9月26日に行われる神戸新聞杯の追い切り考察を行いました。
菊花賞へ向けて、西の有力馬達が出走してきました。
注目はダービー馬のシャフリヤール。
共同通信杯では惜しくも3着で連勝とはなりませんが、4戦3勝3着1回という堂々たる結果を残しました。
秋の始動戦だけに、どこまでやれるのか楽しみな存在です。
相手筆頭はステラヴェローチェ。
朝日杯FS2着、皐月賞3着、ダービー3着と、大舞台で輝く馬。
今回は前哨戦だけに、逆に燃えない可能性も!?
その他、レッドジェネシスやワンダフルタウンなど、春のクラシック戦線を盛り上げた馬達が登場します。
各馬の追い切り考察後に、お薦めの馬を記載していますので、最後までどうぞご覧いただき、馬券の参考になれば幸いです。
神戸新聞杯の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
イクスプロージョン【B】
53.1-38.5-25.1-12.7
2頭併せ強め半馬身遅れ。
僚馬が馬なりでの内容で、強めに追われて遅れたのは地味。
鞍上の方が、かなり体重のありそうな方が乗っていましたので、その差はありそうな印象も受けますが、もう少し抗ってくれても良かったと感じます。
1勝クラスを勝ち上がったばかりで、2勝クラスで5位という結果からの重賞挑戦。
もう少しクラス慣れをしてからという印象も。
デキは前走程度と見ています。
シャフリヤール【B-C】
51.2-38.0-24.9-12.2
2頭併せ強めアタマ差遅れ。
脚色はシャフリヤールの方が良かったですが、僚馬は馬なりで走っている点を考慮するとやや地味な印象も。
やや遅れたような形になりましたが、脚色十分で、映像直後には追い付いていたような形です。
全体時計51.2秒で優秀です。
1週前はCWで6F85.5秒と時計の根拠は乏しいところはありますが、ゴール後に鞭が入る意欲的な乗り込みで、全体時計以上に走っていました。
元々あまり追い切りで良く見せるタイプではないと思いますので、このくらいでも8割くらいは出来上がっていると見ています。
余裕残しなのは否めませんが、今回のメンバーならば上位獲得は十分可能。
ステラヴェローチェ【B】
50.2-6.8-23.9-12.0
単走強め。
妥当ステラヴェローチェに向けて、しっかりと整えてきたという印象で、春の頃と比較しても、走り自体は変わり有りません。
変わりないというと語弊がありますが、馬体面では成長を感じられるものでした。
早い時期にデビューしていますので、早熟の傾向があるかもしれませんが、馬体は大きく見えました。
脚捌きもしっかりとしていて、特に不満な点は感じません。
時計の根拠十分で、秋初戦から臨戦態勢。
セファーラジエル【B】
6F85.1-68.8-54.0-39.6-1F12.0
単走馬なり。
馬なりということでしっかりとした走りを見せてはくれませんでしたが、ゆったりと堂々と走っていました。
勝ち上がるまでに時間を要し、勝ち上がってからもなかなかクラスに慣れませんでした。
しかし、白百合Sを勝って春を終えると、秋初戦はここから始動するという形になりました。
特に春の頃から替わり映えしない走りだと思います。
この馬としては、再度、仕上げられてきたと感じる内容ではありましたが、重賞でどこまでという印象も。
リラックスして走れていたのは前向きに評価したい項目ではありますが、力関係でどうか。
悪くはない。
テイエムタツマキ【B】
5F70.2-54.4-40.1-1F12.0
3頭併せ外末強め半馬身先着。
末強め表記ですが、馬なりと強めの間という負荷の掛け方でした。
僚馬の1馬身から4馬身前を走って直線へ。
並びかけられるも、内を走る僚馬を見ながらじわっと出していって先着という形で、悪くはない追い切りを披露してくれました。
個人的には追い切りの内容的には不満はありません。
ただ、近走の結果を見ると、もっと中間から変わり身を感じられる時計を出して欲しかったようにも思います。
デビューが遅かった点を考慮すると、これからの馬なのかなと感じる部分はありますが、4歳になってからの馬ではないかと思うのと、自己条件をまずはしっかりと走ってクラス慣れが必要なのかもしれません。
レッドジェネシス【C】
6F81.8-64.2-49.2-35.9-1F11.7
単走馬なり。
頭の位置が高い走りで、バランスが悪く映りました。
ただ、脚の回転が悪いだとか、元気がなさそうということはありません。
