2021年5月1日(土曜)に行われる第28回テレビ東京杯青葉賞の最終追い切り考察を行いました。
各馬の考察後に、最後に追い切りからのお薦め馬を推奨していますので、もしよろしければ最後までご覧いただければ幸いです。
今回の追い切りお薦め馬は、
- ワンダフルタウン
- リーブルミノル
- アオイショー
- ノースブリッジ
以上となります。
しっかりと見たいという方は以下からご覧ください。
それでは各馬の考察を行っていきます。
青葉賞各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
3歳OP コース:2,400メートル(芝・左)
アオイショー【B】
54.5-39.2-25.2-12.5
単走馬なり。
馬場が綺麗な時間帯でしたが、時計はあまり伸びず。
いつにも増して時計の根拠が足りない印象を受けてしまいます。
馬場差もありますので、一概に時計が悪いから駄目ということもありませんが、攻めたら時計を出せるタイプだけに少々心配。
ただ、活気などは十分。
前走程度のデキで出走できる見込みです。
悪くはない。
アランデル【A-B】
4F50.2-37.2-1F12.5
単走強め。
活気は十分ではありましたが、頭の位置が高いところがありました。
もう少しスマートに走ってほしかったという部分も。
全体時計50.2秒ですので、悪くはないです。
コース5分を通っている点を考慮しても、この時計はなかなか出せるものではありません。
前走時は3頭併せの外を走り、嫌がりながらというような走りをしていました。
今回は掛かるというよりも活気があるという見方をしました。
良い方向に前向きになっていると考えていいでしょう。
悪くはない。
キングストンボーイ【B】
5F70.5-55.3-40.8-1F12.9
2頭併せ内馬なり併入。
馬なりでの内容でしたが、走りはしっかりとしている印象を受けました。
世代トップクラスのメンバーが揃った共同通信杯で4着に食い込むだけの雰囲気はたしかに感じます。
前走時は坂路を選択して3頭併せ。
今回は2頭併せの南Wコースを選択しました。
覇気がもう少し出ていれば、前向きに見たいところはありましたが、走りの雰囲気などは前走と同程度まで。
良くも悪くも前走程度と捉えて良さそうです。
グレアリングアイ【B】
6F81.2-66.2-52.3-38.5-1F12.7
3頭併せ内末強め併入。
全体時計は十分に走れています。
長距離に合わせた内容を消化してきていると考えます。
1週前に坂路を単走扱いですが、実質2頭併せのような形で消化。
馬場が綺麗な時間帯でしたが、時計はあまり伸びずという形になってしまいました。
僚馬2頭が馬なりでしたので、若干地味。
伸びそうなところから伸びていかず、全体的にはもう一つギアが上がっても良かったようには思います。
デキは前走程度までとします。
スワーヴエルメ【B】
4F54.5-39.9-1F12.3
3頭併せ中馬なり併入。
レインフロムヘヴンが外を走っている中での追い切り。
頭を上げたり、首を振ったりと落ち着きがあるようには思いませんでしたが、3頭の中では脚色は良かったです。
上々の追い切りだったかというとそこまでは感じませんが、内容的には悪くはない、これで整ったとみるべきでしょう。
前走からの上昇とまでは言い切れませんが、先々は楽しみな存在になりそうです。
タガノカイ【A-B】
52.8-38.2-24.7-1F12.1
単走馬なり。
促されてはいましたが、馬なりの範疇としています。
活気を感じる内容で、悪くはない動きをしていました。
時計の根拠も十分でした。前走時と比較しても、時計の刻み方は今回の方が良かったです。
2走前のきさらぎ賞(4着)の追い切り映像を観ましたが、どこか動きに引っかかりがあるというか、無駄があるような走りをしていました。
今回はスマートに走れていて、2走前からの上積みはありそうです。
前走時と比較すると、時計の根拠などから上昇気配とはしますが、メイチでここを獲りに来たというような印象はなく、前走よりかは今回の方が良かった程度に留めておく方がいいでしょう。
テーオーロイヤル【A-B】
53.6-38.4-24.6-12.1
2頭併せ馬なりアタマ差先着。
