第56回 日刊スポーツ賞シンザン記念
3歳 OP コース:1,600メートル(芝・左)
シンザン記念の最終追い切りを評価して推奨馬を発表しています。追い切りのことはよくわからないけれど、追い切り情報を探されている方に向けて解説しています。参考になれば幸いです。
シンザン記念の出走予定馬情報や予想参考情報はコチラのページに記載しています
各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
ウナギノボリ【B】
53.0-38.4-25.0-12.6
2頭併せ強め1馬身先着。
進行方向に対して右へと流れて行く形になりました。真っ直ぐに走れていないのはマイナス評価。
12月31日に坂路で52.7-12.8を刻む時計がありますので、その間隔で好時計を刻めているのは前向きに評価できる。
躍動感十分に走れていますので、その点前走までの疲労等は考えなくて良さそうです。
前走以上ということはなさそうに思いますが、前走以下ということもなさそうに思います。
この馬の場合、レースの末の時計が優秀。決め手は十分ですが、スタートだけが肝心。その点では追い切り云々よりもスタートが大事なのかもしれません。
セルバーグ【A-B】
52.3-37.9-24.8-12.4
2頭併せ強め3馬身先着。
僚馬相手に先着できたのは前向きな評価も、今回は停滞ラップを刻んでいます。
前走が綺麗に加速ラップを刻んでいたところ、時計の根拠がやや乏しい印象。
ただ、52.3秒は坂路自己ベストをマーク。デビューが10月の為、馬体の完成はこれから。それを裏付けるように12月に坂路で初めて52秒台を刻んでいます。
停滞ラップを気にするとそこまで評価できませんが、走るほど時計を縮めている点は評価できる。今回は成長を感じる内容ということで、上向き評価とします。
デルマグレムリン【B】
52.0-37.9-24.9-12.5
2頭併せ一杯併入。
活気十分で、前向きなところも感じます。脚色はややデルマグレムリンの方が良かったです。
ただ、追い切りの時計の雰囲気はこれまで通り。今回特別に良かったというわけではないので、デキは前走程度でしょう。
13人気で勝ちきった前走の再現を狙えるデキ。ただ、フロックだと考えると重賞では手が出しづらい。
木曜追い切り馬
アールチャレンジ【B】
6F84.4-68.2-53.5-38.5-1F12.4
2頭併せ外馬なり1馬身先着。
頭の位置が高く、可動域が狭いのが気になります。もう少し活気よく可動域を大きく動かして走れても良かったかもしれません。
時計判断でも前走以上ということはなさそう。デキは前走まで。
シーズザデイ【B】
60.8-45.4-29.6-14.1
単走馬なり。
時計を見て分かるように、最終リハは調整程度まででした。12月26日の新馬戦後のレースですので、最終リハも調整程度の内容でした。
馬なりにしても寂しい印象で、特に歩幅が小さいのが気になりました。一完歩の間隔が狭い過ぎるので、その点では前走の疲労が抜け切れていない可能性も。
前走以上ということはないでしょう。
ショウナンアメリア【B】
5F67.6-52.8-38.5-1F11.9
3頭併せ中末強め1頭1馬身遅れ、1頭半馬身先着。
2頭の間をしっかりと走れている点は、この時期の3歳馬にしては頼もしい限りです。
踏み込みはやや甘い印象で、少々フラフラしていたように見受けられました。
全体的に見て、走りは前走以上ということはないです。デキは平行線。
ソリタリオ【B】
6F83.7-66.7-52.0-37.2-1F11.4
2頭併せ外強め5馬身程先着。
僚馬が画面から消えてしまったので、恐らく5馬身程先着だったと記載しています。
時計は悪くはなく、しっかりと時計を刻めていました。
しっかりと最後まで負荷を掛けることができたのは良かったと思います。
新馬から4戦いずれも連対でここ2戦は連勝。走りを見てもしっかりと走れていて初重賞とはなりますがどこまで通用するか。
デキは平行線ですが、デキ落ちはない。楽しみな存在。
