7月4日に行われるラジオNIKKEI賞の追い切り考察を行った記事です。
ダービー後に行われる3歳限定重賞で、夏の上がり馬を目指すメンバーが顔を揃えました。
注目馬は、前走重賞で上位に食い込んだリッケンバッカーやボーデンなどです。
CBC賞の追い切り考察は以下をご覧ください。
ラジオNIKKEI賞の各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
3歳OP ハンデ コース:1,800メートル(芝・右)
デルマセイシ【B-C】
53.5-38.6-25.4-13.2
2頭併せ馬なり4馬身遅れ。
大きく遅れましたが、これまでも遅れることはありましたので、いつも通りと言えばいつも通り。
あまり追い切りで目立つ走りをするタイプではないです。
ただ、走りがあまりにモタモタしていて、注目するポイントはありませんでした。
時計判断となりますが、全体的にもデキ落ちの印象です。
ヴァイスメテオール【B】
5F68.9-53.4-38.9-1F12.4
3頭併せ中強めアタマ差先着。
コース4分ほどを通過している点と、馬場が綺麗な時間帯でしたので、時計はこの程度でもそこまで目を見張るものではありません。
直線入ってからは、外を走る僚馬とカメラとの間に入ってしまい、脚捌きをしっかりと確認できませんでしたが、ゴール後の動きなどから問題ないと判断します。
併せたのは4歳の1勝馬と2勝馬。
狭いところをしっかりと走れていて、気負いなどなく精神的にもタフな馬だということが分かります。
今年初戦となって京成杯(4着)と比較しても、今回の方が仕上がりは良さそう。
成長したところを感じます。
前走と比較すると、デキは変わりないのかなと思います。
前走はポジション取りということもあると思います。
度外視して考えるならば、ここは楽しみな1戦となりそうです。
アサマノイタズラ【B】
5F69.5-53.7-39.6-1F11.9
2頭併せ外末強め半馬身先着。
直線向いたところで、僚馬と体がぶつかるような形になりましたが、良い意味でスイッチが入ったのか、その後はしっかりと走れていました。
その直前に、コース外に顔を向けるなど、やや集中力に疑問が残る走りをしていましたが、追われてからの反応を見る限りでは問題なさそうです。
それは末11.9秒という時計にも表れているかと思います。
前走皐月賞の時と比較しても、そこまで大きな差は感じません。
坂路追いからコース追いに変更しましたが、走りを見る限りでは状態変わらずの範囲。
スプリングS2着時と比較しても大差ない仕上がりですので、再現できれば楽しみ。
プレイイットサム【C】
6F83.6-65.8-51.0-37.6-1F12.8
3頭併せ中一杯1頭2馬身遅れ、1頭3/4馬身遅れ。
しっかりと追われたものの、最後はズルズルと後退していく追い切りとなってしまいました。
負荷自体はしっかりと掛かっていると思いますので、この追い切り後にピリッとするかもしれません。
本数が足りないのか、それとも夏場に弱いのか分かりませんが、Mデム騎手が跨ったにしては置いていかれすぎて…。
ボーデン【C】
5F69.7-54.0-39.3-1F12.0
2頭併せ内強めクビ差遅れ。
僚馬は手綱を引っ張られるほどの内容でしたが、ボーデンは最後まで併入まで持ち込めず。
コーナーを回ってくる時は頭が高く、少し掛かり気味と感じます。
しかし、ゴーサインが出てからも反応鈍く。
久々を感じる内容だけに、もう少し本数が欲しいか、ここを使ってから上積みが出てくるか。
リッケンバッカー【B】
54.3-37.8-24.6-1F12.1
2頭併せ強め半馬身先着。
馬場が綺麗な時間帯にしては時計があまり伸びず。今週は時計が出やすい馬場だということを考慮して、少し物足りなさを感じます。
ただ、動きは良好で、しっかりとした足取りで駆け抜けていたと感じます。
