第29回秋華賞(G1)
3歳 オープン 牝 コース:2,000メートル(芝・右)
10月13日に行われる秋華賞の最終追い切りの考察を行いました。
キャットファイトやチェレスタが回避。順調にきたメンバー、15頭にてレースが行われることになりました。
最後にオススメ馬4頭をピックアップしていますので、ぜひ最後までご覧いただきつつ、馬券の参考になれば幸いです。
秋華賞の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
JRA公式YouTubeチャンネルに動画が上がっていましたので、僕の考察も一緒にご覧いただければ嬉しいです。
アドマイヤベル【B】
5F69.5-54.2-39.3-1F12.6
単走馬なり。
少し促された程度の内容でした。
活気はあまり見られなかったものの、それが悪いと評価するほどでもないと感じます。淡々と走っています。
1週前の9日も、Wで単走追い。少し内にもたれるような走りにも見受けられるものの、1週前の方が活気があった印象。
最終リハでは、調整程度の内容でも、もう少し見た目がよければ評価ができたという印象です。
時計など考慮しても、前走程度までと評価したい。
クイーンズウォーク【B-C】
57.0-41.3-26.3-12.8
単走馬なり。
全体57秒なのでゆったりとした入り。末も12.8秒で、この日の坂路馬場にしては遅いと判断しても良さそう。それくらいの運動負荷でした。
前走ローズSの最終リハと比較しても最終リハにしては物足りない印象。
今回の1週前にCWで6F83.3-3F37.4-1F11.2で強めに追われている為、疲労などはあまりないと考えてもよさそうなものの、最終リハの時計の根拠が物足りない印象。
前哨戦で結果を残すためにある程度仕上げて、本番はどこまで走れるかという状況とも読めそう。
硬さを感じる走りにも映るため、もう少し柔軟なところが欲しかったです。
ただ、大きくデキを落としたとは判断する材料もないため、デキキープからデキ落ちくらいで判断しても良さそうです。
クリスマスパレード【B】
53.2-38.7-25.7-12.7
単走馬なり。
少し馬体がブレながらの走りに見受けられ、やや無駄が多い印象。
前走時は映像配信がなかったため時計の根拠のみとなってしまうものの、それでも変わらない程度か。
ただ、前走時は1週前に美浦南Wを消化しての内容。今回とはパターンが違うだけに、その点がやや気になった。
コガネノソラ【A】
5F73.0-57.1-41.9-1F12.1
3頭併せ外馬なり1頭1馬身半差先着、1頭1馬身先着。
カメラの角度的には上記のように見受けられましたが、手応え抜群で僚馬を突き放していく内容を披露しました。
1週前は、美浦南Wを3頭併せ。その時は内を回る内容も、少し気合を入れられるとぐんぐん伸びての内容でした。
前走は函館芝なので単純な比較はできないものの、前走時よりも追い切りの雰囲気は良さそうに感じます。
ただ、芝だったことからもフットワークは前走の方が上にも感じるため、そこをどう評価するか。
デキは前走以上と評価したいと思います。オークスでは12着と大敗も、クイーンSで見せた走りに期待。
ステレンボッシュ【C】
6F81.3-66.1-50.6-36.3-1F11.4
3頭併せ中末強め1頭併入、1頭半馬身差先着。
追い切りの時計を考慮すると、前走のオークスと比較すると良さそうにも感じるものの、メイチ仕上げとはいかなかったのではないかと考えます。どうも余力ある仕上げに感じられる状況です。
今回は活気があまり感じられず、追われてもパワフルな走りは見られず。追い切りの内容ならば僚馬となったミアネーロの方が良さそうにも感じる。
1週前の時点でも坂路でふらつく場面もあり、押しても進んで行かないという状況にも見受けられました。
ここを使って状態が上がってくるのでは。休みボケしているような、そんな感想です。レースの雰囲気でスイッチが入ればいいなと感じる内容がこの中間続いている印象です。
