発走時刻:15時25分
第19回 福島牝馬ステークス
4歳以上 OP コース:1,800メートル(芝・右)
福島牝馬ステークスの最終追い切り考察と予想までを1記事にまとめました。
各馬の追い切り考察後に総評を行い、馬連とワイド予想を出しています。
ヴィクトリアM前の大事な前哨戦。小粒なメンバーが揃いましたが、実力拮抗しているので馬券的には面白そう。
各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アナザーリリック【B】
53.0-38.6-25.4-13.1
2頭併せ馬なり1馬身先着。
淡々と走っていたものの、集中力はある程度ある走りをしていました。
もう少しメリハリがある走りを見せて欲しかったのと、活気が欲しかったです。
ローテーションが安定していませんので、その点ではどうかと感じます。デキ自体は前走前々走と変わりない範囲だと判断しています。
悪くはないですが、ここを使ってからもう1つ上があるような印象を受けます。
アブレイズ【B-C】
53.1-38.8-24.9-12.1
単走末強め。
力強さは感じる反面、ややバタバタとした走りをしているのが気になる。もう少しスマートさが欲しい。
前走中山牝馬S2着の実績があり、その時と比較すると、今回の方がやや集中力は上回るものの、全体的に辛そうな走りをしています。余裕がない走りと言えばいいかもしれません。
前走以上ということはないのではないかと考えます。デキは前走まで、もしくはデキ落ち評価を下してもよさそう。雰囲気が悪い点を見ると、デキ落ちと評価したい。
エヴァーガーデン【B】
5F69.2-53.1-38.0-1F11.4
2頭併せ内強めクビ差遅れ。
カメラの角度的に分かりづらいものの、クビ差から半馬身程遅れたものと思います。
最後は徐々に僚馬の方が伸びる中で、もう少ししっかりと抗って欲しかった印象で、あっさりと差を付けられた。
ここまで連勝がないようにクラス慣れが必要な馬。それだけに今回も苦戦を強いられそう。どこかのOPならばチャンスがありそうな走りをしているが、重賞となるとチャンスがあるかないかでは。
前走以上ということはなさそう。ただし、前走以下ということもなさそう。
クリノプレミアム【B】
6F84.1-67.3-52.4-38.4-1F11.8
単走馬なり。
脚捌きに力強さもあり、悪くはなかった。
もう少し時計を刻めてもよさそうな雰囲気はあるが、馬なりの内容を考えればこの時計でもと思う。
前走時が2頭併せで駆け抜けた点を考えると、最後の負荷としてはどうだったのか疑問。
良くも悪くも前走程度まで。前走以上の仕上がりということはなさそう。
サトノダムゼル【B】
4F55.0-39.7-1F12.4
単走馬なり。
コース4分ほどを通過しているので時計は参考程度まで。
テンションを上げないように手綱を引っ張られたまま。ただ、引っ掛かるような素振りは見せていませんので、我慢は効いていました。いつもは掛かりながらという点では、操縦性は良くなっていてリラックスもできていたと考えます。
マイナス要素にはならないと考えますので、ある程度は面白いのでは。
精神的な成長があったならば、変わり身があるとすればここか。
走りを見ると前走程度と考えるものの、精神的な成長が好走要因に必要だとすれば楽しみな存在。穴馬として狙うならば十分にあり。ただ、重賞では善戦止まりともう1つ足りない印象も事実。変わり身あれど激走までは厳しいか?!
