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初心者向け追い切り解説・見方

【競馬】追い切り見方完全ガイド|タイム・場所(トレセン/外厩)で予想精度UP

【競馬】追い切り見方完全ガイド|タイム・場所(トレセン外厩)で予想精度UP 初心者向け
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競馬予想において、出走馬の調子を見極めることは非常に重要です。その中でも、「追い切り」は競走馬がレースに向けてどのような調整を行ってきたのかを知るための重要な情報源となります。追い切りとは、レース前に競走馬に行われる調教の一種で、その目的は馬の能力を引き出し、レースで最高のパフォーマンスを発揮できるように調整することです。

しかし、追い切り情報は単なるタイムの良し悪しだけで判断できるものではありません。タイムだけでなく、追い切りが行われた場所(トレセンや外厩)、馬の動き、そして過去の追い切りとの比較など、多角的な視点から分析することで、初めてその真価が見えてきます。

本記事では、競馬予想に役立つ追い切りの見方を徹底解説します。タイムの見方はもちろんのこと、栗東・美浦の両トレセンの特徴、在厩と外厩の違い、さらには有名な外厩の情報まで網羅的にご紹介。この記事を読むことで、あなたも追い切り情報を的確に読み解き、競馬予想の精度を飛躍的に向上させることができるでしょう。

この記事の目次
  1. 追い切りの基本|種類と目的を理解する
    1. 追い切りの種類
    2. 追い切りの目的
  2. タイムの見方|時計の良し悪しを正しく判断する
    1. タイムの種類と意味
    2. タイムの比較と評価
    3. 時計の表現と意味
  3. トレセンと外厩の違い|役割と特徴を理解する
    1. トレセン(トレーニングセンター)とは
    2. 外厩とは
    3. 在厩と外厩の違い
    4. 主な外厩の特徴
    5. 外厩に関する豆知識
  4. 栗東トレセンと美浦トレセンの違い|東西の拠点、コースと所属馬の特徴
    1. 立地とコースの特徴
    2. 所属馬と調教スタイルの違い
    3. 追い切りから見るトレセンの違い
  5. 追い切りから状態を見抜くポイント|動きとタイムの総合判断
    1. 馬の動きをチェックする
    2. タイムと動きのバランスを見る
    3. 過去のデータと比較する
    4. 追い切り後の馬体重の変化
  6. 追い切りを見る際の注意点|誤った判断を避けるために
    1. 馬場状態を考慮する
    2. コースの違いを理解する
    3. 追い切りの意図を考える
    4. 過度なタイム至上主義に陥らない
    5. 情報源の信頼性を確認する
    6. 天候や季節の影響も考慮する
    7. 変化に注目する
  7. まとめ:追い切り情報を競馬予想に活かすために
    1. タイムだけでなく動きを重視する
    2. 馬場状態とコース特性を考慮する
    3. 追い切りの意図を理解する
    4. 過去のデータと比較する
    5. トレセンと外厩の違いを理解する
    6. 複数の情報を総合的に判断する
    7. 情報源の信頼性を確認する

追い切りの基本|種類と目的を理解する

追い切りとは、レースに向けて競走馬の調子を整え、能力を引き出すために行われる調教の一つです。ただ走らせるだけでなく、目的や強度に応じて様々な種類が存在します。それぞれの種類と目的を理解することで、追い切り情報の見方が深まります。

追い切りの種類

追い切りは、その強度や内容によって大きく以下の種類に分けられます。

  • 単走(たんそう): 馬一頭だけで行う追い切りです。馬の集中力を高め、リズムやバランスを確認する目的で行われます。他馬との接触がないため、若馬や気性の荒い馬によく用いられます。
  • 併せ馬(あわせうま): 複数の馬を並べて行う追い切りです。競走馬の闘争心を引き出し、実戦に近い状況で負荷をかける目的で行われます。相手との駆け引きの中で、馬の反応やスピード、根性などが確認できます。
  • 3頭併せ(さんとうあわせ): 3頭の馬を並べて行う追い切りです。併せ馬と同様に闘争心を引き出す効果がありますが、より複雑な状況での反応を見ることができます。
  • 先導役(せんどうやく)を使った追い切り: 先に他の馬(先導役)を走らせ、後から追いかける形で追い切りを行います。目標となる馬がいることで、馬が集中しやすくなり、ペース配分や追い上げの練習にもなります。