時計はあまり評価できない部分はありますが、動き自体は良好で、前進気勢を感じる好内容でした。
NHKマイルCで4着に食い込んだ実力馬ですので、勢いそのままに出走できる見込みです。
シュヴァリエローズ【B】
6F80.9-65.5-50.9-37.6-1F11.9
3頭併せ中馬なり1頭クビ差遅れ、1頭4馬身先着。
遅れた馬が不甲斐ない動きをしていたので、4馬身差は無視して構わないと思います。
実質的には2頭併せのような形になってしまいました。
馬なりと表記していますが、強めと馬なりの間くらいで、判断迷いましたが馬なりとしています。
掛かっているのか、鞍上の方がガクガクとした動きをしていました。
精神的にもう少し成長が欲しいところですが、動き自体は悪くなかったと評価しています。
前走が皐月賞だけに、デキが上がったとは言い切れませんが、ホープフルS5着の実績がありますので、ここでも期待できるのではないでしょうか。
ロードトゥフェイム【B】
5F69.1-53.9-39.7-1F13.1
2頭併せ内馬なり併入。
やや評価が難しい馬で、内容も微妙なところ。
僚馬が強めに追われていますが、ロードトゥフェイムは終始馬なり。
僚馬が追われるも、一旦はロードトゥフェイムが前に出ますが、最後は並ばれて、もしかするとやや僚馬の方が先にゴールしていたかもしれません。
こういうチグハグな追い切りを行った馬は、あまり好走した記憶がないので、僕の気持ち的にはあまり積極的に買いたくはないかなと思います。
ただ、伸びてきた時の勢いは良かったので、状態が悪いということはないかと思います。
前走程度には走れる見込みです。
スペシャルドラマ【B】
5F67.3-52.8-38.3-1F12.1
単走馬なり。
コース4分ほどを通過しています。
脚捌きも軽快で、全体的に柔軟性を感じられる内容で悪くはなかったです。
やや気合乗りが良かったというべきか、力が入っているなと思う部分もありましたが、そこまで大きく気にする必要はないかと思います。
前走プリンシパルSで6着という結果ではありましたが、今回のメンバーであれば前向きに評価しても良さそうです。
順調に来ている評価です。
ワールドリバイバル【B】
55.1-40.0-25.4-12.0
2頭併せ末一杯3馬身先着。
全体時計は物足りなさを感じますが、最後は鋭く伸びての先着となりました。
逃げ宣言が出ていますので、序盤から飛ばしていくものと思いましたが、前半は抑えてという内容。
しっかりと反応しており、馬体等々に問題があるようには感じません。
前走程度のデキだとは思いますが、このメンバーでどこまで。
タイソウ【B】
6F85.3-68.7-52.6-37.7-1F11.7
単走強め。
脚捌き軽快で、しっかりと駆けていました。
末の時計が優秀ではありますが、全体時計は物足りなさを感じます。
鋭く伸びるところを見ると、一瞬のキレを感じますが、小回り福島でどこまでという印象も。
状態的には悪くはないはずで、前走の勢いそのままに出走できる見込みです。
アイコンテーラー【B-C】
52.5-38.3-25.0-12.5
2頭併せ強め1馬身先着。
追われると、馬1頭分横に寄れてしまったのが気になった部分。
ただ、追われてからの伸びは悪くはありませんでした。
時計の根拠が足りないので、その点では微妙か。
連勝の勢いは感じたものの、時計が足りないのがどうしても気になる。
走りの雰囲気は良かったので、ここで走るようであれば、時計は無視して考えて良さそうな馬です。
ワザモノ【B】
5F68.5-52.6-39.8-1F12.2
2頭併せ内強め併入。
併入と表記していますが、ゴール部分で僚馬の方が脚色は良かったです。カメラの角度的にはもしかするとクビ差ほど前に出ていたかもしれません。
僚馬はしっかりと手綱を引かれての走りで、追われたのはゴール前の僅かな時間のみ。
それでも、最後脚色で劣ったのはいただけないポイント。
