印象。徐々に進行方向に対して左へと流れる走りになっていて、真っ直ぐに走れていないのもマイナス要素か。
もう少しスマートさが出てくると良さそうにも思います。
前走から仕上がりに関しては変わりない範囲。良くも悪くも平行線です。
クリノプレミアム【B】
5F66.2-51.2-37.1-1F11.8
単走馬なり。
活気十分に走れています。直線入って映像が再スタートしたときに、顔を背けていたのが気になります。すぐに前を向いていますが、その前に横を向いていたのは間違いないでしょう。しきりに手綱を直していましたので、操縦性にやや難があるか。
連勝で条件戦を勝ちあがり、前走OPキャピタルSで11着と大敗。
休み明けの影響もあったのかもしれませんが、時計判断ではこの2走は特に変わった様子は見受けられません。
前走がデキ以外のところで大敗したと思うのであれば、狙うのも一考かと。悪くはない。
ジュランビル【B】
6F81.3-66.7-52.4-37.7-1F12.0
2頭併せ内馬なりアタマ差遅れ。
重心低く走れています。元気がないというわけではありませんが、やや活気が不足で首が垂れているようにも感じられるため、その点が少々気になるところ。
この馬の地力は引き出せるところで仕上がっている。あとはレースに行ってどうか。
スマートリアン【B】
54.3-39.3-25.5-12.1
単走強め。
悪くはないと感じます。追い切りでは動く方だと思いますので、その点では物足りなさが目立つものになりました。
前走以上ということはないでしょう。
全体的にもう少し上手に首を使えるようになると良さそうに感じます。悪くはない。
スマイルカナ【B】
51.0-36.7-24.6-12.7
単走強め。
スタートから時計を刻んでいます。最後まで追われて全体時計は51.0秒と上々の時計をマークしました。
復活に期待する陣営の期待の表れという印象も。
この一追いで一変があれば面白そうですが…。デキは前走程度までと評価しておきます。
体の仕上がりというよりも精神的な面が大きいと思います。追い切りを見る限りでは、いつもと変わりない範囲。
ドナアトラエンテ【B】
6F82.1-65.1-50.1-36.9-1F12.1
2頭併せ馬なり併入。
殆ど映像がないようなもので、直線の映像はゴール前50Mほどだけと、ないよりはまし程度のものでした。
動きはしっかりとしていて、雰囲気は上々でした。
ただ、脚色はやや僚馬の方が良かった点が気になりますが、概ね、前走と変わらない範囲での出走と考えていいでしょう。
悪いとは感じませんが、もう1つ上がありそうな気がします。
ドナウデルタ【A-B】
53.3-38.1-24.5-12.1
単走末一杯。
頭を高く上げてしまい、前脚も上げそうになるなど、集中力を欠いた走り。
ただし、2走前の阪神牝馬S3着の時と比較すると、その時も頭も高くして前脚を上げそうになるなど集中力はありませんでした。この馬のいつも通りの動きと判断するべきでしょう。
時計的には今回の方がデキが良さそう。昨年10着の舞台となりますが、その時から前進は可能では。
フェアリーポルカ【B】
55.4-39.4-25.1-12.3
単走末強め。
淡々と走って最後は強めに追われる形。特に悪い部分もなかったものの、良かった部分もあまり感じず。
全体的に活気が足りない印象で、もう少し前進気勢を見せてほしかった。
福島記念の追い切りと比較しても変わりなく。時計は今回の方が良かったようにも感じますが、活気は前走の方が良かった印象も。もう少しメリハリが出てくるといいか。
マルターズディオサ【B】
5F68.0-53.0-38.6-1F12.0
単走馬なり。
ゆったりと回ってきて、最後はやや促されながら。
伸びのある走りをしていて、活気も十分。踏み込みの甘さなども特に見当たらず。
前走府中牝馬Sと比較しても、特段変わった印象はなし。今回の方がスムーズに走れているとも感じる。根拠が足りないので上昇気配とまでは言い切れないものの、デキが前走以下ということはない。
前走府中牝馬S3着だった馬だけに、今回の追い切りを見る限りでは楽しみな1頭。
ミスニューヨーク【B】
54.3-38.6-25.0-12.4
単走馬なり。
淡々と消化した形でしたが、特段悪いということはありません。もう少しメリハリがある動きを見せて欲しかった印象も受けましたが、特段悪かったとは感じず。
前走の府中牝馬Sの追い切りと比較しても、ほとんど変わらない範囲。
前回は助手、今回はMデム騎手が跨っての内容でしたが、時計が変わらないという点が逆に不安。もう少し楽に時計が刻めたはずという印象も、変わらないデキで出走できると判断していいでしょう。
レッドフラヴィア【B】
53.5-38.8-25.1-12.1
単走強め。
最後にしっかりと負荷を掛けられての内容となりました。時計も出ていますので、しっかりと応えることができています。
この馬の追い切り映像がこれまでありませんので、時計判断になりますが、デキはいつも通りの範疇では。動かないタイプではないですが、動けるタイプでもないので、これがいつも通りという印象です。
活気十分で、しっかりと走れていました。前走からデキ落ちということはまずないでしょう。
追い切りまとめと推奨馬
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のアクアミラビリス・ドナウデルタでした。
アクアミラビリスはデキが上昇気配も、このメンバーでどこまでという感じ。1400MOP競走で見直したい1頭かと思います。
【B】評価のメンバーの中で前向きに見たいのは、アンドラステ・クリノプレミアム・スマートリアン・ドナアトラエンテ・マルターズディオサ・レッドフラヴィアは良かった内容だったと判断しています。
それではお薦め馬を発表していきます。1頭目はこの馬だという風にすぐに決まりました。2頭目からは加点で見るというよりも、マイナスが少ない馬から当てはめた形。やや難しい追い切りとなりました。
追い切りでは素直に評価できた1頭。ここ2走は結果も残している。ハンデを見込まれた点は気にしたいが、追い切り的には1頭目にお薦めしたい。
マイナスが一番少なかったと感じました。近走も差のないところで走れていますが、その時と比較しても悪くはありません。ここでも上位争いに食い込めるでしょう。
展開の助けが必要になるものの、デキ自体は決して悪くはない。展開が向くようなレースになれば、ここでも浮上できる。
今回は昇級戦の1戦。これまでの結果からクラス慣れが必要な印象も受けるが、デキ自体は良かったと感じる。斤量差を活かした競馬ができれば。
以上が今回の追い切り考察となります。参考になれば幸いです。