2021年4月4日に阪神で行われる第65回大阪杯の最終追い切り評価を行いました。
最後におすすめの馬をご紹介しておりますので、チェックしていただけると幸いです。
4歳以上OP コース:2,000メートル(芝・右)
大阪杯2021の各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アーデントリー【B】
58.5-43.0-28.1-13.7
単走馬なり。
ゆったりと入って、最後まで馬なりのままでという内容でした。
馬なりにしては遅いものとなりましたが、調整程度だったのだと思います。
1週前は、坂路で末は伸ばす内容です。
ただ、上昇気配は感じずというものでした。
能力的には厳しいところがあると思いますので、試走程度の内容ではないかと思ってしまいます。
ここを使って次が勝負なのではないかと思います。
アドマイヤビルゴ【B】
7F97.4-81.5-66.4-52.5-38.9-1F12.6
2頭併せ内強め半馬身先着。
ちょっと微妙な内容というか、僚馬が追われて一旦並び駆けられるも、そこから半馬身突き放し、また並びかけられるも、また半馬身突き放すというものでした。
リズムが悪い印象は受けますが、脚捌きなどが悪いということはないと感じます。
全体的に、もう少し気迫が迫るといいなと感じます。
やや順調さに欠いているところを見るに、状態が上がりづらいのではないかと思ってしまいます。
概ね、前走程度には走れると思いますが、G1でこのメンバーでは肩の荷が重い印象です。
カデナ【B】
51.0-37.3-25.1-13.0
単走強め。
1週前に単走で一杯に追われる内容でした。
その時は、あまり走る気になっていないのではないかと思う部分も感じました。
最終リハは、同じく坂路で強めに追われました。
1週前と比較すると、前進気勢などは今回の方が良かったです。
カデナはいつも追い切りでは動く馬ですので、そこまで追い切りをそのまま読み解くのは難しい部分もありますが、概ね、前走程度には走れる見込みです。
悪くはないですが、いつも通りの内容までで、ここまで厳しそう。
グランアレグリア【B-C】
6F81.1-66.8-52.6-39.1-1F12.8
3頭併せ内馬なり併入。
中を走る馬とは、アタマ差ほど先着を許したような形になりました。
大きく遅れたわけではありませんし、牝馬で輸送を控えている点を考慮すると、折り合い重視の最終リハで良かったものと思います。
1週前は、単走追いで南Wを走っています。
ただ、これが本当に単走追いなのかは微妙なところで、前に2頭併せを置いての内容でした。
単走追いになってしまったのであれば、全く進んでいかなかったと読み解くこともできます。
前の2頭併せの馬とは、2馬身から3馬身程差が開いていました。
時計的にはボチボチでしたが、個人的にはどうも集中力という面ではややマイナス評価。
僚馬の方を向いて走っていたのが少々気になるポイント。
また、前走時は最終リハで芝を選択しています。
そういう点もあるのか、走ってる雰囲気がどうも重苦しいというか、脚捌きが軽快に見えません。
藤沢厩舎の馬ですから、強めにやるということが珍しい点もありますが、前走以上ということは感じませんでした。
デキ落ちも考えたい部分もありましたので、素直にそう評価しておきます。
距離不安も感じますが、そもそものデキの部分が心配になる内容でした。
クレッシェンドラヴ【B】
5F67.7-53.9-39.8-1F12.3
3頭併せ末強め1頭併入、1頭2馬身先着。
馬場がまだ綺麗な時間帯だったので、時計的にはボチボチといったところ。
僚馬はしっかりと追われていましたが、併入に持ち込みました。
コーナー部分では、内を走る僚馬とは2馬身から3馬身前を走り、中を走る僚馬とは2馬身ほど前を走っていました。
直線入ったところで横並びになり、中を走る僚馬に一旦は前を譲ります。
最後に追われるとそこから再加速して併入に持ち込みました。
ややチグハグな追い切りのようにも感じますが、全体的には悪くはなかったという印象です。
コントレイル【B】
50.6-37.2-24.5-12.3
単走強め。
1週前に3頭併せの内容を消化しており、1週前が実質的な最終リハという形ではないかと思います。
4馬身から5馬身前を走る僚馬を、軽く追われて3馬身差をつける内容で、好調さが伝わる内容でした。
さすがは三冠馬といったところ。
最終リハも、軽く促されると機敏な動きをみせての内容でした。
全体的な柔軟性や活気という部分も十分。
ここは通過点で、この後の目標が定かではありませんが、上半期は十分に活躍できるのでは。
B評価としていますが、前走ジャパンCの時と同程度の作りをされているとみていいでしょう。
ブラヴァス【A-B】
7F95.4-81.0-67.0-53.4-40.0-1F13.5
単走一杯。
長い距離を走って整えてきました。
1週前の段階で注目していた1頭。
【大阪杯 2021 出走予定】想定騎手や予想オッズや有力馬考察
最終リハの時計には正直、困惑してしまいますが、走りのフォームなどは綺麗に走れています。
その1週前は、ポリトラックを使われていい走りを見せてくれました。
最終リハで、CWでしっかりと負荷を掛けられていますので、問題なく出走できそうです。
距離適性も高い馬ですので、勝ち負けには厳しくとも、2着3着争いでは十分に活躍が見込めるでしょう。
ペルシアンナイト【B】