追い切りの目的

追い切りの主な目的は以下のとおりです。

  • 心肺機能の向上: レースで必要となる持久力やスタミナを養います。
  • 筋力強化: 筋肉に負荷をかけることで、パワーやスピードを高めます。
  • 反応の確認: 騎手の指示に対する反応や、馬自身の走る意欲を確認します。
  • 状態の把握: レースに向けて馬の状態がどの程度仕上がっているかを判断します。
  • 気分のリフレッシュ: 適度な運動によって、馬の精神状態をリフレッシュさせる効果もあります。

追い切りの種類と目的を理解することで、タイムだけでなく、どのような意図で追い切りが行われたのかを推測することができます。この視点を持つことが、追い切り分析の第一歩となります。

タイムの見方|時計の良し悪しを正しく判断する

追い切りで計測されるタイムは、馬の能力や状態を測る上で重要な指標となります。しかし、単に数字だけを見るのではなく、様々な要素を考慮することで、タイムの持つ意味をより深く理解することができます。

タイムの種類と意味

追い切りでは、主に以下のタイムが計測されます。

  • 全体タイム: 追い切り全体のタイムです。例えば、6ハロン(約1200m)の追い切りであれば、スタートからゴールまでのタイムが全体タイムとなります。
  • 区間タイム(ラップタイム): 追い切り中の特定の区間のタイムです。例えば、1ハロン(約200m)ごとのタイムが計測されることが多く、これにより、馬のペース配分や加速力などを分析することができます。
  • 終い(しまい)のタイム: ゴール手前の最後の区間のタイムです。レースにおけるラストスパートの能力を測る上で重要な指標となります。

これらのタイムを見る際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 馬場状態: 馬場の状態(良、稍重、重、不良)によって、タイムの出方は大きく異なります。良馬場であればタイムが出やすく、不良馬場であればタイムが出にくくなります。
  • コースの種類: ウッドチップコース、ダートコース、芝コースなど、コースの種類によってもタイムの基準は異なります。ただし、ポリトラックは軽く走っても時計が出るため、ポリトラックの時計には要注意です。
  • 追い切りの種類: 馬なり、強め、一杯など、追い切りの強度によってもタイムは変わります。馬なりであればタイムは遅く、一杯であればタイムは速くなります。
  • 時計の出やすい時間帯: 早朝の馬場状態が良い時間帯や、ハロー掛け(整地)直後は時計が出やすい傾向にあります。

タイムの比較と評価

タイムを評価する際には、以下の比較を行うことが重要です。追い切りは横の比較で測るのではなく、縦の比較と言われるところです。

  • 同日の他の馬との比較: 同じ日に同じコースで追い切りを行った他の馬とタイムを比較することで、相対的な能力を判断することができます。ただし、追い切りはあくまで調整のための追い切りのため、単純な時計判断ではなく、上記の章を基にした判断が必要です。
  • 過去の追い切りとの比較: 同じ馬の過去の追い切りタイムと比較することで、状態の変化を把握することができます。自己ベストを更新している場合は、状態が良いと判断できます。
  • 基準タイムとの比較: 各トレセンやコースには、基準となるタイムが存在します。この基準タイムと比較することで、タイムの良し悪しを客観的に判断することができます。ネット競馬などのサイトでは、コースごとの基準タイムがまとめられているため、参考にすると良いでしょう。

時計の表現と意味

追い切り記事などでは、タイムに加えて、以下のような表現が用いられることがあります。

  • 馬なり(馬也): 騎手が手綱を持ったまま、馬のペースに任せて走らせる追い切り。タイムは遅くなります。
  • 強め(強目): ある程度負荷をかけて行う追い切り。馬なりと一杯の中間程度の強度です。
  • 一杯(一杯): 騎手が最大限に追って行う追い切り。最もタイムが出やすいですが、馬への負担も大きくなります。
  • 軽く(軽/キャンター): 軽い運動程度の追い切り。タイムは遅くなります。

