11R 発走:15時45分
第57回 デイリー杯クイーンカップ
3歳 OP 牝 コース:1,600メートル(芝・左)
クイーンCに出走するメンバーの最終追い切り考察を行いました。各馬の考察後に全体まとめを行っていますので、最後までご覧いただければ幸いです。
各馬の考察後に全体のまとめを行っています。予想は参考にしていない人でも、追い切り情報をお探しの方向けに書きましたので参考になりましたら嬉しい限りです。
クイーンCの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アオイモエ【B】
54.4-38.8-24.9-12.2
単走強め。
しっかりと追われているのは高評価。
ただ、首が立ってしまい、やや不格好な走りをしていました。
前走時は南Wを選択して新馬戦を勝利。その点、今回は坂路を選択したところが気になります。順調に勝てたので、同じパターンで挑んで欲しかった。
新馬戦の追い切り映像がありませんので、状態的には変わりない範囲までとします。首が立っていて走れるようであれば、次走以降も気にせずに見ていきたい。
アメリカンスター【B】
4F52.8-37.3-1F11.7
単走馬なり。
少し促されていましたが、馬なりの範疇ということで馬なりと表記しています。
時計判断では、前走以下ということはなさそうです。上向きと評価しても良さそうな部分はありますが、時計判断のみだと前走程度と考えるべきか。
雰囲気は上々。どこかの重賞を獲りそうな雰囲気も感じる。手応えよく走れていて前進気勢も十分。レース本番でどこまで。
ウインエクレール【B】
5F69.7-54.3-39.1-1F12.3
3頭併せ外馬なり1頭2馬身先着、1頭1馬身先着。
僚馬2頭が強めに追われる中で、軽く促されただけで突き放す内容。好内容だっただけに、注目すべき1頭であることは間違いないでしょう。
ただ、コーナーを回ってくる時にやや掛かり気味で走っていました。レースで我慢が効けば、好勝負に持ち込めそうですが、喧嘩して消耗してしまえばどうでしょうか。
しかし、新馬戦の時の追い切りも掛かっていました。直線で手応えよく伸びていた点を含めて変わりない範囲の動き。
ウインブライトの妹。素質は高そうで、追い切りを見る限りでも楽しみな1頭であることは間違いない。
新馬戦の時のデキデ出走可能。
ショウナンアメリア【B】
6F85.0-68.9-54.1-39.2-1F12.7
2頭併せ内馬なりクビ差先着。
ゴール直前で僚馬が一杯に追われたので差がクビ差程度になりましたが、その前までは半馬身程差を保った状態で直線を走っていました。
掛かりそうな雰囲気を、なんとかなだめながらという形。直線入っても、手綱は強く抑えられた状況でした。
ただ、雰囲気は悪くはなかったです。我慢もできていたと感じます。前走感じたフラフラした走りは、今回は見受けられませんでした。
活気もありました。あとはレースでどこまでやれるか。この馬のポテンシャルは引き出せる状況だと認識しています。
ショショローザ【B】
54.9-39.5-24.9-12.3
単走馬なり。
ウッドチップを高く巻き上げての走り。力強さを感じる動きを披露してくれました。
時計の根拠が足りない印象はありますが、坂路であまり動くタイプではないと考えることもできる時計が並んでいるので、気にしなくていいのかもしれません。ここ次第で考慮していきたい。
前走時はポリトラックを選択。時計はボチボチのところで作られていました。
今回は坂路を使ってきていますが、負荷を掛けられる状態だと前向きに評価して。デキは変わらずのところで仕上がっている。
スターズオンアース【A-B】
6F81.9-65.7-50.7-36.8-1F11.6
2頭併せ内末強め1馬身先着。
最後はしっかりと追われての内容。負荷を掛けることができる状況にあるというのは前向きに見たい。
前走は馬なりでの内容で、踏み込みの甘さが目立つということを気にしましたが、今回はそれは解消されています。
順調にここまで使われている点を考慮すると、大幅な上昇とまでは言いづらい部分はありますが、上でも書いているように、負荷を掛けることができる状況であるという点も加味して、前向きに上昇気配としたい。
活気がある走りをしていたのが印象的で、実績面を含めてもこのメンバー上位。好勝負に期待。
スタティスティクス【B】