セキトバイースト【B】
4F50.3-35.9-1F11.4
単走馬なり。
走りとしては悪くはない印象です。毛艶もよさそうに見えます。
前走時の最終リハは坂路を選択。その点、今回とは追い切りのローテーションが違います。前走は3着とは言え、前哨戦で3着という結果。大一番を前に変更してきたのはあまり良くは感じません。
ただ、チューリップ賞の時の最終リハとほぼ同じ内容である点は、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。少し判断が難しい1頭ですが、前走程度には走れるのはないかと思います。大きな上積みは感じず。
タガノエルピーダ【A】
56.4-39.9-24.9-12.0
2頭併せ強め1馬身先着。
末はしっかりと追われての内容。僚馬も突き放す内容だったので、その点はプラス評価です。
ローズSの最終リハは、栗東CWで6F83.95F67.2-3F37.4-1F11.5の時計をマーク。同じく僚馬を突き放す内容だった点は同じように感じます。
その調子の良さを感じる前走で4着であれば、秋華賞でローテーションを変更して坂路でしっかりとやることを選択してきたのは、決して悪くはない選択だと考えます。
オークスと比較しても今回の方が内容がよく、前走の結果を踏まえて内容を変更してきたのもプラスに捉えていいと考えます。
ただ、この選択が上手くいくかはレースに行ってみないと分からないものの、化ける可能性がある1頭だと評価しています。
チェルヴィニア【B】
6F83.6-57.8-53.0-38.1-1F11.7
3頭併せ中強め併入。
僚馬よりもクビ差ほど前に出ていたかもしれませんが、カメラの角度的に併入と記載しておきます。
外を走る僚馬を2馬身先行させて、内を走る僚馬を2馬身後方に置いてコーナーを回ってきます。
最後は伸びそうで伸びきれないという内容で、評価が難しい1頭となりました。
1週前は僚馬を見ながらの美浦W追い。7F96.4-6F80.3-3F37.0-1F11.4と好時計をマークも、内々を回っただけにこの時計を信頼しすぎるのもあまりよろしくなさそう。
オークスの時は半馬身程明らかに前に出ていたことを考慮すると、今回は少し見劣りする印象。
ただ、デキは前走程度には仕上がっているのでは。
チルカーノ【B】
56.8-40.9-26.0-12.2
単走馬なり。
時計を見ても分かるように、あまり負荷を掛けずに最終リハを終えました。
1週前は同じく坂路で4F56.4-40.3-1F12.2の時計。ただ、その時は一杯に追われての内容だっただけに、1週前の方が地味に映ります。
もちろん、馬場差は考慮しなければなりませんが、最終リハで馬なりで同じ時計が出てしまっているのをどう評価するべきか。
これまでの追い切りを比較しても、前走以上ということは考えにくいか。
ホーエリート【B】
6F85.2-68.8-53.4-38.6-1F12.4
3頭併せ中馬なり1頭半馬身遅れ、1頭4馬身程先着。
内を走る僚馬が早々に脱落する内容で、最後まで予定通りの内容を消化できのかは疑問。
1週前は、前を走る2頭併せの馬を交わすことになり、僚馬を離れた位置を走ることになるなど、順調な追い切りを消化できていないのが気になるところ。
ただ、動きは良く、前走程度には走れるのではないでしょうか。ロンスパ戦になればチャンスはありそうですが、前走からの上積みで言うとあまり感じなかった。
ボンドガール【B】
54.0-40.0-27.1-13.9
単走強め。
馬場が荒れている時間帯のため、時計的にはこのくらいでも負荷は掛かっていると判断して良さそう。
前走時は美浦Wを選択しての出走。その点、今回はローテーションを替えている点が気になります。
今回の1週前は頭を高くしているため、制御が効いたのかは微妙なところ。靄がかかり、大事なところがあまり見えませんでした。
ただ、前走と比較しても、特に変わった様子は感じられず。追い切りのローテーションを変更してどうか。展開次第では。