淡々と走っていて、あまり見応えがある追い切りだったとは感じません。
ただ、時計はしっかりと出せるようになってきていますが、全体時計の根拠が足りない印象です。
12月デビューの馬ですので、早熟ということはないかと思います。
ここからさらに良くなる馬だと思いますが、ようやく坂路慣れしてきたというか、心肺機能が整ってきたのかなという印象です。
未勝利を勝ちあがったばかりですが、クラス慣れなども必要になるでしょうし、いきなりここでの激走は難しい印象。
ただ、時計を刻めるようになってきたのは前向きな評価で、行く行くは重賞勝ち星くらいはあっても良さそうな雰囲気は感じます。
テンカハル【B】
55.5-39.8-25.4-12.4
単走強め。
スピード感はあるのですが、時計はあまり伸びませんでした。
スピード感ある動きをしているものの時計が伸びていない時は、どちらかと言えば無駄な動きが多いとかも考えなくてはいけませんが、動き自体はスマートです。
最終リハでCWを選択したり、坂路を選択したりと、陣営がなんとかしたいという気持ちがある証拠だと思いますので、そこは前向きに見たいところです。
活気などが決してないわけではありませんが、もう少ししっかりと走れても良かったかと思います。
この馬としては悪くはないところで仕上がっているとは思います。
G2重賞ということで、楽な相手ではありませんが、地力は出せる。
ノースブリッジ【B】
5F64.5-49.7-36.5-1F12.1
単走馬なり。
コース3分ほどを通過している点と馬場が綺麗な時間帯での追い切りなので、時計は参考程度。
走りがふわふわとしてしまっていて、しっかりと走ったら12秒切っても良さそうな雰囲気は感じます。
前走時の映像がありましたが、前走時は3頭併せを行い本番へ。
フワフワしているのは相変わらずという印象です。
よく言えば変わり映えしないという内容だったかなと思います。
時計的には単走追いと併せ追いとで内容が違いますが、デキ自体は変わり映えしないのかなと思います。
2連勝の勢いがある馬ですので、勢いそのままに出走できる見込みと考えています。
バーボンハイボール【B】
54.2-40.6-26.5-13.1
単走馬なり。
促されてはいましたが、馬なりの範疇としています。
真っ直ぐに走れていないのはマイナス評価。
しっかりとした踏み込みというよりかは、軽いタッチで馬場を蹴っている印象です。
状態の良し悪しも大事ですが、芝への適正も考えなくはいけません。
デキ自体は前走まで。
前走以上ということはまずないでしょう。
マテンロウエール【B】
6F84.3-67.8-52.5-38.8-1F12.2
2頭併せ外強めクビ差先着。
淡々と走っていて、もう少しメリハリが欲しかった印象です。
追われてからの反応も今一つの印象で、時計はたしかに伸びていますが、物足りなさを感じてしまいます。
内に秘めた闘志、みたいなものも感じず、全体的に活気が欲しかったです。
追い切り映像がありませんので考察が難しいですが、時計判断ではいつも通りまででは。
前走重馬場の影響があったとはいえ負けすぎ。
もう少ししっかりとやっても良かったのかなと感じるところもあります。
モンテディオ【B】
54.2-39.2-25.4-12.7
単走強め。
追われていますが時計は伸びず。
それに比例するように、活気なども感じない動きをしています。
もう少ししっかりと動けていると良かったかと思います。
時計判断から、デキ落ちとまではしませんが、デキが上昇したという雰囲気はありません。
リーブルミノル【A-B】
6F82.5-65.4-49.8-36.8-1F11.9
2頭併せ強め1馬身半先着。
一杯に追われる僚馬を、最後はぐんぐんと引き離していきました。
動きが小さいのが気になりましたが、しっかりと時計も刻めていますので問題はないと思います。
前走時の追い切り映像がありませんので、新馬戦の時の追い切りを比較すると、動きはたしかに可動域が広がっています。
動きが小さいのはこの馬の特徴で、デビュー時よりもよくなっていると判断していいのではないでしょうか。
時計判断では、前走時と比較して、それでも今回の方が上かなと思います。
陣営の本気度合い等々考慮しても、今回は楽しみではないでしょうか。
