第58回報知杯弥生賞ディープインパクト記念の最終追い切り評価を行った記事です。
3歳 オープン コース:2,000メートル(芝・右)
出走予定馬情報は以下に記載しています。
最終追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
ゴールデンシロップ【B】
3月3日(水)美浦 南W(重)
【5F69.0-53.7-38.9-1F11.9】
3頭併せ内強め1頭併入、1頭2馬身先着。
必至に追いすがる真ん中の僚馬に、最後まで前を譲りませんでした。
勝負根性はありそうな雰囲気を感じます。
新馬戦の時の追い切り映像をチェックすると、同じく3頭併せで併入という形でした。
今回の方が頭の位置が高い分、スピード感はありませんでした。
右回りと左回りと違いがあるにしても、時計はあまり変わらずの範囲でした。
概ね、前走程度には走れる見込みです。
シュネルマイスター【B】
3月3日(水)美浦 南W(重)
【5F67.3-51.6-37.9-1F12.3】
2頭併せ内馬なり併入。
僚馬の方がやや前に出ていたかもしれませんが、僚馬は強めに追われていましたので、馬なりでほぼ併入ならば問題ないでしょう。
1週前は、同じく南Wで3頭併せ。
その時は末強めで駆け抜けて、僚馬に半馬身先着、1馬身半先着という内容でした。
今回の方が外を周りつつ、しかも、馬なりで時計が出ています。
状態面で上向いたとは思いませんが、良い意味で状態はキープできていると判断しています。
スペシャルトーク【B】
3月3日(水)美浦 南W(重)
【5F67.8-51.8-37.6-1F12.1】
単走馬なり。
促されていましたが、馬なりの範疇としています。
伸びのある走りをしていて、綺麗な走りをしています。
無駄な力が入っていないようで、それでも時計が出ているのは良かったのでは。
ただ、コース3分ほどの内寄りを通っていますので、時計だけで判断するのは危険かもしれません。
馬体的には2000Mくらいがいいのかもしれません。
ソーヴァリアント【B】
3月3日(水)美浦 南W(重)
【5F69.3-52.7-38.3-1F13.1】
2頭併せ内強め併入。
ゴール前のところでは脚色はソーヴァリアントの方が良かったのですが、ゴール直前で僚馬が強めに追われるとあっさりと差し返されたような形になりました。
その点、やや動きが地味に映ります。
1週前は、一瞬のキレを見せて1馬身先着。
ただ、1馬身先着はしたものの、僚馬とは1馬身半くらいあったのが、最後は1馬身差と詰め寄られています。
1週前から当週追いと、なかなか良いところがあまりなかったように感じます。
もう少し派手さがほしい追い切りとなりました。
デキ落ちと判断するには、それはそれで材料が足りないのですが、上昇気配というのも材料が乏しい印象。
デキキープくらいで見ておきたい。
タイセイドリーマー【A-B】
3月3日(水)栗東 坂路(重)
【51.7-38.5-25.4-12.7】
単走末強め。
伸びのある走りをしていて、前進気勢を見せての走りでした。
斜め前に違う陣営の馬がいましたので、全くの単走追いというわけではありませんでした。
加速ラップとはいきませんでしたが、時計は優秀です。
ただ、51秒台を刻める馬ですので、この時計が凄いというわけでもありません。
しかし、2月24日に坂路自己ベストをマークするなど、この中間を含めて意欲的な乗り込みでした。
時計だけを過信するのは危険ですが、権利獲得へ向けてしっかりと仕上げてきた印象です。
上昇気配としておきます。
タイムトゥヘヴン【B】
3月3日(水)美浦 南W(重)
【5F67.5-52.4-39.1-1F13.2】
2頭併せ外強め4馬身先着。
馬場が荒れている時間帯ということもあり、時計はあまり伸びませんでした。
僚馬の1馬身後方を追走し、直線向いてしばらくして捉えると、あとは突き放すのみでした。
やや淡々と走りすぎている印象を受けますので、その点では、もう少し雰囲気というかオーラがほしいところ。
それでもフットワーク軽く駆けていましたので、ここでも楽しみだと思います。
それでも、前走の追い切りもすこぶる調子が良さそうでしたので、デキの具合で言えば、前走程度までとしておきます。
前向きに見たいデキキープです。
ダノンザキッド【B-C】
3月3日(水)栗東 CW(不良)
【6F84.2-67.6-53.0-38.9-1F11.7】
2頭併せ内馬なり3馬身先着。
5歳古馬の僚馬は鞭が入っていましたが、馬なりで簡単に交わしていきました。
前進気勢はやや感じられませんでしたが、行く気がなくても前に出ているという理想的な走りをしていました。
レース本番になると闘志も入ると思いますし、この追い切りを見て買わないという選択肢はないのかなと思います。
軽く11.7秒を出したというのは、王者の風格すら感じます。
雰囲気的には、前走から1つ落ちそうな印象は受けますが、さすがにここは堅そう。
テンバガー【A-B】
3月3日(水)栗東 CW(不良)
【5F68.0-52.4-38.0-1F12.6】
2頭併せ内馬なり併入。
強めに追われた僚馬に、馬なりで併入できたのは良かったと思います。
時計はある程度のところまででしたので、そこまで褒められたものではありませんが、それでも内容は悪くはありませんでした。
前走は単走追いを行いました。
その時と比べると、今回の方が集中力も高く良かったと思います。
前向きに評価できる内容だと思いますので、今回は状態が上がったと判断します。
ホウオウサンデー【B】
3月3日(水)美浦 坂路(稍重)
【53.6-39.2-25.7-12.9】
2頭併せ強め半馬身先着。
馬場がやや荒れた時間帯だったため、時計はそこまで気にしなくて良さそうです。
ただ、僚馬は終始馬なりだったことを考えると、1馬身差くらいは付けて欲しかったです。
走り自体は悪くはなく、前進気勢を感じられて良かったと思います。
もう少し真っ直ぐに走れると良かったのですが、少しだけ左右に寄れたのが気になりました。
ワンデイモア【B】
3月3日(水)美浦 南W(重)
【5F66.4-51.8-38.2-1F13.0】
2頭併せ馬なり1馬身半先着。
しっかりと内を回ってきたので、時計はあくまで参考まで。
やや促されてからの伸び脚は豊か。
脚捌きも綺麗で、しっかりと推進力になっていました。
欲を言えばもう少し活気が欲しかったですが、スマートな走りは嫌いじゃないです。
デビュー戦の時の映像と比較しましたが、スピード感はデビュー戦の時があったようにも思います。
時計的な判断でも、デキは前走程度ではないでしょうか。悪くはないです。
追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のタイセイドリーマー・テンバガーの2頭でした。
ただ、【B-C】評価だったものの、前走ホープフルSからデキが落ちたダノンザキッドがここでは完成度が高そうです。
ここは堅いと思いました。
というところで、まとめです。
1頭目は上にも書いているように、ダノンザキッドです。
今回の追い切りを見ると、さすがに買わないという選択肢は難しいでしょう。
軸としても観ておくべきだと思います。
2頭目はタイセイドリーマーとしました。
前走の負け方を見ると、地力が足りていないという印象も受けますが、デキは今回の方が上。
上積みに期待しての選択です。
3頭目はタイムトゥヘヴンとしました。
前走京成杯2着の実績。状態面はそこから変わりないとなれば、買うべき1頭ではないでしょうか。
4頭目にテンバガーとしました。
京成杯3着の実績がありますが、今回は状態上向き。
ここでは期待したい1頭です。
以上、弥生賞の追い切り考察でした。