ミアネーロ【A-B】
7F97.9-80.9-65.6-50.0-35.7-1F11.3
3頭併せ内馬なり1頭併入、1頭半馬身先着。
直線入ってしばらくすると僚馬に隠れてしまい、大事なところがあまり良く見えず。
僚馬にはステレンボッシュがいる中で、最後の勢いはミアネーロの方が良かった。
“いつも調教では動く馬”という評価は避けて通れない1頭ですが、栗東留学での本番を考慮しても、陣営の本気度も高く、そして、夏場の成長を感じる1頭だと考えます。
繰り返しますが、調教は動く馬。ただ、今回は騙されてみても良いようにも感じます。
ラヴァンダ【A-B】
54.4-38.6-24.3-11.8
単走末強め。
最後はしっかりと追われた形。反応もよく時計もついている印象です。
1週前は栗東CWで3頭併せの外を走り、最後に軽く仕掛けると僚馬をすぐに突き放す好内容でした。
前走は長期の休養明けという点を考慮しても、負けすぎた印象。そこから上昇気配と評価はするものの、どこまで食い下がれるかのレースになるのではないかと判断します。
ラビットアイ【B】
6F86.0-69.7-54.2-38.4-1F11.3
2頭併せ外馬なり併入。
馬なりから強めの間の内容でした。僚馬の方が手応えがよく、少し手綱を緩めて待ってもらうようなそんな素振りにも映りました。
ここまであまりパッとしない競馬が続きますので大きな上積みが欲しいところですが、追い切りを見る限りでは難しいのでは。
デキは前走程度までと評価します。
ランスオブクイーン【B-C】
6F84.3-67.2-4F51.8-38.2-1F11.7
2頭併せ馬なり1頭半馬身遅れ、1頭併入。
2頭を前に置きコーナーを回ってきますが、2頭よりも内を周り直線入口では並走状況。そこから手応えを感じることなく最終リハを終えました。
併せた相手が2歳の新馬ということを考慮しても、ここは遅れることなく併入には持ち込んで欲しかった。
1週前もチグハグ感の残る内容だっただけにさすがに大きくは書けない印象です。
デキは前走程度、デキ落ちすらも検討したい1頭です。
追い切りまとめと推奨馬4頭
それでは出走を予定している15頭の追い切りをチェックしてきました。
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A】評価のコガネノソラ・タガノエルピーダ、【A-B】評価のミアネーロ・ラヴァンダの2頭でした。
春のクラシック戦線を賑わせた2頭、ステレンボッシュは【C】評価とデキ落ち評価。チェルヴィニアに関しては【B】評価とデキ落ちは感じない内容にも見受けられました。デキ落ち、デキ変わらずでも、春の戦績を見ると即切りは難しいものの、特にステレンボッシュは内容が内容だっただけに、少し買いづらさは感じます。本番に行ってどうか。
その他、【B】評価ながらもセキトバイースト辺りも状態は良さそうに感じます。
それでは追い切り推奨馬を4頭ご紹介いたします。
推奨1頭目:ミアネーロ
追い切りで走る馬を推奨1頭目にしているため、僕個人的にはリスクしかない。
ただ、今回は騙されてもいいのではないかと思うほど仕上がりが良さそうに見えました。
栗東滞在を選択しているのもプラスに検討していいと思います。
前走はラスト1Fくらいのところでクリスマスパレードに並ばれて交わされたものの、今回はそれ以上の成績を残せるのでは。期待したい1頭です。
推奨2頭目:アノ馬
チェルヴィニアでした。
推奨3頭目:コガネノソラ
前走は徐々に進出しての内容。今回も同じことをすれば、デキは良さそうなので最後まで持つのでは。
ただ、距離不安はつきまとうため、デキ以上の力も必要になりそう。
推奨4頭目:タガノエルピーダ
大化けがあるとすればこの1頭。
最後、先頭を走っててもおかしくないのではないかと感じる追い切りを消化していました。
推奨4頭目としたのは、前走の内容で馬券内に絡めなかったところを考慮して。もちろん、一変の可能性があるだけに、連に絡めそうな雰囲気は十分に感じる。