レインフロムヘヴン【B】
4F54.9-40.1-1F12.3
3頭併せ外馬なり併入。
スワーヴエルメを中に入れての追い切り。
淡々と走っていますが、前進気勢を見せての併入となりました。
前走時と比較して、今回は短い距離を走っての本番。
前走時は5ハロン追いを行ってのものでした。
デキ自体は変わりのない部分で仕上げてきたと思います。
前走時の1週前の内容も、今回と前走とであまり変わり映えはしないものとなりました。
1週前は遅れてしまいましたが、調教駆けするカフェファラオ(5月5日かしわ記念1週前追い切り)だったので仕方がないでしょう。
状態面では、前走程度のデキで出走できる見込みです。
レッドヴェロシティ【B】
5F67.7-52.4-39.0-1F12.5
3頭併せ中強め1頭1馬身遅れ、1頭併入。
ゴール後に鞭が入ってしっかりと追われていますので、上記の時計以上に走っています。
直線入って2頭に挟まれて一旦遅れるような形になってしまいました。
カメラの角度的に進路が狭くなったかどうかは分かりませんが、もしかしたら進路が無くなってしまったのかもしれません。
やや掛かり気味になりつつ直線へ。なんとか我慢は出来ていました。
ただ、一旦遅れたのがどうしても気になる部分で、2頭に上手く追走できれば良かったです。
追われてからの反応は良く、しっかりと走れていました。
重賞を勝つイメージは沸きませんでしたが、良くも悪くも前走程度と考えて良さそうです。
ワンダフルタウン【B】
53.7-39.4-25.6-12.4
2頭併せ強め2馬身先着。
伸び方は良かったです。
前進気勢を見せて、しっかりとした足取りで駆け抜けました。
馬場が綺麗な時間帯でしたので、もう少し時計が伸びても良さそうかなと思う部分はありました。
ただ、抜け出してからもしっかりとした足取りで走れていましたので、悪くはないと思います。
前走時は単走追いでしたが今回は2頭併せ。
前走以上に負荷も当然掛かっています。
映像を見る限りでは特に変わり映えはしないところで仕上がっていますが、前向きに見たい前走と同程度とします。
ワンデイモア【B】
53.1-38.7-25.5-12.9
2頭併せ強め半馬身遅れ。
併せたのは、天皇賞春に出走するカレンブーケドールでした。
中間もカレンブーケドールと併せ調教を行っています。
迫力不足としたカレンブーケドールでしたが、それ以上に迫力を感じなかったのが気掛かりです。
動き自体は悪くはないとみていますが、馬なりのカレンブーケドールに対して強めに追われて最後失速するような形になったのはいかがなものか。
全体的には前走のデキはキープしていると考えていますが、前走程度のデキでの出走では厳しい印象も。
良くも悪くも前走のデキまで。
全体の追い切り考察まとめ
各馬の考察をチェックしていきました。
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のアランデル・タガノカイ・テーオーロイヤル・リーブルミノルの4頭が該当しました。
【B】評価の中では、アオイショー・キングストンボーイ・ノースブリッジ・ワンダフルタウンの4頭は前向きに見たいと思います。
上記の8頭には要注目ですが、数が多いので絞っていきたいと思います。
1頭目にお薦めするのは、ワンダフルタウンです。
重賞勝利の実績がありますが、しっかりと作ってきたと思います。
萩S3着、京都2歳S1着と、世代トップクラスのメンバーと戦ってきました。
重賞2勝目、ダービー出走権利獲得へ向けて、状態良く作り上げてきたと思います。
2頭目にお薦めするのは、リーブルミノルです。
アザレア賞勝利で注目度が上がりましたが、しっかりと重賞へ向けて仕上げてきた印象です。
負荷の掛け方も今回の方が上ですので、楽しみだと思います。
3頭目にお薦めするのはアオイショーです。
前走久々を使われてしっかりと勝利を納めました。
そこから上昇気配とまでは言い切れませんでしたが、デキキープでも楽しみです。
4頭目はノースブリッジとします。
2戦2勝の勢いはそのままに出走できる見込み。
ここは通過点とは言い切れませんが、勝ち負けに持ち込めるだけの存在です。
以上、青葉賞の追い切り考察でした。