第58回共同通信杯
3歳 OP 1,800メートル(芝・左)
皐月賞へ向けた前哨戦。また、多くのG1馬を輩出してきたレースだけに、今年も注目なのは間違いありません。
朝日杯FSの覇者ジャンタルマンタルが登場。2着だったエコロヴァルツも出走を決めてくるなど、年明け前哨戦の大一番の様相です。
それでは追い切りをチェックしながら、買える馬を見つけていきたいと思います。
共同通信杯の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
ベラジオボンド【B】
55.7-40.2-25.3-12.2
2頭併せ強め馬なりアタマ差先着。
若干、左右に細かくブレてしまうなど操縦性に難がありそうなものの、最後はまっすぐ前を向いて走れていた。
動き軽やかで、僚馬と比較しても少ない歩数で走れていたのは前向きに評価できる。
全体的に小さくまとまっている印象は受けるものの、地力は引き出せる状態。
ディマイザキッド【B】
6F82.7-65.7-41.5-37.3-1F11.7
2頭併せ強めアタマ差先着。
直線に入ってから伸びそうで伸びないような見え方をしてしまっていますが、時計は全般的に上々でした。
ここまで3戦3連対という結果からも、決め手に欠ける印象は受けます。ただ、追い切りの動きを見ているとOPくらいでも走れそうな気がするだけに警戒は必要。
雰囲気からもデキ落ちの様相は感じません。自己ベストとはなりませんでしたが、この3走と同じ程度のレベルで出走できる見込み。
フォスターボンド【B】
6F80.8-64.7-51.1-36.3-1F11.4
2頭併せ強め半馬身先着。
3馬身程後ろを追走して直線へ。入り口でも1b新ほど後ろを追走してゴーサインが掛かると一気に捉えて突き放すという内容でした。
動きも気配も良好で、2戦2連対の実績が伝わる内容です。
前走の勝ちっぷりも鮮やかだったこともあり、ここでも楽しみな1頭。
キズナ産駒だけにどこまで成長力があるのかという部分は感じるものの、状態的には申し分ないはず。
ミスタージーティー【B】
52.9-37.9-24.5-12.2
単走馬なり。
馬なりではあるものの、ラスト1ハロンは12.2秒でした。リラックスしながらも、時計は伸びているのは良い状態だと判断できます。
1週前はCWコースで6F80.6-3F37.6-1F11.7の好時計をマークする追い切りを消化。
ラスト2ハロンは追われて僚馬を突き放す好内容の追い切りを消化。
臨戦態勢は既に整ったと言わんばかりの走りでした。
賞金加算のために、ここは必勝態勢を敷いていると考える方がいいのでは。
ショーマンフリート【B】
6F83.6-67.7-52.3-37.0-1F11.5
2頭併せ内馬なり併入。
手綱を強く引っ張られている中で、直線入ると強めに追われる僚馬よりも前に出てしまうなど、我慢ができているのか微妙なところでした。
時計も追われているときと変わらない範囲で走ってしまっているので、相手がいるとガツンと入ってしまうのかもしれません。
1週前の映像でも、やや掛かりながら僚馬を目標に走っています。
少し気になるのが、足下にパワーを感じないこと。最後はしっかりと追われてから伸びが少ないなど、若干、操縦性と性格に難がありそうなところはマイナス評価。
中間も含めて自分との戦いが大きいのかなと感じます。
エコロヴァルツ【B】
54.7-39.7-25.7-12.4
2頭併せ馬なり半馬身先着。
口向きが悪く、体がやや斜めを向いてしまっています。それで僅かに進行方向に対し右へと流れるような走りに見受けられました。
ただ、前走の朝日杯FSの時と比較して、この馬らしさでもあるように感じます。その朝日杯FSで2着だったことを考慮すると、あまり気にしなくても良さそうに思います。
もしかすると武豊騎手とよく手が合うのかもしれません。
デキは悪くはないけれど、追い切りからは買いづらいかなという馬。これで再度の好走があるならば、これがこの馬の走りの特徴で、逆に真っ直ぐに前を向いて走っているときの方が怖いという見立てでいいかもしれません。
パワーホール【B】
6F84.3-68.6-53.3-38.3-1F11.9
単走馬なり。
促されていたものの馬なりの範疇としています。
上から順番に見てきましたが、走りといい時計といい、あまり目を見張るものがなかった印象が強いです。
1週前は2頭併せで、CW6F81.9-3F37.2-1F11.6の時計。鞭が入ってからもエンジンが掛かるまでにやや時間を要したように見えて地味。
全体的に上積みはないのでは。
ジャスティンミラノ【B】
55.7-40.3-25.6-12.0
単走強め。
ウッドチップを高く撒き散らして走っていて、パワフルさを感じる。
ただ、動きを見ると、全体時計が遅いのがやや気になる。血統的にもダート向きではないかと思うだけに、芝でどこまでやれるのか。
前走の追い切りは、芝を使って本番に向かってましたが、今回は坂路追い。芝の感触を本番前に掴んでおきたかったということでしょうか。
今回はパターンが変わっているので、その点は注意が必要か。
ジャンタルマンタル【B】
55.6-40.3-25.4-11.9
単走末強め馬なり。
馬なりと強めの中間といったところの負荷でした。
1週前に52.4-11.6で加速ラップを刻む時計を披露。追い切り映像でも活気がある走りをしていました。
前走の朝日杯FSのときも、その前のデイリー杯2歳Sの時もそうですが、追い切りでは良く見せない馬。
ただ、前走時は最終リハまでしっかりと追ったのに対し、今回は最後に動かした程度の内容。
その点では、賞金を持っている分、ここは通過点で次走を狙っていきたいという思惑も透けて見える。
判断が難しいのが、追い切りは良く見せるタイプではないので、この馬はこれでいいのかもしれません。
エンヤラヴフェイス【B】
50.7-36.7-24.3-12.7
単走強め。
しっかりと追われているものの、最後は違う2頭に並ばれるなど地味に見える形。逆に言えば、負荷は最後まで掛かるものでした。
前走時は2頭併せでしたが、今回は単走扱いなものの併せたみたいになっています。その点では十分かと思います。
ただ、上積みがあるかというと微妙なところで、自己ベストをマークしているとは言え、最後の時計を落とし過ぎている印象です。
デキはキープまでとしたいところ。
共同通信杯の追い切りまとめ
それでは各馬の追い切りをチェックしていきましたので、まとめを行っていきます。
デキが良さそうだと感じたのは、【B】評価ながらもディマイザキッド・フォスターボンド・ミスタージーティー・エコロヴァルツの4頭。
そこにデキ落ちをも感じさせるジャンタルマンタルまでフォローしたいところ。
結果を残しているジャンタルマンタルですが、追い切りのパターンを考慮しても、前走は勝負駆けの様相なだけに、ここは一旦様子見も馬券を考える上で考慮しても面白いか。
今回は以下の4頭を推奨して終わりたいと思います。
- ミスタージーティー
- フォスターボンド
- ディマイザキッド
- エコロヴァルツ
今回の追い切りでは、上記の4頭を推奨馬として名前を挙げておきます。
ジャンタルマンタルは、勝負の切り!
それでは最後に予想を残しています。
今回はミスタージーティーとフォスターボンドの2頭の馬連とワイドで挑みたいと思います。