これらの表現とタイムを組み合わせて見ることで、追い切りの内容をより深く理解することができます。

トレセンと外厩の違い|役割と特徴を理解する

中央競馬の競走馬は、普段「トレセン」と呼ばれるトレーニングセンターか、「外厩」と呼ばれる育成牧場で調教を受けています。それぞれの役割と特徴を理解することで、追い切り情報の背景にある事情が見えてきます。

トレセン(トレーニングセンター)とは

トレセンは、日本中央競馬会(JRA)が管理する競走馬のトレーニング施設です。東西に2箇所あり、東は茨城県の美浦トレーニングセンター、西は滋賀県の栗東トレーニングセンターがあります。

  • 美浦トレーニングセンター(美浦トレセン): 関東の競馬場(東京、中山、新潟など)に出走する馬が多く所属しています。坂路コースやウッドチップコース、芝コースなど、様々なコースが整備されています。
  • 栗東トレーニングセンター(栗東トレセン): 関西の競馬場(京都、阪神、中京など)に出走する馬が多く所属しています。こちらも美浦と同様に、様々な種類のコースを備えています。

トレセンでは、調教師が所属する厩舎に馬を預け、レースに向けて集中的な調教を行います。レース直前の調整もトレセンで行われるのが一般的です。

外厩とは

外厩とは、トレセンの外にある育成牧場やトレーニング施設のことです。近年、競走馬の育成・調整において非常に重要な役割を担うようになりました。一昔前までは放牧先のイメージでしたが、現在は馬房回転、早期デビュー、トレセンとは異なる環境での調教など、多岐にわたる役割を担っています。

外厩制度は2003年にホッカイドウ競馬で初めて導入され、その後、南関東公営競馬などでも採用されました。

外厩の主な役割は以下のとおりです。

  • 休養・放牧: レース後や疲労回復のために、馬をリラックスさせる環境を提供します。
  • 基礎調教: トレセンに入る前の基礎体力向上や、若馬の育成を行います。早期デビューに向けた重要な拠点となります。
  • トレセン入厩前の仕上げトレセンに入厩する前に、ある程度レースに出走できる状態まで仕上げます。
  • 馬房回転の役割: 調教師の管理馬房数に制限があるため、外厩を活用することで効率的な馬房運用が可能になります。(2004年導入の調教師メリット制が外厩利用を後押し)
  • トレセンとは異なる環境での調教: トレセンとは異なる環境(坂路の勾配など)で調教を行うことで、馬の能力を引き出すことができます。
  • 中継地点としての活用: 北海道と本州を結ぶ中継地点として、輸送の負担を軽減する役割も担います。
  • 管理コストの削減: トレセンに比べて管理コストが安いという側面もあります。

中間地点としての活用に関しては日高育成牧場のブログ「競走馬の長距離輸送について」に詳しく記載されています。また、調教師のメリット制についてはRACING BOOK.netの「メリット制と馬房数」にて詳しく書かれています。

在厩と外厩の違い

「在厩」とは、馬がトレセンの厩舎にいる状態を指します。一方、「外厩」とは、馬がトレセン以外の育成牧場やトレーニング施設にいる状態を指します。レースに出走するには、レースの10日前(初出走の場合は15日前)にトレセンに入厩している必要があります。これは日本中央競馬会施行規程第91条にて定めている。

