第55回スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス
Eng:Sports Nippon Sho Stayers Stakes
3歳以上 OP 別定 コース:3,600メートル(芝・右 内2周)
阪神Cが今年最後の短距離路線の最終戦ならば、長距離路線の今年最後のレースはステイヤーズSとなります。G2クラスではありますが、ステイヤータイプはステイヤーズSと春の天皇賞しか大舞台が用意されていませんので、ここで好走できなければ賞金の大きな加算ができません。
この記事では、2021年12月4日に行われるステイヤーズSの出走予定馬情報をまとめましたのでご覧ください。
出走予定馬と想定鞍上
馬名 | 負担重量 | 想定 |
---|---|---|
アイアンバローズ | 56 | 石橋脩 |
アスティ | 56 | ○○ |
アドマイヤアルバ | 56 | 吉田豊 |
ヴァルコス | 56 | 三浦 |
オセアグレイト | 57 | 横山典 |
カウディーリョ | 56 | ○○ |
ゴースト | 56 | 鮫島克 |
シルヴァーソニック | 56 | ○○ |
セダブリランテス | 56 | 石川 |
ディバインフォース | 56 | 田辺 |
トーセンカンビーナ | 56 | 横山武 |
バレリオ | 56 | 津村 |
ボスジラ | 56 | 菅原 |
マンオブスピリット | 56 | 戸崎 |
有力馬見解
上位人気馬想定される4頭の考察を行いました。
オセアグレイト≪牡5/鹿 菊川正達厩舎≫
【前走】京都大賞典 6着
【父】オルフェーヴル
【母父】Bahri
昨年の覇者で、今年は日経賞(6着)天皇賞春(13着)京都大賞典(6着)と一息。
ただ、結果だけを見るとそうですが、着差は日経賞0.6秒差、京都大賞典0.4秒差と僅か。天皇賞にかんしては2.8秒も大敗していますが、昨年末の有馬記念では0.9秒差9着などもあります。
実績だけを見ると、このメンバーの中に入ると1強の様相。
前回は野中騎手が跨りましたが、今回は昨年勝った時とコンビを組んでいた横山典弘騎手とのコンビとなります。
トーセンカンビーナに騎乗する横山武史騎手に、中山はこう乗るんだぞというところを見せることができるでしょうかww
横山武史騎手はエフフォーリアで有馬記念騎乗が決まっています。これだけの馬ですから、恥ずかしい競馬ができないので、トーセンカンビーナはお試し騎乗かもしれませんww
そういう邪推が入ってしまいます。
スローの瞬発力勝負になりやすい東京の方が向いていると思いきや中山スローでも勝負になっています。小回りが駄目ということもなく、スロー瞬発力勝負になれば力は発揮できると考えることができますので、その流れが今年もあるならば勝ち負けに絡める。
ボスジラ≪牡5/芦 国枝栄厩舎≫
【前走】アル共杯 15着
【父】ディープインパクト
【母父】Mr. Greeley
2年連続で夏場は札幌日経OPから丹頂Sを走るローテ。札幌日経OPは6着に沈んだものの、丹頂Sでは連覇とはなりませんでしたが2年連続連対を決めるなど長距離寄りのレースで結果を残しています。
ただし、昨年のステイヤーズSでは6着。今年初戦となったダイヤモンドSでは9着。前走アル共杯では15着と大敗。重賞クラスとなるとまだ1度も馬券圏内に入ったことがなく、ここまでの戦績を見るとオープン大将の貫禄までできた。
前走に関してはいきなりの逃げで4コーナー手前で既に手応えが怪しいなど、作戦と敗因がよく分かりません。
単純に3000M前後となるレースは距離が長いと思っています。2600Mの丹頂Sなどを勝っていますが、本質的には2000M以上2400Mくらいまでではないかと感じる部分があります。ズブさを見せるので、距離が短いと勝負にならないということなのかもしれませんが、ステイヤーではない馬に長距離を走らせている状況。その為、OPでは活躍できるものの、その道のスペシャリストが集まる重賞クラスになると頭打ちの印象も。
今回も、僕個人的な見解では、あまり前向きな馬ではありません。人気してくれるなら敢えて買わないという選択も必要になるなと感じています。
人気が低く、尚且つ複系の売り上げもなく、追い切りで非常に動けていた場合などには前向きに見たいですが、実際のオッズがどのくらいなのかを見てからになります。
アイアンバローズ≪牡4/鹿 上村洋行厩舎≫
【前走】アル共杯 6着
【父】オルフェーヴル
【母父】Royal Anthem
昨年暮れから好走が続き今年5月の緑風Sで条件戦を突破しOP入り。秋の京都大賞典で復帰すると+18kgが響いたのか3人気に支持されるも12着と大敗。
前走のアル共杯は-6kgで出走し6着。ただ、フライライクバードに邪魔されるところもありましたので、度外視しても良さそうな負け方でした。
それでも連勝で条件戦を勝ちあがったときに比べると、前走の体重はまだ10kg近く太いところがありますので、もう少し絞れた方がいいのかもしれません。条件戦ならば490kg台でも結果を残していますが、重賞クラスとなると480kg台が理想か。
あとは3000M以上のレースに出走するのが初めてなので、距離への適性があるのかどうなのかという部分で心配です。
カウディーリョ≪牡5/黒鹿 堀宣行厩舎≫
【前走】丹頂S 1着
【父】キングカメハメハ
【母父】サンデーサイレンス
チャンピオンズCのエアスピネルに騎乗する予定だったRムーア騎手が、土曜日のこのレースに乗る予定だったのがカウディーリョでした。レース当週の帰国決定だけに、どの騎手が騎乗するのでしょうか。大野騎手の名前が取りざたされていますが、記事を書いている時点では不明です。
3歳の時に菊花賞へ出走し8着という結果も、その後は2000M前後のレースへ出走。昨年は函館記念(7着)、札幌記念(7着)と主に中距離を中心に出走。堀調教師は期待のステイヤーと言いつづけていたにも関わらず、中距離を中心に使っていたのが気になる。
しかし、その後の情報がないまま2021年7月七夕賞まで休養。約1年近く音沙汰なしでの休養は不安。
復帰してから北海道開催になると、札幌日経OP(2着)、丹頂S(1着)と2戦連続で連対を決めた。まんまボスジラと成績が被りますが、キャラクターは似ているのかもしれません。
謎休養はあったものの、復帰戦となった七夕賞では0.3秒差。前走は出走してきたボスジラに競り勝った点を含めると、軽視は危険か。先行粘り込みが決まるようなレース展開になれば。