第22回チャンピオンズカップ
3歳以上 OP 定量 コース:1,800メートル(ダート・左)
チャンピオンズカップの最終追い切りの考察を行いました。
チャンピオンズCの出走予定馬や推定オッズの掲載を別記事にて行っています。まだご覧になられていない方はチェックしてほしいです。
チャンピオンズCの各馬の最終追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
美浦TCのコース追いは、改修工事の影響でコース途中の視界が遮られています。
今週から中山開催に替わったため、左回りから右回りにコース追いも変化。その為、更に見づらい追い切りとなっています。
アナザートゥルース【B】
5F68.3-53.4-39.3-1F12.2
2頭併せ内強め併入。
一杯に追われた僚馬の方が脚色が良さそうなところ、最後はそれでも併入に持ち込みました。
その分、余裕というものがなく、追えば伸びそうという雰囲気はなし。追えば伸びそうという余裕がある馬の方が好走に繋がっているかなと感じる部分ですので、その点では評価が難しい。
この馬の地力は出せるかと思いますが、上積みや良化というのは感じず。前走程度には動けるかと思います。
インティ【B】
52.6-38.3-25.0-12.4
単走強め。
しっかりと負荷を掛けられて走り切りました。
途中フラフラする場面も見られ、この馬の追い切りにしては珍しい印象でした。それほどパワフルに動けていたという前向きに見ることもできますが、やはり好走する馬は真っ直ぐ綺麗に駆け上がるので、その点ではマイナスな印象。
前向きさは見られました。悪くはない。
エアスピネル【B】
51.0-37.6-24.8-12.4
2頭併せ強め半馬身先着。
全体時計51.0秒ですので、しっかりと時計は出ています。活気十分で走れていますので、状態が悪いといういことはないでしょう。
ピッチ走法がよりピッチ走法というか、歩幅が狭いのがより強調されているような印象。その点が少し気になりました。走りづらい坂路状況だったとはいえ、少し気になる。
しかしながら、前向きさを見せての好時計に好内容。しっかりと仕上げてきた印象です。
オーヴェルニュ【A】
6F84.5-68.0-52.4-38.0-1F12.0
単走馬なり。
馬なりでの内容ですので全体84.5秒よりも、馬なりで末12.0秒の方が評価したい項目。
今年は東海S・平安Sの覇者。ここまでの成績が今一つでしたが、今回の追い切りは面白い。
1週前の追い切りは、単走強めの内容。その時も仕上がり良さそうに見えました。
動きは1週前に比べても、当週追いの方が良かった。雰囲気も上昇しているので、デキは上昇していると考えていいでしょう。
カジノフォンテン【B】
7F76.4-61.2-47.7-35.9-1F11.5
単走強め。
水が浮く馬場の中での追い切り。滑りながらというと大袈裟ですが、走りづらそうと感じる部分もありました。
しっかりと走れている点は前走と変わりない範囲か。今回の方が薄暗くて分かりませんが、雰囲気は特に変わらない範囲だと思います。
時計に関しては、船橋での調教タイムの基準が分からないので評価が難しいですが、この馬のいつもの範囲という印象です。前走とは変わりはない。
クリンチャー【B】
○○-39.4-25.4-12.6
※全体時計は計測不可
単走馬なり。
馬なりから強めの運動負荷という形でしたが、馬なりに近い形でした。
いつもの頭を上げて走るのは変わらない範囲で、これが駄目ということはありません。ただ、やはり不格好の印象です。
前走使われた上積みを感じたいところですが、この馬にしては大人しい印象を受けます。もう少し前向きさを見せてくれても良さそうに思いました。
それでも特に悪いということもなく、この馬のある程度の力は発揮できるでしょう。ただ、一発があるかというと、そこまではないのかなという印象です。
ケイティブレイブ【B】
56.2-40.9-26.4-13.2
2頭併せ馬なり併入。
時計を見ても分かる通り、負荷はあまり掛けられずの内容でした。
1週前は2頭併せで強めに追われて3馬身4馬身先着を見せましたが、時計的には僚馬が不甲斐ない動きをしたと考えるべきでしょう。
雰囲気があまりよろしくない印象で、落ち着いているというよりも覇気を感じません。もう少し前向きなところを見せてほしい。
JBCクラシックを制したのが3年前。ピークは過ぎた印象で、あっても善戦までの印象です。
サンライズノヴァ【A】
50.8-36.9-24.1-12.5
2頭併せ強めクビ差先着。
僚馬は一杯に追われていましたが、サンライズノヴァの方は強めまでというところで、先着できたのは良かったです。
全体時計50.8秒というところからも、このレースに掛ける本気度が伝わります。
1週前も好時計をマーク。全体51.4秒-12.4秒からも今回の方の方が意欲的でした。ただ、1週前は見た目が地味だった点は見逃せませんが、それでも最終リハの雰囲気は上々でした。
適距離がマイルまでであるという点、広いコースの方が合うという点、この2つがどうしても邪魔してしまいますが、素直に追い切りだけの評価をすると前走よりも今回の方がデキが良いと考えるべきです。
サンライズホープ【B】
52.7-37.7-24.2-12.1
単走強め。
徐々に進行方向右へと流れて行く形になりました。真っ直ぐに走れていないのはマイナス評価。
1週前はCWで2頭併せ。一杯に追われて僚馬を突き放す動きを披露。最後は余力残らないほど追われていました。
全体的には悪くはないと思いますが、前走以上かというと難しいところ。前走よりデキが下がったということはないと思いますが、最終リハのあまりに真っ直ぐに走れていない点は気になります。疲労などでバランスが悪いのかなぁと感じます。
もう少しスマートさが欲しいところでした。
スワーヴアラミス【B】
54.1-39.1-25.3-12.6
単走強め。
