第38回 ホープフルステークス
2歳 OP 2,000メートル(芝・右)
ホープフルステークスの最終追い切りについてまとめましたのでご覧ください。前走とのタイムや映像を比較して状態の上がり下がりを検討しています。
各馬の追い切り考察後に推奨馬をピックアップしています。この記事では、馬券の参考に追い切り情報を入れたい方に見てほしいと思いまとめています。少しでも追い切り情報が馬券の参考になれば嬉しく思います。
ホープフルSの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アスクワイルドモア【B-C】
54.8-39.3-25.1-12.3
2頭併せ馬なりクビ差遅れ。
淡々と消化。最後は遅れたものの、内容的には時計を優先してのもの。追って遅れたわけではないので、そこまで気にせずにいいかもしれません。ただ、地味ではあります。
1週前はCWで2頭併せ。6F83.0-37.1-1F11.2で僚馬に半馬身差先着を見せました。キレる形ではありませんでしたが、じりじりと伸びていました。札幌2歳Sの最終リハで見せたような脚を使っていますので、デキとしては前走程度と考えていいのではないでしょうか。この馬にしては悪い内容ではありませんでした。
最終リハが地味だった分マイナス評価としていますが、デキは前走からやや落ちた程度でいいでしょう。
オニャンコポン【B】
6F83.3-68.7-54.4-40.0-1F11.9
単走末強め。
前に2頭併せの馬を観ながらなので、実質的には3頭併せ。もしくは3頭併せの予定が、オニャンコポンの反応良かったので併せられなかったために単走扱いになっているか。
(調べると、最初から単走予定だったという書き方をしているところもあれば、2頭を追い抜いたとも書いてありますねww)
反応は良かったです。伸び脚豊かです。
ただ、踏み込みの甘さがある印象で、この時期の中山の馬場がどうか。軽い馬場の方が合いそう。
雰囲気が良かった点は見逃せない。デキは変わりないか、前走より良い。悪くはない。
サトノヘリオス【B】
4F59.2-42.5-1F13.2
2頭併せ内馬なり併入。
フィデルとの併せ。
体を動かした程度の内容で、今回の追い切りでは評価が難しい。
岩田望騎手が跨っての走りで、前走が12月11日のエリカ賞でしたので中1週での出走。それだけに軽めの内容が続いています。
走りは微妙で、前走以上の雰囲気は感じなかった。映像からも時計からも判断が難しく、デキは前走程度までとしたい。
シェルビーズアイ【B】
6F81.8-67.2-53.2-38.0-1F11.7
2頭併せ内強めアタマ差遅れ。
僚馬の2馬身後方を追走し直線へ。直線向いたところから加速していき僚馬に並びかけて半馬身差となったところで僚馬が追われだすと、そのままの状況で駆け抜けていきました。
手応えが良かったものの、一瞬の加速は良かったと評価したい。そういう意味では、直線短い中山コースは合いそうだが、一瞬のキレだけがある形。持続して伸び続けて欲しかった。今回の追い切りで言えば、僚馬に併入には持ち込んで欲しかった。やや地味。
ただ、デキが落ちたとは感じない走りをしていますので、デキはキープと考えています。
ジャスティンパレス【B】
7F95.6-78.9-64.1-50.2-36.0-1F11.8
3頭併せ中馬なり1頭アタマ差先着、1頭3馬身先着。
外を走る馬が2馬身から3馬身先行し、内を回る馬が1馬身後方を追走する形。レース本番を意識して前と後ろに馬を置いての内容でした。
最後は軽く促されるとスッと出ていく走り。外を走る馬に差し返されそうになりながらも、しっかりと走れていました。
2走前の新馬戦の時は、CWで2頭併せを行い6F85.6-3F38.7-1F12.2を駆け抜けていました。馬場差を勘定すると時計はそこまで変わりない範囲です。
前走時と比較してもそこまで差があるような時計の差ではありませんので、時計自体は前走程度まで。ただ、新馬戦の映像と雰囲気が良かった分、恐らく前走と比較しても今回の方がやや良いのではないかという見立てです。