主な外厩の特徴

外厩名 場所 概要
ノーザンファーム天栄 福島県 美浦近郊。勾配のきつい900m坂路、1200m周回コース。美浦所属馬の仕上げに多く利用。120名のスタッフと獣医師、輸出検疫施設も完備。G1馬を多数輩出。
ノーザンファームしがらき 滋賀県 栗東近郊。800m直線坂路、900m周回コース。栗東所属馬だけでなく、美浦所属馬が関西のレースに向けて利用することも。オルフェーヴル、ジェンティルドンナなどG1馬を輩出。
山元トレセン 宮城県 社台グループ。750m坂路(最大勾配9%)、1100m周回コース。北海道と本州の中継地点としても活用。全天候型馬場。
グリーンウッド・トレーニング 滋賀県 栗東近郊。屋根付き600m坂路、1000m周回コース。柔軟な調整が可能。芝、1700m以上で高い回収率。
吉澤ステーブルWEST 滋賀県 屋根付き700m坂路(ウッドチップ)、屋根付き500m周回(ダート)。
吉澤ステーブルEAST 茨城県 美浦近郊。周回800m/350m(ダート)、坂路650m(ポリトラック)。
淡路トレーニングセンター 兵庫県 淡路島。1100m坂路(ウッドチップ)。雪の影響を受けにくい。
宇治田原優駿ステーブル 京都府 栗東近郊。870m、800m坂路、周回コース。
KSトレーニングセンター 茨城県 複数の牧場が共同利用。630m坂路など。
阿見トレーニングセンター 茨城県 坂路コースがなく、ダート馬がよく利用。
大山ヒルズ 鳥取県 ノースヒルズグループ。「6の字」形状の800m坂路と平地ダートコース。温暖な気候。コントレイル、キズナなどG1馬を輩出。
松風馬事センター 茨城県 周回800m(ダート)、周回坂路400m。
ビッグレッドファーム鉾田 茨城県 屋根付き600m坂路。ラフィアン、コスモ、ウインレーシングなどの馬が利用。
ミッドウェイファーム 茨城県 周回850m(ダート)、坂路。ゴドルフィンの馬なども利用。
山岡トレセン 岐阜県 周回コース、700m坂路(ウッドチップ)。ダートで高い回収率。
高橋トレーニングセンター 茨城県 周回コース、400m坂路(ウッドチップ)。
名張ホースランド 三重県 700m坂路(ウッドチップ)、逍遥馬道。
チャンピオンヒルズ 滋賀県 広大な敷地、広めの馬房、1000mの直線坂路(フェルトダートとウッドチップ)。育成過程を映像で確認可能。全体的に高い回収率。

外厩に関する豆知識

外厩情報はどこで手に入る?

様々な情報源がありますが、無料で手に入れられるのは以下のサイトです。

外厩競馬.comというサイトがありましたが、2024年12月でサービス終了なるため、記事公開時点では削除しております。

また、有料サービスになるものの、JRDBUMATOKUに情報が多くあります。

外厩制度の歴史

外厩制度は、2003年にホッカイドウ競馬で初めて導入(認定馬房制度)されました。その第1号はコスモバルク。
その後、南関東公営競馬などでも採用され、近年ではノーザンファーム天栄やしがらきなどの外厩が注目を集めています。

栗東トレセンと美浦トレセンの違い|東西の拠点、コースと所属馬の特徴

中央競馬には、東西にそれぞれトレーニングセンターが存在します。西の栗東トレーニングセンター(以下、栗東トレセン)と東の美浦トレーニングセンター(以下、美浦トレセン)は、それぞれ異なる特徴を持ち、所属する競走馬や調教スタイルにも影響を与えています。

立地とコースの特徴

栗東トレセン(滋賀県)

関西圏に位置し、京都、阪神、中京などの競馬場へのアクセスが良好です。坂路コースの勾配が急で、馬の心肺機能強化に効果的とされています。また、広大な敷地を有し、起伏に富んだコースが多いため、馬の基礎体力向上に適しています。

美浦トレセン(茨城県)

関東圏に位置し、東京、中山、新潟、福島などの競馬場へのアクセスが良好です。坂路コースの全長は栗東より長いものの、勾配は比較的緩やかです。近年、新坂路コースが完成し、高低差が大幅に拡大されたことで、栗東と同等の調教効果が期待されています。広大な森林を利用した森林馬道があることも特徴です。

所属馬と調教スタイルの違い

一般的に、「西高東低」という言葉で表現されるように、かつては関西馬(栗東所属馬)の方が成績が良い傾向にありました。これは、坂路の違いや調教方法、有力馬の所属などが影響していたと考えられます。しかし、近年は美浦トレセンの調教施設や技術も向上し、東西の差は縮まってきています。

所属 調教の傾向 得意とする距離・コース
栗東所属馬 瞬発力やパワーを重視した調教を行う傾向 短距離やダートを得意とする馬が多い
美浦所属馬 持久力やスタミナを重視した調教を行う傾向 芝の中長距離を得意とする馬が多い

