11R 発走:15時35分
第115回 京都記念
4歳以上 OP コース:2,200メートル(芝・右)
京都記念に出走するメンバーの追い切り考察を行いました。
予想は、土曜日の夜に追記する形でお伝えしますので、またご覧に来てください。
各馬の追い切り考察を行ったあとに、全体のまとめを行っています。追い切り情報をお探しの方向けに書いていますので、追い切りが馬券の参考になりましたら幸いです。
各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アフリカンゴールド【B】
6F82.1-66.3-52.0-37.4-1F12.1
単走強め。
単走扱いではあるものの、2馬身から3馬身前に3頭併せの馬がいますので、実質的には併せて遅れたような形になっています。
しっかりと負荷を掛けられていたのは前向きに見て良さそうです。
順調に使われていますので、大幅な上昇ということは感じません。ある程度は順調にきていると思いますので、この馬の地力でどこまで走れるか。悪くはない。
サンレイポケット【B-C】
54.2-39.6-25.4-12.0
2頭併せ末一杯併入。
僚馬は馬なりでのないようだった事を考えると、最後は鞭まで入った割にはと言えそう。地味と言えば地味。休み明けの影響もありそう。
全体的な流れは前走ジャパンCの追い切りと変化なく。僚馬の後ろに入れて、残り1ハロンのところで横に持ち出してから併せる形。
相手なりに走れる能力は前々走・前走で証明済み。今回は前走ほどではないとは感じるものの、下落幅は小さくこのメンバーならば。
タガノディアマンテ【A-B】
52.4-38.4-24.7-12.2
単走強め。
キビキビとした走りを披露。前進気勢を見せての走りで、まだまだ若々しく映りました。
若干、進行方向に対して左へと流れている。真っ直ぐに走れると尚良さそう。
前走使われた上積みは感じる。大きな上昇幅はないですが、前走以下ということはなく、前向きに見ても良さそうです。
ダノンマジェスティ【B】
53.3-38.4-24.7-12.4
2頭併せ馬なり半馬身先着。
馬なりから強めの運動負荷で、馬なり寄りでしたので馬なりと表記しています。
若干フラフラと走っていて、幼さを見せているような走りをしています。
ただ、活気十分で元気なところは見せています。前走以上ということはなさそうですが、地力でどこまでやれるのか楽しみです。
ディアマンミノル【B】
7F99.8-83.1-68.2-53.9-40.0-1F13.5
単走馬なり。
時計を見て分かる通り、かなりゆったりとした走りでした。
京都大賞典で4着、アル共杯で5着と、G2で善戦を見せた昨年秋の頃の雰囲気と比較すると、やはり雰囲気物足りなさが漂います。
馬なりでの内容ですので、評価が難しいというところもありますが、全体的には物足りなさを感じるものでした。
前走比較では変わりない範囲だと評価しています。最終リハで飛ばしてくる時が素直にデキが良い時だと思います。レースでも色々と試しているようですが、あまり素直に結びついていないようです。
マカヒキ【B】
54.4-39.3-25.2-12.5
2頭併せ馬なりアタマ差先着。
いつも追い切りでは活気を見せて走れている馬で、今回も同様です。しっかりと追わなくても仕上がるのは加齢のところもあるのかもしれません。
特に悪いところは感じない走り。9歳馬ですので大きな上昇気配こそないものの、いつも通り雰囲気よく仕上がっています。
京都大賞典のような雰囲気の良さまではありませんので、勝ち負けに絡むところを望むのは酷かもしれません。悪くはない範囲でした。
マリアエレーナ【B】
6F82.2-67.1-52.5-37.8-1F12.1
単走馬なり。
促されていましたが、馬なりと強めの中間程度の負荷でした。馬なり表記ですが、観る人によっては強め程度と感じるかもしれません。