根拠が足りないので前走以上とはしませんが、前走以下ということはまずないでしょう。面白い存在だと思います。
フィデル【B】
4F60.1-43.4-1F13.3
2頭併せ外馬なり併入。
サトノヘリオスとの併せ。
体を動かした程度の内容ですので、今回の追い切りでは評価が難しい。
1週前の16日6F82.2-3F38.9-1F12.4の時計で駆け抜けています。最後は12.4-12.4と加速ラップとはいきませんでしたが、意欲的な時計をマークしています。
2週前は逆に時計の魅力が乏しいだけに、1週前しか時計を出していません。
総合的に勘定すると、デキは前走程度までと考えたい。
マテンロウレオ【A】
7F94.2-80.1-65.6-51.0-36.8-1F11.8
2頭併せ内強め大差先着。
早々に僚馬が脱落したため、着差が分かりませんでした。
活気は十分で、しっかりと動けています。もう少し踏み込みがしっかりとしてくると、さらに良くなりそう。
前走時もCWを2頭併せ。6F84.5-37.3-1F12.1と、今回より抑えた内容で新馬戦勝ちでした。
走りの雰囲気は今回の方が良いですし、時計も今回の方が良いです。素直に評価を上げたいと思います。
ラーグルフ【B】
6F83.1-67.9-52.5-37.4-1F11.4
2頭併せ内強め1馬身先着。
馬なりから最後に促された程度でした。
活気十分で、掛かりそうになりながらの内容となりました。前進気勢も十分で、手綱を緩められると一気に加速していきました。
連勝の勢いを感じる存在。G1のここでもなかなか面白い存在となるのではないかと、追い切りの雰囲気を観ていると感じる。
ただ、時計判断は前走程度まで。動きは良かったので、前向きに見れる。
12月24日追い切り馬
アケルナルスター【A-B】
53.9-39.1-25.2-12.5
2頭併せ強めアタマ差遅れ。
やや遅れたような形にはなりましたが、綺麗な加速ラップを刻めるようになったのは成長を感じる。
時計の根拠は乏しいものの、ラップの刻み方を見ると今回の方が良さそうな印象で前向きに見たい1頭。
ただ、上昇度は乏しくこのメンバーでどこまでやれるのかの試金石の1戦。
走りがまだ荒々しく無駄がありそう。もう少しスマートに走ってほしい部分が大きい。
キラーアビリティ【B】
5F70.9-54.8-38.7-1F11.5
2頭併せ馬なり半馬身遅れ。
やや掛かるような素振りを見せていて、横山騎手が必死になだめているような形。
一方で、直線で手綱を緩めらると、今度は前に進んでいく気持ちが萎えたのか、落ち着きの方が上回ったかのような走りをしています。集中力があまりないと評価する方がいいのかもしれません。
もう1つ2つ上がありそうな走りをしていて、完成度はまだまだか。6月デビュー馬ですので、馬体の方はそこそこだとは思いますが、気持ちの面で幼さが垣間見れる。
デキは前走以下ということはなさそうですが、前走以上は考えにくい。
クラウンドマジック【B】
53.9-38.6-24.5-12.3
2頭併せ一杯1馬身半遅れ。
追われてからの動きが1つ上がるところは良かったと思いました。活気十分で前向きさも見られます。
しかし、最後は僚馬に遅れてしまいました。相手は2歳1勝Cの馬ですからできれば併入以上の走りを見せて欲しかった。
デキは前走以上ということはないでしょう。前走以下と判断するものもありませんが、デキは前走程度までと考えたい。
グランドライン【B】
6F82.4-66.4-51.8-37.2-1F11.7
2頭併せ外末強め併入。
前進気勢があり前向き。個気味良く走れていて、悪いという部分は感じません。新潟2歳Sで8着と凡走していますが、その後のレースでは馬券内を死守。
能力的にはこのメンバーでも1つ2つ足りない印象ですので、追い切りから迫力あるところを見せてアピールをしてほしかったのですが、特に悪いところはない程度のものでした。
前走以下ということはなさそうですが、前走以上ということはないでしょう。
コマンドライン【B-C】
6F80.8-64.9-51.2-37.1-1F11.7
3頭併せ強め1頭1馬身遅れ、1頭併入。
