11月27日の京都2歳ステークスの最終追い切り考察を行いました。各馬の考察後に全体まとめを行っています。最後までご覧になっていただき、馬券の参考になると幸いです。
京都2歳Sの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
キャンデセント【B】
54.3-40.0-25.5-12.3
2頭併せ強めクビ差先着。
キビキビとした動きをしていました。状態面で悪いということはないかと思います。
ただ、追われた割には伸びずという印象で、末12.3秒は決して悪い時計ではないものの、全体時計を考慮すればもう0.2秒は刻めることはできたのではないか。
デキは良いのかもしれませんが、体の成長がやや足りていない印象。もう少し成長する来年以降が楽しみなのかなと追い切りを見て感じます。この状況で勝ち負けに絡めるかは楽しみな部分。
グッドフェイス【B】
6F87.4-70.9-54.8-39.8-1F11.7
単走強め。
全体時計を見て分かる通り、末の部分だけを動かした形での最終リハ。コーナー部分を回ってくる時は掛かりそうになるのを我慢させることを覚えさせようとしているように見受けられました。
陣営コメントでも、延長に対応できればというコメントがありますので、恐らく距離を不安視しているものだと思います。その点が、今回のリハの動きに繋がっているものだと思いますが、後は実戦で本当に我慢が効くのか。
動き自体は良好で、追われてからの反応も良かったです。悪くはない。
シホノスペランツァ【A-B】
6F84.8-67.7-51.3-37.7-1F11.7
2頭併せ一杯1馬身半先着。
コーナー部分では掛かるような素振りを見せていて、その点がやや気になるところでした。もう少し前向きさが控えられると良さそうです。
追われてからの反応は良かったのですが、その前に一旦僚馬に置いていかれる形に。加速まで時間を要した形。
また、ゴール間際になると、脚色は僚馬の方が良かったので、一瞬のキレには光るもののそのキレが持続しないのかもしれません。そのように見えました。
状態面は決して悪くはないと感じますので、前走程度以上の動きは出来る。あとは重賞でどうか。人気がないなら楽しみな穴馬候補、惑星候補となりそう。
ジャスティンロック【B】
54.1-39.3-25.6-12.6
2頭併せ強め1馬身先着。
強めの運動負荷としていますが、馬なりと強めの間くらいで、やや強め寄りということで強めと記載しています。しっかりと追われたわけではありません。
この時計での先着なので、ジャスティンロックが動けたというよりも、僚馬の方が不甲斐なかったと考えるのが良さそうです。
悪くはない動きですが、特筆すべき点も少なく。もう少し雰囲気が良くなると強く推せますが、現状、並みの馬という印象まで。
ディープレイヤー【B】
5F66.3-51.2-37.6-1F11.9
2頭併せ強め半馬身遅れ。※
※カメラの角度が悪いのと、美浦のコース追い最後の部分は改装工事中で見れないので、恐らく半馬身遅れだろうというところで。
直線入るまで僚馬の1馬身から2馬身後方を追走。直線半ばで追われると一気に加速して並走からアタマ差前に出ます。しかし、前に出たところで僚馬が追われると今度は脚色が逆転し、僚馬の方が前に出る形に見受けられました。そのときに死角に入ったので分かりませんが、僚馬の方が脚色が良かったように見受けられました。
直線入ったところで1馬身から2馬身後方を追走してという内容で遅れるのは仕方がないというか、それだけ負荷は掛けているので問題ないと思います。
ただ、遅れ方が悪い。一旦は前に出てから差し返されるような形というのは、正直、見劣りしてしまいます。
やや気負って走っているようなところもあり、もう少しスマートさが欲しいところ。
トゥデイイズザデイ【B】
6F82.4-66.3-51.5-37.6-1F11.8
2頭併せ内馬なり3馬身程先着。
残り200Mを切ったところで僚馬が画面から消えてしまったので、恐らく3馬身程離したというところで。
気負って走ったりすることなく、スマートに走れていて好感が持てました。
欲を言うと、少しドタバタ走っているのでスライドが大きくなれば良さそうなのと、手前を替えるのが苦手なのか少しぎこちない点が気になりました。特に手前の変更に関しては、手前変更が完了するまではロスが大きくなるので、その点では気にしたいところ。
ただ、全体的には悪くはなく、連勝で重賞勝利も十分に考えられるのかなと感じました。
ビーアストニッシド【B】
6F86.4-69.7-53.2-38.0-1F11.8
単走強め。
しっかりと動かされて、それにしっかりと応える走りができていました。
全体時計を見てわかるように、最初はゆったりとしていて、最後に動かされた形。その動かされた残り1ハロンもしっかりと動けて11.8秒出せているならば、特段気にする必要はないでしょう。
距離延長をケアする為の内容だと思います。自分の地力は引き出せる状況にあると思いますので、あとはどこまで走れるか。
フィデル【B】
53.0-38.5-24.9-12.5
2頭併せ強め2馬身先着。
運動負荷は馬なりから強めの間で、強め寄りだったように感じましたので強めとしています。見る人によって違う形でした。
しっかりと確実に前に進んでいるという説明が正しいかは分かりませんが、一歩一歩堅実にという動き。
逆に言うと、豪快さがないというか、もう少しガッとなる部分も欲しいところ。スマートな走りが割る目立つする印象です。
だからと言って、この馬が悪いということではなく、こういう走りでも好走する馬はいますので、これを基準に今後見ていくといいかもしれません。
その他、気になる部分は特になく。悪くはない。
ポッドボレット【B】
53.0-37.7-24.5-12.3
単走馬なり。
淡々と走っています。集中力がないとかそういうこともなく走れているのは良かったです。
前走程度には走れる見込みです。未勝利戦を勝ちあがるのに時間を要しましたが、一度も馬券を外さない堅実タイプ。
センスの良さは伝わる走りをしていますので、あとはこのメンバーでどこまでやれるのか。
ライラック【B】
6F84.3-67.6-52.7-38.2-1F11.7
2頭併せ内馬なり半馬身遅れ。
もしかすると併入まで持ち込んでいるかもしれませんが、遅れているところで死角に入ったのでよく分かりません。
僚馬の3馬身から4馬身程後方を追走して直線へ。僚馬が強めに追われる中、ライラックは軽く促された程度でした。それでもスムーズに加速していく動きを披露。全体的に悪くはない。
ここまで順調にきていると感じます。
追い切り考察まとめとお薦め馬
今回の追い切りで上昇気配を示したのは【A-B】評価のシホノスペランツァのみでした。このメンバーでどこまでできるのか楽しみな1頭です。
【B】評価の中では、トゥデイイズザデイ・ライラックの2頭は能力の高さを感じるものでした。さすが前評判が高いだけあるなと感じます。
今回はそこまで頭数が多いわけではないので、上記3頭をお薦めしたいと思います。順位をつけるなら以下の通り。
能力の高さを感じる雰囲気の良さ。12月末のホープフルSでも楽しみな1頭です。
促されてからの反応が良かった。伸び脚豊かに走れる点は○。
上昇気配を示した唯一のメンバー。穴馬候補としても面白い。