発走時刻:15時40分
第63回 宝塚記念
3歳以上 OP コース:2,200メートル(芝・右)
宝塚記念に出走する各馬の追い切り考察と、全体評価を行っています。その後、馬連とワイド予想を提供しますので、最後までご覧下さい。
尚、今回の追い切り考察で全体1位としたのは、ディープボンドとなっています。先に答えを知りたい方は、クリックにてご確認ください。
各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アイアンバローズ【A-B】
6F81.8-65.8-51.4-37.1-1F11.8
単走馬なり。
スムーズな脚捌きで走れていました。馬なりの運動負荷ではあったものの、真っ直ぐに前を向いて走れており、集中力の高さを感じます。
手前の変更もスムーズ。万全の状態が整ったという印象を抱きます。
1週前は、映像はラスト1ハロン程度しかありませんでしたが、ややバタバタとした走りの印象。やや追われた割には、末11.7秒でした。今回、馬なりの内容で時計が変わっていませんので、全体的に無駄な動きが多い印象でした。
当週追いはそこまで悪いとは感じず。悪くはない程度でみておきたい。
天春の追い切り考察を行う余裕がなく、この馬についても未評価でした。
その前走時はバタバタとした走りで大雑把な走りをしていました。今回の方がスマートに走れていて、雰囲気は今回の方が上の印象。
まず前走以下ということはなく、今回の方がデキがいいのでは。
アフリカンゴールド【B-C】
6F81.7-66.0-52.2-37.7-1F11.9
単走末強め。
強く追われてからの反応がもう1つ2つ足りない印象で、ギアが切り替わっていくのは分かっていくものの、どことなくじわりじわりと切り替わっているような形に映りました。
全体的な動きを含めて、メリハリが足りない印象。追われて上体が伸びあがるような仕草を見せそうになるなど、どこか頼りない印象です。
前走大阪杯では、しっかりと追われての内容でした。その時と比較すると1つ落ちる印象。京都記念と比較すると変わりない印象です。
追い切りであまり動くタイプではないというのは重々承知しているつもりですが、それでも今回はメリハリが欠けたのが気掛かり。
アリーヴォ【B-C】
54.0-39.7-25.4-12.2
単走馬なり。
馬なりと強めの中間の運動負荷。見る人によっては強めと判別するかもしれません。
時計的には見劣りするものの、いつもの範囲と言えばいつもの範囲。
ただ、前走時は全体的にしっかりと追われて本番に向かったものの、今回は馬なりでの内容。前走しっかりとやって3着と結果を残した点を考慮すると、不必要に運動負荷を下げたという印象を抱いた。
わざと負けるように調整することはないとは思うものの、直前追い切りで強く追えないなにかがあるのではないかと勘繰ってしまう。
しかし、小倉大賞典の時は、かなりゆったりと流して勝利を納めている。その点を見れば、直前の内容があまり直結するタイプではないという見方もできる。
それでも迫力など考慮しても、前走と比較すると今回の方が足りない印象です。
ウインマリリン【B】
6F84.7-69.3-54.2-38.9-1F11.6
単走馬なり。
全体時計6F84.7秒ところからも、スタートから馬なりで回してきたという形。コース6分7分を通過していますので、時計以上にゆったりと回しています。
それでも末11.6秒を出していますので、動き以上に時計がしっかりと出ている印象です。ゆったりと走れていて尚且つ時計が出ている時は要注意です。経験上、好走している馬が多いです。
ただ、この馬の場合、好走歴が多いのが強めで追い切った時が多い印象を受ける。3走前のオールカマーでも末強めの内容だった。その時と比較すると、大阪杯と今回と馬なりの範疇だっただけに気になるところが多い。
5歳夏を迎えているだけに、枯れてきた印象は拭い去れない。
雰囲気的には悪くはない印象は抱くものの、近走の成績から信頼しきれない内容の追い切りだった。
エフフォーリア【A-B】
6F85.0-68.8-53.1-37.5-1F11.1
3頭併せ中強め1頭半馬身先着、1頭1馬身半先着。
追われるとスムーズに加速できていて、脚捌きなども問題なかった。
若干、コーナーを回ってきている時に力が入っているような形に見受けられましたが、手前を替えたタイミングでスムーズな動きへと変化したのは前向きにみて良さそう。