僚馬の2馬身から3馬身後方を追走してコーナーを回ってきます。直線入って1馬身差まで迫るも、そこからなかなか前を走る2頭を捕らえられません。最後は中を走る僚馬と併入できたかな程度の内容までで、見た目はやや地味に映ってしまいます。
前走は2頭併せで先着していただけに、今回の内容は地味でした。前走も華やかな動きを見せたわけではありません。地味と言えば地味でしたが、今回は特に地味に映ります。
時計判断では悪くはないものの、前走以上ということはない。デキは一つ落ちた印象です。
タイラーテソーロ【B】
5F67.8-52.9-38.1-1F11.6
2頭併せ強め半馬身遅れ。
僚馬は馬なりでしたが、タイラーテソーロは強めに追われて徐々に遅れていく形になりました。
動きが悪いわけではありませんが、遅れた点は地味。前走の新馬戦の追い切り映像が配信されていませんでしたので分かりません。
時計判断では前走と変わらない範囲だと判断。デキは前走程度まで。
ボーンディスウェイ【B】
5F68.3-52.9-38.4-1F11.7
2頭併せ馬なり1馬身先着。
馬なりと強めの間の運動負荷でしたが、馬なり寄りということで馬なりと表記しています。馬なりから促されてという内容でした。
僚馬がしっかりと追われた中で、涼しい顔で先着できたのは好感が持てる。脚捌きも軽快で、特に可動域などは問題ありませんでした。
ただし、残り1ハロンを切ったところで1往復分の手前を替えていて微妙に映った。映像の中で3回手前を替えています。この馬の新馬戦からの追い切り映像がないので今回が初の映像。これが普通のことなのか、この馬でも珍しいことなのかが分かりません。
デビューから1度も馬券圏内を外さない堅実の走りをしているのは頷ける走りをしています。ここも可能性がないわけではありませんが、ここが駄目でも今後、どこかの重賞は勝てそう。そのくらい雰囲気は良かったです。
追い切りまとめとお薦め馬
今回の追い切りで上昇気配を示したのは、【A】評価のマテンロウレオ、【A-B】評価のアケルナルスターの2頭が前走以上のデキと判断しています。
ただ、アケルナルスターは能力的にはもう1つ2つ良くなったところを見せて欲しかった。もう1つ足りない印象なだけに、上向き評価もまずまずといったところ。
【B】評価の中では、オニャンコポン・ジャスティンパレス・ラーグルフ・キラーアビリティ・ボーンディスウェイの5頭は前向きに見たい馬達でした。
それでは推奨馬を発表していきます。
上昇気配を示した1頭。ここは素直に買いたい。あとは枠順に恵まれれば。
名前がどうしても気になってしまいますが、しっかりと走れていて好感が持てる内容でした。活気十分でしたし、併せだったのかそうではないのかは分かりませんが、同じ位置にいた馬を置き去りにしている事実はありますので、それだけデキが良いと判断したい。
ここまで2戦無敗の馬ですから、こちらも勝ち馬の権利は持っている。追い切りの内容も良く、順調にきているのが伝わるものでした。
新馬戦での凡走が気になるものの、3戦2勝と連勝中。掛かりそうな側面を見せたのは難しいものの、ここまで1800・2000と勝ち上がっていることからも問題ないと判断したい。雰囲気重視ならばこの馬も推奨できる。
ホープフルSの予想を行いました。今回は思い切って穴馬予想です。
まとめ
ホープフルSの追い切り考察をお届けしました。
やはり2歳戦ということで、ここまでどの程度完成しているかが鍵となると思います。馬券は外しましたが、朝日杯FSは推奨馬ワンツー決着でした。新馬戦から未勝利やOP、いずれのレースでも2歳戦は直前での完成度が大事だと思っています。雰囲気の良さというべきでしょうか。時計の根拠も大事になってきますが、映像を観て、この馬いいなと思った馬が素直に走るのが2歳戦の特徴だとも思います。
追い切りで苦手意識を持たれている方は、僕のブログ以外にも追い切り考察は一杯ありますので、ご自身の感覚と似ている相性の良いブログを見つけられるといいと思います。2歳戦は直前の完成度で決着することも多いので、そこは意識して馬券に繋げていってもらえればと思います。
以上がホープフルSの追い切り考察でした。