平安ステークスの追い切り考察を行いました。
今年は中京コースで行われる平安S。
小粒揃いながらも、今後が楽しみな存在の馬が多く集まりました。
前走マーチSで重賞に挑戦し大敗してしまったアメリカンシードが巻き返すか。
東海Sの覇者で、フェブラリーSで13着と大敗したオーヴェルニュの巻き返しにも期待。
交流重賞で連勝を重ねてきたマスターフェンサーや前走エンプレス杯を制したマシュロレーヌなど、重賞でも活躍を見せる馬が多く出走してきました。
4歳5歳が中心となって出走しているので、今後のダート界を引っ張っていける存在になれるか。
ダートの重賞となると、前走地方を走った馬が多く出走してくるので、前走映像がないことが多く、時計だけの判断が多くなります。
精度は幾分落ちているなと感じますが、いつも外れているので誤差の範囲でしょうww
いつもしっかりと当てる気持ちで考察していますので、皆さんの予想の参考になれば幸いです。
各馬の追い切り考察後に、全体のまとめを行っています。
どうぞ最後までお付き合いください。
平安Sの各馬の追い切り考察
評価は【S/A/A-B/B/B-C/C/D】の7段階評価です。
評価について、詳しくはこちらをご覧ください。
発走時刻:15時35分
4歳以上OP コース:1,900メートル(ダート・左)
アメリカンシード【B】
5F65.5-50.6-36.7-1F11.7
単走強め。
鶴首だったのがきになりました。
ややふわふわとした走りをしていて、どっしりとした重厚感みたいなものはありません。
ただし、3コーナーから4コーナーを回ってくるときの雰囲気は大物感を感じます。
オーラが違うというか、G3で足踏みするような馬ではないという印象を受けました。
能力は高いと思いますので、前走を度外視して考えるならば狙い目かもしれません。
デキは相変わらず。
アルドーレ【B】
6F83.4-66.0-50.7-37.1-1F12.2
2頭併せ外馬なり半馬身遅れ。
外々を回しての内容で、それでこの時計ならば問題ないはず。
遅れはしましたが、追えば簡単に追いつきそうな内容でしたので、雰囲気的には及第点。
ただし、できれば併入で終わってほしかったです。
雰囲気は悪くはありません。
ただ、もう少し気迫があれば良かったようにも思います。馬なりにしても淡々とし過ぎている印象です。
デキは前走をキープできていると思います。
上昇度は感じませんが、雰囲気は悪くなく、前向きに見ても良さそうではありました。
ヴェルテックス【B-C】
54.4-39.3-25.4-12.8
2頭併せ強め併入。
僚馬が馬なりでの内容で、強めに追われての併入は見た目地味。
追われてから左右に細かくブレる部分があり、ギアが入るまでに時間を要したような形になりました。
中間も軽めの時計が続きますが、中2週なので仕方がないでしょう。
この追い切りを見る限りでは、前走以上ということはまずないはず。
良くて前走をキープくらいで、追われてからバタバタしたのを考えると、デキ落ちの可能性も。
順調に使われているので、疲労が溜まっていないか気になるものでした。
オーヴェルニュ【B】
6F83.9-67.0-51.4-37.8-1F12.2
単走強め。
淡々としていますが、しっかりと走っています。
動きを見ても、特に悪いと感じる部分はありません。
1週前も同じような時計を消化。
特に変わり映えしたようには感じませんでした。
これまでも中間含めて負荷をしっかりと掛けたということの方が珍しいので、この程度でも仕上がり良好と考えるべきかもしれません。
前走を度外視するならば、東海Sのときから、走りが変化したというようなことはありませんので、信頼しても良さそうな印象です。
ケンシンコウ【B】
54.1-39.4-25.9-12.9
単走馬なり。
少々外側を向いて走っていて、その点が少々気になりました。
馬なりでの内容ですので、気分通りに走った結果ということだとは思いますが、真っ直ぐに前を見る馬がやはりいいです。
古馬と対決すると、どうしても足踏みしてしまう馬はいます。
特にダート路線は、3歳の時はライバルが少ないため、3歳ダート重賞で稼いでしまい、その後OPや重賞で凡走を繰り返す馬はいます。
この馬も、クラス慣れが必要なタイプか、もしくは能力的に頭打ちの可能性は高いのかなと思います。
サクラアリュール【B】
6F87.1-70.0-54.4-40.1-1F12.8
単走末強め。
動かされたのは最後だけで、全体的にのんびりとしていました。
反応をたしかめる程度の内容だったと考えるべきです。
中1週での出走ですので、この程度で問題ないと思います。
前走以上ということはないかと思いますが、前走のデキくらいだと考えて良さそうです。
サトノギャロス【B-C】
53.6-38.6-25.2-12.6
単走末強め。
特に悪いとは感じませんが、良かったとも感じませんでした。
淡々と走っていて、中2週での最終リハにしても、時計の根拠も映像から伝わる雰囲気も良くない印象です。
ただ、追い切りからはそういう風には見えませんでした。
追い切りの雰囲気関係なく好走するようであれば、次回は単純に2走目は狙い目と考えて良さそうです。
スワーヴアラミス【B】
54.2-39.4-25.5-12.6
単走強め。
追われてもやや頭の位置が高い走りをしているのが気になりました。
時計が遅いのは、馬場が荒れている時間帯だった点を考慮するそこまで悪いとも思いません。
しかし、やや無駄の多い動きをしている部分はあるのかなと思います。
上へと跳ねるような走りになっているように感じてしまいます。