中間を含めて、距離延長に対応するようにまとめてきています。
その点では、陣営のどうにかしたいという表れもありますので、この試行錯誤が功を奏するか。
走り自体は力強さも感じるので、悪くはなさそう。
ノースブリッジ【B】
5F65.7-50.9-38.1-1F12.3
3頭併せ内強め1頭クビ差先着、1頭2馬身先着。
コース4分ほどを通過しているので、時計は参考程度。
コーナーを回ってきているところでは、やや掛かり気味で、頭を高くして走っていました。
鞭が一発だけ入っていますが、合図程度でしたので強めと表記していますが、鞭が入ってからの伸びは良かったです。
僚馬の後ろから終い重視で伸びているので、逃げだけではなく後ろからの競馬なども試して欲しいなと感じます。
今回に関しては、同型の存在がいるだけに、前半が流れるのはこの馬にしては厳しいか。
あくまで素人意見ですが、スタート出遅れて、ジョッキーが腹を括って後方から伸ばす競馬を見てみたいなと感じる追い切りでした。
グランオフィシエ【B】
5F69.7-53.8-39.4-1F12.2
2頭併せ外末強め半馬身先着。
僚馬から3馬身程前を走って直線へ。
馬体を併せたところで強めに追われると、そこからグイっと伸びて半馬身前に出ることができました。
少しだけスピードを出し過ぎたのか、コーナー回って直線入ったところで手綱を抑えます。僚馬を待った形。
そこから追われると、しっかりと伸びました。
若干、動きが固い印象も受けますが、もう少し弾けるイメージが欲しいです。
連勝の勢いはさほど感じず、雰囲気も微妙と言えば微妙か。
時計判断では、中間含めて特に変わった印象は受けませんが、重賞勝ちのイメージは湧かない馬。
ヴェイルネビュラ【B】
5F68.3-51.9-37.5-1F12.1
2頭併せ内強め併入。
コース3分から4分ほどを通過していますので、時計は参考程度まで。
直線入って追われると伸びてはいきましたが、馬体を併せた後僚馬が追われると、そのまま並走状態となりました。
追われるのが早かったヴェイルネビュラでしたが、僚馬を突き放せなかったのは地味な動きに映りました。
脚色はたしかに良かったのですが、もう少ししっかりと走っても良さそうな印象は受けます。
悪くはない程度というところまで。
ラジオNIKKEI賞の追い切りまとめ
各馬の追い切り考察が終わりましたので、全体のまとめを行っていきます。
残念ながら、今回の追い切りで上昇気配を示した馬は不在でした。
追い切りまとめでは前走のデキキープとした馬を中心に見ていきたいと思います。
そんな中で、リッケンバッカーの動きが良かった印象を受けます。
前走NHKマイルCですので、2ヵ月振りの実戦となります。
それでもしっかりと動けていた点は、前向きに評価して良さそうです。
2頭目に挙げるのはシュヴァリエローズです。
前走皐月賞で11着でしたが、ホープフルSで5着、若葉Sで2着の実績を残しています。
追い切りからデキ落ちと感じる部分はありませんでしたし、福島コースが鍵となりそうですが、末脚は健在と感じさせる追い切りでしたので楽しみに感じます。
3頭目はノースブリッジを挙げます。
青葉賞13着から巻き返しを狙う1戦となりましたが、追い切り的には動き良好。
青葉賞は展開の面などで苦しみましたが、今回もやや展開の利は恵まれそうにないのが気になる部分。
ただ、この馬の状態は、今回のメンバーの中でも上位評価しますので、素直に挙げておきます。
4頭目はヴァイスメテオールを挙げて、今回はここまでとします。
重賞で苦戦している1頭ですが、能力は上位だと感じます。奥が深い馬だと思いますので、まだまだこれからの馬だとも思います。
調教では、狭くなったところを強引にこじ開けるような、そんな内容でした。
勝負根性もありますし、狭くなりそうな今回のレースでは、追い切りの内容が活きてくるはず。前向きに評価して。
今回は、上記の4頭を推奨して終わりたいと思います。