10月10日の毎日王冠の最終追い切り考察を行った記事です。
追い切り情報をお探しの方に向けて作成していますので、タイムと考察を入れています。
天秋の前哨戦。
出走メンバーは以下をご覧ください。
G1がない週ですが、G1馬やG1級の馬が出走を決めてきましたので、今週も楽しめそう。
各馬の追い切り考察後に全体のまとめを行っています。
馬券の参考になれば幸いです。
毎日王冠の各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
ヴァンドギャルド【B】※
5F67.5-51.5-37.8-1F12.0
単走馬なり。
鶴首となってしまうくらい気持ちが入っていました。
逆に見ると、掛かりそうな雰囲気も。
全体的に軽めの調整となった最終リハですが、動きは軽快でした。
今年3月以来の実戦となりますが、変な気負いなどはなさそうです。
いつもリラックスして走る馬ですので、この程度でも仕上がっていると判断していいのではないでしょうか。
時計が良く見えますが、コース4分から5分ほどを回っていますので、参考程度まで。
ヴェロックス【B】
53.1-38.3-24.6-12.1
単走一杯。
元気一杯という形で走ってきましたが、上体を上げたり下げたりと、集中力という点ではやや劣る印象です。
5歳となり落ち着きが欲しいところもでもありますが、逆に見れば若々しさを感じるところもあります。
ただ、全体的には前走程度までの走りとなりそう。
もう少しきっちりと後脚を使えると良さそうですが、ややバランスが悪い印象です。
鞭が入ると反応はしていましたので、まだまだ気持ちも枯れていないはず。
ここからしっかりと立て直されて、冬のどこかのレースでは優勝をと願う馬です。
できれば重賞を勝ってほしいですね。
カデナ【C】
52.2-38.1-25.4-13.2
単走強め。
最後はしっかりとバテてしまい、13.2秒とかなりの減速ラップを刻んでしまいました。
残り1ハロンのところから徐々にバランスが悪くなり、細かく左右にブレる走り。疲労が見えてしまった内容でした。
気付いたら手前を替えていたりと、状態面が心配になる追い切りとなりました。
たまにこういうことが起きる馬ではありますが、もう少ししっかりと動けても良さそうな印象は受けます。
ケイデンスコール【A-B】
52.8-37.6-23.8-11.7
単走馬なり。
真っ直ぐに集中力高めで走れているのは良かったと感じる。
ただ、助手の方が右足を気にしながら走っているのが気掛かりです。
前走時は明らかにデキ落ちを感じる内容だっただけに、その点では今回の方が良かったと感じます。
マイラーズCの時と比較すると、それでもどうかなと思う部分はありますが、全体的には悪くはない動きを見せていました。
変わり身があるとすればここか。
サンレイポケット【B】
53.3-38.7-24.9-12.4
2頭併せ馬なり1馬身先着。
軽快な動きを見せて先着となりました。
特に悪くはないと思いますが、それ以上に特にこれといった特筆すべきポイントも見当たらずという内容でした。
もう少し気持ちを前向きに出してくれると良かったですが、淡々と走っている印象が強く、消化しているだけ。
それはいつものことと言えばそこまでですが、どうしても地味に映ってしまいます。
特に追い切りがレースに直結する馬ではないという点も含めて、評価が難しい馬。
久々ではあるものの、仕上がりはある程度は良いのでは。
シュネルマイスター【C】
6F82.5-65.7-51.2-37.1-1F11.4
2頭併せ強め1馬身先着。
直線向いたところで、ふわふわとした走りをしていました。
最後はしっかりと伸びていまいしたが、鋭く伸びたというよりも、じわじわと伸びたという印象です。
それでも時計は良好で、仕上がり的には8割くらいには状態が戻っていると思います。
ただ、成長という面では今一つの印象で、春の勢いが秋にも出てくるのかというのはやや疑問が残るところ。
1週前は同じく南Wで3頭併せ。
その時は舌を出して走っていて、集中力を欠いた印象です。
時計は良かったものの、僚馬に1馬身差を付けられる内容だっただけに、最終リハの様子が気になっていました。
全体的には悪くはないと思うものの、デキは春の頃の方が良かった印象を受けました。
ダイワキャグニー【B-C】
6F83.2-66.8-52.0-37.3-1F12.0
単走強め。
いつも追い切りは動く馬。
今回も軽快な動きを披露していました。
ただ、直線向いたところで手前を替えますが、その時に内へ斜行するような形になりました。
それからもスイッチが入ったというようなことなく、精神面でもやや後退したような印象を受けます。