ここを使ってから、もう1つ2つ上昇してきそうな気がします。
休み明けでやや成績が悪いのかなと感じる部分はありますが、追い切りからももう1つ2つ上がってこないと重賞クラスでは厳しいのではないかという見立てです。
ワンダフルタウン【B】
52.3-37.9-24.5-12.1
単走強め。
しっかりと追われて坂路を駆けのぼってきました。
時計的には、今週の馬場を考えるとやや物足りない印象は受けますが、それでもこの馬にしてみれば十分でしょう。
京都2歳Sと青葉賞を勝った地力の高い馬。
それだけに、秋以降の活躍を占う大事な神戸新聞杯となりますが、この内容を見ると十分に権利獲得へ向けて仕上げられてきた印象は受けました。
1週前はCWで3頭併せを行いました。
僚馬2頭が内々を回る中、外々を走って3馬身程度の差を付けての内容。
最終リハの内容といい、仕上がりは良好です。
木曜追い切り馬
キングストンボーイ【B】
6F84.9-68.2-52.2-37.7-1F11.6
2頭併せ内馬なり併入。
僚馬の2馬身程後方を追走して直線へ。
早々に並ぶと、そこから強めに追われますが、6完歩ほどで馬なりへと戻すチグハグな追い切りとなりました。
最後も脚色は僚馬の方が良かったので、その辺も含めてなにが狙いだったのかはよく分かりません。
ただ、時計は決して悪くはないと感じますので、その点ではこの内容でも悪くはないというものだと思います。
正直、こういう明らかに中途半端な追い切りを見る機会がほとんどなく、評価が難しいと感じます。
反応を確認するだけにしても物足りないし、どうなんでしょうww
シゲルソウサイ【B】
54.2-39.0-25.1-12.6
単走強め。
しっかりとした足取りで動けていました。
特に悪いと感じる部分もなく、十分に動けていたと感じます。
前走の大敗が気になる部分はありますが、3走前も大敗から前走で巻き返していますので、その点では特に関係なく安定していると思います。
重賞では厳しい印象は受けますが、この馬の地力は引き出せる状況にあるのではないかという見立てをしています。
もう少しクラス慣れが必要なのかもしれません。
モンテディオ【A-B】
6F81.8-66.2-51.7-38.4-1F12.3
単走強め。
時計の根拠が十分の中で、動きもメリハリがありました。
雰囲気上々で、上昇気配とも感じられるものもありました。
しっかりと脚を伸ばしての走りのダイナミックさ、集中力も感じます。
前走1勝クラスを勝ち上がったばかりですが、夏の間に急成長したと考えることもできるだけの雰囲気の良さだけに、神戸新聞杯でも楽しみな1頭に感じます。
まとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、モンテディオ1頭だけとなりました。
トライアル競走なので、しっかりと仕上げてきたメンバーが多いのかなと思いましたが、そんなことはないのかなと感じました。
オールカマーの追い切り考察記事でも述べていますが、最近は直行組が多い中で、前哨戦仕上げを施しているメンバーも少なくなったと感じます。
G1には届かないかもしれないけれど、G2は獲っておきたいという陣営もいると思いますので、その辺りのメンバーを探すのも前哨戦の楽しみだったのですが…ww
さて、話を神戸新聞杯に戻して、まとめです。
今回の追い切りで1頭目にお薦めするのはステラヴェローチェです。
そのほかの有力馬がデキ落ちしたと考えるだけに、その中でしっかりと動けていたと感じました。
特にシャフリヤールの走りが微妙かもと感じる中で、そんな中でステラヴェローチェはしっかりと動けていた点を評価しています。
2頭目はそのシャフリヤールとしました。
注目のダービー馬ですが、デキは甘いのかもと感じる内容でした。
ダービー馬が出走してきた場合は勝っているというジンクスもありますが、取りこぼしもありそうだなと考えています。
3頭目はワンダフルタウンです。
権利獲得へ向けてしっかりと仕上げてきたと感じるだけの迫力。
活気十分で坂路を走っていたところを見ると、権利獲得に近づいているのではないかと考えています。
4頭目は上昇気配を示したモンテディオ。
メリハリのある走りを披露してくれました。
現時点では完成していると思いますので、神戸新聞杯という重賞でどんな走りをしてくれるのか楽しみな存在。
以上、神戸新聞杯の追い切り考察です。