マテンロウオリオン【B】
6F85.0-68.9-53.7-38.2-1F11.9
単走馬なり。
前向きなところを見せて走れています。スライド大きく走れています。
手前をゴール前に替えるなど、そのあたりは気になりました。12月12日にデビューして、2戦目が12月25日の万両賞でした。間隔が詰まっているので、疲労が残っている可能性がこの手前の変更に表れているとすると心配材料です。
ここまで間隔が詰まっていますので上積みがあるとは言い切れませんでしたが、デキは前走程度までと考えます。前走以上ということはまずないでしょう。
走りの雰囲気を見る限りは、どこかの重賞では勝てそうな雰囲気は感じる。ただ、ここかと言われると微妙な印象も。
モズゴールドバレル【B】
5F66.2-51.5-36.7-1F11.2
3頭併せ中末強め1頭アタマ差先着、1頭2馬身先着。
外を走る僚馬の鞍上の人が、何度もモズゴールドバレルの方を見ながら追い出しを待っていました。極端に手応えが甘いという印象はありませんが、僚馬の鞍上の方が何度も確認するような素振りを見せる場合は好走しないことが多い印象です。勿論、鞍上の方の経験値の問題もありますので、一概にこうだとは言い切れませんが、追い切り考察を行っていてこの形は少し気にしたい。
スマートな走りをしていました。デキは前走以下ということはなさそうです。
もう少し活気が欲しいところは感じますが、それでもしっかりと時計が出ていますので問題ないでしょう。
ラスール【B】
6F85.2-69.8-55.4-40.5-1F12.6
2頭併せ馬なり併入。
1週前に53.3-39.3-25.9-12.9の時計をマークしています。なぜかラスールだけ映像配信がありましたが、動きが特段良かったという印象は受けませんでした。
当週追いですが、2頭併せを行い併入までという内容。藤沢厩舎の馬なので、追い切りはいつも通りまででした。
ただ、次のグランアレグリアと言わしめたラスールですが、雰囲気はそこまでの印象は受けず。新馬戦ではコース追いを行っていたものの、今回は坂路を使っている点も含めて、そういうものなのかと思ってしまいます。
デキは前走程度まで。前走以上ということはなさそう。
レッドベルアーム【C】
5F69.9-54.0-39.3-1F12.1
単走馬なり。
前脚の動きが明らかに硬くなっていて、前走の方が脚捌きがスムーズ。トモ辺りが寂しく映りますので、バランスが悪くなっているのかもしれません。
全体的に寂しい動きで、前走の方が上だったのでは。
追い切りまとめ
今回の追い切り好調馬を発表する前に、映像がない中で気になったのが前走デイリー杯2歳Sで4着のカワキタレブリー。
31日栗東CW5F71.5-3F38.6-1F11.0と好時計を刻み、最終リハ1月4日栗東坂路53.2-12.3と立て続けに好時計をマークしています。この時計でデキが悪いということはありませんし、中間の時計の刻み方を見ると前走以上の可能性も。映像を観たかったです。
それでは、追い切りまとめを行っていきます。
今回の追い切りで上昇気配を示した馬は、【A-B】評価のセルバーグ1頭のみでした。
【B】評価の中で前向きなのは、ウナギノボリ・ソリタリオ・モズゴールドバレル・ラスールの4頭に、映像配信がありませんでしたがカワキタレブリーは良かったと感じます。
今回は上記の6頭は追い切りから前向きに見たい馬としておきます。序列を付けて上位4頭を発表しておきます。
今回、上昇気配を示した馬。前走以上の仕上がりに期待が持てるだけに2頭目推奨。
追い切り映像がない点がありますので強く推すかどうか迷いましたが、時計を考えると気配が良いだろうと推測できる。この時計で走れないとなるとこの後も厳しいのでは。そのくらいの仕上がりの良さが伝わる。
映像を観るとそこまで強そうには感じないものの、前走程度だとするとハイパフォーマンス発揮できるのでは。どこか地味なので、本番どんな走りをするのか、僕個人的にも楽しみです。
以上が今回のシンザン記念の追い切り考察となります。