全体時計並びに末の時計良好です。2200MのOPレースを勝っているように、スタミナも感じる時計を出しています。
脚捌きなどにも問題なく出走できるでしょう。
愛知杯で2着の時と、雰囲気は相変わらずの範囲。楽しみな1頭です。
ユーバーレーベン【B-C】
6F83.8-68.6-53.6-38.5-1F11.9
2頭併せ内馬なり併入。
僚馬の2馬身後方を追走して直線へ。直線入口では並走状態となり、そこから手応え良く伸びるかと思いきや、ゴールまで並走状態という状況でした。
ただ、僚馬の方が強めに追われていたのに対し、馬なりでの内容でしたので、中身が極端に悪いことを示しているわけではありません。
G1馬ほどになると、オーラや雰囲気が違ってくるのですが、正直、3歳春の頃の雰囲気を感じません。
2月2日の1週前の追い切りも、3頭併せで1頭を追走しての内容。直線向いて仕掛けられると一旦は前に出ますが、最後は僚馬2頭に詰め寄られる形と地味な動きにも感じます。
父ゴルシもあまり坂路で良く見せるタイプではありませんでしたが、娘のユーバーレーベンも同様なところがあるのかもしれません。
ジャパンCと比較するとデキは1つ落ちた印象。秋華賞でデキ落ち評価で、ジャパンCも戻っていないという評価でした。一度落ちると戻るのに時間が掛かるタイプが牝馬に多いだけに、この馬ももう少し時間を要するかもしれません。
ラーゴム【B】
6F81.4-65.5-51.0-36.4-1F11.4
単走強め。
素直な走りをしている印象です。鞍上の指示に的確に応える走りで、それ以上の無駄な動きも、それよりも走らないということもない、スマートな走りをしています。
全体時計が6F81.4秒はなかなかで末も11秒台前半と十分。
近走の成績がさっぱりではあるものの、それを示すかのように、追い切り自体は良い動きをしていますが、それがレースに結び付かないタイプ。
ムラがあるのかもしれませんが、追い切り的には良い時も悪い時も、特に変わりない範囲です。
落ち着きがあるのは前向きな評価も、もう少し若さを見せてガッと行く方がいいのかもしれないと考える部分はあります。悪くはない走りも、仕上がりは前走・前々走とさほど変化は感じません。
レッドガラン【B】
59.2-41.8-25.6-11.7
単走末強め。
全体時計が59.2秒ということで、スタートはかなり抑えた走り。最後に負荷を掛けた程度です。
1週前にCWで2頭併せで負荷を掛けていますので、実質的にはそれが最終リハのような形だと判断していいでしょう。
その1週前、栗東CWで6F83.1-3F37.0-1F11.1と猛時計をマーク。順調さを感じます。
ただし、前週のきさらぎ賞に出走したストロングウィルのように、猛時計を刻める馬場だったと考えることもできます。時計だけを過信すると見誤りますので注意です。
追い切り的には前走程度まで。中山金杯を千切って勝っていますので、G2と格は上がりますが楽しみに感じる舞台だと考えていいでしょう。このメンバーでどこまで。
レッドジェネシス【B】
6F84.6-68.5-53.3-38.0-1F11.8
2頭併せ内末強め併入。
僚馬が一杯に追われる中、強めで併入に持ち込みました。
ただ、遅れそうな雰囲気がある中での内容で、雰囲気は地味ではありました。
1週前にも高負荷の内容を消化。ただ、僚馬に遅れるなど、仕上がり途上を感じさせるものでしたが、最終リハで間に合ったという形。前哨戦ですので、間に合わせた程度で、万全というほどのものではないでしょう。
デキ落ちと感じた菊花賞との時と、さほど変わり映えはしませんでした。神戸新聞杯の時がピークだった可能性も感じるだけに、この内容でどこまで迫れるのか。勝ちきるようであれば底力がアップしていると考えたいが、そう簡単に勝てそうなメンバーが揃ったわけではないので難しいかも。
デキとしては7~8割程度のところ。もう2つ上がある。
