宝塚記念の追い切り評価を行った記事です。
各馬の考察を行った後、まとめを書いています。
追い切りを馬券に繋げたい方へ向けて書きましたので、参考になれば幸いです。
宝塚記念の各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
ユニコーンライオン【A-B】
53.2-38.2-24.1-12.0
2頭併せ一杯1馬身半先着。
しっかりと負荷を掛けて、それに応える走るを披露してくれました。
前走時の追い切りでも坂路を選択。
時計は今回と変わらない範囲ですが、しっかりと身が入ってきた印象を受けます。
デキはさらに上昇した気配を感じます。
レイパパレ【B】
51.6-37.9-24.9-12.3
単走強め。
しっかりとした脚捌きで坂路を駆け抜けていきました。
1週前はやや掛かり気味のような、浮ついたような走りをしていましたが、最終リハはどっしりと走れています。
G1制覇の勢いは感じるだけに、ここでも侮れない存在です。
メロディーレーン【C】
55.2-40.9-26.7-13.4
2頭併せ馬なり併入。
春天からの臨戦ではなく、間にジューンSを挟んでいますので、中間を含めて軽めの調整までとなっています。
ここ2戦は、さすがに負けすぎの印象で、上積みが欲しいところでしたが、走りを見る限りでは難しいか。
馬体的にもやや細い印象を受けます。
さすがにこのローテは小柄の牝馬には厳しいのでは。
ワイプティアーズ【B】
53.1-37.8-24.4-12.3
単走強め。
淡々と走っていますが、集中力は高そう。
1週前と当週追いと見てみましたが、鳴尾記念の疲労を抜くために軽めにやっているのかなと感じるところがあります。
走りのフォーム等に問題があるような気はしませんが、前走以上ということはないでしょう。
アドマイヤアルバ【B】
54.0-39.2-25.2-12.4
単走強め。
目黒記念3着からの転戦。
調子の良さは引き続き感じますが、上昇気配とまでは言い切れず。
前走時は外ラチ沿いを走っていましたが、今回はコース5分を走っています。
少しでも距離を短縮させたいという意図も感じられるだけに、もしかすると前走の方が仕上がりがよく、ギリギリデキを持たせたいという意図も。
シロニイ【B】
52.0-37.1-23.6-11.8
2頭併せ一杯併入。
活気十分で走っていました。
併入止まりではありましたが、時計は十分。これだけ時計を出しているので、調子が悪いということはまず考えられないです。
ただ、7歳馬ということもあり、デキが上昇したということもあまり感じず。
活気がある点を考慮すると、前走以下ということはなさそうですが、もう少しスマートさが欲しいところ。
G1では荷が重たいか。
クロノジェネシス※【B】
6F85.2-67.7-52.3-38.7-1F11.9
※国内の前走有馬記念と比較して
2頭併せ内強め併入。
追い切りで遅れたりする馬ですので、併入で地味だったのも深く考える必要はありません。
脚捌きも柔軟性があり、追えばしっかりと伸びていきそうな雰囲気が十分です。
若干、力が上へと逃げている印象も受けますが、そういう走りをして結果を残している時もありますので、こちらも深く考えずにデキは良好と考えていいはずです。
馬体も帰国後にガレたという印象は受けず、立て直されてきたと考えて良さそうです。
カデナ【B】
53.7-38.6-24.7-12.4
単走強め。
前走が安田記念のため、全体的に軽めの調整に終始していましたが、最終リハは負荷を掛けてきました。
それだけ疲労の蓄積がないということだと思うので、その点は安心して良さそう。
ただ、上向いたというような印象は受けませんので、その点では良くて前走程度までと考えて良さそうです。
脚捌きなどは問題ないようにも感じますが、全体的には前走の仕上がりまでとします。
アリストテレス【B】
53.0-38.6-25.1-12.5
2頭併せ馬なりクビ差先着。
淡々と走っていますが、活気も感じられる内容で悪くはなかったです。
直近のレースでは、やや物足りない印象を受ける走りをしていますが、追い切りの内容的にはどれでも変わらずの内容で、悪くはない追い切りが続きます。
前走の方がより内容の濃い追い切りをしていたように感じる部分はありますが、デキ自体は変わらない範囲での内容だと考えています。
阪神大賞典→天春と長距離レースを2走した後に、坂路まで使ったのが裏目に出て来なければいいのですが…。
逆に言えば、陣営の本気度という見方もできますが、個人的にあまり乗り気がしないです。
カレンブーケドール【B】
53.1-38.6-25.2-12.7
単走強め。
1週前の追い切りでは、ややコーナーを回る際に外へと膨らんでしまったようになりましたが、それでも全体時計は51.8秒で末も12.8秒とまずまずといったところ。
当週追いは、1週前にしっかりとやったことで、単走追いとしていますが、前走時が2頭追いで最終リハを終えていた点を考えると、ここをどう読むか。
ただ、走りの力強さは雰囲気などは落ちたという印象はなく、前走程度だと考えて良さそうです。
モズベッロ【B-C】
54.5-38.4-25.0-12.6
2頭併せ強め併入。
活気は十分に感じますが、やや集中力に難がありそうな走りをしています。
1週前はさらに掛かってしまっていて、最後の方も集中力がないような走りをしていました。
大阪杯の時は、まだ真っ直ぐに集中力高く走れていた点を考えると、少々危険な走りをしていたと考えるべきかもしれません。
前走以上の仕上がりというのは考えなくて良さそうです。
ミスマンマミーア【B】
6F83.1-67.0-52.0-37.9-1F12.1
単走強め。
1週前は栗東Pにて単走追い。
もう少し体全体を使って可動域の広い動きをしてほしかったという感想を抱いていました。
当週追いでは、幾分改善されたようにも感じます。
疲労などは感じられませんでしたが、動きがややもっさりとした印象。
太目残りなのか、若干、動きが鈍い印象を受けました。
当日の馬体重はしっかりと確認してから購入される方は購入された方が良さそうです。
キセキ※【B】
53.3-38.1-24.8-12.3
※前走国内の金鯱賞と比較して
単走馬なり。
頭が高い走りをしていますが、コース追いでも坂路でも、比較的頭が高い走りをするタイプですので、そこまで気にしなくていいはず。
1週前は重馬場のCWを6F80.6-3F37.5-1F11.9で駆け抜けているので、状態落ちをしているということは感じません。
海外帰りの1戦となりますが、概ね疲労などの心配は必要ないと考えています。
福永騎手との初コンビとなりましたが、手も合いそうなので、その点は心配いらないと思います。操縦性が難しい馬という認識もしていませんので、テン乗りでも結果が残せるでしょう。
7歳の春も終わりだけに、状態面がさらに良くなったという印象は受けませんが、この馬なりに走れるはず。
追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を示してきたのは【A-B】評価のユニコーンライオンだけでした。
上半期最後のG1ですので、出走メンバーは力を入れてきたのではないかと思っていましたが、悪くはない程度の内容でした。
【B】評価の中では、クロノジェネシスとレイパパレの2頭は別格の動きと考えていいでしょう。
クロノジェネシスの連覇に期待が掛かりますが、意外とレイパパレの最終リハの雰囲気は抜群でした。
その他では、やや格下感を受けますが、キセキまでの3頭とします。
初G1制覇が多い宝塚記念ですが、さすがにここで初G1となるようなメンバーはいないと感じました。
- クロノジェネシス
- レイパパレ
- キセキ
今回は上記の3頭をオススメしています。参考になれば幸いです。