サンクテュエール【B】
5F68.1-52.3-37.8-1F11.8
2頭併せ外馬なり併入。
やや促されていたものの、馬なりの範疇だと判断。
前走と比較しても、デキとしては悪くはなさそう。変わらない範囲で仕上がっていると考えられます。
前回は僚馬の後方を追走してラストに追う内容で、今回は僚馬の前を走って最後まで粘るような形。
前回は差しを試す形だったかもしれませんが、今回はこれまで同様先行して粘る形になるのではと追い切りから考えます。
シャーレイポピー【B】
57.3-40.7-25.7-12.6
単走馬なり。
仕上がりとしてはこの程度でもと思いますが、もう少ししっかりと追い切ってもと良かったのではないかと考えます。
掛かりそうな癖自体は全く感じさせず、淡々と走れているのが良いのか悪いのか。
全体としてはこれまでと変わりない範囲だと考えます。この馬の情報が足りないので、正直、最終リハの内容が物足りなく見えてしまうものの、逆にこのくらいの方が良いと考えることもできます。今回の結果を踏まえて次走以降の重賞に出走してきたときのベースとして考えたい。
ジュランビル【A-B】
6F82.2-67.5-52.4-37.2-1F11.2
2頭併せ内末強め2馬身先着。
ゴール後も手綱を緩められることなく走っていますので、上記の時計以上に走っています。
肩鞭が入った途端にスイッチが入り、急加速を見せています。反応といいそこからの伸びといい、悪いとは感じませんでした。
時計自体も今回の方が素直に評価できるものを消化しています。
近走の成績から強くは推せませんが、前走の競馬ができれば楽しみでは。
シンハリング【B】
6F83.6-67.1-52.0-37.5-1F11.5
2頭併せ外馬なり半馬身先着。
コース4分ほどを通過しているので時計は参考程度。馬場が綺麗な時間帯だったのでその点でも時計は参考でいいかと感じます。
最後まで馬なりの内容でしたが、しっかりと僚馬を突き放しに掛かる仕草を見せていて、前進気勢を見せています。
動き自体大人しい印象は受けますが、馬なりでの負荷ですから気にせずよさそうです。
デキ自体は変わりない範囲。前走の成績から考えると上積み見込める動きでないと厳しいと考えます。
スライリー【B】
6F84.0-67.2-52.2-38.4-1F11.6
単走馬なり。
やや上へと跳ねるような走りをしていて、力が推進力から逃げるような形になっている場面もありました。
最後直線入ってしばらくすると鋭く伸びていく走りを見せてくれましたが、その時は上記のことは改善されていました。
末の部分では安定して走れると考えます。前走も惜しい競馬となりましたが、前走程度には走れる見込みです。悪くはありません。
ハギノリュクス【B】
54.8-39.1-24.7-1F11.9
単走末強め。
最後に強めに追われていましたが、末11.9秒なので反応はできていると思います。
ただ、目に見えてしっかりと動けたという印象がなく、時計を見て反応していたんだなと感じる程度です。もう少し動きにメリハリがあると雰囲気が良く見えるかもしれません。
色々と試しているのだろうと思いますがOP入り後は1秒以上の負けが続く点を考えると上積みを感じる内容が欲しかった。時計判断ではあるものの、いつものところまでとデキが上向いたとは感じず。
フェアリーポルカ【B】
54.0-38.2-24.6-12.4
単走強め。
しっかりと駆けていて、重賞勝ちの実績があるだけのことはあるなと思いました。
近走成績がさっぱりですが、追い切りの雰囲気はローカル重賞であればチャンスがありそうな走りをしています。
当然、ここもチャンスがありそうで、雰囲気は決して悪くはありません。年齢的に上向いた下向いたというのは考えなくてよさそうで、チャンスはありそうに感じます。
ホウオウエミーズ【B】
6F84.3-68.0-53.0-38.2-1F11.3
2頭併せ内強め併入。
スピード感ある走りを披露してくれました。しっかりと僚馬と馬体を併せて伸びているので、状態が悪いということはなさそうに感じます。
僚馬に隠れていて足下がよく見えませんでした。手前を替えるところを見てみたかったのですが、それが叶いませんでした。違和感を覚えたのでそこを確認したかったです。
全体的には悪くはなく、中間の気配含めても前走程度には動ける見込みだと判断しています。悪くはありません。
ルビーカサブランカ【B】
53.3-38.9-25.5-12.5