ただし、これはあくまで傾向であり、全ての馬に当てはまるわけではありません。

追い切りから見るトレセンの違い

追い切りのタイムや内容を見る際にも、トレセンの違いを考慮に入れることが重要です。例えば、同じタイムでも、栗東の坂路で出したタイムと美浦の坂路で出したタイムでは、意味合いが異なる場合があります。

  • 栗東坂路: 急勾配のため、タイムが出にくい傾向にありますが、その分、負荷の高い調教が行われていると判断できます。
  • 美浦坂路: 比較的タイムが出やすい傾向にありますが、新坂路の完成により、以前よりも負荷の高い調教が可能になっています。

このように、トレセンごとの特徴を理解することで、追い切り情報をより深く分析することができます。

注意:西高東低は今は昔

近年の変化と東西格施設改修や調教技術の向上により、新坂路コースの完成は、その象徴と言えるでしょう。また、外厩を使う陣営も多く、今後は、東西の差を意識するよりも、個々の馬の状態や適性、調教内容などをしっかりと見極めることが、より重要になっていくでしょう。

追い切りから状態を見抜くポイント|動きとタイムの総合判断

追い切りのタイムだけでなく、馬の動きや過去のデータと照らし合わせることで、より正確に状態を見抜くことができます。ここでは、追い切りから状態を見抜くための具体的なポイントを解説します。

馬の動きをチェックする

タイムだけでなく、馬の動きそのものも重要な判断材料となります。以下の点に注目してみましょう。

  • フォーム: スムーズで力強い走りかどうか、四肢の動きに無駄がないかなどを確認します。首の使い方も重要で、しっかりと伸びているか、力強く地面を捉えているかを見ます。
  • 推進力: 後ろ脚の蹴り出しが力強く、推進力があるかを確認します。
  • 集中力: 周囲の状況に惑わされず、集中して走っているかを確認します。他馬を気にしたり、ふらついたりする場合は、集中力を欠いている可能性があります。
  • 気合い: 目つきや息遣いなどから、馬の気合いを感じ取れるかを確認します。活気があり、前向きな姿勢が見られるのが理想です。
  • 折り合い: 騎手の指示に素直に従い、スムーズに走れているかを確認します。折り合いがついていない場合は、レースで力を出し切れない可能性があります。

これらのポイントは、動画などで追い切り映像を確認することで、より詳しくチェックすることができます。競馬専門チャンネルや情報サイトなどで公開されている追い切り動画を活用すると良いでしょう。

タイムと動きのバランスを見る

タイムが良いだけでなく、動きも伴っていることが重要です。例えば、タイムは速いものの、フォームがバラバラだったり、推進力がなかったりする場合は、無理に負荷をかけているだけで、状態が良いとは言えません。逆に、タイムはそれほど速くなくても、スムーズで力強い動きを見せている場合は、状態が良い可能性があります。

ここで重要なのは違和感だと思っています。タイムは遅いけれど活気がよく見える馬。あなたならばどう判断しますか?

僕が見てきた中では、タイムは遅いけれど活気がある馬は、無駄な動きが多いという判断をすることが多いです。
その逆で、タイムが速いけれど、活気は見えない馬というのは、集中力が高く無駄な動きがないと判断することができます。

どこまでが活気があると判断するのか、どこまでが折り合いを欠いているのかという判断は、たくさん映像を見ることが重要になってくると思います。

過去のデータと比較する

過去の追い切りタイムやレース結果と比較することで、状態の変化を把握することができます。

  • 自己ベストとの比較: 過去の追い切りで出した自己ベストタイムを更新している場合は、状態が良いと判断できます。
  • 好調時の追い切りと比較: 好調だった時の追い切りタイムや動きと比較することで、現在の状態がどの程度なのかを判断できます。
  • 前走からの変化: 前走の追い切りと比較することで、状態が上向いているのか、下降しているのかを判断できます。