重心がもう少し低くなれば良さそうという素人意見ですが感じるところはあります。
1週前に2頭併せで末11.6秒の時計をマークしています。
ただ、僚馬が馬なりから強めの内容で併入ですので、やや見た目が地味。
近走重賞で苦戦していますが、それが伝わってくるような内容となってしまいました。
デルマルーヴル【B】
5F69.7-53.2-39.3-1F12.5
2頭併せ外馬なり半馬身先着。
やや外を見ながらコーナーを部分を回ってきました。
最後にやや促されるとスイッチが入って、真っ直ぐ前を向いて先着という内容でした。
近走の成績を考えると、浮上のきっかけとなりそうな追い切りを観たかったのですが、そこまではなかったと判断しています。
もう少しメリハリのある動きをみせてほしかったです。
この馬なりには順調に来ている印象を受けましたので、この馬なりには走れるのでは。
ドスハーツ【B】
5F69.6-52.9-38.4-1F12.4
2頭併せ内一杯半馬身遅れ。
しっかりと追われたドスハーツでしたが、僚馬は強めに追われた程度でした。
その点では、見た目は地味に感じてしまいます。
ここまで連勝で来ていますので、勢いそのままにと考えたいところですがどうでしょうか。
時計的には足りていると考えても良さそうですが、19日のCWは時計が出ているので、いつもよりも遅いと考えることもできます。
ただ、動きは軽快で、迫力も感じます。
その点考慮して、いつも通りの内容ということで総括しておきます。
前走以上ということはまずないでしょう。
ペオース【A-B】
6F80.5-64.4-49.9-37.0-1F11.9
単走馬なり。
直線入口がスムーズではないような印象も受けました。
カメラの角度的に横からとなりましたので、ヨレたかどうかまでは分かりませんでした。
全体的な動きは、余分な力もなく、それでいてフォームも綺麗に走れています。
クラス慣れが必要な馬なのかもしれません。
OPに入ってから成績が奮いませんが、まだ奥深さは感じるので、今年の秋くらいにまだよくなりそうな気がします。
ある程度立て直されてきた印象は受けますので、好走に期待したいところ。
マスターフェンサー【B】
6F80.6-65.3-51.2-38.0-1F12.1
2頭併せ一杯1馬身遅れ。
時計の根拠は十分だとは思いますが、僚馬相手に遅れたのは不本意。
5歳の3勝クラスの馬ですので、仕上がりが甘い印象を受けます。
元々上半期の目標が帝王賞ですので、ここを使って状態を上げていきたいという算段だと思います。
外厩に入って調整されていましたが、元々そのような形なのではないかと考えることができます。
1週前に3頭併せを行っています。
その時も時計は出ていますので、この馬としては変わりなく来ていると判断しています。
次の目標を見据えて仕上げてきたということはありませんが、問題なく地力は出せるのでは。
マリオマッハー【B】
55.1-40.6-26.5-12.9
単走強め。
残り1ハロンのところからしか映像がありませんでした。
追われると反応しているようにも感じますが、時計がついてきません。
ただ、馬場が荒れている時間帯だったこと、鞍上が重たそうだったことから、この時計でも及第点はあげられる範囲かなとも思います。
OPクラスで足踏みをしていますが、追われてからの脚捌きに力強さをあまり感じません。
また顔が進行方向に対して右へ向いていて、レース本番でもそれが出そうな気がします。
右にモタれる癖があるので、その辺りの影響もありそうです。
マルシュロレーヌ【B】
54.0-39.2-25.4-12.2
単走馬なり。ddf
この馬は1週前が好内容を消化。
3頭併せで、6F79.6–F37.3-1F12.4という内容でした。
最終リハは淡々と駆けていて、見応えがあるようには感じませんでしたが、実質的には1週前が最終リハだったと考える方が良さそうです。
牝馬らしい柔軟性があり、これまでの好調さを維持できていると判断できます。
上昇したとは思いませんが、内容的には上々の仕上がりです。
あとは、このメンバーでどこまでやれるか。
ミヤジコクオウ【B-C】
58.2-42.9-28.1-14.1
単走馬なり。
時計を見て分かる通り、全体を通して馬なりで駆けていました。
あまりに時計が遅すぎる点、またコースの内側を走っていて、負荷を掛けたくないという追い切りでした。
中間の時計を見ても、好時計とまでは言い切れず。
いつも坂路での時計はあまりパッとしたものはありませんが、今回はなにか問題を抱えているのかと疑いたくなる内容でした。
ロードブレス【B】
5F71.3-55.5-40.9-1F12.3
2頭併せ内馬なり併入。
ゴール後に僚馬に一気に差を付けられました。
スピード感は僚馬の方があったようにも思います。
重賞で善戦している馬ですが、勝つところまでは至りません。
前走は6ハロン追いを行い本番へ。
今回は5ハロン追いを行いました。
前走時は遅れての内容でしたが、今回は併入と踏みとどまりました。
内容的には変わりない範囲。
前走程度と考えていいでしょう。
平安Sの追い切り総評
今回の追い切りで上昇度の高い追い切りを消化したのは、【A-B】評価のペオース1頭のみとなりました。
【B】評価だと、アメリカンシード・マルシュロレーヌが好感が持てる追い切りを消化していました。
今回はそのままこの3頭をおすすめすることにします。
順番をつけるならば、上からおすすめ1位とします。
- アメリカンシード
- マルシュロレーヌ
- ペオース
以上、平安Sの追い切り考察でした。