木曜追い切り馬
エヒト【B】
50.7-36.7-24.1-12.4
単走馬なり。
画面に映ったタイミングで感じたのが、”速い”ということでした。全体50.7秒なので、テンから飛ばしていく形。
最後も12.4秒とまずまずの動きを見せていますので、状態が悪いということは考えにくいです。
前走AJCCは【A-B】評価としていました。結果は0.7秒差の9着と微妙な印象でした。
今回の内容と前走時と変わり映えしない範囲ですので、悪くはないデキとまでしておきたいと思います。悪くはない。
ジェラルディーナ【B】
5F73.0-56.5-39.4-1F11.3
単走馬なり。
活気十分で、スライドを大きくして走れていまいた。雰囲気は悪くはないです。
手前を替えるタイミングで、若干スムーズさを欠いた。そこが少し気になる。前走時はスムーズでした。
比較すると、動き自体は前走までの範囲。時計の根拠的にも変わらない範囲だと感じますので、デキはキープと考えています。
追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のタガノディアマンテのみとなりました。
【B】評価の中では、アフリカンゴールド・マリアエレーナ・ラーゴム・レッドガラン・ジェラルディーナ辺りは、今回買える材料が揃った追い切り好調馬という見方をしています。
それでは、追い切りお薦め4頭をご紹介します。
重賞連勝を十分に狙えるデキ。有力馬の状態があまりよろしくなさそうな中で、前哨戦らしく好調馬を素直に狙いたい。
追い切りを見る限りでは2走ボケの可能性はなさそう。使われた上積みを感じられる今回、上昇気配で前走以上の走りに期待。
前走、重賞で馬券内には入れなかったものの、差は僅かだった。今回もデキは変わらずの範囲。
近走の充実度を考慮すると、ここは楽しみな存在。さすがに大敗は考えにくいのではないかと思い選択。
京都記念の予想は馬連とワイドの2点勝負
それでは追い切り考察が終わりましたので、予想を行っていきます。
阪神2200Mでのレース。宝塚記念が同舞台。宝塚記念もそうですが、内枠~中枠に掛けて好走しています。7枠から8枠は悪くはないですが、1つ成績が落ちる印象です。
一方で、不良馬場まで荒れると外枠が強くなるやや特殊なコースです。
過去のデータが素直に使えないので、全体的なことから。
京都記念は狙い目があって、それが前走G1レースに出走したメンバーを狙うこと。
前走G1組≪5.5.7.18≫で、連対率28.6%・複勝率48.6%が馬券になっています。
前走海外G1組≪2.1.1.0≫となっています。今回は不在ですが、来年以降覚えておきたい。
ただ、今年は前走G1組の追い切りがあまりよく思わず。今年は度外視して考えていきたい。ただ、やっぱり前走G1組だったかということは十分にあるので情報として出しておきます。
また、京都記念は、上位6人気までしか馬券になっていません。下手に穴を狙うよりかは、オッズ妙味があるところを狙っていく方がいいという判断もできます。
ただ、G1前の前哨戦ですから、やはり仕上がり良好な馬を純粋に狙いたいところです。
中山金杯から連勝を狙う立場。しっかりと調整されているのが分かる内容だっただけにここは期待の馬。
4歳馬ということも加味してジェラルディーナとした。前走チャレンジC4着は、陣営とすれば想定外だったと思う。ちゃんと仕上げられてきていますので、再度見直していいと思います。
まとめ
今回の京都記念は、レッドガランとジェラルディーナの馬連とワイドの2点勝負を行います。
馬連とワイドの割合は、1:10の比率がいいです。馬連100円ならばワイド1000円くらいにしておくと、馬連がはずれてもワイドで回収することが可能です。お薦めの買い方なので、試したことがない方はされてみてください。
以上、京都記念の追い切り考察と予想でした。