もう少し活気があっても良かったと思いましたが、今週の坂路を考えると馬なりでこの時計ならば十分では。
1週前はCWで一杯に追われていて、ゴール後もしっかりと動かされました。しっかりと追い切られていたので、ここに掛ける想いは伝わる内容で、ここを獲りに来ている印象は受けます。
ただ、逆に考えると、ここまでの負荷を掛けた中でもどこか迫力不足。仕上がり不足でどうにかこうにかしたいという内容とでも見受けられるだけにどうでしょうか。
デキは前走までと考えます。悪くはないと思いますが、この内容で雰囲気良く感じないというのはどうか。
ソダシ【B】
51.8-37.7-24.1-11.8
単走強め。
まず1週前から。坂路で2頭併せ。強めに追われると伸びて半馬身差先着でした。
休み明けだからか、成長と共に体に硬さが出てきたのか、可動域が狭い印象を受けました。それでもしっかりと前を向いて走れており、前向きさを感じる内容でした。
当週追い。単走で追われましたが、やはり可動域は狭い印象で、瞬発力には欠けそう。
デキは特に変わり映えしないところでの内容。芝レースであれば楽しみだと思いますが、ダートだと考えると適正はどうか。ただ、走りを見ていると通用しそうな印象も。悪くはない。
ダノンファラオ【B】
52.3-38.0-24.8-12.3
2頭併せ強め1馬身先着。
僚馬も強めに追われていましたが、運動強度はダノンファラオの方が負荷が掛かっていました。
1週前はCWで3頭併せ。強めに追われて2馬身ほど先着を見せました。
ただ、いずれの追い切りも、僚馬の運動負荷はダノンファラオよりも下でした。その点では、どこか地味に映りました。
追われると前進気勢を見せての走りで、調子が悪いとは感じません。近走の成績がパッとしませんが、この馬の地力は引き出せるところで仕上がっている。
チュウワウィザード【B】
52.9-38.4-25.4-12.8
単走強め。
淡々と走れていました。1週前のCWで2頭併せを行った時、コーナー部分ではやや掛かっているような素振りを見せていました。
1週前は前向きさを見せてのものでしたが、当週追いはやや元気がない印象。淡々と走っていたというよりも、もう少し前向きさを見たかった。
海外転戦の影響なのか、どこか覇気がない印象。JBCクラシックはこの馬の地力での3着だと思いますが、チャンピオンズCレベルのG1となるとどこか足りない印象も。
テーオーケインズ【B】
54.0-39.2-25.1-12.3
単走馬なり。
1週前はCWで馬なり6F81.4-3F37.6-1F11.6と好時計をマーク。順調さを感じる内容で、前向きに見ることができました。
最終リハは打って変わって淡々と走っていました。
もう1つ上がありそうな気もしないでもないですが、迫力がもう1つ出てくると良さそうです。馬なりで好時計をマークしている点は魅力的だったのですが、雰囲気がもう1つ良くなれば。悪くはない。
メイショウハリオ【B】
53.2-38.5-25.0-12.3
単走強め。
最後は3頭併せのような形になりました。しっかりと走れていました。
1週前は56.6-13.7の調整内容までで、どうしたものかと思い最終リハの映像を観たかったのですが、しっかりと最終リハで動けていました。
頭の位置が少し高いのが気掛かり。前走の方がもう少し全体的に可動域が広かった点がありますので、その点では魅力が1つ落ちた印象。
ただ、デキ落ちとまでは言い切れず、前走程度には動けるでしょう。悪くはない。
木曜追い切り馬
カフェファラオ【A】
4F56.1-40.4-1F12.1
単走馬なり。
やや掛かりながらの追い切りでコーナー部分を走っていました。
4コーナー手前で映像がぶつ切りになり、また映ったのは残り100Mの地点からでした。
しっかりと最後は伸びています。活気も十分で前向きさを披露しています。
1週前の動きが秀逸で、追われていないにも関わらず、自ら率先して動いていました。僚馬が強めに追われていたにも関わらず、しっかりと伸びて先着。1週前の時点で完成度が高いなと思いましたが、当週追いも十分の内容でした。
状態は戻ってきていると判断していいのではないでしょうか。楽しみな1頭に仕上がりました。
追い切りまとめとお薦め馬
各馬の追い切りチェックが終わりましたので、全体まとめを行っていきます。
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A】評価のオーヴェルニュ・サンライズノヴァ・カフェファラオの合計3頭でした。この3頭は雰囲気も時計も良く、しっかりと上昇したと感じるだけに、単純な軽視とはいかない印象です。
【B】評価の中では、エアスピネル・クリンチャー・ソダシ・メイショウハリオあたりは良さそうに思いました。ここに地力の高いチュウワウィザードまで含めると良さそうです。
この中から数頭ピックアップします。
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レース選択が迷走しているのか積極的なのかは分かりませんが、前走以上に仕上がりは良好に感じました。距離の融通がきけば、ここは優勝候補筆頭というくらい雰囲気が良かった。
近走の成績が今一つで強くは推せないものの、追い切りの内容は上々でした。足抜きのいい馬場がいいのはたしかなので、馬場が重馬場不良馬場になれば一気に主役級の扱いをしたいのですが…。
距離の融通がきけばこの馬も好走可能。自分に適した条件が狭いので、中京コース3戦いずれも凡走というのが気になります。
走る→凡走→走る→凡走を繰り返していますが、動きは良かった。
あとは、7歳以上の馬が未勝利という点が気になりますが…。追い切りでは4番手評価としました。
今回のチャンピオンズCの追い切り考察は以上です。土曜日の夜に馬連とワイドの予想を出します。安かったですが、ジャパンCで馬連とワイドが的中できましたので、勢いに乗ってこのレースでも当てたいものです。