11レース 発走時刻:15時35分
第62回きさらぎ賞
3歳 OP コース:2,000メートル(芝・左)
きさらぎ賞の各馬の追い切り考察と全体のまとめから、この記事で予想までを行っています。今回も馬連とワイドで予想していますので、特に選ぶ馬を絞りたい人に向けて書きました。皆様の参考になれば幸いです。
追い切りを観た印象では、ゴール前は接戦となりそうな雰囲気。どの馬もここへ向けてしっかりと調整されてきた印象で、前走足りないと評価した馬は、状態を上げてきたりと一筋縄ではいかなさそうでした。
まずは追い切りから。予想だけをご覧になりたい方は、見出し一覧から予想までお飛びください。
各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
エアアネモイ【A-B】
54.0-38.5-24.2-11.8
単走強め。
前走520kgで出走している割には、追い切りの映像から小さい馬なのかと感じてしまいました。覇気が感じられないからなのか、馬体を小さく見せているのは心配材料です。
新馬戦の追い切りが配信されていましたので確認すると、スマートさは今回の方が上。前走時は幼さを前面に出した走りをしていました。
問題の馬体を小さく見せている点は、あまり変化がないと言えば変化がないとも言えそうです。
時計の根拠は前走程度までとしたいのですが、走りの雰囲気は今回の方が上。馬体を小さく見せているところを考えるともう1つ2つ上がありそうですが、デキは今回の方が上だと判断したい。
マテンロウレオ【B】
6F83.5-68.5-53.3-38.0-1F11.8
単走馬なり。
少々促されてはいましたが、馬なりの範疇としています。
少し力みがある印象は受けました。手前を替えるタイミングで状態が浮くような形にも見受けられましたが、許容範囲だと判断しています。
伸び伸びと走れていて、新馬戦を勝った阪神や、まだ走っていませんが東京コースなどが合いそうです。
前走と比較しても遜色ない仕上がり。悪くはないのでは。
お恥ずかしい話、前走【A】評価で上昇気配としていました。結果は6着。レース後に急仕上げだったと昆調教師がお話されていました。仕上がりは良いと思っていただけに残念ではありますが、観る目がなかっただけのお話。
ただ、前走程度には仕上がっていると思います。重賞を獲らなければ春のクラシックが怪しくなってくるだけに、好仕上がりで挑んでくると読んでいます。
ダンテスヴュー【A】
6F81.6-66.8-51.9-37.0-1F11.6
2頭併せ末強め併入。
4コーナーを回ってくるところまでで5馬身差後方を追走。直線入っても2馬身後方を追走して最後にゴール前で併入という形でした。
僚馬に対してショートカットしたところはありましたが、それでもこの内容はなかなかです。
手前を替えるタイミングでやや忙しない動きをしていましたが、全体的には前走以上のデキだと判断できるものでした。
久々となりますがしっかりと仕上げられてきています。今回は楽しみなレースとなるでしょう。
アスクワイルドモア【A-B】
6F83.0-67.6-52.5-37.3-1F11.6
2頭併せ内末強め2馬身先着。
【B-C】評価とデキ落ちとした前走のホープフルSですが、その時と比較すると今回の方が動きが良かったです。
僚馬の3馬身程後方を追走。直線入口で並走状態に持っていくと、最後は2馬身程離しての先着でした。
ただし、僚馬は終始馬なりだった点を考慮すると、最後は伸びが今一つの印象も。文字だけを見ると2馬身先着と迫力満点のように感じますが、1馬身差を付けてからやや停滞している時間がありました。脚色を考えると、3馬身差広げて先着していても良さそうな点はややマイナス評価。
デキは今回の方が上ですが、そこまで高く評価はしていません。
ショウナンマグマ【B】
52.0-37.5-24.3-12.1
2頭併せ強め併入。
脚色は僚馬の方が良かったです。その点地味に映ってしまいますが、時計の内容を考慮すると悪くはないと感じます。
追い切り的には前走程度まで。ただ、前走以下ということはなさそうです。
もう少し活気が出てくると前向きに評価できます。
ストロングウィル【A-B】
6F84.4-67.4-51.8-36.9-1F10.9
単走強め。
しっかりと追われて、最後は10.9秒の猛時計を刻みました。手動計測の時代では考えられない時計ですが、自動計測ならではかもしれません。
悪くはない動きを披露しています。
気になるのが、前走は坂路を使って本番へ向かいました。前走坂路を使っているので、今回も坂路を使って本番へ進んで欲しかったです。レース感覚の違いはあるものの、単走CWが良い方向に転ぶかどうかは未知数。
陣営の思惑は、重賞出走となるここを勝ちきってクラシック戦線へと進みたいと思っているはず。それだけに色気を出してきたとも感じられるものの、全体時計は地味の範囲。前走から上昇とは考えますが、大幅上昇まではない。
フォースクエア【B】
53.0-37.9-24.4-11.9
2頭併せ強め半馬身差先着。
しっかりと追われて走っています。スムーズな脚運びで前向きな評価。