1週前は南Wで5F68.1-37.1-1F11.1と、時計的には変わらない範囲。ただ、しっかりと動かされての時計でした。運動負荷で言えば、1週前が強強めに対し、今回は弱強めという形だったので、その点では最終リハの動きの方がよく見えました。
ブリンカー装着の最終リハ。1週前とは違う印象は受けたので、ブリンカー効果が出ていると言える。
ただ、パッと見た感じでは、前走時とデキとしては変わり映えしない範囲かなと。
前走大阪杯の評価としては【B-C】評価とデキ落ちとしていました。ただ、その時の評価を【C】に付け直してもいいのかなと感じます。今回の方が上ではあるものの、昨年末の有馬記念の時と比較すると1つ足りない印象。
やはりガツンとした走りが足りず、徐々にダラダラとギアが入っていくところが物足りない印象を抱きます。
前走よりかは良いと感じますが、昨年末のようなガツンとしたものはなく、勝ち負けに絡めるかどうか。ただ、前走以上なのは間違いない。
オーソリティ【C】※
6F85.1-68.7-53.8-39.0-1F11.7
※前走国内出走のジャパンCと比較して
2頭併せ外末強め併入。
併入と書いていますが、カメラの角度的に若干遅れているかもしれません。
馬場が綺麗な時間帯にしては、時計が伸びきれずの印象です。
若干、口向きに悪さがあり、また頭を上げてしまい不格好にも感じます。
1週前は雰囲気よく軽快に走れていましたが、最後に詰め寄られる形で地味な内容にも映ります。
その点では2週に渡ってどこか微妙な印象です。
3走前の国内で行われたジャパンCに出走した際の追い切り評価では、【A】評価と上昇気配としていました。3頭併せでしっかりと負荷を掛けていました。
今回の内容を見ると、海外転戦の疲労が蓄積された状況なのかなと感じるだけに、全体的にセーブしているかのような動きになっています。デキ落ち評価が妥当では。
ギベオン【B】
5F69.0-53.2-38.1-1F12.2
単走馬なり。
時計を見ても分かる通り、運動負荷は掛けずに流した程度の内容となりました。
スムーズに駆けていて、悪くはないと感じます。
7歳夏と良化を感じさせるには年齢を重ねていますが、その分、仕上がりの速さは感じます。地力は引き出せる見込み。
キングオブコージ【B】
6F82.0-65.6-50.9-36.5-1F11.7
単走馬なり。
しっかりと前を向いて集中力の高い走りを披露しています。
動き自体も軽快で、特に悪い部分は見当たりません。
AJCCの時と大阪杯の時と、評価は下げずにそのままにしていましたが、今回も見た印象的には変わらずという評価です。ハマれば一発も考えられますが、前走2桁着順を考慮すると、単純に一線級と対すると地力が足りていないのではないかと考えます。
この馬なりには走れる見込みも、正直、厳しいか。この馬の能力は十分に引き出せる。悪くはない。
グロリアムンディ【B】
6F86.4-70.0-54.5-38.5-1F11.5
単走馬なり。
最後は自らしっかりと動く内容で、調子自体は引き続き良さそうに感じます。
若干、前のめりのようなバランスの悪さを感じる。ただ、この馬の走り自体がいつもこのような形ではありますので、これはこれで悪くはないという印象。
前走時とも特に変わり映えしないかと感じます。あとは芝適性がどの程度あるか。
ダート替わりで5戦連対と成績を残したものの、後は芝替わりでどこまで走れるか。追い切りを見る限りでは一変までは考えにくい。
ただ、こればかりは走ってみなければわからない。
ステイフーリッシュ【B】※
54.0-39.3-25.2-12.3
※福島記念と比較して
2頭併せ強めアタマ差先着。
僚馬が馬なりで進んでいる中で、しっかりと追われた割にはほとんど併入では地味に映る内容。
海外転戦の疲労が見え隠れしているのでは。
国内最終だった福島記念が昨年11月ですので、約7ヵ月前と比較するのも微妙ではあるものの、デキとしては変わりないところまでかなと感じます。
ここ2戦連勝しているものの、レース格はG3とG2まで。しかも、3000M以上の距離を転戦しているので、見えない疲労が見えてきてもおかしくはない。
タイトルホルダー【B】
5F67.7-52.3-37.4-1F11.2
2頭併せ内末強め併入。
ゴール後もある程度は終われていたので、上記の時計以上には長い距離を走っています。