上記の中では、2番目の好調時の追い切りと比較することをおすすめしています。

追い切り後の馬体重の変化

追い切り後、馬体重が大きく増減している場合も、状態を判断する上で重要な情報となります。

  • 大幅な馬体増: 長期休養明けなどで大幅に馬体重が増加している場合は、まだ絞れていない可能性があります。
  • 大幅な馬体減: 追い切りで消耗しすぎて馬体重が大きく減少している場合は、疲労が溜まっている可能性があります。また、前走を使われてから回復に時間を要していると考えることもできるため、割引材料と見る場合が多いです。

基本的には上記のところに気をつけるべきですが、気をつけなければならないのは、馬によっては、輸送で大きく体重を減らしてしまう馬がいるということです。
それを計算して追い切り終了時の馬体重が、前走出走時よりもプラス10kgを超えている馬もいます。
基本的に追い切りはレースの当該週の水曜日、もしくは木曜日に追い切られ、金曜日・土曜日に輸送を行います。そこで調整をしている馬も多数いるため、前走時の馬体重と追い切り後の馬体重は参考程度に留めておく必要があります。

複数の情報を総合的に判断する

追い切りから状態を見抜くためには、タイム、動き、過去のデータ、馬体重の変化など、複数の情報を総合的に判断することが重要です。一つの情報だけで判断するのではなく、多角的な視点から分析することで、より正確に状態を見抜くことができるでしょう。

ただ、1つだけ注意して見ていくとわかりやすいところがあります。それは、前走結果を残したにも関わらず、パターンを変えてきているときです。これは時計の出し方に限らず、坂路で好成績を残しているにも関わらず、ポリトラックに変更してきたという場合、なにかしらの問題を抱えている場合があります。

こういった違和感から推測して追い切り状況を導き出すという楽しみが追い切り考察には含まれています。

※ウッドチップは不良馬場までいくと転倒の可能性があるため、コーナーを使わずに坂路に変更したりダートに変更したりする可能性は十分にあります。

追い切りを見る際の注意点|誤った判断を避けるために

追い切りは競走馬の状態を判断する上で重要な情報源ですが、いくつかの注意点を理解しておかないと、誤った判断をしてしまう可能性があります。ここでは、追い切りを見る際に注意すべきポイントを解説します。

馬場状態を考慮する

タイムを評価する上で、馬場状態は非常に重要な要素です。同じタイムでも、馬場状態が異なれば意味合いが大きく変わります。

  • 良馬場: タイムが出やすい状態です。
  • 稍重(ややおも): 若干水分を含んでおり、良馬場よりはタイムが出にくくなります。
  • 重(おも): 水分を多く含んでおり、タイムが出にくい状態です。
  • 不良(ふりょう): 水分を非常に多く含んでおり、タイムが最も出にくい状態です。

タイムを見る際には、必ず馬場状態を確認し、タイムを補正して考えるようにしましょう。例えば、不良馬場で出た好タイムは、良馬場で出た同程度のタイムよりも高く評価できる場合があります。
ただし、ポリトラックに関しては不良馬場でも良馬場と変わらないほど時計がでます。

コースの違いを理解する

トレセンには、坂路コース、ウッドチップコース、芝コースなど、様々な種類のコースがあります。それぞれのコースは特性が異なるため、同じタイムでも意味合いが異なります。

  • 坂路コース: 短距離で急勾配のコースが多く、瞬発力やパワーを鍛えるのに適しています。タイムは出にくい傾向にあります。
  • ウッドチップコース: クッション性があり、馬への負担が少ないコースです。タイムは比較的出やすい傾向にあります。
  • 芝コース: レースと同じ芝の上を走るため、実戦に近い感覚で調教を行うことができます。

タイムを比較する際には、必ずコースの種類を確認し、コースごとの特性を考慮するようにしましょう。

追い切りの意図を考える

追い切りには、様々な目的があります。タイムを出すことを目的とした追い切りもあれば、馬の反応や状態を確認することを目的とした追い切りもあります。タイムだけを見て判断するのではなく、追い切りの意図を考えることが重要です。例えば、馬なりで軽めの追い切りを行った場合は、タイムが遅くても状態が悪いとは限りません。