久々ということで、気持ちが前向きではないのかもしれません。
ここを使われてどこまで上向くかではないでしょうか。
秋に激走を見せるタイプですので、次走がG1であれば厳しいかもしれませんが、OPやG1の裏開催の重賞ならば面白そうですが…。
ダノンキングリー【C】
5F68.8-54.0-39.5-1F12.0
2頭併せ内強め併入。
南Bコースはダートコース。
時計は物足りないと感じるかもしれませんが、Bコースであればこんなものです。
特にBコースはカメラの位置から遠いので、僚馬に隠れてしまっている状況でよく分かりません。
ただ、脚捌きは軽快で、フットワーク軽く走れていました。
コーナー部分がやや怪しく、前向きさが出てしまいましたが、直線入ると気持ちよく走れていました。
久々のレースとなりますが、デキ自体は8割9割で出走できるのでは。
さすがに前走の仕上がりとまではいきませんが、G1馬となって迎え撃つ立場なだけに、恥ずかしい競馬はできないはず。
評価は下げていますが、このメンバーならば上位に食い込めるはず。
トーラスジェミニ【B-C】
6F84.8-67.9-52.6-37.9-1F12.0
2頭併せ内強めクビ差遅れ。
軽快に走ってはいましたが、僚馬に遅れる内容でどうか。
僚馬の1馬身後ろを追走して直線へ。
すぐに並ぶも、最後はジリジリと遅れていく内容でした。
時計の根拠もやや物足りず、前走と比較してもデキがさらに落ちているのでは。
前走のレースがあまり前向きになっていないのではないかと思います。
ポタジェ【B】
54.6-39.5-26.1-13.3
単走強め。
当週追いの評価が難しいので、1週前の雰囲気から。
1週前は3頭併せでCWを駆け抜け併入という内容でした。
最後まで追われて、脚色は外を走る馬の方が良かったですが、抜け出したタイミングでは良い走りを見せてくれていました。
当週追いは、馬なりでの内容。
ただ、時計を見ても分かる通り、軽めの調整程度のものでした。
過去にも当週追いを軽めにやって結果を残していますので、この方法で悪くはないと思います。
2週前の時計だけですが、しっかりと時計を刻んでいることからも、デキ落ちということはないと考えています。
前向きな前走程度だと判断しています。
マイネルファンロン【B-C】
6F83.5-66.5-51.9-37.7-1F11.8
2頭併せ外強め1馬身遅れ。
やや掛かり気味なのか、前向きな気持ちが表れたコーナー部分でした。
逆に直線入るとその前向きな気持ちが消えてしまい、淡々と走っているかのようになってしまいました。
特に上昇気配ということはなさそうです。
前走以上ということはなさそうですが、デキは平行線か、もしくはやや落ちた印象です。
厳しめに見積もって、デキ落ち評価としておきます。
ラストドラフト【A】
6F80.0-64.6-51.0-37.5-1F12.0
2頭併せ外強め1馬身先着。
軽快なフットワークで駆け抜けていきました。
前進気勢を見せてしっかりと伸びていきました。
1週前の映像を観て立て直されてきたという印象を受けましたが、最終リハを観ても状態面で良さそうだと考えます。
前脚と後脚との連動性が良く、しっかりと伸びていたというのが印象的でした。
精神面でのリフレッシュも感じられ、秋初戦から好走ができそうで楽しみ。
毎日王冠の追い切りまとめ
各馬の追い切り考察が終わりましたので、追い切りまとめを行っていきます。
今回の追い切りで上昇気配を示していたのは、【A】評価ラストドラフト、【A-B】評価のケイデンスコールの2頭でした。
どちらも2頭も、この秋に巻き返しを狙う2頭ということで、陣営の本気度も高かったと思います。
その反面、G1では足りないメンバーですので、前哨戦のG2を勝っておきたいという思惑も透けて見えてきます。
それではお薦め上位馬の発表です。
今回のお薦め1位はラストドラフトです。
久々のレースとなりましたが、リフレッシュ効果の方が大きそう。
ここを使われるとさらに良くなりそうなイメージこそありそうですが、まずはここの走りに期待したい追い切り内容でした。
お薦め2位は、このメンバーならばというところでダノンキングリーとします。
デキは前走の安田記念の方が上でしたが、8割程度の仕上がりでもここは走れる。
2年前の毎日王冠を勝っているように、適性の高いコース。それも相まって、ここは重賞連勝で弾みをつけて秋の本番を迎えたいはず。
3位はケイデンスコールとします。
今年は京都金杯とマイラーズCを優勝し、中山記念も2着と堅実な走り。
もう一度立て直されてきたと感じるだけに、前走の凡走は度外視して考えたい。
以上、今回の追い切りお薦め馬でした。
馬券の参考になりましたら幸いです。