デキとしては悪くはない印象を抱きました。追われてからの反応がもう1つ足りない印象は受けたものの、それもいつもの範疇と言えばいつもの範疇です。
1週前は2頭併せの予定も、単走扱いになるほど距離を詰められませんでした。想定以上に僚馬が走ったと見ることができますが、末の時計が物足りないものでした。
前走時の最終リハと比較すると、最終リハだけを見ると、今回の方が負荷も掛けていて良かったと感じます。1週前の大きな遅れが気になるものの、いつも追い切りでは遅れたりしますので、そこまで気にしなくていいのかもしれません。
1週前のデキは不安ながらも、最終リハの様子を見ると状態は問題なさそう。
ただ、もしかしたら、もう1本本数があった方が、もう1つ上の仕上がりに持っていけた可能性も。良い意味で余力を感じる。
現状、前走程度には動ける。全く悪くはない。
デアリングタクト【A-B】
54.9-40.1-25.7-12.3
単走馬なり。
良い時と比較すると、まだまだ足りない印象。前走時はデキ落ち評価としていましたが、それがやや戻ってきたかな程度で見ています。
馬なりの運動負荷ではあったものの、デアリングタクト自体は必至に前へ進もうとしている雰囲気を感じます。走っても走っても前にいけないというような印象に感じ取ってしまいます。
ただ、前走と比較すると、全体的に時計は良化。走り自体も、前走時の全くオーラがないところを考えると、どことなくG1馬の風格が見え隠れするところまでは戻ってきた印象。
ここまで走ることは規定路線で、後は秋へ向けて英気を養いつつ外厩にて乗り込まれてくると思います。ジャパンCやエリ女辺りが狙い目になるのでは。
ディープボンド【B】
6F83.6-67.2-52.0-37.1-1F11.8
単走末強め。
集中力の高い走りをしており、ゴール後の止まり方にも雰囲気を感じる。動作1つ1つにオーラを感じるのG1級だからなのか、それともG1馬になるからなのか。
パッと見た印象としては、悪くはないというものでした。
全体的には前走程度に動ける見込み。
前走は大外からのスタートで、デキの良し悪しよりも枠に泣いたところはあると思う。その点、今回は良枠に恵まれればチャンスは十分にあるはず。前向きな【B】評価。
パンサラッサ【B】※
51.7-36.8-23.8-12.0
※中山記念と比較して
単走馬なり。
馬なりと強めの間の運動負荷でしたが、全体を通して馬なりの範疇としています。
途中、右を向いてしまうところはありましたが、馬体的には高いレベルで状態は維持できていると判断していいでしょう。
動き自体良好です。
デキ自体は悪くはなく、国内G1奪取へ向けて視界良好。前向きな【B】評価。
ヒシイグアス【A-B】
5F68.4-53.3-38.8-1F11.9
単走馬なり。
馬なりから強めの中間の運動負荷ですが、全体的に馬なりの範疇としておきます。
淡々と走り過ぎており、もう少しメリハリが欲しかった印象も、全体的には悪くはないと判断できるものでした。
追えば走りそうな雰囲気は十分に感じます。
1週前に2頭併せで南W5F69.0-3F37.6-1F10.9の好時計をマークしていますので、その点では状態は整っていると判断できる。
前走【B-C】評価とデキ落ちとしましたので、状態は1つ戻せた印象。
香港Cで2着、天秋や大阪杯で4着と、国内海外問わず上位争いを演じれる能力は有している。前向きに見ていい【A-B】評価としておきます。
ポタジェ【B】
6F87.9-71.0-55.7-41.4-1F12.9
単走馬なり。
前走時は坂路で馬なりでの調整でしたが、今回はポリトラックでの内容となりました。
大阪杯を優勝できたパターンで調整してくるべきだとは思いますが、さすがにポリトラックへの変更は疑問が湧くものとなります。
全体的には悪くはないと感じることができますが、ポリトラック変更が吉と出るか凶とでるか。内容的にはいつもと変わらない範囲。
マイネルファンロン【B】
5F68.1-52.9-37.9-1F11.7
単走馬なり。
しっかりと手綱を抑え込まれての内容でしたが、最後にやや手綱を緩められて自ら動いていったという形。
残り100M地点までは、掛かりそうな素振りを見せながら。我慢は出来ていたものの、何かがあればガッと気が立ちそうな雰囲気でした。
それでも前走の天春で6着を確保。AJCC2着という点からも、調子自体は上向いていると考えることもできます。