過度なタイム至上主義に陥らない

タイムは重要な指標の一つですが、全てではありません。タイムだけに注目するのではなく、馬の動きや過去のデータ、追い切りの意図など、複数の情報を総合的に判断することが重要です。速いタイムを出したからといって、必ずしもレースで好走するとは限りません。

情報源の信頼性を確認する

追い切り情報は、様々な情報源から入手できますが、中には信憑性の低い情報も含まれています。情報源の信頼性を確認し、鵜呑みにしないように注意しましょう。競馬専門誌や情報サイトなど、信頼できる情報源からの情報を参考にすることが大切です。

天候や季節の影響も考慮する

天候や季節も、追い切りタイムに影響を与える要素です。例えば、気温が高い日は馬の体温が上がりやすく、タイムが出にくくなる傾向があります。また、冬場は馬場が凍結しやすく、凍結防止剤を巻いた場合、タイムが出にくい場合があります。

変化に注目する

過去の追い切りと比較して、タイムや動きに変化が見られる場合は、状態に変化がある可能性があります。特に、大幅な変化が見られる場合は、注意が必要です。例えば、急にタイムが良くなった場合は、状態が上向いている可能性がありますが、逆に急にタイムが悪くなった場合は、状態が下降している可能性があります。

まとめ:追い切り情報を競馬予想に活かすために

ここまで、追い切りの基本的な見方から、トレセンの違い、注意点まで解説してきました。これらの情報を総合的に活用することで、競走馬の状態をより深く理解し、競馬予想の精度を高めることができます。最後に、追い切り情報を競馬予想に活かすための重要なポイントをまとめます。

タイムだけでなく動きを重視する

追い切りのタイムは重要な指標の一つですが、それだけで判断するのは危険です。馬のフォーム、推進力、集中力、気合い、折り合いなど、動きそのものをしっかりと観察することが大切です。動画などで追い切り映像を確認し、タイムと動きのバランスを見極めましょう。

馬場状態とコース特性を考慮する

同じタイムでも、馬場状態やコースの種類によって意味合いが異なります。必ず馬場状態とコースの種類を確認し、タイムを補正して考えるようにしましょう。良馬場と不良馬場、坂路とウッドチップコースなど、それぞれの特性を理解しておくことが重要です。

追い切りの意図を理解する

タイムを出すことを目的とした追い切りもあれば、馬の反応や状態を確認することを目的とした追い切りもあります。タイムだけを見て判断するのではなく、追い切りの意図を考えることが大切です。調教助手や調教師のコメントなども参考にすると良いでしょう。

過去のデータと比較する

過去の追い切りタイムやレース結果と比較することで、状態の変化を把握することができます。自己ベストとの比較、好調時の追い切りとの比較、前走からの変化などを見ることで、現在の状態がどの程度なのかを判断できます。

トレセンと外厩の違いを理解する

トレセン(栗東・美浦)と外厩では、調教環境や目的が異なります。それぞれの特徴を理解することで、追い切り情報の背景にある事情が見えてきます。例えば、外厩でじっくりと乗り込まれてきた馬が、トレセンに入厩してすぐに好タイムを出すケースなどがあります。

複数の情報を総合的に判断する

追い切りから状態を見抜くためには、タイム、動き、過去のデータ、馬場状態、コース特性、追い切りの意図など、複数の情報を総合的に判断することが重要です。一つの情報だけで判断するのではなく、多角的な視点から分析することで、より正確に状態を見抜くことができるでしょう。

情報源の信頼性を確認する

追い切り情報は、様々な情報源から入手できますが、中には信憑性の低い情報も含まれています。情報源の信頼性を確認し、鵜呑みにしないように注意しましょう。競馬専門誌や情報サイトなど、信頼できる情報源からの情報を参考にすることが大切です。

8. 過度なタイム至上主義に陥らない

タイムはあくまで参考情報の一つであり、全てではありません。タイムだけに注目するのではなく、上記で述べた様々な要素を総合的に判断することが、追い切り情報を有効活用するための鍵となります。

これらのポイントを意識することで、追い切り情報をより深く理解し、競馬予想の精度を高めることができるはずです。
追い切りから好走馬を見抜き、あなたの馬券に上手に組み込んでいきましょう。

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リッキー

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