53.3-37.9-24.5-12.3
単走馬なり。
活気がある走りを披露。馬なりでもリズムよく駆け上がれています。
ただ、動き以上に時計が遅い印象を受けました。
前走阪神JFの追い切りで、春以降が楽しみな1頭という書き方をしていました。今回の走りを見てもその点は一緒ですが、本格化はもう少し後なのではないかと思います。デキは前走程度まで。悪くはないが上昇度は乏しい。
ハピネスアゲン【B】
6F84.1-68.1-53.2-39.1-1F12.5
単走強め。
コーナーを回っているときは掛かりながらの内容となりました。手綱を抑え込むというよりも、引っ張って制御していましたので我慢は出来ていないと判断できそう。
直線入って手綱を緩められると、そこから伸びていきますが、走りの見た目の動きと時計が噛み合っていない印象。
デビューから1800Mと1600Mを使われての重賞挑戦。デビューから追い切り映像がありませんので分かりませんが、今回だけ掛かっているであれば危険視したい。
時計判断では、デキは前走程度までと評価します。
プレサージュリフト【A-B】
6F84.9-68.7-53.8-39.5-12.2
3頭併せ中馬なり1頭併入、1頭2馬身先着。
僚馬に隠れてしまいなかなか詳細が分かりませんが、運動負荷は馬なりから強めの中間。どちらかというと馬なりという内容としました。
脚捌きなどは綺麗でした。前走時の映像がありましたので比較すると、今回の方が綺麗になっています。
雰囲気は今回の方が良さそうでしたので、素直に上昇気配としています。ただ、時計の根拠が乏しいところありますので、デキはやや上昇程度まで。
ベルクレスタ【B】
54.6-39.8-25.1-12.2
単走強め。
やや頭の位置が高い印象は受けますが、活気十分な走りをしています。
アルテミスS2着から阪神JF6着と、メンバーの中でも実績上位。
追い切りの雰囲気を見ると、G1だった前走と変わらない範囲のデキ。前走時に感じた、もう少し時計と縮められたらという部分は解消されていませんでした。
これまでの成績からも地力は感じるだけに、このデキでレース本番でどこまで走れるか。
モカフラワー【B】
6F88.9-72.3-56.9-41.4-1F12.5
単走馬なり。
淡々と走っていました。時計を見て分かる通り、負荷は掛かっていません。
スムーズに走れている反面、やや物足りなさが目立つものとなりました。
リズム良く走れていたと思ったら、急にリズムが変化したりと一定に走れていません。淡々と走るならば、しっかりと淡々と走ってほしかった。
モズゴールドバレル【B】
5F68.4-52.4-36.8-1F11.3
2頭併せ内強め1馬身半先着。
活気があるとまでは言えませんが、しっかりと走れていました。
その前走シンザン記念の追い切りでは悪い部分が目立っていました。それはある程度解消されていましたので、デキは前走以下ということはなさそうです。
もう少し踏み込みに力強さが欲しいところ。前走よりかは上向きだとは感じましたが、その範囲は微増程度で、前走程度までと評価したい。
ラリュエル【B】
55.6-40.3-25.9-12.6
単走馬なり。
強めと馬なりの間でしたが、馬なり寄りの運動負荷でしたので馬なりとしています。
時計の根拠がやや乏しい印象で、前走時の時計に比べても落ち込んでいるのが気になります。
映像からも覇気がない印象も受けるだけに、物足りなさを感じるものでした。
デキは前走程度までと評価としますが、前走以上ということはまずなさそうです。
ロムネヤ【B】
5F68.3-52.6-7.8-1F12.0
2頭併せ外末強め併入。
馬なりから強めという内容でした。
2馬身程先行して直線へ。直線入口で並ぶとそこから半馬身程遅れていきます。そこから促されても促されてもなかなか僚馬に並べません。
最後の最後に並んだように見受けられましたが、カメラが斜め後ろからの撮影のため、もしかすると遅れている可能性も。
見た目は地味ではありましたが、今週の馬場を考慮すれば時計は悪くはない範囲。
上昇気配とは感じませんが、重賞でどこまで。この馬の地力は引き出せる状況。どこまで。
除外・回避
除外になったり、自重して自己条件に回った馬は、重賞に出走する意気込みで仕上げているので好勝負必至。
ニシノメグレス【B】
6F84.4-67.9-52.9-38.6-1F13.1