6F82.6-66.3-51.1-37.7-1F11.7
単走末強め。
舌を出して走っている点が気になりますが、活気などは特に問題ありませんでした。
いつも活気がある馬ですので、内容的にはいつもこの程度。
舌を出して走る時もある1頭ですので、リラックスしているというよりも、レースに向かう気持ちが薄れていると考えた方が整合性がつきます。
良くも悪くも前走程度までとしておきます。
モズベッロ【B】
52.6-38.1-25.5-13.1
2頭併せ強め2馬身先着。
1週前は坂路で2頭併せ。
内容的にはいつも通りといったところでしたが、遅れてしまうものとなりました。
最終リハでは先着することができましたが、活気はボチボチのところまで。
概ね、前走程度には動ける見込みですが、昨年の宝塚記念の時のようなあっと驚く走りまではない印象です。
レイパパレ【B】
52.9-39.0-25.3-12.4
単走強め。
順調に来ているのが伝わる好内容でした。
時計を考えると、少々物足りなさも感じる方もいるかもしれませんが、追い切りではいつも走るタイプではないので、その点では十分だと判断しています。
1週前も、僚馬を1馬身半突き放す内容でした。
軽快に動くことができていましたので、状態面で楽しみな1頭と思っていました。
最終リハも、集中力を感じる内容で、活気も感じます。
前進気勢も感じる内容で、デキ落ちは感じません。
ここで上昇気配とは言い切れませんでしたが、概ね、前走程度には走れる見込みです。
ここまで連勝で来ていますので、その勢いそのままに出走できる見込みです。
あとは、G1でどこまで通用するかでしょう。
ワグネリアン【B】
6F79.5-64.9-50.8-37.4-1F12.4
2頭併せ内強め3/4馬身先着。
時計は良好ですが、もう少し伸びても良かった印象を受けます。
僚馬を突き放す態勢に入ってから、そこから伸びを欠いたような印象にも見えました。
残り100M程度くらいで3/4馬身突き放していましたが、最後はそのままとなってしまいました。
僚馬も強めに追われた影響もありますが、やや物足りなさも。
頭の位置が高くなってきたのも気になるポイントで、全盛期はもう少し首を上手に使ってバランスをとれていました。
その点を考えると、今回は前走程度までと考えるべきで、上昇気配とは感じませんでした。
ただ、前走のデキが悪い状況での出走というわけではありませんので、悪くはない程度にはみておいて良さそうです。
木曜追い切り馬
サリオス【B-C】
6F84.4-68.6-52.5-38.5-1F12.3
2頭併せ馬なり半馬身遅れ。
カメラの角度的には遅れているようにも見えましたが、もしかすると併入まで持っていってるかもしれません。
全体的に微妙な印象を受けました。
同じく出走予定馬をまとめた記事で書きましたが、1週前に動かして当週追いは軽めにやるのがこの馬のパターン。
その為、遅れた内容でも、いつも通りの負荷で本番に向かうと考えていいでしょう。
ただ、馬が走る気になっているのかというのは微妙なところ。
久々なところを考えると、もしかすると次が狙い目という可能性も。
厳しくデキがやや落ちたと評価しておきます。
ハッピーグリン【C】
53.3-38.0-25.1-12.9
単走強め。
上へと跳ねるような走りとなってしまいました。
力が推進力というよりも、上へと逃げるような走りをしています。
いつも以上に酷くなっているような気がします。
1週前の段階では、前脚を大きく使って走れていましたが、最終リハはバランスが悪い印象です。
もしかすると、大幅体重増で苦しくなっているようにも見えました。
大阪杯の追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のブラヴァスのみとなりました。
寂しいものとなりましたが、ここで完成させてしまうよりも、上半期はこれからですので、そこへ向けて作っていくという形になるのだと思います。
それでも、コントレイルの1週前の迫力は凄いものがありました。
さすがは三冠馬、さすがはアーモンドアイに敗れたとは言え、一線級が揃ったジャパンCで2着を確保しただけの走りを見せてくれました。
1頭目にオススメするのは、そのままコントレイルとしていいでしょう。
2頭目にオススメするのは、ブラヴァスとしておきます。
1週前の段階から前走以上と考えていましたし、最終リハの動きを見ても、悪いものではありませんでした。
逆に不安な馬をランキングでご紹介。
不安な人気馬1頭目は、 ≪危険≫ です。
いつもよりも、全体的に足りない印象。
中間、長めの距離を走れるようになのか、ややゆったりと負荷を掛けていたのもこれまでのパターンとはやや違うのかなという印象を受けました。
これがそのまま結果となって返ってくるといいのですが、いつもの違うパターンで調整して、調子を崩す馬もいますので、不安な馬として挙げておいていいでしょう。
2頭目に不安な馬は、≪B≫[最強]競馬ブログランキングへです。
今回は、最終リハの動きに疑問。
その馬の考察でも書いたように、1週前にしっかりとやって当週追いは軽めにというのがこの馬の、この厩舎のパターンではあるものの、最終リハの動きがやや不明瞭。
もう少し自分から動く馬ですので、その点では物足りなさがあるのは事実です。
上記の不安な2頭(見なくても分かると思いますがww)は、アタマで買うのは少々危険ではないかというのが僕の見立てです。
以上、大阪杯の追い切り考察でした。