2頭併せ末強め半馬身先着。
馬なりから最後はやや強めに動かされたという形。
もう少し時計を伸ばして欲しかったという印象は受けますが、この馬なりには動けていたと判断して良さそうです。
愛知杯を制し前走中山牝馬S6着という結果でしたが、デキとしては変わりなく来ていると思います。上向いたとは感じませんが、デキはキープできています。
ロザムール【B】
6F84.2-67.5-52.4-38.2-1F12.2
単走強め。
やや頭の位置が高い印象は受けましたが、過去の映像を見るといつも通りだと感じます。
それ以外で気になる部分はありません。良くも悪くも前走程度までで、しっかりと上向いたとは感じず。
福島牝馬Sの追い切り総評
各馬の追い切りをチェックしていきました。映像がなかったキタイですが、特に気にする範囲の動きをしていたとは思いませんので無視して考えます。
今回の追い切り考察で上向きだと判断したのは【A-B】評価のジュランビルのみとなりました。
ただ、近走成績を考慮しても、強くは推せないか。小回りコースの方が優れた成績を残している点を考慮しても、トップでオススメする気になれないか。
【B】評価メンバーだと、シャーレイポピー・スライリー・フェアリーポルカ・ホウオウエミーズ・ルビーカサブランカの5頭は前向きに見ることができる内容を消化していました。
この辺りからさらに絞って追い切りお薦めを発表します。
1頭目:スライリー
中山牝馬Sでは小回り中山コースで最後追い込んで4着とキレを見せた。今回の追い切りも最後にグイっと伸びるなど、末自慢を感じさせる内容。追い切りの内容もレース実戦での走りがリンクしているのは前向きに見たい。
2頭目:ルビーカサブランカ
愛知杯の覇者で、前走中山牝馬Sでは6着も差は0.2秒差と僅か。デキ自体は引き続きのところで仕上がっているので推奨できる存在。
3頭目:フェアリーポルカ
前走中山牝馬Sで14着と大敗したものの、このメンバーの中に入るとやはり見た目良く見えた。福島記念7着とコース相性がどうか迷う部分があるものの、追い切り的には推したい1頭。
4頭目:ホウオウエミーズ
愛知杯15着があるものの、前走自己条件に戻ってしっかりと勝ちきれた。僚馬としっかりと併せてスピード感ある走りを披露。悪くはない動きを見せてくれました。
福島牝馬Sの馬連とワイド予想
それではこのまま予想を行っていきたいと思います。今回も馬連とワイドの2点勝負を行いますが、馬券選びや馬選びに迷われている方は参考程度にご覧ください。
福島牝馬Sは、コースを1周する1800Mのレース。波乱傾向が強いレースとして認知されています。
大きな傾向としては、前走中山牝馬S組を狙うのが吉と出るレース。≪7.5.1.43≫と、多くの路線がある中で、安定した成績を残しています。
あと注視しなければいけないのが枠番別の成績です。
特に3枠4枠が好成績で、連対率を見ると6枠も好成績となっています。
1枠8枠未勝利ではあるものの、基本的に内枠は嫌いたい傾向が出ています。
枠番 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 0- 1- 1-13/15 | 0.0% | 6.7% | 13.3% |
2枠 | 1- 0- 0-15/16 | 6.3% | 6.3% | 6.3% |
3枠 | 3- 1- 2-10/16 | 18.8% | 25.0% | 37.5% |
4枠 | 2- 3- 0-11/16 | 12.5% | 31.3% | 31.3% |
5枠 | 1- 0- 2-14/17 | 5.9% | 5.9% | 17.6% |
6枠 | 1- 3- 0-13/17 | 5.9% | 23.5% | 23.5% |
7枠 | 1- 0- 1-16/18 | 5.6% | 5.6% | 11.1% |
8枠 | 0- 1- 3-14/18 | 0.0% | 5.6% | 22.2% |
この辺りには着目して予想を組み立てました。
追い切り1頭目推奨で、3枠スタートという点は楽しみな存在。福島コースなので極端な枠でなければ内枠の方が成績が良いのもプラス材料。
追い切りの動きを見てもここは楽しみな存在。
追い切り4頭目推奨。前走中山牝馬Sを走っていないものの、前走の内容を加味しても楽しみな存在。追い切りの内容も良かったですから、勝ち負けに絡んで欲しいと願いも込めて。
以上が福島牝馬Sの追い切り考察と予想でした。