単走馬なり。
促されてはいましたが、全体的には馬なりまでの運動負荷でした。
前進気勢を見せての内容ですが、気持ちが強いのか少し前のめりという走りをしていました。
時計判断では特に悪いとは感じません。デキは前走程度までと評価して良さそうです。
レディバランタイン【B】
6F85.9-68.9-53.1-38.4-1F12.3
単走馬なり。
綺麗な走りをしていますが、綺麗な走りをしている=好走できるというわけではないので注意が必要です。
覇気や活気はあまり感じられず。淡々とマイペースに走れているのは良かった点ですが、悪いマイペースにも見受けられます。
デキが悪いということはなさそうです。この馬の地力でどこまで走れるか。
追い切り全体まとめ
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A-B】評価のスターズオンアース・プレサージュリフトの2頭でした。
【B】評価の中では、アメリカンスター・ウインエクレール・ショショローザ・ベルクレスタ・モズゴールドバレルの5頭は前向きに見ても良さそうな馬達です。
上記7頭には要警戒ではありますが、この中からさらに絞って、追い切りお薦め馬を発表します。
前走からの今回の追い切りの雰囲気ならば、まず1頭目推奨。さすがに今回の仕上がりならば上位争いに食い込める。
新馬戦の追い切りの内容よりも、やはり今回の方が仕上がりが良かった。勝負駆けまでは思いませんが、ある程度の本気度で賞金加算を目指してきた。ここは買い。
前走以下の仕上がりということはまずなさそう。新馬戦から上積みまでは感じなかったものの、新馬戦の走りが魅力。ここは楽しみ。
こちらも前走新馬戦組。好仕上がりで挑めるならば、重賞でも好勝負に持ち込めるはず。
以上が、追い切りお薦めの4頭です。
最終見解に予想は馬連とワイドの2点勝負
クイーンCの追い切り考察も終わりましたので、最終見解と予想を行っていきます。
クイーンCは東京1600M開催。スピードに加えて、中距離を走るだけの持久力が求められるタフなコース。それだけに適正が必要になってきます。
【脚質データ】
脚質上り | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 1- 0- 3- 6/ 10 | 10.0% | 10.0% | 40.0% |
先行 | 5- 1- 0- 31/ 37 | 13.5% | 16.2% | 16.2% |
中団 | 4- 6- 6- 37/ 53 | 7.5% | 18.9% | 30.2% |
後方 | 0- 3- 2- 44/ 49 | 0.0% | 6.1% | 10.2% |
勝率に関しては前残り警戒。ただ、連対率でトップとなっていますので、後方から競馬をする馬に有利に働きそう。タフなレースで前が止まることが多いという裏返し。
【前走クラスデータ】
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
同クラス | 6- 6- 7-39/58 | 10.3% | 20.7% | 32.8% |
今走昇級戦 | 4- 4- 4-73/85 | 4.7% | 9.4% | 14.1% |
特に前走新馬戦組が≪0.2.2.13≫ということ、未勝利組が≪0.1.1.20≫ということで、いずれも未勝利となっています。昇級組でここを優勝したのは前走1勝Cのメンバーのみとなっています。
このあたりを中心にデータをチェックしていくと良さそうです。
それでは予想です。今回も馬連とワイドの2点勝負を行っていきます。
前走から上向きのデキ。近走の成績を考慮すると楽しみに感じる。
追い切り推奨馬外からの選択。前走新馬戦組が取りこぼしが多いので嫌った形。その為、順調にきていると感じたベルクレスタとしました。追い切り好調でも、枠やデータ的に嫌うことがありますので、とりあえずこれでいいと思います。
まとめ
今回は、スターズオンアースとベルクレスタの2頭の馬連とワイドで勝負とします。
馬連とワイドの割合は、1:10をお薦めしています。馬連100円分購入したら、ワイドは1000円という具合です。もし馬券の買い方に悩まれている場合で、2頭に絞った場合は、左記の買い方を試されてみてください。
以上、クイーンCの追い切り考察、並びに予想まででした。