11/6(土)に阪神1400で行われるファンタジーSの各馬の最終追い切りの様子と全体のお薦め馬について書いた記事です。
有力視されているナムラクレアは、坂路で54.4秒をマーク。時計的にはあまり魅力を感じずという走りではあるものの、すばしっこい動きは健在。
ウォーターナビレラはCWで4F52秒ラスト12秒をマーク。しっかりと駆け抜けました。
ファンタジーSの追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
アネゴハダ【A-B】
52.6-38.3-24.8-12.5
2頭併せ強め3馬身先着。
残り200Mを切る手前から徐々に僚馬が遅れる内容だっただけに、この着差はあまり気にせず良さそう。僚馬が不甲斐ない動きをしていたと考えていいはず。
最後の部分で少し脚が甘くなってしまった印象は受けますが、全体的には良好な動き。
前走時と比較しても、今回の方が素直に評価できる。活気十分で、後脚の動きが良くなった印象。デキは上向いている。
ヴィルチュオーズ【B】
4F52.0-38.0-1F12.6
単走強め。
しっかりとした脚捌きをしていたのが印象的。
ただ、ややコーナー部分が怪しく、掛かりそうな気配も。
しっかりと馬体を伸ばして走れていた点は前向きに見ていいはず。
デビュー戦の映像と比較すると、時計は変わりない範囲。3頭併せから単走追いへと変化しています。上手くいったパターンをやり続けることも大事だと思うだけに、できれば3頭併せで負荷を掛けてほしかった。
ただ、動き自体は変わりなく来ている。デキが上向いたとは思わないが、状態良く出走できそうです。
ウォーターナビレラ【B】
4F52.0-37.7-1F12.0
単走末強め。
頭の位置が高く、スピード感は感じず。それでも最後は12.0秒と上々の時計をマークしています。
新馬戦の時の映像と比較すると、その時もやや頭の位置が高い走りが特徴。芝での追い切りでしたが、時計は出ていませんでした。
色々と勘定すると、特に変わりなく来ていると判断していいのではないでしょうか。
オルコス【A-B】
51.2-37.8-25.1-12.3
単走末強め。
前に2頭併せの馬を見ながらという追い切りとなりました。
しっかりと懸命に走っている姿が印象的でした。
馬場が綺麗な時間帯での追い切りなので、時計は参考程度でいいかと思います。悪くはない程度に見ておきましょう。
前走新馬戦の時の追い切りと比較しても、動き自体は変わりない中で、今回の方が雰囲気は上向いた印象。使われたことで、レースに挑むという姿勢が出てきたようにも思います。
時計の根拠的には変わりのないところではありますが、雰囲気は上向いている。楽しみ。
スマートプレジール【B】
58.8-42.5-26.9-12.5
単走馬なり。
時計を見て分かる通り、最後にサラッとやった程度。ただ、さすがに58.8秒はどうなのかと思う部分はあります。
前走時の映像がないので、映像での比較ができませんが、時計判断だと、1週前までは特に悪くはないとは思うものの、最終リハがさすがに軽すぎる印象。
持ち前のスピード勝負になればチャンスはあるかもしれませんが、芝替わりは微妙か。力のいるタフな芝状態になれば。
スリーパーダ【B-C】
54.7-39.5-25.2-12.7
2頭併せ馬なりクビ差遅れ。
活気のある動きをしていますが、多少フラフラする面を見せています。真っ直ぐに走れていない点はマイナス評価。
前走時と比較すると、末のところが甘くなっていて、それは時計にも表れています。
前走の映像でも真っ直ぐに走れずに2着に入った点は変わりないと見ることもできますが、時計評価ではデキ落ちと見たい1頭。映像からもあまり強くは推せない。
ナムラクレア【B-C】
54.4-39.3-25.6-12.6
単走馬なり。
どこか元気なく走っているのが印象的でした。
前走時と比較すると、全体時計は変わりないものの、末のところは11.6秒で駆け抜けていました。当然、馬場差を考慮しなければなりませんが、それでも今回は時計が落ちすぎた印象です。
活気自体も前走時の映像の方が迫力が伝わる動きをしていましたので、今回はデキ落ちでの出走では。
フェニックス賞と小倉2歳Sを勝てたことで来年クラシックは視界に入っていますので、まずは12月の前哨戦という位置付けで、仕上がり的には8割ほどのデキでの出走で作られているのでは。前哨戦仕上げ。
ナムラデイリリー【B】
54.0-38.7-25.2-12.5
2頭併せ末一杯4馬身先着。
時計的には微妙なところですので、僚馬が不甲斐ない動きをした結果が4馬身先着だということだと考えます。
多少フラフラしていて、右トモに鞭が入りますが、それでもやや左へと流れていく動きも気になります。
中1週での出走ですので、特に変わった印象は受けません。上向いたということもないかと見ています。その他特筆すべき点は見当たりません。
ホワイトターフ【B】
51.7-37.9-24.8-12.5
単走強め。
全体51.7秒ですので、全体的にスピード感溢れる走りをしていました。前進気勢もしっかりと見せています。
最後100Mくらいでバランスを崩すようなところもありましたが、辛うじて耐えていた。悪くはない。
悪くはないが、前走以上の仕上がりということはなさそう。良くも悪くもデキキープまで。
ママコチャ【B】
54.8-38.7-24.6-11.9
単走馬なり。
全体時計は微妙なところですが、末は11.9秒でボチボチ。
特に気になる部分もなく、淡々と消化していました。
中1週でのレースですので、この程度でも仕上がっていると判断していいはず。
上向いたというよりも、状態をキープするのに務めた形での気配です。
ファンタジーSの追い切りまとめ
今回の追い切りで上昇気配を感じるのは、【A-B】評価のアネゴハダ・オルコスの2頭でした。
【B】評価の中では、ヴィルチュオーズ・ウォーターナビレラの2頭が良かったと感じます。
今回は少頭数ということもあり、このまま上記の4頭をお薦めしたいと思います。順番を付けると以下の通り。
前走から上向き状態良く出走できそう。賞金加算が必須となる11月重賞。それだけに仕上がりも良く、前走からの前進があっても不思議ではない仕上がり。
今回も松田騎手でのレース。新馬戦はセンスある勝ち上がり方をしていて、今回のデキも相まって好走は可能。あとは着順。
引き続き池添騎手が騎乗。前走と比較しても今回の方がデキが良さそうなだけに、期待したい1頭。ドレフォン産駒というのが気になるが、重賞勝利まであるか。
ここまで2戦2勝で重賞挑戦。相手関係は一気に強くなった印象を受けるものの、新馬戦も前走のサフラン賞も悪くはないレースをしていた。
頭の位置が高くなってきている印象があり、今回は4位評価まで。ただ、あっさりと3連勝も十分にある。