デキは変わり映えなく来ていると判断しますが、概ね、前走程度までと評価します。メンバーのレベルが上昇している中で、
メロディーレーン【B】
55.6-40.5-26.2-13.1
2頭併せ強め2馬身遅れ。
時計評価、映像から伝わる評価、いずれも前走までの内容。
時計は単純に比較した場合は、今回の方が速いですが、運動量を考慮すると変わりない範囲までと評価します。
追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のアイアンバローズ・エフフォーリア・デアリングタクト・ヒシイグアスの4頭。
ただ、アイアンバローズとデアリングタクトに関しては、このメンバーならばもう少し上昇気配を感じさえる内容が必須だった。その点では、今回は足りない印象が拭い去れません。
【B】評価の中では、タイトルホルダー・ディープボンド・パンサラッサの3頭は前向きに見たい馬達。
前走G1で善戦したり、国内G1を狙う上でしっかりと仕上げてきた馬と、主役級のメンバーがしっかりと仕上げてきた印象です。
能力は高い面々で揃いましたので、今回の追い切りを見た限りでは、非常に上位混戦模様の印象を受けるだけに楽しみが広がります。
上記の5頭が推奨馬となっています。ただ、5頭をそのままお薦めするのも気が引けるので、順位をつけて追い切りまとめとしたいと思います。
1位:ディープボンド
悲願達成を目指す上でしっかりと仕上げてきた。ここはしっかりと応えてほしいという希望も。
2位:タイトルホルダー
同型の存在が気になる中で、追い切りでは僚馬の後ろから差す稽古を披露。番手での競馬に切り替えるか。
3位:パンサラッサ
デキの良さを感じるだけに、あとはしっかりと逃げ切れるかどうか。同型の存在が気になるものの、逃げ宣言が出ているだけに、宣言通りに自分の競馬に徹してくるか。
4位:エフフォーリア
前走と比較すると、今回の方が上。今回はより集中力を高めるためにブリンカーを装着するなど工夫が見られる。ただ、上昇度が足りない印象で、上記3頭の下と考えた。
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最終見解と予想
それでは、最終見解をまとめていきます。
宝塚記念は上半期総決算ですので、その点、力を入れてくる陣営よりも、余力を残したところが多く出走を決めてきます。
宝塚記念が初G1勝利である馬が多く存在するのも、前走勝負できずに脚を余らせた馬やG2以下レースで余力を残して勝ってきた馬などがいるためだと判断できる。
また、当然、阪神2200Mと非根幹距離G1ですので、メンバーが揃うことが珍しいという点も。
しかし、今年は国内に残った組の中では、ある程度のハイレベルメンバーが揃い、昨年13頭立てから2年振りのフルゲート開催となりました。この20年で3回目のフルゲート開催ですから珍しいとも言えます。
展開的にはパンパラッサが逃げ先行逃げ切り必勝体勢を築いてくる。その流れを逃げなければ勝てていないアフリカンゴールドが制して逃げてくるか。
タイトルホルダーは追い切り考察でも述べたように、僚馬を差す内容を消化。番手での競馬も視野に入れているのではないかと考えますが、こちらも逃げなければレースになっていません。
この3頭がレースを引っ張る形でレースが進む。前後半は前半ハイラップでレースが進む見込み。
ただ、パンパラッサ・タイトルホルダーなどは体力も豊富。楽に行かせると、後半後続が厳しくなる。
その辺りがレースの鍵を握る。
それでは今回も馬連とワイドの2点勝負を行います。
追い切り考察1位の馬。ロンスパ戦になれば当然浮上してくる。注文つけて逃げそうな馬もいる中で、そのまま逃げさせると後半後続が厳しくなる。楽に行かせるのは避けたいはずで、早め早めに仕掛け合うことになると判断。そうなれば、この馬のタフさがここで際立ってくる。
追い切り上位馬は、逃げ馬と前を行く馬が揃った。もちろん、そのまま行った行ったの可能性もあるものの、今回はハイペースでさすがに前が崩れると判断。その点、エフフォーリアであれば、前を見ながら競馬をできるポジションを確保できるはず。内容的には今回は上昇気配。1週前の追い切りを見ると戻り切っていない雰囲気は感じるが、展開の助けもありここは前進可能。輸送も変更してくるなど、万全体勢。
以上、今年の宝塚記念の追い切り考察・最終見解でした。