前走時の新馬戦の時の追い切りが配信されていましたので確認すると、芝での3頭併せという内容。時計の根拠は乏しいものの、しっかりと走れていたのは印象的です。
今回、坂路を使われて本番へ向かいますが、時計的には整ったと考えられるだけに好勝負に期待が持てそう。新馬戦勝ち上がったばかりですが、侮れない存在では。上積みまでは感じないまでも、この春以降楽しみが広がりそう。
セルケト【B】
6F83.8-68.2-52.6-37.3-1F11.3
単走末強め。
前脚を大きく動かしてしっかりと走れていました。力強さを感じる内容だっただけに、侮れない存在だと考えます。
前走ではなく、新馬戦の時の映像と比較。走りの雰囲気は相変わらず。時計判断でも、前々走の新馬戦、そして、前走と今回と変わりなく仕上がっているはず。
新馬戦で敗れたものの、未勝利戦でしっかりと勝ちきっているだけに、素質は高いのではないかと考えます。悪くはない。
トーセンヴァンノ【B】
5F72.5-56.1-40.0-1F12.1
2頭併せ外末一杯クビ差先着。
ゴール後も鞭が入っていましたので、上記の時計以上に走っていたと考えていいはず。
直線半ばで遅れそうになりましたが、鞭が入るとスイッチが入った形で前進気勢を強めます。
鞭が入るまでの内容が地味な印象でその点が引っかかるものでした。
動きが悪いとは感じないものの、前走程度までと評価したい。
ここまで順調に使われている点を含めて、上積みまでは難しい。
シェルビーズアイ【B-C】
55.2-39.4-24.9-12.3
2頭併せ強め併入。
僚馬のすぐ後ろを追走して、残り2ハロンのところで横に持ち出して追い出される実戦的な動き。
ただし、真っ直ぐに走れていないなどやや見た目地味。
あと、残り100M地点で手前を勝手に替えてしまうなど、悪癖があるようです。もちろん、手前を勝手に替えてしまいながらも勝ちきる馬もいますが、あまりスムーズではないのでマイナス評価では。
前走時はそういうところは見受けられなかっただけに、単純に坂路を苦手としているだけかもしれませんが、直前の追い切りでこれは厳しいのでは。時計が地味な点も含めて今回はデキ落ち評価。
追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A】評価のダンテスヴュー、【A-B】評価のエアアネモイ・アスクワイルドモア・ストロングウィルの合計4頭です。
【B】評価の中では、マテンロウレオ・フォースクエア・セルケトの3頭までは追い切り評価的には観ておきたい。
今回は映像配信のあった10頭中、7頭が追い切りで注目すべき馬だと判断。それだけ難解で難しいレースとなりそう。ゴール前に大混戦になりそうな雰囲気も十分です。
7頭をそのままお薦めするのは気が引けるので絞ります。
ただ、いつも4頭まで絞りますが、今回は5頭までに絞って追い切り推奨馬を挙げたいと思います。
【B】評価の馬を1頭目に推奨するのは僕らしくはないところですが、この馬の走りが非常に気になった。素質高そうなだけに、注目するべき1頭です。
札幌2歳Sで2着の実績も、前走ホープフルSで10着と大敗。そこから仕上がりよく作られてきていますので、ここは注目すべき1頭です。
前走ホープフルSで上昇気配とした馬。結果は残念で、レース後のインタビューで急仕上げというコメントを残していました。
ただ、活気などが十分だったと思いますし、前走の追い切りの雰囲気と今回の追い切りの状態と比較しても、ここは楽しみな舞台だと判断。仕上がり万全だと判断したい。
今回【A】評価としています。東スポ2歳Sで1.0秒差の4着ならば手が出しづらいものの、調子は明らかに今回の方が上。巻き返しに期待。
4頭目のダンテスヴューと同列と評価。時計の根拠は十分な印象も、全体時計は地味。ただ、それでも末の時計は要注目。
以上が追い切り推奨馬5頭となります。
馬連とワイド予想
それでは予想です。今回も馬連とワイドの予想を行っていきます。
追い切りの雰囲気良く仕上がり良好。前走新馬戦の走りを見てもセンスがあるところを披露。1人気にしっかりと応えて走れたのは前向きな評価。
今回はエアアネモイが引っ張る形でレースを進め、ストロングウィルやセルケトと同様先行勢の一角。ペースは上がりそうな雰囲気はなく、瞬発力に秀でた馬が好走しそう。
この馬ももちろん楽しみな存在で、展開面の恩恵を考慮して1頭目推奨とした。
ホープフルSで追い切り1頭目推奨+予想1頭目と前のめりで買ったものの、結果は6着。急仕上げというコメントが出ていたものの、あの走りは仕上がっていたはず。負けた敗因を急仕上げとなったことにしたいのでは。
ただ、中山舞台のホープフルSよりも、中京2000Mの方が合うのは確実。歩幅が広いので広いコース向きなのは間違いない。
展開的には厳しい印象も、コース替わりでの変わり身に期待が持てる。
買い目
フォースクエアとマテンロウレオの馬連とワイドの2点勝負。
割合は、馬連1に対して、ワイド10を推奨しています。馬連100円ならばワイド1000円という買い方です。JRAの場合は、1:5でももないないかもしれませんが、オッズ次第です。馬連で外しても、ワイドで回収できる配分。
買い方を悩まれている方は、予想は参考にせずとも、買い方は試されてみてください。以上、きさらぎ賞の予想でした。